>>288 こんなことなら、満州で青年海外協力隊の仕事を続けるべきだったか・・・・。
だが、それがどうあっても無理だったことは、ヒノマルが一番よく知っていた。
なぜなら、エリート風をふかし、現地民を馬鹿呼ばわりしてはばからない同僚に
殴り倒してしまったからだ。
悪いことに、そいつには不相応とも言えるバックがあった。
過酷な体験をし、ようやく手に入れた生業をみずからなげうった今、ヒノマルはここにいる。
これでも、一応の収入はあるだけましだ。
今まではそう自分に言い聞かせていたが、それもどうやら限界に近づいたようだ。