泣ける話

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>>830
 瀬島龍三の「幾山河」。立ち読みだったので詳しくは覚えていないが・・・・。
 5月12日の米軍アッツ島上陸以来、昭和帝は同地の守備隊の模様をいたく気にかけられ、毎日のように戦況を御下問されていた。
 5月29日夕刻、守備隊から最後の電報が発せられる。
「機密書類全部焼却。是レニテ無線機破壊処分ス」
 陸軍大臣は直ちに参内し、アッツ玉砕を天皇に奏上した。天皇は大臣の報告を黙って聞いておられたが、報告が終わるとひと言、
「アッツ島守備隊はまことに良くやってくれた。そのことを伝えよ」
とおっしゃった。大臣が
「しかし陛下、彼らは無線機を既に破壊しており、勅語をお伝えする手段がございません」
と申上げると、天皇は、
「それでも構わぬから、兎に角そういう電報を発してやれ」

 直ちにアッツ守備隊に向け電報が放たれたが、もはや返信がかえってくることはなかった。
 まあ単なる偽善とか自己陶酔とか言っちまえばそれまでかもしれないが・・・・。
私は矢張り、昭和天皇は偉い人だったと思います。