リレー小説!!北朝鮮vs日韓米連合軍

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>>445
「西域の踏査でないことは確かだ」
サングラスの男は苦笑した。
「君たちは、北海道に行きたがってたのだろう?だったら、それを少しばかり手伝わせてもらいたいんだ」

「その前に一つ教えろ」
はちまきは遮った。
「どうして、俺たちが今日あそこで落ち合うとわかった?」

サングラスの男は笑みを大きくした。
「簡単なことさ。そこの議員先生が警察にとっての要注意人物だったからだよ」
「おれ?」
めがねがびっくりしたような顔になる。
「そうだ。戦争がはじまってからこの方、『思想的にいかがなものかと思われる』
人物は可能な限りその動向をモニターしている。電話の盗聴も含めてね。
それで、戦争に関してなにやら面白い話を進めているようだったから、私にお座敷がかかった。
いや、驚いたよ。上海の3人組の一人が今や衆議院の代議士先生とは、ね」

「記憶力よすぎだよ・・・・」
めがねがぼやいた。
>>448
「まあ、君には恥をかかされなかったんだがね」
サングラスの男がなだめるように言った。ついではちまきに向き直る。
「さて、種明かしはこんなところでいいかな?」
「ああ、十分だ」
はちまきはうんざりしたように言った。
「だがな、たった今気が変わった。俺たちは北九州に行く」
じろりとめがねを見やった。
「そうだよな、めがね?」
めがねはうなずいた。
「うん、明太子が急に食べたくなったし。北海道ヤメヤメ」

「変わらないな、君たちも」
サングラスは、まったく動じた様子を見せなかった。
「話が終わったんなら、俺らは行くぜ。菊一文字を返してくれ」
「まあ、もう少し待て。実はつい先ほど面白いニュースが舞い込んでね」
「なんだよ?」
「東京の、まあスラム街で7人ほど一昨日殺害された事件の話さ」
「・・・・・・それが、どうした?」
嫌な何かを感じながら、はちまきは尋ねた。
「被疑者と見られる不法在留外国人達を拘束した。現在厳しく取調べ中だということだ」
「そんなことなら」
「まあ聞きたまえ」
サングラスは右手を挙げて制した。
「彼らは、もしかすると犯人ではないかもしれない。いや、状況から判断する限り、その可能性のほうが高い
しかしね、そのニュースをどこで聞き込んだものか、かなりの愛国心あふれる若者がいきり立ってるんだよ」
「・・・・・・・」
「私は警察の人間ではないが、彼らの去就に一定の発言力を持っている。
さて、この状況で彼らが釈放されたらどうなるかな?警察にも、愛国心に不足のないものは多いのだよ。」
「手前・・・・・・」
地鳴りを思わせる声で、はちまきは言った。
「釈放されたら、まず間違いなくその情報は外に漏れるね。そして、頭のよくないものにとっては彼らが犯人であるかどうかは関係ない」

負けだ。
はちまきは悟った。

『私達は、自分のことくらい何とかします』
そういって笑った女性の声が耳についてはなれない。

はちまきは、押し殺した声で言った。
「それで、何をやらせるつもりなんだ?」