リレー小説!!北朝鮮vs日韓米連合軍

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587自営業先生ごめんなさい
「さっき、トムキンスから連絡が入った。アメリカはとうとう本気を出すらしい」
陸将補は、わざと気乗り薄そうに尋ねた。
「といいますと?」
「武装民兵、カルト教団、ストリートギャング、環境保護団体、エトセトラ、エトセトラ。
とにかく、怪しげな思想を持って実行に移しそうな団体は根こそぎ検挙しつつあるとのことだ。
警察だけでなく、州兵まで知事に圧力をかけて投入したらしい」
「抵抗も激しいでしょうな」
「問答無用で射殺。それが答えだ。民間も自然発生的に魔女狩りをはじめたそうだ。
何人死んだか、向こうでは皆目見当もついていない」
統幕議長の視線は、テーブルの上の灰皿に落ちていた。
顔つきの陰影が、まるでこの世ならぬ存在のように暗い。
「こうなってしまった以上、連邦政府にノーを言える知事などおりますまい」
「ああ。だが、問題はそれにとどまらないのだ」
本題に入ったな。
陸将補の背筋がわずかにのびた。
「もう少ししたら、アメリカ大統領が全世界に向けて演説を開始する。
決意を全世界に示すためだそうだ」
「過激な内容になりそうですな・・・・・・」
「アメリカ及びその同盟国に危害をもたらすすべての勢力を地上から消し去るまで、
手を緩めない。そういう内容らしい」
588自営業先生ごめんなさい:2001/07/06(金) 01:16
「待ってください。ということは」
陸将補は思わず身を乗り出した。
「うむ。アメリカ政府は、今回のテロの背後に朝鮮とロシア-ああ、叛徒のほうだよ-がいると
断定した。こんな短時間で、どうやって根拠を見つけてきたかわからんのだが」

「地上戦・・・・・ですな」
陸将補はなかば諦め気味に問うた。
「今回の騒ぎで、アメリカの地上兵力も大幅にダウンした。
直接核にやられてはいないにせよ、本土の復旧のためには
かなりの人員を割かねばならんだろうしな」
「そして、足りない分はどこかから工面しなければならない」

そのまま、痛いほどの沈黙が流れた。
やがて、統幕議長が救い様のない暗さをにじませていう。
「朝鮮及びシベリアに自衛隊を派遣するにあたって、障害となるものを取り除け。
それが、きみたちの次の任務だ」
陸将補は、立ち上がった。
「承りました。ですが、貴方も私も」
「地獄に落ちるさ。それはもうとっくに了承済みだ」