リレー小説!!北朝鮮vs日韓米連合軍

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548自営業先生ごめんなさい
「失礼します」
二等陸佐は深みのある声で告げてから、ドアを開けた。
部屋の中には、自衛官というより馬賊の頭目を思わせる陸将補が、デスクに足を載せ、
半月前の風俗情報誌をつまらなさそうによんでいる。
「歌舞伎町には、もう南米のネエチャンはいませんよ。閣下」
「まったく、君はいつもそうだ。自分の楽しみ以外考えてないだろう。
おかげで、また一からなじみの店探しをするこっちの身にもなってみろ」
二等陸佐は申し訳なさそうな顔になった。ただし、目は笑っている。
「まあその辺は自助努力という奴で。あのドイツかぶれの二等陸尉にさがさせちゃ
どうです?」
「勘弁してくれ」
陸将補は心底うんざりした表情になった。
549自営業先生ごめんなさい:2001/07/05(木) 02:26
陸将補は、セブンスターに火をつけながら言った。
「話はもう聞いたかね?」
「アメリカのテロですな」
二等陸佐はこたえた。
「誤報かもしれないが、向こうさんとはまったく連絡がとれんそうだ。
在日米軍も、まあここと様子は変わらんね」
「まさか自国の首都に核をもらうとは思ってもいなかったでしょうからな。これで反撃計画は大幅に狂いますよ」
「さっきトムキンスから内内に連絡があった。しばらくは増援などとんでもないらしい」
「対馬に上陸した部隊はどうすると?」
「勇戦敢闘を期待する、だとさ」
「はは、追い込まれると精神主義に走るのは洋の東西を問いませんな」
「トムキンスは別の意見らしいがね」
「あの人が仕切ってるわけじゃないですからな」
550自営業先生ごめんなさい:2001/07/05(木) 02:32
「君のほうは、どうするつもりだ?」
陸将補は、探るような視線を向けた。
「どうもこうも。せっかく砂場を見つけて私向きにあつらえましたからね。
親や頼りになる伯父さんがなんといおうが、たとえ病床にあっても私は遊び
つつけるつもりです」
「状況が状況だ。あまりこっちとしても支援はできんぞ」
伏目がちに陸将補は言った。
「閣下が私に対してなすべきことは一つです」
キッパリと二等陸佐は言い切った。
「なんだ」
「PTAからの邪魔が入らないようにしてください」
551自営業先生ごめんなさい:2001/07/05(木) 02:36
「それで十分です」
二等陸佐の表情を何気なく見た陸将補は、さすがに驚愕した。
彼の顔は、うれしさを包み隠そうともしていない。

こいつは、世界を道連れに自分の趣味を押し通そうとしてやがる。

「では、準備がありますので失礼します」
「わかった・・・・・」

二等陸佐は、退出した。
陸将補は、彼が出て行ったドアをまだ見つめている。