〜起て! 萌えたる者よ〜 慶祝スレッド第七章

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>>657
・・・・・・さて、困りましたね。まあ、戦友のよしみです。本音を語っても
許されるでしょう。

国防軍当局といたしましては、醍醐旅団のこれ以上の増強を望んで
はいないのです。貴官らは、この戦争で損耗率30%という致命的な
損害を出しつつ、それでも士気崩壊を起こさなかった、という希有な
部隊なのです。
通常、20%の損害を出せば、部隊は衝撃力を失い、攻撃任務の続
行は不可能なはずなのです。だが、貴官らはそれをやり遂げ、青海
前面の陣地の突破を果たした。これは、普通の人間をやりくりしてい
る国防軍にとっては信じ難い奇蹟です。

作戦課長からの非公式の伝言をお伝えします。
醍醐旅団の完全機甲化は、今回の戦功から比定はしない。ただし、
砲兵戦力の増強は認めない。ヘリ戦力は破棄して欲しい。それなら
ば、旅団の各大隊の機甲化を認めよう、とのことです。

三兵戦術というものを、中佐はご存じですね?
歩兵、砲兵、騎兵の三兵科です。そして、これらが諸兵協同して初め
て近代戦を戦うことが出来ます。これは、現代風に言うならば、機甲、
砲兵、ヘリ部隊となるのです。
国防軍としては、貴官ら民間人が三兵をバランス良く諸兵連合した
戦闘集団を構築することを認めるわけにはいかないのです。
なぜならば、もし貴官らと国防軍が戦闘を行う事態に至った場合、そ
の制圧に貴官らの6倍の戦力を集中しなくてはならなくなるからです。
つまり、現在進行中の陸軍の改変後の師団で3個師団という大兵で
す。

ええ、判っています。貴官らに戦争の意志がないことは。
ですが、軍事とは、その能力を保有している時点で、脅威として考え
なければならなくなる因果な代物なのです。

醍醐旅団が、砲兵とヘリ部隊の増強をあきらめるならば、国防軍は
完全機甲化を認めまず。これは、作戦課長から言質を取ってきてお
ります。また、国防軍と共に戦うようなことが再度おきた場合、必ず
砲兵戦力とヘリ部隊を増派します。これも、作戦課長の言質をとって
あります。

我々に出来るのは、今はこれが精一杯なのです。
ご理解いただきたい。