泣ける話

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253ふみ
野中五郎少佐のはなし

…久保田勇中尉ら三名の搭乗員が着任したとき、指揮台にあがった
野中は、はるか遠くに目を転じながら、
「見渡すかぎりの搭乗員、遠路はるばるご苦労…」と言って指揮台
から降りたが、そのとき隊長の目にうっすらと涙が浮かんでいたと
いう。
三人はど肝を抜かれたが、あとで考えると、亡き搭乗員を偲ぶ指揮
官の心情とともに、わずか三名の搭乗員に寄せるなみなみならぬ期
待を汲み取ることができたと述懐している…

安芸一穂は小説の中で野中少佐に文字どうり「見渡すかぎりの搭乗
員」を部下として与えていた。
そのシーンのためだけに買ったなぁ。(笑