リレー小説!!北朝鮮vs日韓米連合軍

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「参謀長殿!」
「なんだ?」
「クリル人たちが放送局を占拠したそうです。」
「ほう、そうか。ガスパジンカワムラを拘束しろ」
「えっ?いまなんとおっしゃいました?」
「聞こえないのか?ガスパジンカワムラを拘束しろ」
「ははっ」(走って立ち去る)
ユーリー・ガガーモフは無気味な笑いを顔面に浮かべた。
ポーランド解放のときにレジスタンを見殺しにしたように
クリル人(アイヌのロシアでの呼称)も見殺しにするつもりだった。
せっかく手に入れた土地に先住権を主張するヤツラがいてはやりづらい。
はじめからクリル人と日本人の間で潰しあいさせるつもりだったのだ。
それを悟られてはまずい。
すでに旭川の自衛隊基地からごっそり武器も頂戴したし、旭川と
札幌の間の最大の難所、カムイコタンも多少の犠牲は払いもしたが
通過した。案内役としてもはや川村には用はない。とりあえず静かに
しておいてもらおう。
ユーリー・ガガーモフの目には前方にまっすぐ伸びる39号線と
右手を蛇行して流れる石狩川がまぶしかった。