ステルス兵器「無力に」 新型レーダー開発と米TV
【ワシントン14日共同】米ABCテレビは、レーダーの捕そくを逃れるステルス技術を使った米軍が誇るB2爆撃機などの兵器が、新しいレーダーシステムによって見破られ、無力化される可能性があると十四日夕(日本時間十五日朝)のニュースで特ダネとして報じた。
同テレビは「イラクが中国の技術援助で配備する可能性がある」としており、米軍の軍事面での優位性への懸念が広まっている。
米情報機関の情報を基にした報道によると、新レーダーは日常的に流れているラジオ、テレビや携帯電話などさまざまな波長の電波が、ステルス機通過の際に乱れる現象に着目。
電波をとらえるパッシブ(受動)レーダーと高速演算できるコンピューターの組み合わせによって、空中で電波が乱れた点を特定、ステルス機の位置を事実上見破ることができるという。
新レーダーシステムは中国、ロシアのほか欧州、米国の軍事産業で開発が進んでいる。軍事専門家はレーダー妨害などの対策を加えなければ、巨額な費用で開発・配備されたステルス兵器が無駄になると指摘している。
http://abcnews.go.com/sections/world/DailyNews/radar_stealth_010614.html