あぁ我らが皇軍! 九七式中戦車は傑作か?

このエントリーをはてなブックマークに追加
279名無し三等兵
 九七式の時代には、戦車の装甲は薄くても硬いものが求められていました。
表面浸炭(表面だけ焼きを入れて硬くすること)をした浸炭鋼板を使って
硬さで銃弾や砲弾をはじき返していたのです。
ところが浸炭鋼板に大口径砲弾が命中すると、鋼板自体が割れて破壊され
てしまいます。
 そこで戦車の装甲板は、粘りのある均質鋼板で厚い装甲板を作って大口
径砲弾の命中に耐えるように変化していったのです。
 だから、九七式の装甲板はヤスリをかけることなどできないほど硬かっ
たのに三式の装甲板にはヤスリがかけられたのです。
 司馬遼太郎さんは、装甲板に関する知識が無かったために(本職はモン
ゴル語の研究者)ヤスリで削れる装甲板を「質が悪くなった。」と勘違い
したのでしょう。