〜起て! 萌えたる者よ〜 慶祝スレッド第七章

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671萌之院
日記

最近、また旅団は忙しいらしい。あの靴置きまでが結構まじめな顔をして
走り回っている。もっともそんな姿はあの男にはまったく似合わない。

余計なことをして邪魔をするのも悪いので、読書をすることにした。原書
房から発売されていた中東戦争の分析についての本だ。むろん、わたしは
旅団の指揮に口を出すつもりなどない。指揮は中佐に任せておけば安心だ
し、兵站は爺や(参謀長のことだ)の得意とするところだ。士気について
は、なぜか靴置きがその維持を得意としているらしい。最後の一つだけは
なぜなのか腑に落ちないが、いったん戦闘が始まってしまえばわたしの出
る幕などない。では、なぜこのような本を読むのかといえば、それは指揮
の常道というものがわからないのが悔しいからだ。目の前で起こっている
ことがわからないことほどわたしをいらだたせるものはない。
それがいやだから、少しでも理解できるようにわたしはこの本を読む。と
はいっても、そろそろ飽きてきたからケーキでも焼くことにしよう。今日
はブルターニュ風のバターをたくさん使った焼き菓子を焼いて、後でこっ
そりマッサージ係に司令部に持っていかせよう。一切れだけ唐辛子入りに
しておいたけど、それが靴置きに当たるかもしれないと思うと楽しみでな
らない。