あぁ我らが皇軍! 九七式中戦車は傑作か?

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125あびき
そもそも当時の日本陸軍に「戦車同士の撃ち合い」という発想が無かった。
戦車というものはあくまで「歩兵の進撃を支援するためのもの」という考えであった。
そういうコンセプトを考えると97式は少なくとも駄作とはいえない。
実際、敵に有力な戦車や対戦車火器のなかった中支やマレーではおおいに有力だった。
また車体の大きさや重量も国内における列車での移動や海外へ送るため船に積み込む
ことを考えるとあまり増やすことなどできなかった。
ちなみに空冷ディーゼルエンジンの採用はガソリンは飛行機に使わなければならな
かったので採用したわけで決して帝国陸軍に先見の明があったというわけでない。
もともと対戦車戦闘を考えていない戦車に他の戦車と比べて強いか否かということ
を論じても仕方ないことだと思う。
只、ノモンハンにおいてソ連戦車に手ひどい損害を被っておきながらそれに対する
対策が全然進まなかったのはあきらかに帝国陸軍の怠慢以外の何者ではない。
ソ連軍などガソリンエンジンのВТが火炎瓶攻撃に弱いと解るとただちに燃えにくい
ディーゼルエンジン車を投入したりしている。
その点ソ連軍の方が日本軍に比べてずっと柔軟な思考を持っていたと思う。
少なくとも帝国陸軍は一式中戦車や一式砲戦車をその名の通りに大東亜戦争開戦時に
投入すべきだったと思う。
さすればとりあえずはM3軽戦車あたりに苦戦せずにすんだかもしれない。
97式が駄目なのではなく各国の戦車の進歩にまともに対応できなかった(或いはす
る気がなかった)帝国陸軍の方がおおいに問題なのではないか?