大和vs護衛艦3(護衛艦主導の場合)

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269名無し三等兵
対艦焼夷弾が普及しない理由は簡単。火をつけるしか能が無い焼夷弾に対し、
通常弾頭は爆風で吹き飛ばす・弾片で切り刻む・高熱で火をつけると三拍子揃ってる。

大和の防御甲板は中甲板。上甲板、最上甲板は撃ち抜かれるから艦内火災は避けられない。
バイタルパートの外で燃えて一番危ないのは電線被覆。
高射砲・機銃・電灯・空調機等のために張り巡らされてるし、化学火災そのもの。
可燃物が連続しており、穴も開いているのだから電路を通じた燃え広がりは速い。
電路は装甲板も貫通してるから、消火できないとバイタルパート内まで燃え広がる。

弾頭が爆発した時点で付近の応急班は吹き飛ばされてるから初期消火は遅れがち。
付近のポンプや泡沫消火器はまず吹き飛ばされるし、無事でも電路が切れたら使えない。
火災箇所を特定し、無事な応急班の位置を確認して送り込み、
無事なポンプ・消火器を探し、ホースを火災箇所まで引っ張り…
その間にも火災は燃え広がり、どこに新たな命中弾を受けるかもわからない。

他にも煙突を壊されたら高熱排気が甲板上を伝い、
吸気口から吸い込んで中の人間が熱にやられたりもする。
戦艦の防御は命中率の低い徹甲弾が少数命中することを想定したもので、
非防御部分に榴弾を大量にぶつけられることは想定していない。

古い例だが、日進・日露戦争の戦艦群に最大の打撃を与えたのは15cm速射砲。
バイタルパートは無事だったが、弾片に切り刻まれ火達磨にされて戦闘力を失った。
第2次大戦でも、比叡やサウスダコタが同様の状況に陥っている。