●●●大日本帝國海軍 軍艦『伊勢』の死闘●●● 

このエントリーをはてなブックマークに追加
353名無し@特務大尉
その頃第七艦隊の南方120浬を航行中の第八艦隊旗艦陸奥の対空電探
に前方約50浬を南方に移動する編隊を捕捉した。そして徐々に反応が
微弱になりやがて失探した。速力を最大艦隊速力である25ノットにあ
げ約一時間対空電探が失探した方位よりやや南方に進撃したところで、
水上電探に約30浬前方に反応があった。そしてその十分後対潜哨戒の
為低空を哨戒中であった陸奥の零観より「敵空母ラシキモノ1見ユ」
「ソノ周囲ニ巡洋艦ラシキモノ1及ビ駆逐艦ラシキモノヲ数隻伴ウ」
との無電が入り、其の2分後には艦隊を分派し特型駆逐艦及び重巡部
隊を最大戦速で突撃させた。さらに10分後艦隊の前衛位置にいた重
巡鳥海が敵部隊を20糎砲の最大射程に敵空母を捉え発砲を開始した
さらにやや旧式化してきたとはいえ38ノットの俊足を誇る特型駆逐
艦6隻が空母を逃すために接近を開始した敵駆逐艦4隻とブルックリ
ン級の軽巡洋艦1隻が砲雷撃戦を開始した。そして加古や古鷹もその
乱戦に参加した。陸奥も最大戦速以上の「前進いっぱい」で突撃を開
始した。そして鳥海の射撃が遂に敵空母(レンジャ−)を捉えた。
飛行甲板に命中した徹甲弾は飛行甲板を貫き格納庫内で炸裂した。
そこに格納されていたコルセア数機が炎上しさらに火勢を増した。そ
してさらに一発命中し航空燃料に引火した。そして消火活動のため速
度を落とさざるを得なくなった。