リレー小説!!北朝鮮vs日韓米連合軍

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165第4師団の現状レポート
北九州市・第40普通科連隊小倉駐屯地

九州北部地方にあり、100万都市北九州を守備するこの部隊は,まず防衛出動命令を
実行する前に戦わなければならない相手がいた。あまり広くもない正門付近に固まった
反戦活動家たちの排除である。福岡県警の機動隊がすぐ近くの城野補給処近くにあるに
はあったが,彼らはその大部分を官庁街などの警備に展開していた。もっとも、小倉駐
屯地の目前には市立大学があったため、展開できる面積的余裕もなく、警備実施後の大学側
からの猛烈な抗議を恐れ、積極的な展開ができなかったが。また、自衛隊側としても、
もとから仲の悪い警察に頼ることはそのプライドが許さなかった

「かつてこの小倉は軍都としてアジアの方々に多大な迷惑をかけた。その過ちを繰り
返さないために,私たちはここの帝国主義的自衛隊の出動を食い止めようではないか!」

大学の女性自治会長の叫びが、市立大学の狭い中庭にこだまする。彼女は広島出身だ
ったが、原水禁の若きホープとして注目されている学生の一人でもあった。

駐屯地前に並行にはしっている2車線には、あちこちからきた活動家たちであふれ返
っていた。駐屯地正門には、ゲートの後ろに4人の自衛官が弾倉を外した89式小銃
をもって、立ち尽くしているだけであった。駐屯地内では,すでに1個中隊が出動の
準備を終わらせている。後は、城野補給処や大分からの必要装備等の到着を待つばか
りであり,現に大分からの応援はすでに5キロほどはなれた下曽根にまで到着していた。
しかし、どこから嗅ぎ付けたのか、数百人の活動家が車両の前に妨害物を展開し、また
車両の運転手などを引きずり出そうと暴れていた。小倉南署は、近隣の行橋警察署や
直方警察署から応援を受けていたが、この方面に回せたのは30人ほどであったため
、この事態に対し何の手段も取れなかった。自衛隊め、日ごろの行いが悪いからだ、
と呟く署員もいた。

連隊長は、春日の部隊が遅滞行動を行っている間に、芦屋まで到達しないことには九
州北部は落ちるということは分かっていた。しかし、反戦運動家はいまにも駐屯地内に
流れ込んできそうである。

駐屯地の前では,今度は教職員組合の中年男性が叫んでいた。
「私達は今までにもこの駐屯地に可愛い教え子をとられてきました。そして今度は侵略
戦争のために、この駐屯地から出動しようとしています。隊長さん、教え子達を、罪のない
人を殺すために連れて行かないでください! あなたにもまだ人の心はあるのでしょう?
お願いです、戦争なんか止めて、あなた達も共に平和のために武器を捨て、悪い日本政府を
とめにいきましょう!!」
先ほどからやれ留学生代表やら、労組代表やら、それどころかきんじょの中学生までハンド
マイクで叫んでいる。頼む、勘弁してくれ・・・。頭を抱えたそのときだった
「連隊長、緊急です! 活動家達がついに侵入してきましたっ! 連中、警備をぶち倒した後、
正門ボックス付近で車両バリケードに火をつけやがりました・・・。」