リレー小説!!北朝鮮vs日韓米連合軍

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2人が下ろされたのは、いやにだだっ広い原野の片隅だった。
すぐ脇にそびえる雑木林が形作る境界線に駆け込むと同時に、ヘリが上昇していく。
尻に帆かけて、という表現がぴったり当てはまる勢いで南のほうにNOE飛行を行う
ヘリを見ながら、めがねが言った。
「あんな腕があるんなら、もっと近くでおろしてくれてもいいのにな」
サングラスから渡された地図を見ながら、はちまきがこたえる。
「死にたくないんだろうさ。何せこの辺は、いつ反乱軍に出くわしても
おかしかないところだしな」
「それでさー、この辺にいる反乱軍の規模とかわかってんの?」
はちまきは肩をすくめた。
「一個師団もいないことだけは確かだ。だが、自衛隊もここらへんにはいない。
どっちも旭川かあのへんに足止め喰らってるそうだ」
「気休めにもなんないな・・・・・・」
ぼやくめがねにかまわず、はちまきは地図をたたんだ。
「ここから5キロほど北にいくと、住民が避難した集落に出るはずだ。
そこから、車なりなんなり調達して、目的地に行くぞ」
「なんにもなかったらー?」
「歩きに決まってんだろ」
「50キロも歩くつもりかい」
はちまきは、憮然とした表情で返した。
「ユーラシア大陸を横断したときに比べれば、はるかにましだ」