リレー小説!!北朝鮮vs日韓米連合軍

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454バーナー保守員
東京 大手街
オフィスビル 最上階 外資系証券会社跡

その男は右手中指の急に大きくなったペンだこを見ながらため息をついた。
プロの劇作家のその男はミリタリー雑誌に連載を持っていたが、この戦争が
その男の生活を大きく変えてしまった。その雑誌が記事内容を一般人の向けに
護身術、ゲリラ遭遇時の対処法、AKの見分け方、銃の分解整備の方法等を
詳しく解説し始め、そのイラストをその男が担当した。
戦時下の状況も手伝い、その雑誌は即日完売となった。
あわてた雑誌の編集部は急遽、週刊化を敢行。毎号200万部を売る雑誌に変貌した。
それはその男を一般人にも知名度の高い劇作家にしたが、またゲリラに命を
狙われるきっかけでもあった。
難を逃れたのは全くの偶然で、早朝の新聞配達員がゲリラと遭遇、それをたまたま
トイレに起きたその男が目撃し、2人でゲリラを捕獲、そのままのその男の6階の仕事場から
突き落としたのだ。それが縁でその新聞社の朝刊の軍事面(!)の自己防衛のコラムを担当し
イラストを描くことなり、そのせいでペンだこが大きくなったのだ。
襲撃以降、安全と締め切り時間延長の両方の観点から新聞社そばのビルへ
(新聞社系不動産屋から安く物件を借りられたのだ)仕事場を移転したのだ。
廊下ではファンのボランティア達が土嚢を積み上げ登ってくるエレベータを監視している。
どこから調達したのか、64式、89式、M1、AK47、62式(!)などが銃眼からエレベータを狙っている。
室内では臨時雇いのアシスタントが原稿の上で寝ていた。40時間不眠不休だったのだ。
「しょうがねいな」。
独り言とも他のアシスタントへの警告とも取れる言葉を発し、寝ているアシスタントの頭をおもいっきり殴る。
「中村ぁ!!原稿の上で寝るんじゃねー。」

ここもまた国民の安全を守る最前線なのだ。