山本五十六はスパイだ

このエントリーをはてなブックマークに追加
74ミス宇野薫
≫73へ

彼ら将官は二人とも滞米経験がある。特に山口多聞は米国高官に
友人知己が相当いる。
この二人は1.の人達のように米国を過小評価する事無く、また2.の人
達のように米国に過大なコンプレックス・西洋礼賛主義を抱く事もな
かった。
米国の短所も長所も把握して冷静な判断を下していた。

その判断の結果、「やり方によっては米軍に勝てる」と判断していた
節がある。

はじめから米国を軽視していた東条首相や牟田口廉也。
或いは、与えられた条件を生かそうとせずやる前から「どうせ米国に
は勝てないよ」と悟りきっていた山本五十六や米内光政。

山口・栗林両人はこういう人達とは違った対米感に立脚していた。

ちなみに米軍が最も評価していた日本の将軍・提督は間違いなくこの
二人である。特に山口多聞に関しては、上司の山本五十六や南雲忠一
等に対してよりも遥かに高い評価を下している。

さすが米軍だ。見るべきところは見てる。日本人のように情緒的・浪花節的
観点から判断していない。

ちなみに3.に当てはまる人はまだいる。
例えば沖縄戦の大田実海軍少将。源田実海軍大佐。硫黄島の西中佐等である。
いずれも対米経験があり友人知人も多い。そしてまた米国から高い評価を得ている。