WW2ドイツ軍を書かせてもらう

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57世界@名無史さん
多少の程度はあれ、小説家は誰でも、
物語をリアリティあるものにするために、登場人物になりきって感情移入をするものです。
これは当り前のことだし、わざわざ広言するまでもありません。

ベンゼン中尉がイタイとか、甘いとか、そのように言われるのは、
それをさも自分独自の方法であるかのように口にしてはばからず、
かといって、本気で物語にリアリティを加えるためにドイツ兵になりきっているのかと言えば、
このスレッドの各所に見られる「ドイツ語ができない」とか「ドイツ人ではない」などの発言からわかるように、
その昔、映画にリアリティを持たせるため、画面に写るわけでもないのに
時代劇の町医者のセットの棚の中に当時の本物の漢方薬を詰めこませたという、
黒澤監督のような完全主義が見え隠れするわけでもありません。

彼がどれくらいドイツに関する情報を持っているのか、
またどれほど本気でドイツ兵になりきって物語を書こうとしているのかわかりませんが、いまいち説得力がない。
ただ心配なところは、45がまるでヤケになった子供のなげやりな口答えに見えるので、
もしかしたらこれからずっと彼が意地になってドイツ語を習得しようとしなくなるのではないか、
という一点のみです。