リレー小説!!北朝鮮vs日韓米連合軍

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>>440
はちまきとめがねが連れ込まれた部屋は、どこかのオフィスの
応接間と思しき、実に殺風景な部屋だった。
目隠しも、手錠もなかったが、道中完全なスモークシールドの
ワンボックスカーに押し込まれ、前後左右から銃口を突きつけ
られていてはあまり代わりがない。
「ここで少し待て」
指揮官と思しき年配の男は、そういい捨てて部屋を出て行った。
後には、飽きもせず銃を構えている5人の男。
「まーったく、茶の一つも出ないの?ここってさ」
めがねは芝居じみた陽気さであれこれ話し掛けていたが、男たちがまったく
無反応でいたので、やがてふてくされたように黙り込んだ。

沈黙が落ちていたのは、それほど長い時間ではなかった。
いかにも合板製の安っぽいドアが開き、数人の男が中へ入ってくる。
その中央にいた、サングラスの男がにやりとわらってはちまきにいった。

「上海以来だな。10年ぶりか?」
445245:2001/07/03(火) 01:48
「おまえは・・・・・!」
サングラスに隠れているとはいえ、そして年月が経っていたとはいえ、
はちまきがその男の顔を忘れるはずがなかった。
水兵と乱闘し、留置所に放り込まれたはちまきを釈放させた男。
2級とはいえ、日本酒をはちまきにふるまい、西域の踏査と引き換えに
2等尉官への任官をちらつかせた男。
はちまきが啖呵を切り、その誘惑を退けた後に刺客を放って3人とも亡きものにしようとした男。

はちまきのなかで、昔の記憶がよみがえる。
『君も日本人ならわかるだろう』
『どうかね、中尉』
『忘れるな!君らは所詮日本人だ!』

はちまきは、ゆっくりと言った。
「今ごろ、何の用だ?」