>734さん
ご指摘の段御尤もです。以下補足。
特攻隊員大石清は昭和20年3月13日の大阪空襲で父を失い、
続いて重病の母の死を知った。小学生の妹(静恵)ひとりが
残されて、伯父の許に引き取られていた。先の文章(733)は
彼が妹に宛てて書いた遺書である。5月20日に鹿児島?の万世
(ばんせ)基地に到着、その後数日を置かずして突入、散華。
妹の作った特攻人形を「突入の際怖がると可哀相だから」と
言って、あたかもおんぶするが如く背中に吊っていたという。
なお神坂次郎というのは著者(取材者)の名である。生き残
ってしまった特攻隊員だそうで。以上余談。