92式重機関銃と99式軽機関銃

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452名無し軍曹
>>449
これは私の書き方が悪かったなぁ。
正確には世界選手権では「任意種目」になってしまった。
つまり開催国の勝手でやってもやらなくてもいい、昨年だか一昨年だったか?のフィンランドはやったが、やる場合とやらない場合がある。
オリンピックはやらず世界選手権もやったりやらなかったり・・・
こうなると、国威高揚は選手の銭稼ぎ、企業の宣伝の場になってしまったスポーツ界では、選手も協会も後押しする国やスポンサー企業も力が入らない、衰退の一途だ。
なお、大口径射撃競技が廃止や任意種目になってしまったのは、元々人気があるスポーツではない上(射撃全体)広大な競技場(射撃場)が必要なためだ。
用語の定義については前にも言ったが、君の言うとおり「弾頭」の方が定着している。
さらに君の指摘どおり、銃砲の用語は英語、日本語が取り混ぜて定着している。
それはある程度、かまわんと思うのだが・・・弾丸だけは私はこだわりたいんだ。
なぜなら、銃器の性能や弾道に関して説明する時、弾丸の形状はとても重要なことだ。
旧軍は和訳用語を規定した。
旧軍の用語の元になったのは、福沢諭吉の訳である。
これが大元になった、ただしだいぶ変化してる、さらに自衛隊にも引き継がれた。
いくつか例を挙げると、
ブレット=弾丸
アンモまたはアミネーション=弾薬
カートリッジ=実包、自衛隊では弾という、たとえば7.62mm普通弾
そして、
ブレットのポントまたはトップ=弾頭
同じく、テール=弾尾
同じく、ボトム=弾底
たとえばスピッツァポイント・ボートテールは尖頭型弾頭、船尾型弾尾になる・・・・まぁ今の言葉に慣れた我々にはこの方が言いにくいが・・・

ガスエスケープに関しては、オート(自動銃)には原則ないよ。
自動銃はガスエスケープを設けると不都合があるので設けないんだ。
ボルトアクションには、だいたい付いているが、まれにないのもある。
それから位置が適切か?という問題がある。
一部のスポーツライフルでは、見てくれを重視して銃床に隠してある。
ウエザビーMkXなどもレシーバーにはなくて、遊底に開けてある。
たぶんにデザイン的な問題ではないかと思うが実用性にやや疑問を感じる。

>>419
アンニーリングがなぜ必要か?という問題だが、軍用の薬莢とその他をアンニーリングするのは、意義が違うところと同じところがある。
結論からいうと軍用は主として長期保存のためにアンニーリングする。
軍隊は戦争に備え常時、弾薬を備蓄しておく。
期間や量は各国によってマチマチであるが、いずれにせよ長期間保存する。
そして薬莢の元になる真鍮は、これは真鍮に限らず金属など素材全般に通じることなんだが、残在応力というものがある。
これを薬莢で説明すると、薬莢は一枚の真鍮の板から作られる。
数工程のプレス加工を経て、薬莢の形に成型する。
薬莢の形に成型された真鍮は、元の形(真鍮の板)に戻ろうとする力を内蔵している。
この力を残在応力という。
そうだな〜ちょっと違うがダンボールの箱、蓋をガムテープで止めていたとする。
このガムテープをはがすと、蓋が持ち上がってくるだろう?あるいは、弱いセロテープで止めてあると、いつのまにかセロテープをはがし蓋が勝手に持ち上がる、あれをイメージしてくれ。
薬莢の場合、この力が一番集中するのがマウスの部分なんだ。
マウスが一番、きつい加工を施され押し込められているわけだ。
だから長時間たつと、成型された形に、残在応力が反発して、マウスに縦に亀裂が入る。
これを時効割れというんだが、君もわかるとおり、マウスが割れてしまったら発射に支障がある。
それで、アンニーリングすることにより、残在応力を除去する弱めるわけだ。
そして長期保存に対応する。
軍用の薬莢をアンニーリングする主たる理由はこれだ。

ゆ、指が疲れてきたから、もう寝る。

ところで、私は科学的知識は薄い、残在応力やプレス加工の時効変形について、詳しい人がいたら補足してくれ。