143 :
名無し三等兵:
「ロシア空軍機。海自P3C撃墜」の速報は、交戦から15分後
新首相官邸のオペレーションルームで関係閣僚と協議中の小泉首相に
伝わった。
「(ロシアの)駐日大使を大至急呼べ」小泉の声には憤りがこもっていた。
「統一朝鮮と中国、そして今ロシアまで・・・ちくしょう!どうしたらいいんだ」
アメリカ軍の主力が到着するにはまだ一週間近く掛かる。その間どのようにして
凌ぐべきなのか・・・小泉は苦悩した。
「首相」統合幕僚会議議長が小声で話し掛けた。
「なんだ!」思考を邪魔された小泉が苛立った声で答える。
「実は20年程前から極秘進めていた計画があります。部隊も編成されており
いつでも投入することが可能です」
「そんな話は聞いたことがないぞ!」二人の後ろにいつの間にか立っていた
中谷防衛庁長官が叫んだ。
「長官。お静かに」議長は動揺することなく中谷をとがめた
「詳しい話を聞こう」小泉が話の続きを催促する。