92式重機関銃と99式軽機関銃

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377名無し軍曹
>>375
私なりに民間の銃のマーケットを大別すると。
1.射撃専門のマーケット
2.軍用銃マニアあるいはコレクター向けのマーケット
3.狩猟用のマーケット
ということになるのではないかと思う。
これに三八式、あるいは三八式のレプリカがどういう風に当てはまるかと考えると、
まず1.
これは君もわかるとおり、まったくナンセンスだ。
競技射撃は非常に精度がいい専門の射撃銃が使われる。
三八式を持ち出したところで、F1レースにジープで出るようなものだよ。
さらに言えば、大口径の射撃(ベンチレストではなく普通のポジションシューティング)は、オリンピック、世界選手権の種目からはずされて久しい。
衰退の一途をたどっている。
2.軍用のマーケット
これはむずかしいの〜確かに三八式は一部で高い評価を得ている。
さらにアメリカ国内でも、程度のいいアリサカライフルは減りつつあるだろう。
しかし軍用マニアのカテゴリーでもボルトアクションの小銃は地味な部類だ。
そしておそらく、三八式を騒ぐにはそのごく一部だろうね。
高い金を出す人口は少ないだろうね。
昨今、中国が各種(拳銃が多いようだが)人気のある銃のレプリカを生産している。
ひっとしたら、三八もやるかもしれないが、あまり期待できないだろう。
3.狩猟のマーケット
なんだかんだ言って世界的にこのマーケットが一番大きい。
ここで売れる可能性があれば、再生産もありうるだろう。
しかしここのマーケットはきびしいよ。
371氏が言うとおり、あらゆるメーカーがひしめき合っている。
さらに安値競争(もちろん、ブランド名や付加価値で高い値段で売っているメーカーもあるが)
戦後は軍用モーゼルの転用スポータが席巻していたが、これとてモーゼルのアクションが評価されたわけではない。
タダ同然で手に入りそれを改造して安い銃を供給していただけだ。
またアメリカでは、パーツメーカーが、モーゼル、スプリングフィールド、エンフィールド、アリサカなどをスポーターに改造するための各種パーツを発売していた。
これらを町の鉄砲屋や個人が組み込んでハンティング用として使ったんだが、その理由は、軍用ライフルがタダ同然の安値で転がっていたからね。
軍用銃としての高い評価=狩猟用としての評価にならんわけだ。
そして最近は量産メーカーがコストダウンを図り、安値でいい銃を大量に販売している。
こういうマーケットでアリサカアクションのブランドを確立するのは無理だろうし、アリサカアクション自体は、現在のコストダウン競争に参加できるような設計ではない。
もし無理やりコストダウンの為の改修を行えばまったく別の銃になってしまう。
さらに言えば>>6.5JAPのまま、、、これもね、どうかと思う。
各種口径を揃えるのはハンティング用ライフルのマーケットの必携だ。
それと6.5JAPは、狩猟用としてはやや中途半端だ。
それと命中精度、
たしかに三八式は軍用小銃とては命中のいいほうだ。
三八式の半数必中界は
200m=縦22Cm横20cm  三八および四四騎兵銃 縦27横24
400m=32、30     三八および四四騎兵銃 48、46
600m=68、72     三八および四四騎兵銃 72、76

これをスプリングフィールド1903やモーゼル98などの同世代の軍用銃と比較すると、手近に資料がないので、私の記憶で答えるが、やや(たしか10%ほど)優良だ。
しかし単純には言えないだが、現在通常、売られているハンティング用のライフルに比べて良くはない。