リレー小説!!北朝鮮vs日韓米連合軍

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585自営業先生ごめんなさい
東京・市ヶ谷

統幕議長の顔は、ここ半日ほどで呆れるほどやつれてしまっていた。
髪形はなんとか七三の形状を保ってはいたものの、無精ひげが顎から
もみ上げにかけてびっしり張り付き、頬はこけ、顔色は幽鬼のように青白い。

このひとも、思えば気の毒だよな。

陸将補は、心からの同情を抱きつつ統幕議長の向かいに腰を下ろした。
しかし、用件を切り出した口調はいたって事務的である。
下手に同情を面に出すと、かえって彼が気分を害することを知り抜いて
いるからだ。
「オメガには、先ほど出動を命じました。666のほうも、まもなく準備が完了します」
「そうか・・・・」
目つきだけは知性を維持していたが、統幕議長の声音だけを聞くと、まるでアルツ
ハイマーをわずらった老人だった。
どうにか視線は陸将補のほうをむき、とつとつとした口調で続ける。
「ペキンとピョンヤンは、これから地獄の代名詞になるな」
「まあ、そうですね。灰がどっさり降りかかりますし。いっそ一思いに吹き飛ばしたほうが、
まだしも人道的かもしれません」
「かもしれないな」