リレー小説!!北朝鮮vs日韓米連合軍

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>>638
5キロの道のりを踏破するのに、3時間ほどかかった。
少し回り道をすれば国道に出られたのだが、いちおう「反乱軍」の勢力圏内
であるため、深夜とはいえ舗装道路をノコノコ歩く気にはなれなかったのだ。
だが、集落を目前にした今となっても、車両のエンジン音はまったく聞こえず、
2人はいささか損をした気分になりかけていた。
集落を見下ろすかっこうの丘、そこにそびえる雑木林から集落の様子をひとわたり
眺めたはちまきがひとりごちた。
「このへんにゃ、本当に誰もいないんだな・・・・・」
背負った装備を地面に投げ出し、座り込んでいためがねが恨めしそうに言った。
「だーからいったでしょーが。こんなクソ重たいもん担ぐこっちの身にもなって
くれよー」
身振りでRPG-7とその予備弾頭を示す。
「おまえはどうしてもっていうさー、こんなのなんに使うんだよ?」
はちまきは取り合わずに、無線機のスイッチを入れた。
「"休憩所"に今ついたところだ。敵も味方もまったく見えない。ここで車を
入手して目的地に行く」
明瞭な返事が、インターコムを通じてはちまきにもたらされた。
『了解。現時点では、こちらの情報源から特に変わった知らせはない。予定通り
に行動しろ。以上』
はちまきの返事を待たず、無線機は沈黙した。
はちまきは舌打ちしながら、サングラスのブリーフィングを思い出している。