リレー小説!!北朝鮮vs日韓米連合軍

このエントリーをはてなブックマークに追加
582398
第4護衛隊群は戦争が始まってから、ずっと南西諸島からバシー海峡に
いたる海域の対潜哨戒に当たっていた。
日本への資源輸送を途絶させ、経戦意欲を喪失させるために、中国海軍は
潜水艦や航空機でこの海域を航行する日本向け商船を攻撃していた。
本来は数個群で警戒に当たらなければならないのだが、北九州や北海道に
敵が侵攻したため、このシーレーンは第4護衛隊群だけで守らなければ
ならなかった。
現在、この海域にいる第4護衛隊群の諸艦は6隻。本来は8隻で、増援に
「せとぎり」が編入されて9隻になったが、数日前に空襲で「まつゆき」が
大破したため、差し引き8隻のままだ。
しかも任務を交代してくれる部隊がいないため、補給や休息の為の帰港が出来ない。
給油は補給艦から出来るが、弾薬や食料などの重量物は岸壁で補給した方がいい。
残された手段は部隊の戦力ダウンを忍び、2隻づつ沖縄に帰らせることだった。
現在は「ちょうかい」と「せとゆき」が沖縄に戻っている。
第4護衛隊群は他の部隊と同じく、非常に困難な作戦を強いられていたのだった。

「さがみ」の左舷側に占位していた「いなづま」が、給油を終えて高速で離脱していく。
「せとぎり」も間もなく給油が終わる。
「10キロ前・・・5キロ前・・・3、2、1、受給終了!」
艦内の計測員からの報告を給油ステーションの電話員が復唱する。
レシーバーから、プローブが離れていく。
「受給終了。指定個所での火気使用禁止を解く!」
「せとぎり」を最後に第4護衛隊群の各艦が給油を完了した。
一斉に対空・対潜警戒陣形に戻っていく。
給油を終えた第4護衛隊群は再び任務に戻った。