92式重機関銃と99式軽機関銃

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1名無し三等兵
どちらで戦う?
2一休和尚:2001/06/01(金) 07:32
(ぽん、と拍手を打って)

さて、右の手と左の手、どちらが音を出したのかな?
3名無し三等兵:2001/06/01(金) 15:25
右がドッドッドッ。左がダダダッ。
4名無し三等兵:2001/06/01(金) 15:28
>>2
おしょうさまー、どっちの手も音を出したって答えはなし?
5名無し三等兵:2001/06/01(金) 15:30
両手共にがジャムって動かない。(*o*)
MG42が世界一。
6名無し三等兵:2001/06/01(金) 15:33
ウッドペッカーが好き。
7名無し三等兵:2001/06/01(金) 15:34
>>6
おお、シンレッドラインのDVD持ってる。
キツツキだ。
8名無し三等兵:2001/06/01(金) 15:50
戦場の日本兵は、この音を聞くと安心したのである。
9名無し三等兵:2001/06/01(金) 17:48
連発と言うより、2、3発ずつちまちま撃ってたのがいかにもビンボくさかった
それに陣地の中でみんな汗と泥にまみれてくさそう
10名無し三等兵:2001/06/01(金) 18:11
99式。2000発まで撃てる銃身燃え。
でも、MG42又はブローニング重機を使用したい。
11声の出演:名無しさん:2001/06/01(金) 18:23
小銃弾を給弾クリップごと装填する軽機ってなんでしたっけ?
12名無し三等兵:2001/06/01(金) 21:39
11年式であります。
13名無しさん@お腹いっぱい:2001/06/01(金) 22:13
>>92式は木の棒で担いでお神輿式にえいさっさ
ありゃ大変
でも車輪付けたロシアよりは実用的
14機関銃ヲタ:2001/06/01(金) 22:35
町を歩いていて工事現場の削岩機の音が聞こえると心が和む。
15名無し三等兵:2001/06/01(金) 22:39
>>13
俺は車輪付のほうが楽だと思うんだが
少なくとも地面が平坦で固い所だけで
引けない場所は皆で担げばいいと思う、ダメかな?
16名無し三等兵:2001/06/01(金) 22:42
>>15
しかも水冷だから銃身の寿命が長い
17名無し三等兵:2001/06/01(金) 22:50
>13
重機関銃ってのは本来そんなもの。
ベルサイユ条約で重機関銃の所持を禁じられたドイツが、
軽機関銃を重機関銃として運用するために軽量3脚に載せて
兼用したのが革新的だったのだ。(MG34ね)

ということで独立重機関銃小隊、のような使い方が本来のもの。
つか、板違いか・・
18名無し三等兵:2001/06/02(土) 20:19
112連隊第1機関銃中隊
アラカン山中のビルマ機関銃中隊ですね!?
1945/85式:2001/06/02(土) 20:28
92式13、2mm重機関銃は重機関銃だけあって一人で扱うのは非常に困難
ただ重機関銃だけあって硬芯弾を使用すれば軽装甲車輌を破壊出来たけどね
とにかく私は扱い易い99式の方を使用しますね
20カメルーンに勝ったね:2001/06/02(土) 21:34
>19
陸サンの92式重機と違って、もとが艦載機銃ですから。
21名無しさん@お腹いっぱい:2001/06/02(土) 22:16
>>14
うん、偶然聞いた本物に音は似てる
削岩機の音に、爆発音やキンキンとした金属音が混じった感じ
22名無しさん@お腹いっぱい:2001/06/02(土) 22:37
>>15
担いでる写真は見ました。
一式60キロ以上を二人、場合によっては一人で担いでました。
兵隊さんは大変です。(゚O゚;)
23徒歩歩:2001/06/02(土) 22:42
>>22
一人ずつ倒れて逝って運べなくなるのと、弾薬が切れるのと、どっちが先かであると…(あべしっ!
24名無しさん@お腹いっぱい:2001/06/02(土) 22:45
>>23
昔の人は子供のころから力仕事してるもんなあ
昔の人は偉かった
25名無し三等兵:2001/06/02(土) 22:49
>俺は車輪付のほうが楽だと思うんだが
>少なくとも地面が平坦で固い所だけで
>引けない場所は皆で担げばいいと思う、ダメかな?

 もしかして、三野の本でも読んだ? 日本軍の重機関銃
は駄載が基本。編制上は一丁に付き弾薬用も含めて5頭の
馬が居ることに成ってる。馬が通れない場所では分解搬送
。戦場では13の言う通り。

 元々、マキシム機銃に車輪が付いてたのを日露戦争の戦
訓で駄載に直した。

>20

 19は92式重装甲車の13mm機銃について書いてる
のではないだろうか 勿論、1の言ってるのは7.7mm
の92式重機。
26名無し三等兵:2001/06/02(土) 22:57
>>25
荷物を担ぐよりリヤカーに載せたほうが楽だと思っただけだよ
そりゃ戦場以外では輓馬や車両で運ぶだろ
別にベルリンまで引いて歩いたって言ってる訳じゃない
それとも俺の書き方が悪かったか?
2720:2001/06/02(土) 23:52
>25

ぐは!(吐血)

んとだ。92式13mmってのがあるんやないかオレ。
しかも海軍の13mm対空機銃は93式じゃないか。
さんきう25。
ごめん19。

陰々滅々。
28ところで:2001/06/03(日) 00:08
制式名って型番は漢数字が正しいんでしょうか?
 ×92式重機
 ○九二式重機
 ×99式軽機
 ○九九式軽機
教えて!
29名無し三等兵:2001/06/03(日) 00:16
俺の知り合いの骨医者のじーさんはソ連から命がけで生きて帰ってきたといって
いたが、ソ連のマンドリンに我が軍の軽機関銃は銃撃戦で負けなかったと言っていた。
カテゴリーが違うので比べるのも・・・と思うが、やっぱり99式軽機は唯一
分隊用火器で頼りになったんだろうな。
30>28:2001/06/03(日) 00:25
まー漢数字じゃねーの?
ちょっと考えればわかるだろ。下らん。
31名無し三等兵:2001/06/03(日) 01:20
>29
短機関銃と同レベルの軽機というのもいかがなものか。
32名無し三等兵:2001/06/03(日) 01:36
>>31
つーか、例外除いて陸軍の歩兵部隊は短機がなかったから、
短機のような使い方(腰だめ射撃とか)を多用したでしょう。
99式軽機自体は発射速度・耐久度とも世界的評価が高いと思ふ。
33NRAの会員で〜す!:2001/06/03(日) 10:09
十一年式軽機関銃
WWIの戦訓を通じて小石川の東京造兵廠で製造された。
重機関銃を小型化して銃床(少し斜めにセットされた右利き専用品)を取り付け、
冷却フィンと二脚を持つ。最大の特徴は給弾方法で三八式の5連クリップを横の
固定弾倉に積み重ねる(6段30発。車載モデルにはもっといっぱい入る)という
「経済的には世界に誇れるものby南部麒次郎」方式だったが、構造が複雑で故障
が多く、トラブルシューティングで余計な時間的経済的負担を浪費した。

九六式軽機関銃&九九式軽機関銃
大陸では故障続きだった十一年式に較べて中国軍が使っていたチェコの
ゾブロジョブカ・ブルーノZB26や遊底の閉鎖機構を改良したZB30は
「無故障機銃」として日本軍から羨ましがられた。そのZBを手本にして
南部麒次郎が設計したのが九六式。その後九九式小銃に合わせて口径を6.5mm
から7.7mmに広げて改良を加えたのが九九式である。
ヘンな言い方をするなら英国軍が使っていたブレンMkIの従兄弟ですな。

九二式重機関銃
本体重量28kg三脚重量27.5kg。MG34(三脚付)は32.1kg。クソ重いです。
威力不足の声に応えて7.7mmの弾薬を使いましたがコイツが専用品で九九式には
使えない代物でした。(底部にあるリムの形状が異なるので良く見れば分るの
ですが、そんなことを分らない将兵の方がダントツで多かったでしょうね)
マッカーサーのゴリ押しで30-06一本に貫いた米軍とは大違いです。
ただ信頼性は低くなかったようで太平洋戦線で捕獲した米軍が使ったり(日本軍
を騙し討ちにするためだったかもしれませんが)中国で捕獲されたものが
朝鮮戦争で北側の朝鮮軍で使用されたりもしました。他にも約40年に中国から
香港に向けて発射されたのが確認されています。

もう一つの九二式機関銃
陸軍と海軍の間柄については過去何度も書かれています。そう「大は戦略から
小はネジ1本に至るまで」っていうあの対立の話です。
上海事変で有名な海軍陸戦隊は円盤弾倉のルイス機関銃を使っていました。
その制式名は九二式機関銃でした。あいにくと資料不足でスペックは分りませんが
多分アリサカ6.5mmでしょう。もしオリジナル同様に303だったら(核爆)モノです。
34ななしのごんべ:2001/06/03(日) 10:32
>>25 日露戦争当時の日本側の機関銃はマキシムだったけか?
   仏製のホチキスだよなぁ。?マキシムの教訓ってどっから
来たのかいな?
 この機関銃も第1師団、第3師団に配備されていたが、成績不振な
ために旅順に廻され、野戦軍では騎兵部隊である秋山騎兵部隊にのみ
搭載された駄載機関銃のみとなった。
35NRAの会員で〜す!:2001/06/03(日) 10:37
日露戦争当時ロシア側にはマドセンもあったはずだよ
36名無し三等兵:2001/06/03(日) 11:41
>>32
短機のような使い方のために、射速を350/sや500/s
にするためのスペアパーツがあったらしい
37名無し三等兵:2001/06/03(日) 11:44
>13
92式のキャリア棒は木じゃありませんよ。専用の鉄棒というか鉄パイプ
です。一度担いだ事ありますが、4人がかりです。
38名無し軍曹:2001/06/03(日) 12:06
>>34
35はロシアの機関銃の話をしてるようだよ。
日露戦争当時の日本の機関銃が保式と称するホチキス
日清戦争当時、日本は馬式と称するマキシムのコピーを少数生産していた。
ところが、これが当時の日本の低い工業技術の為、使い物にならなかった。
しかし日本の当事者はそうとは考えず、マキシムの反動利用方式が悪いと烙印を押し
ガス圧利用のホチキスに切り替えた。

>>33
我が帝国海軍の九二式七粍七機銃はルイスのフルコピーだよ、弾もオリジナルの.303と同一だ。
航空用旋回機銃もぜんぶコレだよ、わるかったな。
イギリスも大戦前に見捨てた骨董品で戦い抜いた我らの父祖の根性を忘れるな!
39よう:2001/06/03(日) 13:02
92式重機の弾、あの板にひっついてるやつ。
99式小銃に入らねえぞ。使えねえ。同じ7。7ミリなのに。

99式軽機の弾は99式小銃と同じなんだろな。
40NRAの会員で〜す!:2001/06/03(日) 13:06
>>38さん
感謝!よ〜く分っかりました!
じゃあ、どうして陸式もルイス使わなかったんだろ?
リコイルスプリング(コイルじゃなくて時計に使ってるようなゼンマイ
ばねを引き金の前に装着)の製造は難しいけど銃身交換式にしてZB式
の箱型弾倉にすりゃ完璧じゃん。
あ、大戦初期にダンケルクから逃げた際にはブレンが2500丁ほどしか
残ってなかったから5万丁のルイス(ほとんどWWIの航空機用)を
磨き直して使ったよ。もっとも、その後エンフィールドが週千丁の
爆裂モードで生産したんだけどね。
41名無し三等兵:2001/06/03(日) 14:07
>39
92式重機の実包はリム付7.7mm
99式軽機は99式実包弱装弾
99式小銃は99式実包通常弾
1式重機は99式実包(確か強装弾)
更に海軍のはル式7.7mm弾
とぜーんぶ違ってます。
42名無し軍曹:2001/06/03(日) 14:08
我が帝国陸軍は89式旋回機関銃を採用していた。
これは11年式軽機関銃の拡大改良版
そしてこの89式旋回機関銃と89式固定機関銃に使われた89式実包こそが92式実包となる。
さらに教えておこう。
我が陸軍に使われた陸上用機関銃弾薬について。
みんな30年式実包、92式実包、99式実包だけだと思うだろう?
ところがな、30年式実包(G)ってのがあった。
Gは減装の意味、通常の30年式実包の火薬量2.15グラムを2.0グラムに減らしてあった。
これを使わないと11年式軽機関銃と96式軽機関銃はスムーズに作動しない。
3年式重機関銃は通常の30年式実包で作動する。
これに海軍の機銃、陸軍の独系の航空機関銃までいれると口径.30以下でもグチャグチャになる。
これはひとえに、敵に兵器が鹵獲された際に混乱を生じるように考えた皇軍の秘策であるっ!
ルイスは英国に第一次世界大戦中、採用された軽機関銃である。
そして航空用旋回機関銃(一部、固定)にも転用された。
しかし旧態化してきたため、1930年代後継の機関銃が採用された。
陸上用機関銃としてはブレン
航空用旋回機関銃としてはビッカース(k)機関銃。
とくに航空用としては、進歩が著しい航空機に対し、発射速度が遅く効果はなはだ疑問との指摘があった。
よって第二次世界大戦勃発当時は、ほぼ退役し予備兵器とされていたが、ダンケルクの撤退により
大量の兵器を失った英軍の兵器不足を補う為、ひっぱり出されてきた。
そしてブレン、ビッカース(K)の生産、米国よりの供与で充足するに従いふたたび予備役に廻された。
我が帝国海軍は終戦までコレを使った。
43NRAの会員で〜す!:2001/06/03(日) 15:46
米国から供与されたのはブラウの1919でしたっけ?
もしそうならタマはリムレスの30-06ですか?それともリムドの303?
ま、どっちにしても戦後に7.62X51に削り直される運命なんでしょうけど
44NRAの会員で〜す!:2001/06/03(日) 15:48
あ、ブラウ1917&1919じゃないですよ。
ブレンのことと引っ掛けただけですよ。
45名無し三等兵:2001/06/03(日) 16:01
そういや日本にラインメタル7.92mm機銃っていうのもなかった?
4645/85式:2001/06/03(日) 17:47
>>45
帝国陸軍の98式と帝国海軍の1式の事です
ちなみに両方とも航空用機関銃の7、92mmMG15の事です
47名無し三等兵:2001/06/03(日) 17:50
低伸弾道12.7mm
48名無し軍曹:2001/06/03(日) 18:56
>>43
1917,1918,1919,M2と何でもあり。
弾は.30-06、M2は当然、CAL.50

>>46
そうそう陸海軍とも独系の7.92mmを使った。
だから、.30以下で6種類の弾が存在したわけ。
そしてさらにトドメが入る。
海軍が採用した四式小銃。
実践には使われなかったが、ガーランドのコピーの小銃だ。
コイツの7.7mmは92式実包とも99式実包あるいは.303とも
いずれとも互換性はないっ!

どうだ?皇軍の偉大さが少しはわかったか?
49名無し三等兵:2001/06/03(日) 21:24
>>37
鉄ですか。しかし担いだことあるとはすごい。
戦後の中国は木の枠だった筈。
50NRAの会員で〜す!:2001/06/03(日) 23:56
>>48
もう、言葉が出ません・・・llllll(- _ -;)llllll
51これでいいはずだ:2001/06/04(月) 00:01
ということは、日本軍は以下のような装備で頑張るべきだったのだ

38式小銃
96式軽機関銃
3年式重機

航空機用を転用した7.7mm機銃(航空基地部隊のみ)

ホチキス式13.2mm機関砲
97式20mm自動砲
52名無し三等兵:2001/06/04(月) 00:04
削出の薬莢をやめてプレス式にすべきだ!
無理か・・・・
53名無し三等兵:2001/06/04(月) 00:10
鋼性の薬莢を実用化すべきだったでしょう。

そういや、日本の駆逐艦が高角砲搭載が遅れたのは
薬莢に使う銅資源を惜しんで薬嚢式に固執したかららしい。
54名無し三等兵:2001/06/04(月) 00:28
>>51
それはそれでいいかもしれんなあ。
55名無し三等兵:2001/06/04(月) 00:41
弾薬統一という一番重要な問題がどうして一番後回しになったんだろう?

99式小銃や92式重機の7.7mm導入だって、満州の平原で遠距離射撃したり中国の土塀では6.5mmが貫通しないって
場当たり的に対策したけど、日露戦争のころから明らかじゃないか。

個人的には分隊火器は44式騎兵銃と96軽機関銃にして、歩兵の携行弾数を増やすとか、グレネード発射機能を持たせるとかのほうが萌えるのだが。
56NRAの会員で〜す!:2001/06/04(月) 00:45
どうしてフェデロフ・オートマットを研究しなかったんだろ?
あれを延長すれば世界初の突撃銃ができたのに・・・
57なるほろ:2001/06/04(月) 07:12
弾種メチャってのが凄いな。何考えてたんか。

まあ帝国陸軍と某研究者には何を言っても無駄だろが。
58名無し三等兵:2001/06/04(月) 07:17
しかし、いろんな種類の弾を使いながら中国や南太平洋で何年も
よく戦えましたね!? 結構補給が出来たのか、それともケチったのか?
59名無し三等兵:2001/06/04(月) 11:59
中国軍が7.92mm小銃を使いだしら、それが大威力に見えてうらやましかったのでしょう。

6.5mm強装・高初速弾にするとか弾重を重くするとか、従来弾丸・銃身の生産ラインを活用する常識が欲しいよ。
60NRAの会員で〜す!:2001/06/04(月) 12:28
素直にタマをモーゼルにする方が早いと思われ…
構造的にはアリサカってスプリングフィールドよりも丈夫なんだよ。
61名無し軍曹:2001/06/04(月) 12:39
>>56
馬鹿者!そんな露助の作った鉄砲を皇軍が採用できるか。
そもそも自動小銃なんぞというものは精神力に劣るヤンキーが使うものだ。
奴らは我が軍の突撃に遭うと恐れおののき乱射するだけだ。
我が軍は夜露に霜が降りるが如し、一発一発正確にして必中の射撃を行う。
それに欧米人の青い瞳は正確な射撃には向かん。
我々日本人の黒い瞳の方が優秀である。
なに〜?オリンピックの上位は欧米人だと〜中国人も瞳が黒い〜〜
き、き、貴様ぁ!軍人のクセの屁理屈をこねるなぁ!!
そもそも、自動小銃なぞ採用した日にゃ弾丸の消費量が飛躍的に増大する。
さらに我が国の貧しい工業力で大量の自動小銃を生産し配備するなどという事が出来ると思っているのか。
戦前、陸軍技術研究所が自動小銃の研究を行い、各種試作をし、現状では採用は不可能と結論を出しておる、
大和魂に勝る兵器なし!
6211:2001/06/04(月) 12:41
>>12さん。ご返答ありがとう御座います。
63名無し軍曹:2001/06/04(月) 12:43
>>58
心配するな。
弾薬の補給に支障が有っても、我が軍は兵に銃剣を配布させている。
世界に誇る三十年式銃剣だ。
これで戦うべしっ!
64NRAの会員で〜す!:2001/06/04(月) 12:46
あれ?ピターゼンのライセンス生産の件は?
それに海軍じゃスイス製(実質ドイツ製)のベルグマンなんか
使ってましたよ。あとガランドのコピーの話もね。
65名無し軍曹:2001/06/04(月) 13:03
>>64
そのピターゼン機構の銃がその時、小倉造兵工廠で試作された銃だ。
その他、ガス電(現日立)日特金属、中央工業などが試作銃を提出した。
ベルグマンは海軍が陸戦の為、輸入した機関短銃(サブマシンガン)
ガーランドのコピーが四式小銃。
大戦末期、海軍が陸戦兵器の装備増大をしなけけばならなくなった。
陸軍の工廠は海軍の分まで手が廻らない。
ふん!それなら自分で作るは〜と海軍が作った。
終戦まで少数が完成するも実戦には参加せず。
66名無し三等兵:2001/06/04(月) 13:40
>>63
おお、地球に優しい日本軍。
67名無し三等兵:2001/06/04(月) 15:16
>58
かなり素晴らしい補給だったらしいですよ。
部隊は99式小銃と軽機関銃だけど、届いた弾丸は30式実包とか
92式重機部隊に99式実包(まあ、撃てるらしいが…)が届いた
り…最後に頼れるは銃剣のみ…
68名無し三等兵:2001/06/04(月) 15:20
>>67
大丈夫、米軍の30−06だって、機銃は使い捨てベルト・使い捨て
弾薬箱で支給。
M1用はクリップで束ねて使い捨てポーチと一緒に支給。
BAR用は知らん。
米軍もバラバラじゃん。
日本よりはましだけどさ。
6958:2001/06/04(月) 15:29
>67
ありがとうございます。
だから万歳突撃か。
70名無し三等兵:2001/06/04(月) 15:33
>>68
M1カービンとサブマシンガンの45ACPもあるしね。
米軍もばらばらさ。
英軍も歩兵と車載で機銃の弾が違うし。
英国の拳銃弾...面倒なので省略。
71名無し軍曹:2001/06/04(月) 16:41
>>68.70
そうだ、米軍だって大変だ。
しかしな〜俺が思うに米軍はたとえば1919機関銃のところにリング連結の弾と、ガーランド用のクリップと
BARの弾倉と、み〜〜んな送り込んじまって、使わねえから、クリップと弾倉は捨てちまう・・そんな補給をしてたんじゃないけと思うんだよ。
効率悪いよな、無駄だよな。
その点、我が軍は、必要な部隊にも必要な弾薬を送らない。
まったく無駄の出ない補給だ。
そもそも我が軍にとって小銃なんぞは銃剣をつける為の柄に過ぎん!
弾なんぞ要るかっ!
お前ら、腰のゴボウ剣は何のためにあるっ!
オラオラ突撃せよ突撃!
72名無し三等兵:2001/06/04(月) 16:45
>>71
じゃ竹槍にしましょう。
したから怖い。これが最悪のシチュエーション。
73名無し軍曹:2001/06/04(月) 16:57
>>71
五式竹槍
帝国陸軍が誇る決戦兵器である。
直径5cmから10cm
全長1.5mから2.0m
弾薬等の補給不要。
製造簡単にして製造原価はタダ同然。
戦況不利な今日、全国民を武装させるに容易。
また女子挺身隊員などにも軽便に取り扱え、操作方法の習得が容易である。
無故障、手入れ不要、燃えるゴミで出せるなどのすぐれた特徴がある。
欠点は、食糧難の戦時下、竹になる前に竹の子として食われてしまう可能性あり。
74名無し三等兵:2001/06/04(月) 18:19
話は変わるけど、百式短機は小隊長用に配備されて、
沖縄戦などの末期では下士官クラスまで配備が行われていたと聞くから
意外と結構前線で使われていたのでは?
75名無し三等兵:2001/06/04(月) 18:58
>74
総生産数は数百丁程度という話だよ?
とても前線に行き渡ってたとは思えないです。
76名無し三等兵:2001/06/04(月) 19:09
>75
おい、万単位で生産されてるぞ。
嘘いっちゃいかんよ。
77名無し軍曹:2001/06/04(月) 19:12
>>75
百式機関短銃は前期型、後期型あわせて1万丁〜1万5千丁といわれる。
九九式小銃は240万丁、三八式は歩兵銃、騎兵銃あわせて340万丁
おそらく使われたというほどの使われ方ではないだろう。
78名無し三等兵:2001/06/04(月) 19:16
何ゆえ百式はこんなに現存数が少ないのですか?
79名無し三等兵:2001/06/04(月) 19:17
>78

使い古したからでは?
捕獲された可能性も。
80名無し三等兵:2001/06/04(月) 19:28
百式短機は、弾創もプレスじゃなくて手作り
と何かで読んだような。性能は如何に。
81しったん:2001/06/04(月) 20:09
レイテの高千穂部隊でも装備されていましたよね。
大岡昇平の「レイテ戦記」で読みました。
82名無し三等兵:2001/06/04(月) 20:38
沖縄で活躍したのは96、99式軽機(&てき弾筒)。第一線の62師団が師団砲兵がない師団なので、せめてものと定数以上に配備した。中には1個分隊で軽機5丁もっていたこともあったそうだが、員数でもつけたのだろうか?
83名無し軍曹:2001/06/04(月) 22:02
>>80
百式機関短銃は、ドイツのMP18.28を参考に開発された。
本来、機関短銃は、弱威力の拳銃弾を使うので構造が簡便にできる。
拳銃弾を使う故、長射程を求められないので同じく簡便に作れる。
これらを特徴とする兵器である。
すなわち部品数の減少を図り安価に大量生産のできる工法、プレス工法などを採用し簡便に作るべきである。
このあたりの造兵上あるいは用兵上の思想は第二次大戦開戦前後に発生した。
我が百式機関短銃は1940年の制式採用であり、いわば思想の端境期であったが、やはり時代の流れにやや乗り遅れた感は否めない。
安直であるべき構造が、やや複雑であり製造にコストがかかり生産性も悪い。
後期型では構造の簡略化、部品数の減少が図られたが、それでもまだまだ充分とはいえない。
銃器としての性能であるが、弾薬に弱い8mm南部実包を使用したことによりやや威力不足である。
しかし命中精度に関しては、弱装弾ゆえ反動が小さく命中精度良好であったと言われる。
84名無し三等兵:2001/06/05(火) 00:22
どうでもいいが92式は自動銃なのにリムド弾使用つーのは珍しくない?ほかに同形式ってあるんだろうか?
8580:2001/06/05(火) 07:12
83様 ありがとうございます。
86名無し三等兵:2001/06/05(火) 07:46
>>84
ソヴィエトのPKがそれにあたるんでは?
87名無し軍曹:2001/06/05(火) 08:22
>>84
イギリスの制式実包は.303、ソ連は7.62*54R
ともにリムドだ。
したがって同国の機関銃はすべてリムド。
ベルト給弾、保弾板を用いる機関銃ではリムドはなんら支障はない。
作動の方法が、
@ベルトまたは保弾板より弾薬を後方に引き抜く。
A引き抜いた弾薬を下方にずらし銃身軸線と同一にする。
B前に押し、薬室に押し込み発砲。
C撃ちガラ薬莢を引き抜き排出する。
以上のような作動となるので、支障はない。
しかし、しかしだ、
英ソは小銃弾がリムドだったので機関銃もその弾薬を使った。
日本は機関銃にリムド(92式実包)を使ったのはいいが、小銃にはリムレスを
使った。
ここが問題だね。
88名無し三等兵:2001/06/05(火) 12:52
軽機は腰だめで撃てないらしい。
8984:2001/06/05(火) 14:15
>87
勉強になりました。多謝。
90名無し三等兵:2001/06/05(火) 19:32
自衛隊発足時に重機採用の候補に上がった
92式は凄い!
91フェミニスト:2001/06/05(火) 19:54
戦後米軍が高く評価した歩兵兵器は九二式重機関銃と歩兵携行糧食だけだったらしいよ。
92名無し三等兵:2001/06/05(火) 19:57
>>91
擲弾筒はどうした?
9345/85式:2001/06/05(火) 19:58
糧食って兵器か?
94名無し三等兵:2001/06/05(火) 22:15
96、99式も高く評価されているよ。自衛隊でもベルト給弾に改造して採用しようという声があったようだ。
もっとも「改造するくらいなら新規開発すべき」という結論になったが。
95名無し三等兵:2001/06/05(火) 22:19
>>94
62式よりはるかにマシって気がする・・・・
96名無し三等兵:2001/06/05(火) 22:21
しかし、ホントに採用したら言い笑いもんだったよ。
97名無し三等兵:2001/06/06(水) 01:56
>96
英国はつい最近まで、ブレンをNATO弾仕様にして使っていたが、どうか。
98名無し三等兵:2001/06/06(水) 06:24
>>96
さらに、西ドイツはMG−42をNATO弾仕様にして、
アメリカもM1919をNATO弾仕様にして使っていたぞ。
自衛隊は九九式を06仕様にして使って大笑いされたけどな。
99名無し三等兵:2001/06/06(水) 06:37
>>98
>自衛隊は九九式を06仕様にして
それ、やったのアメリカじゃなかったっけ?朝鮮戦争の時。
100名無し三等兵:2001/06/06(水) 07:10
加工作業をしたのは米軍の兵器廠。警察予備隊(当時)に支給するガランドが朝鮮戦争の影響で足りなくなり、99式小銃を06仕様にして支給したものなり。ただし訓練に使われることが多く、またガランドより軽量で弱装弾前提の99で06を打つと肩が腫れたらしい。銃自体もすぐぶっこわれたそうな。
101名無し軍曹:2001/06/06(水) 12:51
>>96.99.100
99式小銃の改造は米軍のTOD(TDLじゃないよトウキョウ・オーディナンスなんたらかんたら、赤羽にあった米軍補給廠)
で行われた。
朝鮮戦争当時、韓国軍の兵器不足を補う為、また米軍との弾薬共通化を図るため、
.30-06を使用できるように改造された。
警察予備隊が設立されるとこちらにも配布された。
問題点は
7.7mmの銃身に対し7.62mmの弾丸を使用する為、命中精度不良。
99式実包より強い.30-06を使うことで、反動の増大。
さらに改造された99式小銃の中には、終戦間際の粗悪品も混じっていたので、
事故が多発した。
昭和36年、自衛隊はすべての改造99式小銃を廃棄処分にした。

おのれ鬼畜米英!陛下からお預かりした99式小銃をかくも無残に改悪しおって!
102フェミニスト:2001/06/06(水) 15:30
終戦直前の段階で日本軍の小銃の八割は38式歩兵銃で99式は2割にすぎなかったようだ。しかも名無し軍曹氏の指摘どおり1945年度に製作された99式のつくりは極めて劣悪であり、戦後使い物になったとは思えません。戦後の英軍の調査書には「99式小銃の中にはまるで使いものにならぬものもふくまれており、命中率、性能は38式歩兵銃より少々劣る」とありますし^−^。
10345/85式:2001/06/06(水) 18:11
そろそろスレッドの内容を軌道修正した方が良いのでは
104フェミニスト:2001/06/06(水) 18:54
>>103
たしかに。私もお調子に乗って小銃のことばかり述べてしまった。ところで、大正十一年式軽機関銃って大東亜戦線でもつかわれたのだろーか??それと、なぜ日本軍はM2みたいな歩兵用大口径重機を開発しなかったのでしょうか。
105名無し三等兵:2001/06/06(水) 19:01
>>104
十一年式軽機  :南方でも使われている
歩兵用大口径重機:何のために?
         むしろ米軍だけだぞ、あんな代物使ってたのは
         あ、連合国には供与されたか・・・・
106フェミニスト:2001/06/06(水) 19:24
九二式7.7粍重機と12.7粍重機M2とじゃ威力の差が少なからずあるのでは?
107>104:2001/06/06(水) 19:29
歩兵ではなくて92式装甲車には13.2mm機関砲が搭載されました。騎兵用ですが、、、
97式20mm自動砲は連発機能しかついていませんでしたから、大口径機関砲には入ります。
108名無し三等兵:2001/06/06(水) 19:45
>>106
威力の違いは歴然だろう
では、その大威力で何を狙うのか?
対空用になら使いでがあったろうが
歩兵にはオーバーパワーでM4には無力
重いし弾もでかいから補給が大変
俺は、米軍はたまたま昔から使ってたM2があったから
歩兵用に流用しただけだと思うんだが
わざわざ開発する意味があるのか?
109名無し三等兵:2001/06/06(水) 19:49
トーチカの銃眼を狙撃したり、歩兵砲陣地や機関銃陣地、軽装甲目標への長距離射撃には威力を発揮します

>50口径M2、ホチキス13.2mm、97式20mm機関砲
110フェミニスト:2001/06/06(水) 19:52
しかしM2は現在でも各国の軍隊で多数そうびされている。其れだけ使い勝手が良いということでは?
111名無し三等兵:2001/06/06(水) 19:55
>>110
主に車載や対空用にね
対地用銃架もあるが、
M2担いで突撃する歩兵は見ないな、最近
112名無し三等兵:2001/06/06(水) 19:58
さすがに重かろうて
113フェミニスト:2001/06/06(水) 20:00
M2って38kgくらいあるんじゃないの?だから突撃用携行兵器としては使えないけれど、突撃掩護としては九二重機より良いんじゃないかなあ?
114108:2001/06/06(水) 20:01
>>110
別に使い勝手が悪いとは言ってない
あれば心強いだろうが、わざわざ歩兵用に
あのような大口径機銃を開発する
意味があるのだろうか?
開発・生産コストや補給を考慮すれば、
小銃と共用の弾を使う機銃を
揃えたほうが効率的だと思うのだがどうだろう?
115名無し三等兵:2001/06/06(水) 20:02
日本軍は徒歩が基本なのです。重い物担いで行軍するのは避けたい
のです。
116フェミニスト:2001/06/06(水) 20:09
114番の方のおっしゃるとおりです。たしかに小銃弾と同じなら補給に便利でしょう。しかし実際は99式軽機・99式小銃と九二式重機の弾薬は口径は同じでも種類がちがっていたのでは?
117名無し三等兵:2001/06/06(水) 20:09
99式20mm機銃1号は25kgぐらいらしいから、随分軽いなぁ。旋回銃にもしているから、それぐらいか。
118名無し三等兵:2001/06/06(水) 20:11
92式重機を改良・軽量化して99式小銃と同じ実包を使用可能な1式重機も開発されました。
ところが92式重機のリムド実包は使用できず、軽量化のため射撃時の安定性が劣りました(藁
119108:2001/06/06(水) 20:13
>>116
だ〜か〜ら〜
俺は弾が共用で使える機銃を揃えるべきだと言ってるのであって
99式を揃えろとは一言も言ってないんだが
それに、>>114は大口径機銃を開発すべきか否かの話だろ?
言葉尻を捕まえて話題を逸らすのがあんたの流儀か?
120フェミニスト:2001/06/06(水) 20:18
>>118
一式重機関銃あったなんて知らなかった!!九八式水冷重機関銃なら知っていましたが・・・・。
121名無し三等兵:2001/06/06(水) 20:18
ホ103なんかは、基地部隊の陸上兵器として使用されたんdねは?>12.7mm
122名無し三等兵:2001/06/06(水) 20:25
新たな少佐が「出現」した模様。
123フェミニスト:2001/06/06(水) 20:26
>>119
九二式車載13ミリ機関銃を九二式重装甲車から下ろして野戦機関銃として歩兵中隊とかに装備させれば?
124名無し三等兵:2001/06/06(水) 20:27
>>122
どこに、どこに?(藁
125名無し三等兵:2001/06/06(水) 20:29
いっそ11年式歩兵砲(37mm)を自動化する>大口径機関砲(藁
126名無し三等兵:2001/06/06(水) 20:30
フェミニストカ〜(w
127名無し三等兵:2001/06/06(水) 20:33
13.2mm機関砲をいくら装備しても、軟目標には過剰威力、遠距離目標には連隊砲に劣り、対戦車戦闘では無意味と思われ。
20mm自動砲を中隊レベルに装備するのが良いと思われ、、、、
128名無し三等兵:2001/06/06(水) 20:35
20mm自動砲なんか戦車に対して効果薄すぎるよ・・・。

37ミリ対戦車砲があるでしょうが>127
129ボディパーマだいすっき!:2001/06/06(水) 20:36
そういえば我が軍は40ミリ程度の中口径高射機関砲を持たなかったな。連合軍はスウェーデン・ボフォース社の高射機関砲を三連装とかで大量に配備してたのにね。
130>127:2001/06/06(水) 20:36
マズルブレーキ付きボルトアクション式単発20mmライフルで十分かと、、、、、
131>128:2001/06/06(水) 20:38
37mm対戦車砲は。M3軽戦車の操縦席のハッチ、銃眼を狙いました。
弾数を多く期待できるだけ20mmの方が有利では?
132名無し三等兵:2001/06/06(水) 20:42
>>131

なぜ37ミリではM4に効果が薄かったのにさらに口径小さくするんだよ・・・。
M3軽戦車撃破出来れば満足かい?

意味無いよ
133名無し三等兵:2001/06/06(水) 20:47
M4には大隊砲か、38式改造野砲か連隊砲に成形炸薬弾を用いて対処します。
M3,M4にたいしては20mm自動砲でも、銃眼部、ハッチなどに威力があります。
134名無し三等兵:2001/06/06(水) 20:51
>38式改造野砲か連隊砲

これらの砲は米軍の戦車師団に対抗出来る程配備されていません。
相手の野砲の「お返し」も考えなさい。

20mm自動砲では無理です。下手したらアウトレンジで戦車に殺られます
135名無し三等兵:2001/06/06(水) 20:51
パンツアーファーストさえ実用化できれば、、、
136名無し三等兵:2001/06/06(水) 20:54
露軍はクルスクでも対戦車銃を大量に使ってたけど、
対戦車戦のメインはあくまでPAKや埋設T34であって
対戦車銃はあくまでそれらの支援みたいなもんだった
と思うんだが
137名無し三等兵:2001/06/06(水) 20:54
>>133
彼の考えてる20mm自動砲と20ミリ機関砲ってどう違うんかいな(藁
138名無し三等兵:2001/06/06(水) 20:55
そういや、米軍海兵隊の20mm対物ライフルって、照準器を取り外せるようにした
軽量で使い捨ての武器だそうな。ヘリで侵入して、飛行場や後方の集積所、通信施設、軽車両を
射撃した後は、穴を掘って埋めて捨てて、兵員は軽装備になって隠密移動して帰還するらしいね。
139名無し三等兵:2001/06/06(水) 20:57
97式20mm自動砲、60kg
99式20mm一号機銃、23kg

威力が低くても後者の方がいい。
140>136:2001/06/06(水) 21:00
14.5mm対戦車ライフルよりは、20mmの方が威力はあるだろう
141名無し三等兵:2001/06/06(水) 21:01
>>139
旧軍以下だ(w
142名無し三等兵:2001/06/06(水) 21:03
>>140
君は口径だけで判断してるでしょ(藁
143>141:2001/06/06(水) 21:06
砲口馬力ではエリコン>M2
144名無し三等兵:2001/06/06(水) 21:11
やはりRPGか、、、、
145名無し三等兵:2001/06/06(水) 21:23
『軌道修正求む』以降、さらに軌道をそれだしましたね(苦藁
中途半端に大口径機関砲を開発して対戦車砲を兼ねるより、弾薬共通化で多数装備がいいと個人的には思いますが。
「歩兵部隊」の「機関銃」に対戦車能力を持たせるより、速射砲大隊にまともな対戦車砲を装備したほうがいいでしょう。1式の早期戦力化とか。
それに対戦車戦闘では機関銃は歩兵と戦車を切り離すのが任務。そして周辺警戒する歩兵を失った盲目(に近い)戦車なら旧軍の対戦車砲でも、引き寄せての背射、側射で喰えたそうであります。
あとソ連の対戦車ライフルですが、フィンランド戦の記録によると、一般のイメージと違い、PAKの支援が任務ではなく、歩兵用近接対戦車兵器として、超至近距離で使うパンツアーファストみたいなものだったという話もあります。
146名無し三等兵:2001/06/06(水) 21:25
ここは一つ、11年式歩兵砲(37mm)に外装式成形炸薬弾を、、、、、、
147名無し三等兵:2001/06/06(水) 21:27
自動火器の改良に何年かかるか分かってないと思われ>20mm太郎
148名無し三等兵:2001/06/06(水) 21:29
改良せんでいいから、97式20mm自動砲か、エリコン20mm機銃をそのまま配備すれば良いと思われ、、、、
149名無し三等兵:2001/06/06(水) 21:32
戦車に蹂躙されるよん。何度も書くけどね。
150名無し三等兵:2001/06/06(水) 21:33
しかしよー、削りだしの92式重機の冷却鰭はやりすぎだよ。改良しろよ
151>149:2001/06/06(水) 21:33
どのみち、それはドイツ兵もソ連兵も同じ事
1524空母:2001/06/06(水) 21:36
>>150
そだ。
同じチェコ機関銃をベースに開発したのに、
シンプルな英国ブレンは美しい。差がついた。
あっちは308にしてフォークランドまで現役。
153インパール進攻砲兵:2001/06/06(水) 21:36
31式野砲にも対戦車能力を!!
154名無し三等兵:2001/06/06(水) 21:37
>>151
向こうの方がマシです。

本体弾薬箱共に重いんな物全く実戦向きではありません。

どうせなら竹やりで突撃すれば。(w
15592式重機:2001/06/06(水) 21:45
本体は重いが、実包は軽いぞ、なにしろ7.7mm級機関銃弾薬では一番弱装だ。
156>155:2001/06/06(水) 21:48
発射速度も遅い、「きつつき」だものな。
157名無し三等兵:2001/06/06(水) 21:50
ソロータンとかマドセンの20mm対戦車ライフルの立場はどうなるんだ?
158名無し三等兵:2001/06/06(水) 22:07
海軍陸戦隊はお古のビッカースポンポン40mm機関砲で対抗します。
159名無し三等兵:2001/06/06(水) 22:23
九二式実包は八九式実包からきてる、そんで八九式は英303に準拠してるんでしたっけ。
英303は九二式重機で撃てたんですかね?
160名無し三等兵:2001/06/06(水) 22:51
やはりここは0.223口径、小口径高初速弾を開発して、、、、、
161名無し三等兵:2001/06/06(水) 23:56
いや92式、96式(小銃は38式)でいいから、弾薬込で大増産しとく、つーのが一番現実的でしょう。貧弱な開発、生産能力では新型機関砲など混乱を招くだけ。
162名無し軍曹:2001/06/07(木) 12:08
>>159
89式実包は.303とは違うよ。
だから陸軍の九二式重機関銃では撃てない。
海軍の九二式七粍七機銃は弾薬、銃ともルイスのフルコピーだから使える。
163名無し三等兵:2001/06/07(木) 12:26
何か弾薬互換性談義が盛り上がってるね・・。みんなよく知ってるなぁ。
昔の補給担当者は本当に大変だったと痛感。
164名無し三等兵:2001/06/07(木) 13:17
命中率・信頼性の高さで有名な92式重機の弾薬が他の銃と互換性がなかった、というのも驚くな。
165名無し三等兵:2001/06/07(木) 13:20
でも、弾薬の互換性の無さは旧軍の致命的な欠点ではないし
影響も少なかったと主張するサイトがあった記憶があるのだけど。
(どこだっけな?)
166名無し三等兵:2001/06/07(木) 14:13
やっぱり機銃・ライフル弾1種/拳銃弾1種のソ連は凄い。
167名無し三等兵:2001/06/07(木) 14:23
>>162
え゛っ。違ったんですか。味方の小銃弾は無理でも英軍の銃弾をかっぱらって使えたんやろかと
思ってたのに……ダメだったか。
ありがとうございます、軍曹どの。
168名無し三等兵:2001/06/07(木) 14:37
>>166
横レスですまんが、少なくともソ連の拳銃弾は2種あるよ。
トカレフ弾とナガン弾はどっちも30口径だが、リムレスとリムドで
互いに互換性は無い。トカレフ弾が圧倒的なシェアを誇っていたのは
事実だが。
あと、アメリカの援助で入ってきた武器も入れると、状況はかなり
違ってくると思うのだがどうか。
169名無し三等兵:2001/06/07(木) 15:03
旧日本軍の重機関銃用炸裂弾ってなかったっけ?弾頭が紫色に塗られていて、中に炸薬が充填
されていたものらしいけど。
「遺棄された日本軍の弾薬に、紫の弾薬が混ざっていたら、危険なので触れてはいけない」
と米軍にも恐れられたともいわれる・・・。
170名無し三等兵:2001/06/07(木) 15:06
>>168
おっと、確かにリボルバーを無視した。
アメリカ製かあ。M1911入ってたのかしら?
171フェミニスト:2001/06/07(木) 18:57
九二式重機関銃の前身である「大正三年式機関銃」やフランスのホチキス社のパクリ兵器「三八式機関銃」は太平洋戦争で使用されたのですか^−^?たしか昭和10年頃に三八式機銃用の高射照準具が制定されたそうですが・・・。
172アドルフ・ヒトラー総統:2001/06/07(木) 19:24
>>129
実は昭和12/13年に47mm口径の速射砲・戦車砲・高射機関砲開発計画が有
りました
前者は1式47mm機動砲・1式47mm戦車砲として制式化・量産されましたが
、何故か後者の高射機関砲については放棄されてしまいました
何故でしょう
173名無し三等兵:2001/06/07(木) 22:14
以前、「ルパング島の30年」という小野田さんの本で、「ルイス弾を加工して99式小銃に使っていた」というのを読んだ
ことがありました。これって、留式のことですかね?それとも、フィリピン(だったと思う)ではルイス機銃を使っていたのでしょうか?
174名無し軍曹:2001/06/07(木) 23:19
>>173
これは謎だな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
とりあえず、海軍が弾も銃もルイスのフルコピー、九二式七粍七機銃(留式)を使っていたが。
想像するに小野田さんはリムド型の弾薬をルイス弾と表現したのではないだろうか?
そうなると92式実包だろう。
コイツのリムを削り落とせは99式実包とまったく同じだ。
ルイスの弾(.303ブリテッシュでリムド)だと同じくリムを削り落とせば、99式小銃の薬室に入るがブカブカになる。
工夫をして、撃針がちゃんと雷管を叩くようにすれば発火するが、いろいろ支障がでると思う。
17545/85式:2001/06/07(木) 23:50
なんか総統閣下このスレッドにいる
はっきり言ってうざい
ところで、以前私がいった軌道修正についてはどうなったのですか・・・(泣)
176名無し三等兵:2001/06/08(金) 02:09
>175
軌道修正を望むのなら、議論をそう誘導するネタふりをしたらどうか。状況判断とそれに基づく戦略なしに「〜してくれ、〜であるべきだ」じゃ、旧軍と同じだよ。
177名無し三等兵:2001/06/08(金) 14:40
命中精度なら92式でしょう!
17845/85式:2001/06/08(金) 18:46
>>176
すみません、ネタ振り下手なので・・・・・
179名無し三等兵:2001/06/08(金) 18:53
>>176
>旧軍と同じだよ。
気持ちはわかるが言いすぎ。
45/〜氏は善意の人なんだから、そんなにきつい言い方しなくても良い。
煽るつもりはないが可哀相になったので蛇足をした。失礼。
180フェミニスト:2001/06/08(金) 19:26
支那事変が始まったころ92式機関銃は1個聯隊に今までの八丁から二十四丁に増やされたそうな。
181176:2001/06/08(金) 20:17
>45/85式、179
機関砲太郎のせいで荒れそうな空気になったので、思わず乱暴なものいいをしてしまった。すまぬ。前言撤回。
182179:2001/06/08(金) 20:26
>>181
貴公が良い人でほっとしてる。
過ちを認める勇気を持つ貴公に最大限の敬意と友情をもって乾杯。
183123:2001/06/08(金) 21:15
其れはそうと、ここは機銃のスレでしょ?軌道修正しましょう。
184159:2001/06/08(金) 23:27
>>180
一個聯隊に三年式重機6挺から九二式重機24挺へ、と「小銃拳銃機関銃入門」にはあります。
大隊あたり2挺→8挺
てところですか。
185第一総軍:2001/06/09(土) 00:22
戦争末期になると一部の師団は連隊あたり48挺の場合もありますね。
186名無し軍曹:2001/06/09(土) 10:40
>>180.184.185
だからね、三年式は通称:連隊機銃、九二式は大隊機銃 一式は中隊機銃という
だんだん密に装備しないと戦争にならなくなった。
187名無し三等兵:2001/06/09(土) 14:10
96式軽機は分隊機銃ですか?
188フェミニスト:2001/06/09(土) 18:11
>>187
軽機関銃は普通小銃分隊に1梃の割合で装備されていたようです。よって九六式及び九九式軽機を「分隊機銃」と称するのであれば其れは妥当だと思います^−^。ところで、その九六式、九九式は三〇年式銃剣を装着できるようですが、10`以上有る機銃で白兵戦は成り立つのでしょうか。わたしは其れより剣付銃で突貫する戦友達を後方より掩護した方が機能的だと思うのですがどうでしょう?
189兵八:2001/06/09(土) 18:27
>188
日本陸軍は弾を一発も撃たない「静粛夜襲」を理想としていたので、
軽機に銃剣がつけられないと、軽機銃手は夜襲の際にすることが
無くなってしまうのです。たしかに、あなたのおっしゃるように
した方が効果的だったとは思いますが。
190フェミニスト:2001/06/09(土) 18:40
>>189
「静粛夜襲」??「バンザーーイ!!!!」とか叫ばない夜襲?まるで忍者みたいですね〜。しかし軽機関銃で白兵戦はやっぱり疲れるな〜。だったらサイパン島の「愚者の棒」みたいに木か竹の棒に三〇年式牛蒡剣を装着して突撃してみたらどうでしょう?
191名無し三等兵:2001/06/09(土) 18:42
>>190は夜襲を根本的に理解してないと思われ
192名無し三等兵:2001/06/09(土) 18:53
>>188
>>189
あと、軽機の場合には銃剣はバレル・ウェイトとして使用し、命中精度を
向上させる目的もあったという説もある。
出典は数年前のGun誌のレポートで、銃剣を付けた場合には精度が向上
したという結果が出てる。この場合、ほとんど狙撃銃並みの精度が出るとか。
だから、銃剣を付けても必ずしも突撃はせず、後方から支援をしたという
可能性も無いでは無いわけですな。ちと苦しいけど。
あと、旧軍では軽機をSMGから分隊支援火器をカバーするような感じで
運用してたから、いざという時の備えとして銃剣を軽機に付けるというのも
意味があったんではないかとも思う。精神安定剤として、もね。
193フェミニスト:2001/06/09(土) 18:53
>>190
でも大抵は銃剣が月光に反射して不気味に光ってしまい、敵にばれて邀撃されてしまったケースが多かったらしいですよ(アッツ島とか)。どうせばれるなら機銃うちまくって擲弾筒発射して手榴弾投げて小銃榴弾放射しまくったほうが戦果は大きくなると思います。そのことも有って三〇年式銃剣の後期型は最初から刃が黒く塗られていたそうです。ちょっと話の趣旨がずれてしまいましたが・・・・。
194名無し三等兵:2001/06/09(土) 18:56
>機銃うちまくって擲弾筒発射して手榴弾投げて小銃榴弾放射しまくったほうが

それが出来る位なら夜襲はしない
195フェミニスト:2001/06/09(土) 19:38
>>194
確かに。
196九二式曲射歩兵砲:2001/06/09(土) 19:46
けどよ、銃砲火器ぶっぱなす夜襲もいいんじゃん。ってゆーかそうしたほうが良い。
197名無し三等兵:2001/06/09(土) 20:19
フェミニスト氏にも少佐を知って貰いたいな。
198名無し三等兵:2001/06/09(土) 20:30
38式小銃の後継小銃として、同じ弾薬を使用する自動小銃にするわけにはいかないのか?
199兵八:2001/06/09(土) 21:15
>>198
たしかに、38式の6.5mm実包は世界一省資源・低反動・高初速だった
から、自動小銃の弾薬としては最適だった。
実際、1916年にロシアでこの実包を使用した自動小銃が作られている。
でも、日本ではどうだったのかな?試作ぐらいはされたんか?
知りたいなあ。
200名無し三等兵:2001/06/09(土) 21:41
>199
検討したが「弾がもったいない」という理由で頓挫したそうです。このあたりは旧軍火器から62、64式の開発にもかかわった津野瀬光男氏の「幻の機関銃」、「幻の自動小銃」など一連の著作に詳しいです。面白いですよ。
201兵八:2001/06/09(土) 21:54
>>200
ありがとうございます。
あと、私の読んだ本の中では、短機関銃や自動小銃が、
無駄弾が多く、白兵戦を嫌う中国兵のイメージと重なってしまって
嫌がられた、という心理面からの解説がされていました。
(兵頭二十八「有坂銃」)
202名無し三等兵:2001/06/09(土) 22:00
第1次大戦の経験から、列国陸軍の自動小銃装備反対派の言い分は、
「あんな泥まみれの戦場で、自動小銃みたいな精巧な機械が満足に動くかァ!」
というのが相場だったらしい

機関銃黎明期に機関銃装備化を反対した英国陸軍首脳部も、
>>200氏のあげた理由と同じ事を言ってたと読んだ記憶がある
機関銃の試射を見たある将軍は、「英国が弾代で破産するぞ、ゴルァ!」
と言って反対したそうだ
その後、ボーア戦争(だったかな?)で機関銃×2により
英国陸軍1個歩兵大隊全滅・・・・
203ティファニーの237:2001/06/09(土) 22:09
自動小銃を生産するには、機関銃と同等の精度が求められるため、
機関銃の精度を熟練工のヤスリがけによって維持していた日本には、
そもそも自動小銃の大量生産など不可能だったというのは本当ですか?

また、そんな状況なのに、本来大した精度が必要のない短機関銃生産に、
機関銃生産ラインを使ったというのは本当ですか?
(短機関銃は単純ブローバックで、小銃より低い精度で生産しても実用に耐える。)

日本の機関銃はそれでも精度で苦労して、
肉薄の38式の実包を使ったことも相まって、薬莢が薬室に張り付いて破断し、
深刻なジャミングを起こしやすかった。
仕方がないので、弱装薬弾を使い、油壺をつけて薬莢に油を塗ってから装填した。
油壺を廃止できたのは、一式世代だった。
というのは本当ですか?
204名無し三等兵:2001/06/09(土) 22:43
>>203
胡麻油
205ヘルメッポ:2001/06/10(日) 15:03
それにしても何故日本軍はベルト式機銃を開発せずにあんな能率の悪い保弾板式にしてたんだ?
206>205:2001/06/10(日) 16:50
能率は悪くないし、保弾板の両端にはフックが付いていて、装弾手が適時、次の保弾子を引っかけながら
給弾するから、ベルト給弾に比べてさほど能率は低くない。保弾子は回収して再利用します。
207名無し三等兵:2001/06/10(日) 16:57
リンクがもったいなかっただけだったりして
208NRAの会員で〜す!:2001/06/10(日) 17:04
リンクでも英国のビッカースなんかは補強リベットを打った布製だよ。
209名無し三等兵:2001/06/10(日) 17:07
リンクは変形したりするから、全部が全部再利用できるわけではない
210フェミニスト:2001/06/10(日) 20:50
チェッコ軽機・九七式車載機銃は20発弾装式ですけど九六式・九九式軽機は30発。一体装弾数って何発だ理想なのでしょうか?
211名無し軍曹:2001/06/10(日) 22:02
>>203
99式小銃で、すでに部品の互換性を確立している。
自動小銃の量産は可能だろう。
不可能ではないが機構が複雑で部品点数の多い自動小銃はボルトアクションより製造に手間がかかる。
戦争末期には99式でさえメタメタの粗製濫造になった、自動小銃だったらもっとひどかったろうね。
百式の前期型は中央工業で作られた、後期型は、どこだったっけ?まぁいずれにしても機関銃を作っていた工廠ではない。
問題は製造工場うんぬんより、設計をもっと簡素化すべきだったろうな。
前にも書いたが30年式実包には(G)という減装弾があった。
三年式銃機関銃=通常弾そして塗油装置あり。
十一年式軽機関銃=G弾、塗油装置あり。
96式軽機関銃=G弾、塗油装置なし
九二式重機関銃=92式実包、塗油装置あり。
99式軽機関銃=99式実包、塗油装置なし。
油槽が時代遅れかどうか・・・・・むずかしいの〜
212NRAの会員で〜す!:2001/06/10(日) 22:41
薬室の角度をちゃんとすれば油を塗らなくても焼き付かない。
これはオーストリアのシュワルツローセ機銃で実証済みですよ。
213ティファニーの237:2001/06/10(日) 23:17
>>211

教えてくださり、ありがとうございました。
嘘とホントが色々だったのですね。

ついでに、機関銃の油壺の油が、満州の酷寒で固まって
苦労したというのは本当ですか?
214名無し軍曹:2001/06/11(月) 08:42
>>212
ところがね、この方法を最終的に確立したのは日本なんだ。
薬室の角度をちゃんとする、、、というより薬莢の角度と違うテーパーをつける。
これによって貼り付けを防止し抽筒力が大幅に減じられる。
まぁ出来て見ればたいした技術でもなんでもない。
だから、どう評価するか悩んでるわけ。
>>211
油の選択を誤れば凍結する。
いろいろ研究して低温用の油を使う。
215名無し三等兵:2001/06/11(月) 09:45
>211
今月の月刊「丸」に旧陸軍で審査した試製軽量機関銃の記事がある。
見た目は、直銃床(ストレート・ストック)とピストル型グリップ
を採用すればFALのような感じ。

軽量化がたたって信頼性や耐久性に著しく劣り審査打ち切りに
なったのが惜しまれる。
216名無し三等兵:2001/06/11(月) 10:16
>>214
日本は胡麻油だそうですが、満州でどうなんでしょうね。
ドイツは銃の手入れにだけ油を使うけど、東部戦線ではヒマワリ油。

凍り難いのは、さらっと軽くて天ぷらがおいしい油か。
ドレッシングにもいいね。
217名無し三等兵:2001/06/11(月) 10:16
age
218名無し軍曹:2001/06/11(月) 10:53
>>216
たしかスピンドル油をなにかで割るんだったと記憶している。
アルコール?だっかか????
しかし薬莢の張り付きは銃身温度と密接な関係がある。
銃身温度が上がりずらく冷却が早い極寒冷地では、意外と起こりずらいと思う。
そうそう、ようするに塗油ってのはしないと絶対に張り付くってわけじゃない。
あくまで用心のため、実際、油槽に油がなくても発射しなければいけない局面は多々あった。
同僚の輜重の軍曹も「けっ弾だってろくろく補給できないのに油の面倒まで見れっかよ」と言っている。
219名無し三等兵:2001/06/11(月) 10:58
>スピンドル油
ミシン油ですか、成る程そうですか。
220名無し軍曹:2001/06/11(月) 11:21
>>210
原則論は多ければ多いほどよい。
しかし箱型弾倉の技術的問題がる。
本体の剛性、スプリングの張力などの理由で、
ひとつの限界が30発なんだろう。
装填される弾が多ければ多いほど最初の一発と最後の一発での弾倉からの抜弾する力が全然違ってくる。
銃本体の設計にも配慮しなければならない要素が大きくなる
さらに使用上の問題。
長くなることによる不都合、たとえば車載、とくに室内で使う場合、取り回しに支障が考えられる。
弾倉の重量が増えると装填時の銃の総重量が増えることになる。
よって箱型弾倉の装填数の理想、というより諸事情の限界で決るというべきであろう。
なおZB26は20発弾倉であるが、後継のZB30では30発に改められており弾倉は互換性がある。
大別すると軽機関銃=30発、.308クラスの自動小銃、.223、7.62*39クラス=30発
ここで注目しなければいけないのは.308クラスの自動小銃だ(FAL、G3、M14、64式など)
例外はあるが20発だ。
これは下部装填の形式の場合、ささえる重量的なひとつの限界が20発なんだろうな、
221名無し三等兵:2001/06/11(月) 14:10
軍曹様
以前に機関短銃とお書きですが短機関銃の間違いでは?
222名無し三等兵:2001/06/11(月) 14:18
>>221
マシンピストル=機関短銃
誤りではないと思われ。
223名無し三等兵:2001/06/11(月) 14:19

     ∩
     //
    //
    |:| Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    |:|( ´Α`)< オヴェッ! もう一杯。
    |:|_):∵:(   \_________
    \:∵:∴:\
      |∴:∵ l::|
  __ |∵:∴ |::|  __
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  ||\            \
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     .||              ||
224名無し三等兵:2001/06/11(月) 14:23
>>214
なる程、薬室のテーパーが重要なんですね。参考になりました。
ところで一つ疑問が。
この技術を自動小銃に応用し、バリエーションの民間型・あるいは
払い下げが民間に出た場合は問題には問題はないんでしょうか。
軍用の薬莢は柔らかいですが、民間用は固い物も混じっています。
薬莢の割れは生じないもんでしょうか?
軍事と遊離してすいません。
225名無し軍曹:2001/06/11(月) 19:55
>>221
ぶぶぶぶぶ、ぶあ〜〜〜〜〜〜かも〜〜〜〜〜んっっっ!!!!!!
貴様それでも帝国軍人かぁぁぁぁぁぁ!
我が帝国陸軍の正式名称は、機関短銃だっ!
断じて、短機関銃ではないっ!

短機関銃などというのは、戦後、腰抜け自衛隊が、米軍用語を訳したものだ。
帝国陸軍は百式機関短銃!これが正式名称だっ!
自衛隊のM3A1(11.43ミリ)短機関銃などと寝ぼけた名前の兵器で戦争が出来るかっ!

貴様に気合を入れてやるっ!
気をつけ!足を開き歯を食いしばれっ!
226takesi:2001/06/11(月) 20:04
一〇〇式機関短銃は6000〜8000丁しか生産されてないらしいけど前線にはちゃんと配備されたの
227大渦よりの来訪者:2001/06/11(月) 20:13
>226
どうも一万挺以上作られてるみたいだよ。
シリアルでは8000番台後半のもあるって。

ソース:
ttp://www.japaneseweapons.com/kikanjyu/experiences/ex01/ex01.htm
228名無し三等兵:2001/06/11(月) 20:18
>>225
戦争は名前でやる訳ではない
229名無し軍曹:2001/06/11(月) 20:20
>>224
テーパーってもそんなに物凄くつけるわけではない。
だから薬莢が割れるなどの問題は起きない。
それに軍用の薬莢がやわらかい(アンニーリングしてある)のはマウスからショルダだ。
テーパは薬室の方が大きくなる。
そしてヘッド(言葉が逆になるが一般でいう尻のほうね)に行くにしたがい大きくなる。
だからケースのやわらかさによる問題はおきない。
本来、ケースというのは、発射ガスが後ろに行かないようにガスシールの役目も兼ねてるんだが、
わずかにガスを漏らし、薬室とケースの間に廻り込ませ、油の代わりにガスで潤滑させようという発想なんだ。
230名無し三等兵:2001/06/11(月) 20:26
津野瀬氏の「まぼろしの自動小銃」によれば
薬莢の焼き付きは、薬室の肉厚が薄いとき
発射ガスの圧力で薬室が大きく弾性変形をして拡張するのだが
真鍮でできた薬莢が弾性限界を超えて、塑性変形してしまい
張り付くのが原因だそうだ。

したがって薬室の肉厚を厚くするのが、薬莢張り付き対策に効果がある。
62式機関銃は、薬室肉厚が薄く、張り付きやすいのを薬室内壁に溝を入れて
発射ガスが薬莢と薬室の間に充満することで対策したそうだが、根本的解決にな
らず、失敗作として名高い。
231名無し三等兵:2001/06/11(月) 20:29
>>228
中途半端な知識でツッコミを入れた>>221もどうかと思うが・・・
232名無し三等兵:2001/06/11(月) 20:39
エリコン20mmの単純ブローバックで、前進発火方式というのは
内径20mmの薬室内面を、同じく直径20mmの遊底が前進しながら
撃針を突いて発射するのでしょうか?

発火してから前進中の遊底が逆に後退するので反動が軽減されると聞きましたが
圧力で膨らんだ薬莢が薬室内面をこすってちぎれたりしないのでしょうか?
233名無し軍曹:2001/06/11(月) 21:35
>>230
張り付き対処にはいろんな方法がある。
そして併用して張り付かないようにする。
銃身を太くするのも、そう。
銃身を太くすると銃身温度が上がりずらく、表面積が増えるので放熱もその分、大きくなる。
銃身温度が上がらないと銃身素材の弾性変形量も小さくなる。
それから、薬室の壁面を鏡面に仕上げる、クロームメッキをする。
薬室を段付きに仕上げるとか溝をいれるのもそうだ。
こういった技術を用いることによって昔よりボディーテーパの小さい(薬莢のボディーがよりストレート)な薬莢を抽筒できるようになった。
234名無し軍曹:2001/06/11(月) 21:39
>>233の補足
津野瀬氏の言っているのは、材料の体積による強度の差ね。
私はそれに温度変化による材料の脆性化を付け足したわけ。
それからこの話は「まぼろしの機関銃」ではなかったか?230
235名無し三等兵:2001/06/11(月) 21:44
>>233
それで九九式小銃は銃身内をクロームメッキしたわけか。
236230:2001/06/11(月) 21:51
「まぼろしの機関銃」は読んだことがないですが、内容に重複があるんですかね?

「陸戦兵器総覧」とかには、鋼製薬莢の製作の苦労話とか、銃身ナカグリの話など記述がありましたね。
237名無し軍曹:2001/06/11(月) 22:03
>>235
それは違う、同じクロームメッキでも目的は違う。
99式の銃身内クロームメッキは、安い材料(炭素鋼)で銃身を作るためである。
銃身の素材は通常、クロームモリブデン鋼やクロームニッケル鋼である。
クローム、ニッケル、モリブデンなどは鋼に添加する添加物でそれぞれ役目がある。
対衝撃性、対磨耗性、腸力のアップなど、それぞれ効果がある(なにがなんの目的かはわすれた)
そしてこれらニッケル、クロームなどの希少金属は日本では産出しない。
それで99式は銃身素材に炭素鋼を使った。
炭素も鋼に添加する為の添加物であるが、炭素だけでは、銃身素材として充分な性能が得られない。
そこで、ハードクロームメッキをして対磨耗性などを向上させたわけだ。

>>236
いや、重複はしてないと思う。
ただ、どっちに書いてあったっけと思っただけ。
しかし「まぼろしの機関銃」と「火器開発裏面史」は読むことを薦めるよ。
「陸戦兵器総覧」ってえのも津野瀬氏の本?
238230:2001/06/11(月) 22:08
津野瀬氏の本とはちがいますが、かなり分厚い帝国陸軍の造兵に関する本ですね。共同出版社でなかったかな?>陸戦兵器総覧

シロートなんで良く知りませんが、38式小銃や99式短小銃はヘキサゴナル型ライフリングなんでしょうか?
普通に溝を掘ってライフリングにしたほうが生産性が上がるような気がしますが?
239名無し三等兵:2001/06/11(月) 22:12
炭素鋼にしたのは、戦争末期の戦時粗製濫造型の99式短小銃なんでは?
小銃銃身はやはりクロームニッケル鋼なんではないでしょうか?
2式テラ銃のような折り畳み式の場合ちょうつがい用の特殊鋼は調達が難しかったとかは読んだことがありますが、、、
240名無し軍曹:2001/06/11(月) 23:07
>>238
陸戦兵器総覧の件、ありがとう。
ライフリングはヘイキサゴンに似ているが正確には、メトフォード型という。
メトフォードはエンフィールドの前のイギリスの小銃だ。
現在、通常に見受けられるライフリングの形状はエンフィールドという。
メトフォードの能書きとしては異芯縁の組み合わせなので、エッジがなく、被甲(ジャケット=弾丸を被う銅)を
痛めないとされているが、実際、それほどの損得はなく廃れた。
ヘキサゴンも似たようなモンで能書きほどの効果はなく製造のみに手間がかかるので廃れた。
H&kも止めたようだね。

>>239
いやいや、最初はハードクロームメッキした炭素鋼、戦争末期は、構造用鋼(要するに釘だとか現在、建築なんぞに使うナマクラ鉄)まで使ったよ。
少数の発射には問題がないが耐久性はないから長期の使用には耐えられない。
二式テラやとの前身の百式は薬室部分からの分離式だ。
ちょうつがいを使う、銃床木部途中からの折りたたみ式は試作のみで終わった。
ちょうつがいの強度以前に構造的問題がある。
ドイツなども、この形式は断念している。
241名無し三等兵:2001/06/11(月) 23:16
日本の技術ではラインメタルもマウザーも生産できなかった。
ボフォースにしても戦争末期に1門作成されただけ。

99式短小銃も、戦時型は酷かったという。
中国との戦争で疲弊したせいもあるだろうが、陸軍造兵部は何を考えていたんだろうか?
242名無し三等兵:2001/06/11(月) 23:23
百式機関短銃は初期型で約8000〜10000、折り畳み型が2000〜3000程度、
発射速度を800発/分まで上げた後期型で7000丁、計2万弱だと何かの本で見た。
一定数まとまった数で使用されたのは挺身隊のみだったと思う。
義烈空挺隊の出撃前の残された写真ではっきり百式後期型装備が判る。
243名無し三等兵:2001/06/11(月) 23:24
ところで、64式や89式の生産性ってどうよ?
244ティファニーの237:2001/06/11(月) 23:32
やっぱり、帝国においてキチンと作動する自動小銃を、
百万丁単位で生産するのは不可能だった気がします。

過去のことなので実証不能ですが。。。

機関銃より重量軽減に気を遣わねばなりませんし、
製造コストを下げる必要もあります。
肉薄の銃身、薬室にせざるを得ないでしょう。
そうすると、薬莢の張り付きが深刻化しぞうです。

チェコ機銃(ZB26?)は、油を塗らなくても無故障銃として、
鹵獲した現地部隊で絶賛されていたというのは本当ですか?
また、89式中戦車は、7.92mm弾に対する全周防御ができておらず、
チェコ機銃に討ち取られたりしたというのは本当ですか?
245名無し三等兵:2001/06/11(月) 23:45
>>244
そのZB26のコピー品が99式軽機関銃・・・
246名無し三等兵:2001/06/11(月) 23:56
>>245
96式では?
247名無し三等兵:2001/06/12(火) 00:00
>>246
両方とも言えると思われ
248名無し軍曹:2001/06/12(火) 22:39
>>244
我が帝国は自動小銃を開発し量産する能力は持っていた。
たしかに自動小銃は部品点数も多く構造も複雑だが、兵器としてむずかしい部類には入らない。
薬莢の張り付きについてはこの場で話題が盛り上がったが、あくまで技術論を抽出したのであって、
実際の銃に織り込むのは、難しいことではない。
まして、自動小銃の場合、機関銃と違い薬莢の張り付きはむずかしい問題ではないんだ。
しかし、現実問題としては99式の配備を自動小銃に置き換えた場合、より混乱したのは間違いない。
ZB26.30は中国軍が輸入し配備していた。
ZBは軽機関銃の一大傑作というべきもので、日本も96式、99式軽機関銃の原型となり英国ではブレン軽機関銃にライセンス導入された。
残念ながら日中戦争当時の日本の主力軽機関銃である11年式より、はるかに優秀であると認めざるを得ない。
私は歩兵の軍曹であり機甲科ではないので、実際の装甲厚さなど知らないんだが。
89式中戦車が小銃弾を使用する軽機関銃の討ち取られるとは、戦車というものの役目を思えば考えづらい。
戦車は、装甲を持たない歩兵が進めない、敵の火線化にある戦場を前進するのが役目として開発されたものである。
敵の装備する兵器でもっとも威力、貫通力が小さい小銃弾、拳銃弾を防げない戦車を開発する馬鹿はいないであろう。
ZB26が使用する7.92mmX57はごく普通の小銃弾であり、他国の小銃弾と比べ多少の優劣はあるが、大きく変わるものではない。
ただし物事には例外がある。
戦車は車内より周辺を見る監視口やヘリスコープを装備しているし、接近してきた敵を車内から撃つ為の銃眼(ピストルポート)などがあり
ここは比較的脆弱である。
ここへ小銃弾といえども集中して被弾した場合は貫通する場合もあるんじゃなかろうか?
しかしこれは89式中戦車がチェコ機銃に討ち取られたというより、偶々討ち取られることもあると言うべきだろう。
249名無し軍曹:2001/06/12(火) 23:05
>>232
なんの事だかわからなかったが、再三読み返してようやくわかったぞ。
君の言っていることは正しいが理解の仕方が間違っている。
前進発火式とはなんの事かと思ったが、オープンホールドの事だろう。
これはエリコンだけの特徴ではなく、世の中のほとんどの機関銃がこの形式だ。
どういう機構かというと、引き金を引く前、撃発を待っている状態が、遊底が開いているか?閉じているか?だ。
機関銃の場合、薬室内に実包を装填し遊底が閉じた状態だと、銃身が過熱していた場合、実包に熱が伝わり自爆してしまう危険がある。
それで、遊底を開いた状態で止まるわけだ。
そして、引き金を引くと、遊底が前進して、実包を装填する、そして閉鎖した瞬間に撃発する。
これがオープンホールドと言って多くの機関銃に見られる機構だ。
そして薬室内を前進するのではなく、機関部内を前進して薬室に実包を装填し閉鎖する、そしてその瞬間、発射だ。
薬莢の千切れのことだが、ブローバックの場合、その後退する遊底を動かしているのは薬莢なんだ。
だから遊底が後退している状況では張り付いていないって事になる。

世の中のエリコン20ミリはごくごくまれに君のいう状態になることもあっただろうが、ほとんどすべてがマトモに作動していたわけだろう?
という事は薬莢は、ものすご〜〜〜く、たまにしか、ちぎれないという事だ。
250ティファニーの237:2001/06/13(水) 00:33
>>248

いつもお教えありがとうございます。

自動小銃の量産の可能性についてですが、
まことに厚かましくはあるのですが、下の通りお願いいたします。

工業製品である限り、公差という概念があると思います。
機関銃、自動小銃、拳銃、ボルトアクションライフルそれぞれについて、
帝国でも米国でも独逸でも良いので、1940年代後半の陸軍が定めた公差を
お教え願えませんでしょうか?

それがわかれば、帝国にとって自動小銃とは何だったのか、理解が深まります。

3年式重機関銃から92式重機関銃に更新された理由は、
ZB26の高威力に刺激されたから、と言うのは本当ですか?

ちなみに私には重機関銃と歩兵銃の弾丸に互換性が無いことは、
それほど大きな問題とは思えません。
軽機関銃と歩兵銃の弾丸に互換性が無いのは、
問題が大きいと思えます。
251名無し三等兵:2001/06/13(水) 11:28
38式、99式は師団レベルで統一していたから段列で混乱することはなかったのでは?
252かみかぜさま:2001/06/13(水) 11:38
サンパチ式歩兵銃
個人的に好き(ポッ)

いじょ
253ティファニーの237:2001/06/13(水) 20:14
>>249

いつもお教えありがとうございます。
そうそう、
短機関銃は陸軍用語、機関短銃は海軍用語だと誤解しておりました。
勉強になります。

オープンホールドのお話も、
オープンボルトファイアリングだと思っておりました。
ありがとうございます。

>>252

そう思います。
さらに、同一師団内で、92式重機関銃と38式歩兵銃が
運用されていても問題は少ないと思えるのです。
ただ、99式歩兵銃と96式歩兵銃が同一師団内で運用されている
状況は、問題が大きいと思えるのです。

最悪、同じ分隊で一緒に行進しているのに弾薬の融通が
きかないことになりかねません。
254ティファニーの237:2001/06/13(水) 20:15
失礼しました。
×=96式歩兵銃
○=96式軽機関銃
です。
255列島縦断名無しさん:2001/06/13(水) 22:15
>>173,174
私がグアムの例の射撃屋の社長から聞いた話では、ビルマでは英軍の303口径
のリムをヤスリ等で削って99式小銃に使用していたことがあったらしいです。
問題はあそこの社長の言う事は、デタラメが多いことなんですが。
もしかしたら、そんなこともあったかも。
256名無し軍曹:2001/06/13(水) 22:40
うーーーむ、勉強熱心な奴だ、よし、教えてやろう。
各国が決めた小銃、機関銃の公差を示せとの要望だかそれは不可能だ。
なぜなら公差というものは、一律ではなく、小銃でも部品ごと、同一の部品でも位置によって違うからだ。
たくさんの部品の集合体で、複雑な動きをする小銃の部品の寸法公差は、各部品、各部品の結合部によってそれぞれ違う。
そしてそれらは合理性から決定される。
おそらく君は「寸法公差1000分の1oの仕上げ」なんていうなにかの商業広告のイメージが焼きついていうのではないか?
よろしい、とりあえず手近にある図面で簡単に説明しよう。
例にとる図面は「口径.30M2型普通弾」の図面である。
小銃の図面ではないが、いちいち出すのが面倒だからこれで我慢してくれたまえ。
この図面は通称:弾丸あるいは弾頭と言われる弾の図面だ。
鬼畜米軍ではM2ボール(弾丸を表す単語として、軍隊ではボールという)
この弾丸は.30-06で使われた.30 150grの図面である。
作図年月日は昭和32年1月10日、まぁ作図したというより自衛隊が米軍の図面を訳したものだ。
前置きが長くなったが、この図面では弾丸の直径最大部は7.835mm(以下、単位はすべてoとする)寸法公差は+0〜-.005を指示している。
そして弾丸全長は28.3寸法公差は+0〜-1.0
すなわち弾丸の直径に対しては100分の5o以内、全長は1o以内の寸法公差を要求してるわけだ。
%に直せば、それぞれ0.32%、3.5%となる。
弾丸ひとつをとっても縦横の寸法だけで、約100倍の精度の差があるわけだ。
ここで、この100倍の意味の説明は省くことにするが、もちろんこれは必要があるから、決められた公差である。
このように部品ひとつひとつ、役割に応じ、公差が決められている。
だから、君のイメージするドイツの小銃は1000分の1の公差で作れて、日本の小銃は10分の1の公差である、的な考えは間違いである。
なお私は理系、技術職ではない。
その点を加味し、話を聞いてくれたまえ。
公差の概念をより深く知るには、近所の町工場でも訪ねてみてくれ。
そこで旋盤でも廻してるおっさんを捕まえ、図面を見せてもらいながら、話を聞けば、より理解が深まるはずだ。
257名無し軍曹:2001/06/13(水) 23:10
三年式から九二式へ変更された理由についてだが。
これはZB26うんぬんは関係ない。
大雑把に言えば三年式と九二式の差は口径だけである。
なぜ?口径を拡大しなけらばならないかといえば、三年式(1914年)と九二式(1932年)の間には第一次世界大戦があり、その教訓が大きい。
第一次世界大戦の前の近代的な戦争としては日露戦争が挙げられる。
日露戦争は戦闘の体系として、世界初の近代戦争ともいえるのだが、やはりWW1には及ばない。
旅順の要塞戦で機関銃の効果が認識されたが、その他は基本的、旧来の野外決戦型であり、小銃、機関銃の担う目標は軟目標である人馬である。
これに対する殺傷力は6.5mmクラスでもたいして支障はない。
ところがWW1の中盤以降、膠着した塹壕戦となり、遮蔽物の利用、自動車の活用、航空機の搭乗などいままでの戦争の技法と違うものが登場し始めた。
すなわち機関銃の目標が人馬などの軟目標だけではなくなってきた。
もちろんこの戦争で登場した戦車などは最初から小銃弾の防御を目的に開発されたもので、機関銃で対抗するすべはないが、準硬目標ともいうべき自動車の破壊、航空機の撃墜などが、あらたに機関銃に振り向けられた任務である。
その為には特殊弾丸といわれるものを使う。
特殊弾丸とは、テッコウ弾、焼夷弾などである。
これらを弾丸に細工するのには、口径が細いと細工がしずらいコストが高くつく。
さらには、口径が細いと充填できる焼夷剤などの量が少なくなる。
こういった理由である。
すなわち威力の増大のため、口径を増大したのであるが、それは運動エネルギーの問題とならんで上記の事情がある。
258名無し軍曹:2001/06/13(水) 23:25
重機関銃用実包と小銃用実包の互換性の意義についてであるが。

これについて九二式実包と九九式実包の威力の差はほんのわずかである。
このわずかの差で、実包を変える意義があったのか?これが最大の問題である。

>>オープンボルトファイアリングだと思っておりました。
これも間違いではない、
オープンホールド=遊底開放保持式
オープンボルトフィイアリング=遊底開放よりの撃発式

サブマシンガンは陸海軍とも機関短銃。
陸軍は13mm以下は機関銃、13mm以上は機関砲
海軍は口径のいかんにかかわらず全自動射撃機能を持つものは機銃。
ただし鹵獲したボフォース40mmだけは機関砲と称した。
259七誌:2001/06/14(木) 12:18
96式軽機も99式軽機も小銃弾を使用するといっても、
結局は減装弾をしようしたから、実際は弾薬の補給系
は異常に複雑多岐だったような気がする。
260名無し三等兵:2001/06/14(木) 14:25
行李とか大行李って、補給隊(係?)のことでしょうか?
261名無しじゃん:2001/06/14(木) 20:55
結局のところ、日本陸軍はなにがやりたかったのかなぁ。
262名無し軍曹:2001/06/14(木) 22:37
>>261
強くなりたかったんだよぉぉっぉ
男になりたかったんだよぉぉぉ
無敵皇軍といいたかったんだよぉぉぉ

しかし皆と意見交換させてもらって感を新たにしたのだが重機関銃の7.7oクラスへの変更までは合理性を認めるが、その後、小銃まで
7.7oクラスへ変更する必要があったのだろうか?
もちろん世界の趨勢は7.7oクラスではあるが、我が帝国は日中戦争戦時下であった。
この状況で変更はどうかと思う。
どうしてもというなら九二式重機関銃を99式実包に改造すべきじゃなかろうか?
この改造は比較的容易である。
WWTとWWUの狭間に、機関銃を小口径から大口径へ転換したいくつかの事例を挙げる。
スエーデン=元々6.5*55、これを重機関銃のみ8oに変更、ただしスエーデンはWWUに参戦しなかったので中途半端も終わる。
スペイン=スペイン動乱終了後、7*57を7.92*57に変更、ただしこれは動乱中、ドイツより7.92*57を使用する銃器が大量に供与されたとこにも起因する。
イタリア=6.5*52を7.35*21に変更、さらに8oブレタの重機関銃を採用。
うむ、こう並べるとイタ公よりゃマシか?
しかし7.7oクラスで九二式と九九式が混在してること考えると似たようなモンか?
そうか、我が帝国陸軍がイタリアと戦ったらどっちが強い?
89式中戦車について、思い出したことがある。
日中戦争の軍神西住戦車隊長。
89式を駆り、活躍したのだが、数百発の小銃弾を浴びながら貫通しなかった。
そして、下車して徒歩にて偵察中、負傷,戦死する。
死後、軍神とあがめられ、乗車した89式中戦車は靖国神社に展示された。
こんなことがあったな。
263ティファニーの237:2001/06/14(木) 23:32
まいどありがとうございます。
公差のお話、もっともです。
私の関心は、薬室の内部寸法の公差です。

なぜここに興味があるかというと、例の薬莢張り付きと
破断に大きく関わると思われるからです。

以下、想像で書きますので、間違っていたらご指摘ください。
薬莢式の銃は、発射時ガスの圧力によって、薬莢が膨張します。
膨張は、薬室の大きさまで続きます。
薬莢と薬室のクリアランスが大きすぎると、薬莢の膨張が過大になります。

続く
264ティファニーの237:2001/06/14(木) 23:41
過大に膨張した薬莢は脆くなります。
そして、薬室から引き抜かれる際に、薬室との摩擦に抗しきれず、破断に至ります。

この現象は、連射の熱による膨張で薬室が大きくなりがちな機関銃にでやすいはずです。
また自動小銃にとっても小銃よりシビアな問題になるでしょう。
薬莢の肉厚が小さい30年式実包では、問題が出やすいように思えます。

99式実包は、当初より99式軽機関銃が使う想定でしたので、
この辺の最適化がされているのかも知れません。
それとも99式軽機関銃は減装薬弾を使ったのでしょうか?

そう言うわけで、薬室内部寸法の公差が分かれば色々分かるのかなと思いました。
欲を言えば、仕様書上の公称と、工場で用いられた実態が分かればと思います。
265ティファニーの237:2001/06/16(土) 00:50
週末はデートでしょうか?

99式実包用に改造した92式重機関銃とは、
一式重機関銃では無いのでしょうか?

旧陸軍も合理的な施策をうってますです。
266名無し軍曹:2001/06/17(日) 01:33
一式重機関銃は大雑把に言えばそう言えるが、基本コンセプトは違う。
外観は似ているが部品の互換性はない。
九九式実包を使うのはあくまで副次的な事で、本来の目的は「軽量化」だ。
九二式重機関銃は三脚ともで約55キロ、一式は三脚ともで約32キロで20キロの減量をしている。
しかし1942年時点で、7.7mmクラスの三脚運用専門の機関銃を採用するのはどうかと思うが。
私が言っているのは、すでに生産された九二式を九九式実包を使えるように改修せよと言う事だ。
これはさほどむずかしいことではないと思う。
しかし、技術的なことはともかく戦時下という状況がゆるさなかっただろう。

しかし君も面倒くさい事を聞いてくれるの〜お。
だが、考察はおおむね正しい方向を向いている。
では.30-06の薬室と薬莢の寸法を挙げておく。
薬莢
ネック先端部:0.3368(-0.2〜+0.05)
ネック付け根:0.3368(-0.2〜+0.05)
同一ショルダ:0.441(-0.23〜+0)
薬室
ネック先端部:0.3404(-0.01〜+0.03)
ネック付け根:0.3425(-0.01〜+0.03)
ショルダ:0.4425  (-0.01〜+0.03)
単位はすべてインチ
薬莢と薬室はテーパーになっているので、文章で寸法を表現するのは困難な部分がある。
とりあえず3点を記した。

ところで君の考えている通り、機関銃を発射するに、いや機関銃に限らずすべての銃を安全確実に発射する為に注意を払わなければならない(公差)は上に挙げた数字ではない。
専門用語もちゃんとある。
どこの数値だと思う?
そしてその数値の意味を理解すると君の疑問は解ける。
ヒント:君は連射の弊害にあるものとして熱を挙げておるが、もっと弊害になるものがある。
コイツを防がないと、そうなると油槽もいるか〜

きょうはわしは酔っ払ってるから、もう寝る!
考えておきたまえ。
267ティファニーの237:2001/06/17(日) 22:58
いつもありがとうございます。
昨日は両親学級に参加して、乳児の沐浴などを教わってまいりました。

薬室の寸法、さぞ面倒でしたでしょう。
ありがとうございます。
括弧書きは、公差でしょうか?
またその単位はミリですね?(インチだととんでも無い数字です。)

とりあえず、印象では思ったより大きな公差が許容されているようです。
特に薬莢の寸法の精度が思ったより大分小さいですね。
インチ単位なので、米英系の弾丸ですね?

さて、宿題をいただいてしまいました。
自信はありませんが回答します。
薬室を閉鎖する鎖栓の寸法でしょうか?
発射ガスが射手に吹きかかったら大変ですものね。
268名無し軍曹:2001/06/19(火) 19:19
むむむ〜薬莢の公差はインチとミリを間違えたか、0.2インチでは5ミリになってしまう。
すまん!
.30-06を知らないか?
日本軍専門のマニアか?
そうだとしても.30-06は知っていなければいけない
30-06は米軍が使用した軍用実包、1903年に採用された.30-03を1906年に改修して採用された。
スプリングフィールド1903小銃、M1ライフルに使われ、第一次、第二次世界大戦、朝鮮戦争を戦いぬいた。
.308(7.62NATO)の母体にもなった弾薬である。

君はなかなか呑み込みがいいようだ。

薬室を閉鎖する鎖栓の寸法でしょうか?
発射ガスが射手に吹きかかったら大変ですものね。

ふたつともおおむね正解。
まず鎖栓(こりゃ大砲の言葉じゃないか)遊底の寸法ではなく、薬室に実包を装填し、遊底を閉鎖したとき、薬室の中にどのぐらいのクリアランスがあるか?
これをヘッド・スペースと言う。
そして、ガスの後方への流出は、射手の安全の為にも重要だが、確実な作動のためにも重要だ。
ガスの流出というよりカーボンが後方へ蓄積されると作動に非常に悪影響がある。
昔の火薬は現代のより質が悪い。
カーボンが溜まる量が多い。
62式機関銃の開発時にも、250発(1ベルト)確実に作動する事が非常に強く要求された。
269名無し三等兵:2001/06/19(火) 22:16
62式機関銃って、欠陥機関銃ぢゃないか、、、、>268
270ティファニーの237:2001/06/19(火) 23:53
いつもお世話になっております。

そうですか、米陸軍の弾の名前が30-06なのですか。
大変勉強になります。
私は飛行機、軍艦好きで、銃についてはまだまだ不勉強です。

宿題は良い点が取れたようです。
なるほど、カーボン、つまり煤が作動に悪影響を与えたわけですか。
帝国陸軍の装薬は、この点について自動火器向きでは無かったのかも知れませんね。

99式世代になると、改良が加えられたのでしょうか?

ともあれ、帝国陸軍における自動小銃の主力化には
頻繁な手入れが欠かせないという問題も出そうですね。
271名無し三等兵:2001/06/20(水) 00:53
あげ。
272名無し軍曹:2001/06/20(水) 20:54
>>269
それは重大な国家機密だ。
国家機密漏洩の罪で憲兵隊に逮捕されるぞ。
>>270
火薬類は日進月歩だよ。
.308や.223は、ダブルベース火薬を使う。
当時はシングルベース、一概にどちらがいいとは言えないが、一長一短がある。
自動銃は日本に限らず、ボルトアクションに比べると頻繁な手入れが必要だ。
273ティファニーの237:2001/06/21(木) 22:53
こんばんは。

そうですか、どこの国でも良く手入れしないといけなかったわけですね。
ズボラが多い国は困ったことでしょう。

薬莢、薬室の公差の実態が分かったことで、この問題について、
自分なりに結論がでました。
本当にありがとうございます。

で、せっかく有用なこのスレ、300行かずに終わるのはもったいないように感じますので、
機関銃の射法について教えて君になりたいと思います。

良く、92式重機関銃は精度抜群で600メートル先の敵兵を、間違いなく倒せた。
と、聞きます。
このような重機関銃での狙撃とも言うべき射法は、他の国でも一般的なのでしょうか?
機関銃は弾をばらまく兵器という素人くさい印象と、大分異なりますもので。
274名無し三等兵:2001/06/22(金) 11:49
確かに、もったいないです。
275名無し三等兵:2001/06/22(金) 17:25
http://2ch.kakiko.com/syasin/m0024.htm

他にあったものです。
上の画像で、なんか撮影を意識しているような気がする
276名無し軍曹:2001/06/22(金) 22:08
まず銃というものの機械的性能を当てはめる機関銃でも小銃でも600メートル先
の人的(80cmx30cm=足腕などを除いた人間の戦闘力を奪える面積)に命中
させるのは容易である。
ただし距離が明確にわかっていることが条件である。
このぐらいの距離になると50メートル読み違えると弾丸の落下量が大きき外れ
る。
距離さえわかっていれば射表を当てはめればいいわけだ。
さらに気象条件、無風または風向風力が完全に読めること。
これに人的要素が加わると、まず絶対的に照準眼鏡(スコープ)が必要である。
これは広い通りに出て600メートル先の人間をみてごらん、芥子粒のように小さ
い。
裸眼で照準することは不可能だ。
照星に隠れてしまう。
そしてしっかりした依託が行えること。
三脚に乗っている重機関銃ならまったく問題ない。
二脚の軽機関銃なら中程度の射手が必要になってくるだろう。
土嚢の上に乗せるとか依託が不安定になり勝ちな小銃では上級の射手が必要にな
る。
一般的に7.7mmクラスの銃が目的とする標的(人間、装甲のない車両など)
に命中弾を与え効力を発揮するのは1000mと言われている。
13mmクラスの銃の目標とする標的(軽装甲の車両など)には1500mとされてい
る。
そして全自動射撃を行うことにより+500〜1000m程度、有効射程が延伸する。
要は弾数でカバーするわけ。
狙撃というからには単射での話だろうが、上に書いたように性能的には可能であ
る。
しかし機関銃本来の役目ではない。
それでも状況によれば、そういう使い方もせざるを得ない。
フォークランド戦争で火力で劣るアルゼンチン軍は、口径50の重機関銃で単射に
よる狙撃を行い思わぬ効果をあげた。
なぜ単射かと言えば、連続射撃を行えば位置が露呈して、火力の勝る英軍に反撃
を食らうため。
これが現在の口径.50クラスの狙撃銃のきっかけなんだけどね。
機関銃本来の役目は弾幕を張り、敵を阻止する、制圧することにある。
しかし同じ機関銃といえ、国によって想定してる戦場、戦況により性能は異な
る。
これはすべての兵器に通ずることである。
我が帝国陸軍は広大で見通しのよい中国大陸を主戦場と想定していた。
そして仮想的は火力で劣る中国軍またはソ連軍である。
ソ連軍は火力で劣るとはいえないが、ソ満国境で戦闘となった場合、広大すぎる
ため、道路網が整備されていない為機動力が発揮できずに総合的な火力が発揮で
きないと想定していた(甘かったんだけどね)
よって、機関銃に他の軍隊より長射程を期待して命中精度のよい工夫をした。
さらに重機関銃には測候眼鏡を付帯した。
狭い戦場で密な兵力、火力で比較的短距離射程で戦うWWTを経験したドイツは
発射速度が速く弾がたくさん発射でき、容易に移動できる形式の機関銃を採用し
た。
MG34.42(重機関銃ではこまめに容易な陣地転換ができないので三脚を廃し
(全部じゃないが)多弾数を素早く発射できるようにベルト給弾にした。
飛行機だってそうだろう?
広大な太平洋、中国大陸で戦わなければならない日本の戦闘機は航続距離が長い。
狭いヨーロッパで地上支援空軍的な考えだったドイツは航続距離は短い。
兵器ってのは、いわばTPOにあわせて性能を決める。
日本の重機関銃は命中精度良好だったが、だから優秀とか、あるいは他国の機関銃が性能が劣るとはいちがいに言えないわけ。
277ティファニーの237:2001/06/23(土) 00:05
いつもお答えありがとうございます。
なんかこのスレ、往復書簡にちかいものになってしまいましたが、
ROMっても面白いと思うので、進行します。

まず質問のしかたが良くなかったようです。

92式重機関銃の精度が良かったと、旧軍関係者が良く話すところですが、
私はこれを工作精度の高さによるものとは考えていません。
・ご教授の通り銃と三脚の大重量に由来する発射台としての安定の良さ。
・ワンタッチで照準を固定できる装置によるさらなる安定
・点射による適度な弾着のばらつき
が理由だと考えます。
照準固定装置が各国の重機関銃に付いているのか分かりませんが、
それを除けば三脚上の重機関銃による点射は似たような精度を出せたものと思います。

聞きたかったのは、

92式重機関銃に限らず帝国陸軍の機関銃射法は、
3〜5発程度の点射が多用されたように聞きます。
これは、狙撃的用法を主用したということなのだろうか?

良く聞く機関銃による制圧射撃は、何十発も連射するイメージだが、
他国においてはそのような用法が主だったのだろうか?
しかし、何百メートルも先を制圧するのだから、
左右とんでも無くばらまかないと、効果が無いように感じる。
やっぱり、何発ずつか分けて狙いながら撃ったのだろうか?

ここら辺のイメージをお教えいただければ。。。
ということだったのです。
278名無し軍曹:2001/06/23(土) 14:02
点射とは、君のいうとおり数発ずつ撃ち、これを繰り返す射撃方法である。
薙射または連射とは、全自動で連続射撃を行うことである。
機関銃は概ね、連射(全自動射撃)と単射(半自動射撃)を切り替えられる(ないのもあるが)そして連射で適時引き金を離し点射を行う場合と、単射ですばやく引き金を数回引き、点射を行う場合がある。
そして、どこの国の軍隊でも点射と薙射または連射を行う。
機関銃の役目は、敵を制圧する阻止することにある、状況により使い分けより効果的な戦闘を行う。
たとえば君がティファニー機関銃中隊の指揮官だったとしよう。
現有実包は1000発
君の機関銃陣地に対し前方距離1000mに幅500mに散布して大隊規模の敵が前進してきている。
連射のみで迎撃すれば、毎分500発の発射速度の機関銃であれば単純に言えば2分しか陣地を防御できない。保弾板、ベルト給弾の交換時間を考えても5分程度であろう。
敵の前進突出部や、兵力が密集しているところへ適時、点射を行い敵を射すくめ前進を阻めば、かなりの時間、陣地を保持できるはずだ。
またティファニー機関銃中隊は前進する歩兵大隊に随行援護していた。
前方の開けた地形で歩兵は露呈して前進しなければならない。
ところが敵はその前面に火力を集中してきている。
敵の反撃はますます激しくなっており、短時間で敵火力を制圧せねば自軍が危機に陥る・・・・・どうする?
以上は大雑把な戦闘想定だが、その最中にも細かい事情、機関銃の構造的理由、戦闘技法的な理由で点射と連射を使い分ける。
連続射撃を行うと銃身が過熱して、弾着のばらつき、銃身の損耗などの不都合が起きるので点射で射撃間隔をあけ銃身の過熱を防ぐ。
機関銃を連続発射すると自分の位置が露呈しやすくなる。
点射にて着弾観測を行い、連射に移ったほうが、効率がよい、などいろいろだ。
しかし南方戦線で我が皇軍の突撃を食らった米兵は、そんな事、考えてる余裕はなかったろうって。
279ティファニーの237:2001/06/24(日) 23:18
うーん。

各国の機関銃射法教本があれば、面白いと思ったのですが、
基本はどの国も変わらないみたいですね。

機関銃の変わった射法としては、対空射撃が一番風変わりでしょうけれど、
長距離射撃にも変わった射法があったと聞きます。

普通の小銃においては、弾道の最高部が人の背丈までで届く距離が有効射程だが、
(すぐそばの人の頭の位置を想定して射撃すれば、必ず命中する範囲)
機関銃の場合、縦になぎ払うように連射することで、前後位置に弾着をばらつかせ、
曲射弾道になってもある程度命中を期待できたというものです。
このような射法は、実際に有効なのでしょうか?
280名無し軍曹:2001/06/25(月) 15:50
むむむむ、こりゃなんの事を言っているかわからんぞ。
いろんな話がごちゃごちゃになっているんじゃないか?
弾道の最高部が人の背丈まで届く距離ってな〜〜〜
なんの事だろうか?
どうも超過射撃の要領の危険界とか最大弾道高とか射弾散布ってのがごっちになっているんじゃないか?
縦になぎ払い、命中を期待するって事か?
そんなことはせんよ、する必要がない。
機関銃は原則,曳光弾を使う。
こりゃ着弾修正の為だ。
曳光弾が敵より後ろに着弾していたら、射程が近いって事だ。
敵より前なら射程が遠いって事だ。
それなりに修正すればよい。
君だって庭の花に水をやるとき、ホースの水が花に届かなかったら、ちょいとホースを上の方に向けるだろう?
花を飛び越してしまえば、ちょいと下を向ける。
そりゃホースから飛び出る水が見えるから、目視で水の弾道を修正してるわけだ。
機関銃だって同じように曳光弾の着弾が見える。
これで修正すれば無駄玉を使わなくて済む、無駄玉を使わないように曳光弾を使うんだ。
281名無し軍曹:2001/06/25(月) 21:47
いやいや今日は縦に薙ぎ払うってのが受けた。
酔っ払いがションベンしながら歩いてる姿を思い浮かべて笑ってしまった、いや笑って、悪い悪い
誰がそんなこと言ったんだ?どこかのマニアか?最近流行の無責任なライターか?

278の続きで例えればこうなる。
突然の敵の襲撃を受けたティファニー機関銃中隊長は、古参軍曹の進言を受け、残存弾薬を有効に使い、出来うる限りの戦闘を行い
自陣地を死守しようと決意を新たにした。
彼我の距離を1100mと目測した中隊長は機関銃手に「目標前方1100m、照尺あげ!点射にて着弾観測を行う、撃て!」と命じた。
ドドドと発射音が響くと、敵の100mほど後方へ曳光弾が白く輝きながら着弾した。
中隊長はすかさず「着弾遠!照尺900mにさげ!」と命じ、今後は着弾が敵の手間100mほどに観測された。
「照尺1000m撃て!」の号令と共に重機関銃が火を噴くと数人の敵兵が倒れる姿が見えた。
以後、的確な射撃で敵の前進を射すくめ、敵が意を決し突撃してくれば薙射で、敵の士気をくじき、ティファニー機関銃中隊は援軍が駆けつけるまで、持ちこたえたのであった。

しかしなんだね、縦に薙ぎ払う前には「敵兵!銃口前へ縦に整列!」と号令をかけねば効果がないなぁ。
282名無し三等兵:2001/06/25(月) 22:23
側防として機関銃が守備する場合、横隊で突撃してくる敵を阻止するなら
縦になぎ払うと思うが
283ティファニーの237:2001/06/25(月) 23:09
いつもお世話になっております。

有効射程の話分かりにくくてすいません。
敵の兵隊さんの頭の上を弾が通り過ぎないように撃って、最大遠くまで弾が届く範囲が有効射程で、
仰角をたっぷりとって、一番遠くまで弾が届くようにして届く距離が最大射程だと本で読んだことが
ありましてあのような表現になりました。

縦に薙ぎ払うことにより、曲射弾道で有効弾を送る射法は、本で読んだものです。
なんでもその著者によれば、左右の照準を固定して縦に数メートルの範囲に
弾着がばらつくように点射するのだそうです。
無条件に信用して良い資料と言うわけでは無いのですが、それなりに面白い本でした。
この射法は嘘なのでしょうか?

せっかく例示いただいたティファニー中隊の話ですが、
前後に200メートルもずれて弾着していた弾が、次の射撃で命中するなんて、
感覚的に想像しにくいです。
一キロ先程度なら、ずれても10メートル程度の範囲でないと命中は期待できなのでは?
284名無し軍曹:2001/06/27(水) 12:48
うーーーむ、益々もってなんのことだかわからない。
ぜひ、その本を教えてくれ、読んでみたいもんだ。
敵の兵隊の頭を通り過ぎないように撃つ、、というがどういうことなんだか?
曲射弾道ね〜〜やはり超過射撃を勘違いしているのだろうか?

敵兵がバタバタ倒れるというのはいささか文学的表現だが、君が軍艦マニアだと
いっていただろ、これでピンと来ると思ったんだけどな。
照準規正の説明をしたんだけどな〜
小銃、機関銃には、照尺ってものがついている。
照尺は照準器だ、英語で言うとサイト。
これで距離を調整する。
たとえば1000mの目盛りにセットすれば、発射された弾丸は大体1000mの地点に命中する。
大体といったのは、銃の個体差、気象条件、地形などによって多少、誤差が出るからだ。
1100mにセットし、射撃したら目標より後方へ着弾したわけだ。
そこで900mにセットしたら目標より手前に着弾した。
そこで1000mにセットしたら命中した、とこう言うことだ。
そして着弾を観測するために曳光弾を使うわけ。
285ティファニーの237:2001/06/28(木) 00:52
こんばんは。
本を見つけました。
日本陸軍歩兵兵器
兵藤二十八 著
銀河出版 1995年発行 ISBN4-906436-61-7です。

縦に薙ぎ払う射撃の部分を引用します。

横方向の緊定桿だけを固定した射撃も、重機ならではの効果のあるものだった。
すなわち、発射した小銃団が途中で地上170a以上の弧を描くような遠距離では、
弾丸は敵歩兵の頭上から降ることになり、軽機や小銃では、
仰角や初速のわずかなゆらぎでも失中を結果する。
だが、横方向の緊定桿を固定した重機で縦に薙ぐように射撃をすれば、
三○○bを超えた遠距離の敵兵にも命中弾を送り込むことができたのである。

原文は縦書きでした。改行位置も適当に変えてあります。
やはり大嘘なのですね。
286ティファニーの237:2001/06/28(木) 00:53
補足です。

この本が大嘘なのですね。

という意味です。
287名無し軍曹:2001/06/28(木) 10:41
おお、兵頭二十八氏か!やっぱりな
薄々そうじゃないかと思っていた。
二十八氏に対する私の感想を言わせて貰えば、資料の発掘能力には目を見張らせ
るものがある、そして彼の偉いところはその資料の出典を隠さないところだ。
今までの銃器ライターはかならずネタ本は隠す。
ネタ本どころかひどい場合は丸写しして、しらばっくれてる。
数年前、比較的著名な銃器ライターが自分の研究の集大成的な本を出したが、そ
れなぞ上下2巻のうち一冊の半分がまるまる、アメリカの名著の訳だ、写真まで
そのまま使っていた。
そんな奴らに比べれば彼ははるかにマトモだ。
しかし惜しむらくは理解力というか咀嚼能力にやや欠ける。
なんというか自動車の運転が出来ない人間が机の上で学んだ知識だけで運転方法
を説明する的な歯がゆさがある。
彼が書いている(300m超の遠距離で縦に薙ぐ射撃で命中弾を送る)
この文は機関銃手が握柄を握り機関銃を上下に揺すっているイメージが湧くが、
着弾を観測し照尺を修正すること照準規正のことをいっているのではないだろう
か?
照尺とは仰角を変える装置、というか距離を設定し狙うと仰角が変わる装置のこ
とだ。
照尺を1100,900.1000と変えればまさに銃口は縦に揺らぐ。
君が283でそんな簡単に命中が得られるとは、と疑問を呈していたが、簡単では
ないが君が思うほど難しくない(時間が掛からない)この程度の照準規正では
1-2分以内に終わる。
かといって二十八氏が書いているように縦に薙ぐ、というほど早くはないが。
まぁ(縦に薙ぐ射撃で狙点を探り命中弾を送る)ぐらいで書いておいてくれれば
多少わかりやすいと思うのだが、その辺の咀嚼不足が彼の欠点だね。
それから(300超の遠距離)これも感覚が違うと感じる。
重機関銃にとって300程度は遠距離にならん、せいぜい中距離だ。
何メートルから遠距離かといわれると困るが九二式重機関銃の実用最大射程は
1500mだ。
そしてこの距離で実用する為に重い思いをして三脚をひっこらひいっこら担いで
いくわけだ。
二脚の軽機関銃(11.96.99)は1000mとされている。
この差は主として依託架の違いによる命中精度の差に起因する。
しかし1500mで弾幕阻止射撃を行うなどというのはせいぜい、日中戦争の中国軍
相手の時代までだ。
鬼畜米軍相手に1500mで機関銃を発砲した日にゃ「チックメイト・キング2〜」
と無線連絡されて支援砲兵の砲撃でバラバラにされて飛行機の爆撃で挽肉にされ
るのがオチだ。
こういう風に戦争も段々進歩して大げさになってな〜遠距離で機関銃を使う事も
なくなった、言い方を変えれば機関銃が担う制圧距離が短縮されたわけだ。
最近の機関銃が三脚を廃する傾向にあるのこういった理由で必要がなくなった。
すなわち現代の機関銃を論ずるに300を遠距離としてもいいが(それでも抵抗あ
るな)九二式などの重機関銃を論ずるには、間違いであると思う。
288名無し軍曹:2001/06/28(木) 16:46
す、すまぬ!
また間違えた、訂正させてくれ。
九二式重機関銃の射程は2500mだ。
以下1500を2500に読み替えてくれ。
軽機関銃は2000mだ。

最近、物忘れが激しい。
昔、覚えていたことをボロボロ忘れる。
289ティファニーの237:2001/06/28(木) 23:24
こんばんは。

なるほど。
この本はインチキと決めつける必要はなさそうなのですね。

1,000メートルの例でピンとこなかったのは、
いきなり1割も距離を間違っていたものが、3回目の点射で命中しているからです。
軍艦の砲撃戦でも、段々遠近が合っていくもので、
1,000メートルと900メートルを読み違えていた状態から、次の射撃で挟差できることなどありえません。

機関銃でこの方法をとるには、弾着の水柱がないぶん難しいようにも感じます。

92式重機の射手やってたけど、なんかある?

ってな人の登場を期待します。
290名無し軍曹:2001/06/29(金) 10:51
きのう偶々読んでいた本に、WWTのジュットランド海戦で、ドイツ巡洋戦艦デルフリンゲルは英巡洋戦艦プリンス・ロイヤルに対し試射から4分で命中弾を得た。
姉妹艦リュッツオーは英巡洋戦艦ライオンに対し2分数秒で命中弾を得た。
と書いてあったぞ。
もちろん早い例として書いてあるのだろうが。
この当時の12インチクラスの主砲は発射速度毎分1発程度のようだ。
これは1斉射あたりか1門あたりに割り振った数字かわからんが。
おそらく二ないし三斉射で命中をさせたという事になるんだろう。
機関銃の照準規正は大砲よりはるかに楽だ。
曳光弾は銃口より数十mで光だす、よって大砲と違い発射から着弾まで弾道を観測できる。
そして近距離(大砲よりも)であること。
 
291ティファニーの237:2001/06/30(土) 00:34
こんばんは。

ちょっと論点がずれてしまいましたね。
私も、機関銃で照準を弾着により修正して命中を得ることは、
充分可能で実戦で多用されていると思っています。

疑問に思ったのは、一割も距離を間違えていたものが、
急に当たるの不自然だと思っただけです。

ですので、例の示され方として、
距離1,000メートルの目標に対し、最初の点射が12メートル遠弾、
次の点射が5メートルの近弾、3度目の点射で命中を得る。

だったら、素直に納得できました。

せっかく書いたので、
“日本陸軍歩兵兵器”の薬莢断裂についての記述も引用します。

国産の保式と三八年式機銃には共通の欠点があった。
最大の欠点は、薬莢裂断による機関回転停止であった。
原因は、薬莢の材質と、精密工作未熟と、保弾板にあった。

興味がおありでしたら、その後のメカニズム解説も引用しますが、
いかが致しましょう?
292名無し三等兵:2001/06/30(土) 12:06
帝国陸軍造兵廠での鋼製薬莢の開発についても教えてくれ>291
293名無し軍曹:2001/06/30(土) 21:28
そうだね、引用しておくれ。
機関回転停止>>こういったところに二十八氏のぎこちなさを感じるな〜
火器の用語では作動不良が一般的ではないかと思う。
おそらく二十八氏は、ガンマニアではなく他のマニアか軍事マニアが出発点なんだろう。
それがここのところ、ガンの方に注目しているんじゃないかと思う。
まだまだ基礎知識が不足でこのようなぎこちなさや咀嚼不良が現れているんだろうね。
しかし前に言ったが資料の収集能力と、公正さは評価できる。
この後の精進に期待しよう。

距離の目測はわからんか〜目測の経験があまりないね君は。
もっともだ、一般人は目測する必要はないだろうからな。
偉そうな言い方になってしまったが、私はハンティングが趣味なんだ。
それで目測はしばしば、行う。
もちろん1000mで獲物を撃つなんて事はないが、300〜500mは間々ある。
また獲物との距離だけでなくハンティングの作戦を立てる上でも用いる。
ハンティングでは必中を期す為、危険予防の為、距離を知ることは重要なんだ。
狩猟免許の試験でも距離の目測があるくらいだ。
慣れれば以外に簡単。
獲物や人の大きさ、建物や木の高さなどから距離を目測する。
軍隊においても彼我の距離を知るというのは非常に重要だ。
一般の兵士も必修の課程だ。
重機関銃手や迫撃砲手は特に念入りに教育される。
もちろんこれらには測距眼鏡が支給されているが、ない場合や使えない場合にそなえ教育を受ける。
そしてこの例の場合の距離の読み方だが、1000mと読んで遠となった。
その次は、着弾点と敵との距離を読むんだ。
目測は人間の能力として長い距離より短い距離の方が正確に読める。
294名無し軍曹:2001/07/01(日) 07:59
ああ、ひとつ忘れていた。
照尺は目盛りが100m単位なんだ。
295名無し三等兵:2001/07/01(日) 13:57
age
296名無し三等兵:2001/07/03(火) 10:24
age
297名無し三等兵:2001/07/03(火) 15:27
>>293
そうだね。
たとえ専門家でも自動銃の作動とか、ライフリングと命中精度とか
米国のマニアなら知ってる程度のことに、えらい苦労してる。
やっぱ環境が違う。
日本じゃろくな鉄砲は出来ないよ。
298ティファニーの237:2001/07/06(金) 00:46
大変遅レスですいません。

引用します。

薬莢は先にいくほど薄くできている。
これは、発射の際にその先端部がガスで拡がり、
ガスケットの役を果たすようにである。
しかしそれは同時に、薬莢先頭が薬室に貼りつき、
後退に抵抗することも意味する。
薬莢後部は厚くできているのでガスで拡がることはなく、
ガスに吹き戻され素直に後退しようとする。
そこでもし、
ボルト(遊底)前端と薬莢底面との間に○・○一五_以上の空隙があると、
薬莢用の合金はそれ以上延びることができないので、
リムから一三_付近で破断することになるのである。
要するに百分の一_の精密加工ができないことが第一の原因であった。

引用ココまで(改行位置は変更してあります。)

私はゴルフをやるので、距離の目測も行います。
ただし、二百メートル以上になると、誤差は20メートルを遙かに超えます。
よって、グリーンを狙う要にも足りません。
カップを狙えるのは50メートル以内です。
299名無し軍曹:2001/07/07(土) 00:24
う〜〜〜〜む、これは驚いた!
薬莢と遊底の空隙、これはヘッドスペースというんだけどね。
0.015mmこの数字が正しいかどうか、即答はできないが、日本の機関銃はある特徴ある設計になっているんだ。
二十八氏は、よくそこまで調べたな。
しかし惜しむらくは、基礎的知識が不足して分析が違っている。
ちょっと説明しようか
まず薬莢の伸びについてだが、これは0.015以上伸びないなんてことはない。
もっと伸びる、どの程度といわれるとむずかしいのだが、文献に掲載されたひと
つの資料を揚げると.30-06をM1903で発射すると薬莢の全長は1mm程度縮む。
そしてリサイズ(正規の寸法に直すため締める、プレスする)すると1.5mm程度
伸びる。
すなわち発射前64mm→発射後63mm→リサイズ後64.5mm
こういうことになる。
これはどういう事かというと、火薬の圧力で薬莢が伸びるのは前後方向だけでは
ない、横へも伸びる。
だから表面積というか体積は増えるが横へのふくらみの方が大きいため、全長だ
け測ると縮んでるわけだ。
そして、横(直径)をリサイズして正規の径に戻すと、それがしわ寄せされて全
長が伸びる、、、こういうわけだ。
それからヘッドスペースの概論
ヘッドスペースというのは、薬室に薬莢をいれ、遊底を閉鎖したとき、どのくら
いの空隙があるか、という数字だ。
通常は、+0.5mm基準、それに対して+−0.25mm以内で設計されるのが標準
だ。
そして+1.5mmぐらいを越えると二十八氏の言うとおり薬莢の破断などの支障が出てくるといわれてる。
命中精度だけを考えると限りなく0に近い方がいい、しかしなぜ空隙を設ける
か?というと、0では装填が非常に困難になる。
多少の工学的知識のある人間だったら、知ってる事なんだが、たとえば直径5m
mの穴に直径5mmの棒を入れようとすると非常にむずかしい、入らない場合も
ある。
多少のクリアランスがいるわけだ。
それは棒と穴の寸法精度の問題もあるし、多少斜めになった、ほこりがついていたなどの理由による。
薬室と薬莢の関係、ようするにヘッドスペースも同じで、あまりタイトにすると
たとえば薬莢に砂粒が一粒くっいただけで、閉鎖が困難になる。
だからほこりなどが舞う戦場で使う軍用銃はやや大きめ、射撃の精度のみを追求
する射撃銃などは出来るだけタイトにする。
いずれにせよヘッドスペースは+に設計するのが通常なんだ。

ここで日本の機関銃の話に戻るが、日本の機関銃はヘッドスペースは0からマイナス目で設計されていた。
これはまぁ日本の機関銃だけではないが、マイナス目で設計される小火器は少数派だ。
上の説明に則ると装填できないじゃないかと言われるが、日本の機関銃、その他0〜マイナス目のヘッドスペースの場合、重い遊底と強いスプリングの慣性力で無理やり叩き込むんだ。
ちょうどコルクの栓をワインのビンにねじ込むのをイメージしてもらえばいいかもしれない。
そして目的は銃身に完全に栓をして発射ガスを確実に封鎖するためだ。
なぜそんなにガスの遮断にこだわるか?というと、以前に話したとおり、ガスのカーボンが機関部に蓄積しないように、それからもうひとつ。
密閉された一人用のトーチカぐらいの空間で、弾だけが密閉空間の外に飛び出るように穴を明けて発射すると200発程度の連続射撃で発射ガス=二酸化炭素濃度が致死量に達する。
もちろん実際のトーチカなどは銃身を外に突き出して発射するからかなりの割合の発射ガスは外に放出されるわけだが、それでも密閉された空間、トーチカとか戦車内で使う事を想定すると、ガスの戻りを減少させたいわけだ。
君も軍艦マニアなら砲塔の換気に非常に気が使われてるのは知ってるだろう?
日本の機関銃はすべてガス圧利用方式で作動する。
反動利用方式に比べるとどうしても後方へ拡散される発射ガスが多い、それを少しでも減らすためだよ。
そして無理やり叩き込んだ薬莢を引き抜くため、給油装置で油を塗ったりしてるわけだよ。
二十八氏がなにかの資料でヘッドスペースが0.015と指定されているのを見たとしたら、それは精度を要求してるのではなく、設計思想の違いによるものだ。
ただ冒頭に書いたとおり数字的にやや疑問がある。
ヘッドスペースというものは、10分の1mm単位あるいは100分の5ミリ程度で管理すれば充分なものなんだが。

以前にも書いたが二十八氏の資料発掘能力はたいしたものだ。
しかしほんとに惜しい、もう少し小火器の原理原則の知識があれば・・・・・
及ばずながら私が小火器概論について講義してやりたいぐらいだ。
そうすれば、より有能な銃器評論家になれるなぁ
300名無し三等兵:2001/07/10(火) 00:30
age
301ティファニーの237:2001/07/10(火) 23:35
どうもこんばんは。

なるほど、トーチカ内に発射ガスですか。
でも、でも、機関銃を一人で運用するなんて、普通じゃないですよね。
それなのに、一人用トーチカに機関銃を配備したりするのでしょうか?

軽機関銃ならまだ一人で弾倉を取り替えながら射撃できそうですが、
重機関銃の運用は難しそうです。

11年式以来日本の軽機関銃はガス圧動作式ばかりで、
発射ガスに悩まされそうですが、
名作と名高いチェッコ機関銃ZB26もガス圧動作ですから、
同じようにガスで射手がまいってしまったのでしょうね。
302名無し三等兵:2001/07/11(水) 01:29
朝鮮戦争で掩体内の重機関銃に鎖で縛り付けられ、出口を外から埋められた北朝鮮兵士は
哀れなり・・・
303名無し三等兵:2001/07/11(水) 03:48
>なるほど、トーチカ内に発射ガスですか。
>でも、でも、機関銃を一人で運用するなんて、普通じゃないですよね。
>それなのに、一人用トーチカに機関銃を配備したりするのでしょうか?
>軽機関銃ならまだ一人で弾倉を取り替えながら射撃できそうですが、
>重機関銃の運用は難しそうです。
……?
どうも読み方に誤解があるような。
軍曹が言う、密閉された一人用トーチカで運用した場合の話は、単にガス圧式
機関銃の発射ガスの危険性を示すための分かりやすい仮定だと思うのだが……。
だから「一人用トーチカに機関銃を配備」することの是非という運用面での
現実性に疑問の焦点をもっていくのは変だと思う。あくまで例なんだからね。
304名無し軍曹:2001/07/11(水) 09:16
そうそう303の言うとおり、密閉した空間で発射ガスが滞留するとどうなるか?というあくまで実験のデーターだ。
しかし致死量であるから、もっとひろく銃眼の開口が大きい普通のトーチカでも、立地条件とか風向きなどの原因で意識不明になるとか朦朧として戦闘力を失う可能性はあるんじゃないかと思う。
軍艦でも開放式砲塔から密閉式砲塔へ移行した当時、大砲の発射ガスで窒息、意識を失うなどの事故が間々あったという記述を見たことがある。
発射ガスの後方への拡散だが、この場合は事故などによるものとは別で、通常の使用で拡散するガスのことを指す。
ガスが滞留しない野外では、射手に危険が及ぶ事はまったくない。
事故によるガスの後方への噴出は、高圧ガスであり、銃器の故障や射手の身に危険が及ぶ場合も多々ある。
事故の代表的例をあげると、
雷管突破=これは、雷管の不出来、撃針が長すぎたり先鋭化しすぎてたりして、雷管を突き破ってしまい、ガスが噴出する。
雷管逆突破=腔圧が高すぎ、雷管の撃針で突かれ弱くなった部分を破りガスが噴出する。
突破の原因が雷管突破と逆方向からなので、逆突破という。
脱管=これも異常腔圧により雷管が薬莢から抜け落ちてしまう。
薬莢切れ=異常腔圧、ヘッドスペース不良などにより、薬莢が切断されてしまい、ガスが噴出される。
こういった事故により噴出するガスは高温高圧であり、銃器の部品を痛め故障させたり、雷管や薬莢の破片がはさまり故障の原因になったりする。
また射手の顔面に吹きつけ火傷させたり失明させたりする。
この為、事故が起こった際に射手に危険が及ばない為、ボルトアクションの小銃ではガスエスケープやガスフランジが設けられている。
薬莢について言えば、軍用の薬莢と民間用の薬莢ではヘッド付近(後方部)の肉厚が違う。
軍用の方が厚い。
さらに雷管を取り付けた後、縁をリング状(旧陸軍は三点)に駐刻して脱管しにくくしている。
これらの措置は軍用の場合、自動式火器で使用することが多いこともある。
自動式火器の場合、薬莢や雷管自体あるいは破片が機関部内に落ちると作動不良につながることが多い。
305名無し三等兵:2001/07/11(水) 10:08
>>301

これは関係ないと思うけどなあ。
>11年式以来日本の軽機関銃はガス圧動作式ばかりで、
>発射ガスに悩まされそうですが
306ティファニーの237:2001/07/11(水) 22:18
うーん。

良くわからなくなってきました。
結局、事故が起こらない限り、ガス圧動作機関銃の発射ガスは、
実用上問題が無いということなのでしょうか?

そうすると、日本の機関銃だけヘッドスペースが小さい理由が
分からなくなってしまいました。

頭の悪い私に、“なぜ”5回式で、原理を教えていただきたいです。

日本の機関銃は、他国の同じ動作原理の機関銃と比べて、
・どのような特徴があるのでしょうか?
 (例えばヘッドスペースが小さい?とか。)
・それは、なぜでしょうか?
 (発射ガスの後方への漏れを防ぐため?とか。)
・それは、なぜでしょうか?
 (他国に比べ、密閉された空間で運用する機会が多かったため?とか。
  工作精度の問題で、そうしなければガス漏れが多すぎたため?とか。
  装薬の成分の問題で、ガスがとびきり有害だったため?とか。)

できればこの調子の“なぜ”が4つくらい続くと嬉しいです。
307名無し軍曹:2001/07/12(木) 22:40
まずわかりやすくするために銃器の原理を説明しよう。
銃器は内燃機関、自動車のエンジンに例えるとわかりやすい。
エンジンというものはガソリンと空気の混合気に点火して燃焼という化学変化を
起こさせる。
そしてその科学変化で生じた体積の膨張を利用しピストンを上下動させクランク
で回転運動に変える。
銃器もそうだ、火薬に点火して科学変化させる、そして膨張した体積の圧力で弾
丸を飛ばす。
まぁエンジンで言えばピストンが飛んでいくと考えてもらえればよい。
そして使い終わった化学変化した気体は排出しなければならない。
車の場合、排気管を通って排出されるわけだ。
そして銃器でいうガスの拡散は排気管から排出される排気だ。
有害物質の含有量、排気ガス自体の量は多い少ないがある。
これを車内に引き込み、自殺する者もいるが正常に排気されててる限り、支障は
ないわけだ。
それとは別に排気管の故障により、、たとえば排気管が折れたことによる排気の
漏れ、これはまったく別のことだ。

次に自動式銃器のガス圧利用方式と反動利用方式の損得について記す。
あくまで原則論であり、それぞれの欠点を他の技術や設計の妙で補うことも出来
るし、また逆に技術の不足、設計の稚拙により長所が欠点になることもある。
命中精度について。
銃身が機関部に固定されているガス式の方に利があるとされている。
コスト=製造の難しさについて
ガス式に比べ反動利用は部品点数が多く機構が複雑になる。
作動の確実性について。
ガス圧の変化により回転不良が起こりうるガス式に比べ反動利用に利があるとさ
れている。
反動について
重い銃身が前後する反動利用よりガス式に利があるとされている。
作動に持続性について
ガスカーボンや火薬の残滓が溜まりにくい反動利用に利があるとされている。

あくまで私見であるが、1900年前後の自動式銃器の成立からWW1まで反動利用
が優勢、WWU前後=反動利用とガス式の混在期、WWU以後=ガス式の優勢。
私はこう考える。
308名無し軍曹:2001/07/12(木) 22:41
さて日本の機関銃の技術的系統についてであるが、フランスのホチキス系のガス
圧利用式である。
保式機関銃と称されるホチキス導入以前には反動利用のマキシムが馬式と称し導
入されかかった。
しかし以前にも述べたが、挫折した。
これは当時の技術水準が未熟であったためである。
そして、当時の我が国の技術者は己の技術未熟とは考えず、マキシムの反動利用
そのものに難ありと考え、ホチキスを導入したのである。
当時の一般的評価としては、マキシムの方が作動の確実性でかなり上とされてい
た。
当時の技術先進地帯であるヨーロッパより遠く離れた極東の日本では、情報も伝
わりずらく、技術導入にも金と時間がかかったのだろう。
ここで当時の日本の国情を分析すれば、工業国として勃興を目指しはじめた時期
であり、これはWWU終戦まで言えることであるが、所詮二流の工業国であり、
欧州列強と比べ経済面で豊かな国とはいえなかった。

さてヘッドスペースが小さい理由であるが、従来より述べているガスおよび火薬
残滓の防止という考え、これは元となったホチキスも同じである。
さらには、遊底は前後動を行い、閉鎖機構に激しくぶつかる、機関銃ともなれば、そのストレスたるや大変なものである。
これに柔らかい真鍮の薬莢を挟み込む(ヘッドスペース・マイナス)という事は一種の緩衝体となり、耐久性の向上に一役かう。
この辺がさらなる理由である。

さらに君の質問の我が軍は、トーチカなどの密閉された空間での運用に重点をおいていたか?に答えれば、そんな事はない、我が軍はあくまで日露戦争までの形態、野外決戦型を念頭においていた。
それでは今までの話と矛盾するではないか、と言いたいだろうが、これが貧乏国二流国の悲しさ、低いコストで万能の兵器を志向するということだ。
また車に例えれば。
家庭に車が何台あるか?
まぁ都心に住んでいれば公共交通機関が発達してるから車はいらないともいえるが、郊外に住めば必需品である。
裕福な家庭であれば、親父の通勤兼家族全員での移動用にゆったりしたセダン、おかあちゃんの買い物用に軽自動車か1000ccぐらいの小型車、さらに親父の趣味が釣りだ山菜取りだなんていうとRV車、、なんていう構成が考えられる。
ところが貧乏所帯だと、一台しか保有できないくせにゆったり乗れて、燃費が良くて、小回りが効いて荷物がたくさん積める、、なんて要求が盛りだくさんになる。
まさに我が大日本帝国は貧乏所帯だ。
なんでも使えるように、そしてコストが安いように要求が盛りだくさんになる。
作動が確実で射程が長くて野外決戦や塹壕戦にも使えて安くて運用コストも安くて・・・・と延々と続く事になる。
これは小火器に限らず日本の兵器全般に通じる傾向ではないかと思う。
実際のところ旧軍の技術者と話しをすると涙ぐましいまでの低コスト化、万能化の努力を聞く事が出来る。
辺境の二流貧乏国であったくせに主戦場を広大な中国大陸に想定せざるを得なかった。
この辺がキーワードじゃないかと思う。

さてその他の質問に答えておこう。
>>工作精度の問題で、そうしなければガス漏れが多すぎたため?とか。
たしかに当時の日本の工作精度は欧州列強や米国に比べ低かった。
しかし再三述べてると通り、小火器の製造程度には充分な技術を持っていた。
>>装薬の成分の問題で、ガスがとびきり有害だったため?とか。)
これは正確には知らないが他国の装薬に比し、特に劣るとは考えられない。
309名無し三等兵:2001/07/18(水) 11:47
倉庫は辛い。age
310名無し三等兵:2001/07/18(水) 14:22
軍曹殿、ティファニー殿、あまりに勉強になるのでお二人の往復書簡をまとめて同人誌にしてください。自分は購入します。
311名無し軍曹:2001/07/19(木) 12:33
>310
お褒めいただいてありがとう。
ここのところティファニーくんは来ないな〜
他になにか質問があれば僭越ながらお答えしよう。
312名無し三等兵:2001/07/21(土) 08:15
age
313兵八:2001/07/22(日) 23:53
>>311
軍曹殿!当方兵頭二十八氏のファンですが、彼の銃器解説も必ずしも完全ではなく、アラもあるという御指摘(九二式重機の射撃法のあたり)は大変参考になりました。そこで質問ですが、彼の旧軍銃器研究シリーズで、「これはちょっとなあ・・・・・・」という具体的な間違いは、他にあるのでしょうか?あったらご教示頂けませんか?
314名無し軍曹:2001/07/24(火) 08:20
>>313
これはちょっと難しいね〜
彼の本を読んだのはだいぶ以前のことだから・・・・・
君の方から、ここはどうかと聞いてくれたほうがいい。
ひとつ覚えているのは、黒色火薬の時代、自動火器が発達しなかった理由として黒色火薬は爆発力が強いので、強度が持たなかったうんぬん、
と書いてあった覚えがる。
これは違う、爆発力(推進薬に爆発力という表現は間違い)ははるかに無煙火薬の方が圧力があがる。
黒色火薬は、火薬の残滓が多く、自動火器には向かないのだ。
315名無し軍曹:2001/07/24(火) 09:05
そうそうそれから、機関銃での確実な連射の為。
ガス圧利用式の規制子調節と、スキミゲージ(HS・ゲージ)これを同一視というか混同しているような記述があった。
両方とも確実な作動のために必要だが、役目が似て否なる。
316兵八:2001/07/24(火) 21:47
軍曹殿、ここの部分でしょうか?

  銃身と別にガス筒が設けられているホチキス機関銃は、一見するとマキシム機関銃よりも複雑な工作物のような印象も与えます。が、実態は、ガス利用式機構は、反動利用式機構よりも作るのがずっと容易でした。しかもそれは、やや甘い精度で仕上げても、なお作動に信頼を置けるのです。実包の火薬の燃焼特性に変化があっても、ガス筒についている「規制子」を捻ってガス取り出し量をいろいろ変えてみるだけで、簡単に対応が出来ました。マキシムならば、これはゲージを使って丁寧に微調整しなければなりません。
 (『たんたんたたた』1998年四谷ラウンド)
317名無し軍曹:2001/07/25(水) 12:37
>>316
そうそう、そんなところだね。
HSの調整はガス圧利用でも反動利用でも必携だ。
規制子の調整と同一視する論調は誤解を与えかねない。
それと、
ガス=製造容易=甘い公差
反動利用=製造難(ガスに比べ)=厳しい公差
これは単純視しすぎるなぁ
実際、反動利用のブローニングなぞ、わざわざガタガタに設計してある。
ガタガタでも動くように設計することにより、製造の容易性、整備の容易性を図っているわけだ。
だから、個々の設計思想により違いが出ると考えるんだけどね。
それでこの後段として、製造が難しい(二八氏がそう考える)ブローニングの反動利用式をコピーできたのは、
中央工業の技術力のなせる技と感想を述べているんだが、そうじゃなくてわざわざ製造が簡単で優秀なブローニングに目をつけて
コピーしたんだよ。
どうも二十八氏批判になってしまったが、私は銃器評論家としての彼は非常に買っている。
従来の流れのライター、いい加減なKや外国の文献を約して丸写しのIなんかとは比べ物にならない。
おそらく二十八氏は、こう言った従来のいい加減サに嫌気がさして自分で調べ出した部分もあるんだろう。
しかし、当てにならないから無視するのではなく、いい加減な中からも、正しい部分を選別してもう少し基礎的知識というか、経緯などを把握する必要があると考える。
318兵八:2001/07/27(金) 00:26
>>317
レスありがとうございます。
反動利用式とガス利用式とでは、要求される公差にそれほど差があるわけではないのですね。すると、結局明治日本軍がガス利用式のホチキス系機関銃を選んだ主な理由は、良質な発条(バネ)がなかなか作れず、より多数のバネを用いる反動利用式に尻込みしたことに尽きるのでしょうか。
軽機や重機なら日本の甘い公差ともろいバネでもなんとか量産できた。しかし大正以降、航空機用・車載用・艦載用の機関砲が大口径化・高初速化・高発射速度化の道を突き進むにつれて、要求される公差がどんどん厳しくなり、低い公差や素材の脆さといった本来の弱点が顕在化してきてどうにも欧米に追いつけなくなった、という理解で宜しいでしょうか。ブローニング12.7mmもラインメタル20mmも、結局デッドコピー品しか作れなかったわけですからね。つか、これが『たんたんたたた』の言ってることなのでしょうが、いまようやく呑み込めました。
私は銃器には全く素人ですが、このスレを読んでもっと勉強したくなりました。「まぼろしの機関銃」探してみます。
それにしても、軍曹殿と二十八氏とが組めば最強のコンビになるのではないかなどと変な妄想を抱いてしまいます。多分二十八氏、この板を読んでおられるような気がしますし。
319名無し三等兵:2001/07/27(金) 02:56
結局、九十二式銃機関銃ってどのぐらい命中するの?
320名無し三等兵:2001/07/27(金) 07:40
>>318
> 多分二十八氏、この板を読んでおられるような気がしますし。

いやあ、「日本海軍の爆弾」では著者略歴で「インターネット
もやってない」とあります。兵頭先生がそれを撤回したとは
寡聞にして聞かないので、それはないと思われ。
321名無し三等兵:2001/07/27(金) 14:00
陸軍のホ-103はブローニングM2のコピーではあるが、縮小版になってますね。
弾頭や薬きょう、機関砲本体も。
これじゃ、口径が12.7oといっても米軍のM2のは遠く及びませんね。
322名無し軍曹:2001/07/27(金) 21:00
>>319
貴様ぁ!陛下よりお預かりした兵器の名称はちゃんとおぼえろっ!
九二式重機関銃だ、断じて九十二式銃機関銃ではない。
それからな〜資料をめくらなければならんような質問は面倒だからしないでくれ。
今回だけは教えてやる。
命中精度は下記のとおり。
(九二式重機関銃の半数必中界)
距離300mにおいて
緊定の場合(縦22cm横24cm)
非緊定の場合(縦29cm横26cm)
距離600mにおいて
緊定の場合(縦22cm横24cm)
非緊定の場合(縦29cm横26cm)
距離1000mにおいて
緊定の場合(縦99cm横92cm)
非緊定の場合(縦112cm横126cm)
距離1500mにおいて
緊定の場合(縦199cm横144cm)
非緊定の場合(縦218cm横261cm)
323名無し軍曹:2001/07/27(金) 21:47
>>318
いやいや、そうではないと思う。
私の想像だが、
ホチキス系の方が軽い。
体が矮小で輸送能力が乏しい(軍馬が少なく貧弱な)日本軍が道路も整備されておらず、不便な中国大陸で使うのには
少しでも軽いほうがいい。
空冷である。
厳寒の中国での使用を考えると冷却水を使わない方が便利。
そして野外決戦型の戦いが想定されるので、水の補給、冷却水の凍結防止策など手間がかからないほうがよい。
ガス圧利用式は銃身が動かないので命中精度を上げられる。
それから、導入コストが安かったのでは?
欧州の機関銃マーケットは反動利用のマキシムが席巻していた。
それに対抗すべく日本に価格で売り込んだ可能性はないか?
そんなことを考えている。
バネが作れなかったね〜これを技術のせいばっかりにしてはかわいそうだね。
確かに技術的問題は大きいが、日本の場合、資源が無いというのが致命的だよ。
鉄を鋼にするには、他の金属を配合する必要がある。
ニッケル、クローム、モリブデン、バナジュームなどの希少金属、これらを用途により配合して強度,靭性、対磨耗性、伸びなどを調整する。
これらの資源がまったく日本にはなかった。
輸入に頼らなければならない。
日本ではこれらを節約する為に大変苦労した。
たとえば陸軍地金規格なんていうものを作り、用途によって使用する鋼材を規制したりして節約と有効活用に努力したわけ。
この陸軍地金規格ってのは戦後、鉄鋼のJIS規格の元になったものだ。
324兵八:2001/07/27(金) 22:31
むむむ?空冷式のメリット・命中精度・コストの面は納得ですが、重量については
私の手元の資料では、
マキシム機関砲:重量37.7kg
三八年式機関銃(ホチキス系):同51.5kg
となっているのですが。オリジナルのホチキス機関砲の重量は資料が無いので判りませんが、しかしマキシム系よりホチキス系の方が軽いとはこれいかに?三八年式はオリジナルよりずっと重くなってしまったのでしょうか?それとも、冷却水や弾丸も込みでの話でしょうか?

ニッケルなどの希少金属が無いために、優秀な装甲板や徹甲弾が作れなかったとよく言われますね。そこでお伺いしたいのですが、日本刀の素材である玉鋼=砂鉄(含有される不純物が少ない)を用いれば、ニッケルやマンガンがなくとも良質なバネ素材を得ることが出来たのではないか、という兵頭氏の説があるのですが、どう思われますか?
325名無し軍曹:2001/07/27(金) 22:56
>>318
銃器のお勉強をしたいとは見上げた根性だ。
よろしい、私のタネ本をいくつか教えてやろう。
「まぼろしの機関銃」も悪い本ではないが、読み物だ。
こういった本から学ぶのはナカナカ手間がかかる。
以下はいわば技術本、技術解説本だね。

火器弾薬ハンドブック 防衛技術協会
小火器だけではなく火器全般に渡ってかかれておるが、小火器の部分だけでも非常に読み応えがある。
小火器の項は89式の開発責任者が書いてる。

銃器の科学 銅金義一 山海堂(だったか?)昭和19年版
帝国陸軍の小火器の重鎮だ。
津野瀬光男の本にも名前が度々出てくる。

團洞爺全集 全3巻(ダンドウヤ)と読む、長沢重五 軍事新聞社 昭和18年版
陸軍造兵の重鎮である長沢中将の唯一の著書だ。

上の二冊は、古い本だが、あれば高くない。
鉄砲関係の本は古本屋で評価が低い、
せいぜい5千円だ、團洞爺全集などそろっていなければ1冊1000円から2000円だ。

それから、各銃器の解説本
たとえば上の九二式の命中精度なぞは「九二式重機関銃手の参考」という本から写した。
こういった本は戦前は大量に出版されていた。
なぜかというと、戦前は学校で教練があり、徴兵があり、幹部試験なんてものもあった。
それに備えて勉強する習慣があり、そのための参考書だ。
軍部もこういった本の出版には協力的であり軍隊内部の教範、資料などを提供していた。
いまでいえば大学受験の参考書みたいなもんだ。
これもあればたいした値段はしない。

それから、伊藤シン吉(シンの字が変換できない)という御仁がいる。
陸軍技術本部勤務、終戦時は陸軍技術大尉、戦後は防衛庁技術研究所の銃器研究室長。
科学警察研究所、豊和工業、ミロク製作所、SKB工業、新中央工業、オリン光電社などの顧問を歴任(並べた会社の名前を見るやつがみれば分かるが日本の銃器メーカーほとんどすべてに顔を突っ込んでる)
津野瀬光男の「まぼろしの機関銃」に一行だけ、「火器開発裏面史」に津野瀬のいわば敵役として出てくる。
この御仁が旧陸軍の小火器開発の流れを汲む最後の生き残りだ。
アメリカの有名な「ジャパニーズ・ミリタリーライフル」にも写真入りで出てる。
こういっちゃワルイが下士官あがりの津野瀬氏とは比較にならない。
ところがこの御仁はまとまった著書がない。
昭和30〜40年代の狩猟界という狩猟の雑誌、昭和50年代の全猟という狩猟雑誌。
それから全猟が発行している「銃砲年鑑」という一年置きの年鑑にしか書いていない。
探すのが大変だが読んでみる価値は大きい。
大げさに言えば村田、有坂、南部、銅金と続く日本の小銃の系譜を知る継承者だよ。
まだなんとか生きてるようだ。
死なないうちにまとまった本を残して欲しいもんだね。
326名無し軍曹:2001/07/27(金) 23:19
>>兵八くんよ、そのマキシムの重量は銃本体だけだぞ。
38式は正解、銃+銃架で51.5だ。
マキシム系のMG08は銃+銃架で66.4だ。
おなじくM1910は65.77だ。
冷却水は含まない。
玉鋼ね〜〜〜二十八氏はそんなことを書いているのか。
こりゃ鉄鋼、鉄の材質についてかなりの勉強不足だ。
玉鋼は過去の鉄で、強度など特性を出す配合剤として炭素しか入っていない。
それも非常に含有量が少ない。
現在のJISに照らし合わせるとS15CからS25Cに相当すると言われる。
このS15Cや25Cってのは特殊鋼の中でももっともグレードの低い炭素鋼といわれる鋼材、
その中でも15や25ってのは炭素含有量が低いグレードのものだ。
日本刀神話にだまされちゃいけない。
それに玉鋼ってのは砂鉄から作る。
効率が悪く、非常に高価に付く。
大量生産が出来ない。
現在は日立金属が日本刀などの材料として製造販売している。
値段は目の玉が飛び出るくらい高い。
二十八氏はね〜たしか東京工業大学卒だろう、その割には理系的知識や思考に欠けるところがあるなぁ。
327兵八:2001/07/27(金) 23:43
>>マキシムの重量の件
失礼しました(ビシッ)!!
銃架って結構重いのですね。

>>玉鋼の件
言われてみればその通りですね・・・・・・。バネぐらいにはなるかと思ったのですけど。
二十八氏は「高校時代物理で0点取った覚えがある」と著書の中で宣言されています。
私も化学で20点だった記憶があるので人のことは言えませんが。

>>参考図書の件
わざわざありがとうございます。近所の古本屋をマメにチェックするようにします。
328名無し三等兵:2001/07/27(金) 23:56
おいおい、28が東工大出身のわけないだろ。
東工大への嫌がらせか?
329名無し三等兵:2001/07/28(土) 01:02
東工大じゃなくて、東工大大学院卒だとでも言いたいの?
二十八氏の経歴についてなら、「東大オタク学講座」に載ってるよ。
まあ確かに、かなり特殊なルートで入学してるけど。
330名無し三等兵:2001/07/28(土) 08:32
319です。ありがとうございます。
半数必中界は発射した玉の半分が当たるという事?
331名無し軍曹:2001/07/29(日) 10:03
>>330
そうだ、大雑把にいえばそういう理解でいい。
銃の命中精度を表示するには、この他、公算ダヒ(変換ができない)公算誤差、全弾包囲径、平均半径などがある。
軍隊の場合は、半数必中界で表すことが多い。
半数必中界は縦方向の着弾、横方向の着弾を分離して考える。
銃の特性も反映され非常に合理的に思われる。
半数必中界の算定の仕方であるが、できるだけ多弾数を発射する(少数では統計的正確度がさがる)
その中から不規弾を除去する。
そして平均着弾点を求め、発射された弾丸のうち、半数が入る範囲を算定する。
なおトピの表題が九二式重機と九九式軽機であるから、軽機関銃の半数必中界を表示しておく。
九九式の資料がすぐに取り出せないので、11年式と96式を用いる。
距離300mにおいて
11年式(縦48cm横60cm)
96式(縦36cm横46cm)
距離600mにおいて
11年式(縦108cm横108cm)
96式(縦78cm横94cm)
距離1000mにおいて
11年式(縦196cm横200cm)
96式(縦176cm横170cm)

これを見ると分かるとおり11年式と96式では命中精度が10-20%改善されている。
さらに軽機関銃と重機関銃の命中精度は、ほぼ倍の開きがある。
332兵八:2001/07/30(月) 21:29
>>331
広大で交戦距離が長く、頭上が安心な大陸戦線では重機が、狭隘で交戦距離が短く、爆弾や野砲弾が雨アラレと降って来る南方戦線では軽機が、それぞれ最も頼りにされた訳ですね。
333名無し軍曹:2001/08/01(水) 08:15
>>332
う〜〜ん、それはちょっと違うんだけどね。
たしかに命中精度の利点はあるんだけど、主として運用単位の違いだね。
軽機関銃は分隊または小隊、重機関銃は中隊または大隊で運用する。
軽機関銃はその軽便性を生かし小さな戦闘単位の火力増強が目的だ。
334名無し三等兵:2001/08/03(金) 12:44
age
335名無し三等兵:2001/08/05(日) 20:45
この版が倉庫入りは惜しい
336>335:2001/08/05(日) 20:49
「版」ってなによ?
まぁ言ってる事は俺も同意なのでいっか。
337兵八:2001/08/05(日) 22:23
>>333
つまり、小部隊単位でのイニシアチブによる応戦が主となった南方戦線では、個人で運用できる軽機のほうが使い出が有った、ということですか。
敵の空軍や野砲に狙われた際、重機では迅速な陣地変換もままならないですからね。どうも、出来の悪い生徒で済みませんです。
338名無し三等兵:2001/08/06(月) 08:30
沈没阻止。
339名無し軍曹:2001/08/07(火) 13:51
>>337
どうしてどうして君もわかっているようだ。
ただ、南方戦線に限定されてる話ではない。
WWUではすでに重く、陣地転換に手間のかかる重機関銃を三脚架での運用は、む
ずかしくなり、利点が薄れたということだね。
機関銃というものは、面の制圧、時間の制圧という面では優れているが、射程は
さほど長くない(砲にくらべ)
この辺の運用を間違えると役に立たない。
そもそも機関銃の胎動期でその例を見ることが出来る。
仏とプロシアが戦った戦争、なんていったか?このとき、仏軍は機関銃を大量装
備していた。
機関銃といっても、前機関銃の手動式機関銃、ミュトラーズ砲といい、ガトリン
グガンなどと並び、実用の域に達した数少ない手動機関銃だ。
仏軍はコレを砲兵隊に配属して運用した。
為に、プロシアの砲兵(とくにクルップ砲を装備していたので一長があった)に
撃破されてモノの役に立たなかった。
WW1の頃には砲兵でなく歩兵に装備させ、砲車での運用をやめ、三脚を分解して移動したり小型の車輪を付けて移動したりした。
そしてWWTにて、機関銃はそれまでの戦争の形態である野外決戦型を一変させたわけだ。
砲兵では完全に阻止することのできなかった騎兵、歩兵の前進を阻止した。
1平方メートルの空間あたり、毎秒2発の弾丸が通過するとき、生身の人馬は生
存できない、と定義される密な火線を機関銃は容易に達成できる。
そして、機関銃は歩兵の装備する小銃と野砲の間を埋める兵器として運用が確立
されたわけ。
これにより数百年か数千年かわからんが続いた決戦兵科としての騎兵は存在意義
を失ったわけ。
後装銃、連発銃の採用により脅かされていた騎兵も機関銃により完全にトドメを
さされた。
ちょっと話がずれるけど、日露戦争の折の秋山少将は偉かったな、ロシア騎兵に対し劣等な日本騎兵を勝たせるため、ちゃんと機関銃を装備していた。

そして戦線が膠着して、いわゆる塹壕戦になった。
そうなると相手の機関銃を何とかしなきゃならない、機関銃の弾を防ぐ兵器を開
発しなきゃならない。
有名なのが戦車の登場だ。
その他、歩兵にも小型の砲が装備されたり(歩兵砲ってやつ)迫撃砲や手榴弾を
飛ばす発射器が装備された。
そうなると機関銃もうかうかしていられない。
今まではダダダダダと敵兵をなぎ倒したら、お代わりが来るのを待っていたわけ
だが、今度は歩兵砲や迫撃砲の弾が飛んでくる。
速やかに移動しなければならない、となる。
機関銃に向けてバカみたいに突撃を繰り返す敵兵もいなくなったから、長時間連続して発射する機会も少なくなった。
こりゃ軽いほうがいいってことになる。
WW1中、ドイツはそれまでの重機関銃MG08を三脚をはずし軽量化したMG08/15を開
発した。
WW1後半にはすでに重機関銃一本では済まなくなってわけだ。

それから、進撃速度の速い戦いの場合(WW2はそうなった)重機関銃は部隊の総合戦力向上に必ずしも寄与しない場合がある。
部隊が小さければ小さいほど、その傾向が顕著になる。

なぜなら重機関銃は運用に人数がいる。
通常4〜6名程度必要である。
軽機関銃なら1〜2名である。
さらに歩兵の支援火器の進歩により(これは敵に攻められる場合も、こちらが攻める場合も)軽機関銃よりやや長い射程や連続発射能力を発揮する機会が減ってしまった。
ようするに君の言うとおり、直接戦闘兵員(本来の直接戦闘兵員の定義と違うが、銃を取り発砲する人数と考えてくれ)の割合を下げてしまい、ひいては部隊の総合的な火力低下につながる場合もある。
340名無し三等兵:2001/08/08(水) 22:57
MG08/15とはどんな機関銃なんでしょうか?
MG15のことですか?
MG08=マキシム機関銃だとするとこれを三脚をはずして使うのは不可能では?
ドイツは軽機関銃がなかったんですか?
341名無し三等兵:2001/08/09(木) 01:51
342名無し三等兵:2001/08/09(木) 06:59
age
343名無し三等兵:2001/08/09(木) 07:41
>>339
なるほどね。このスレッド初見ですが、大変勉強になりました。

現代戦の武器にも応用できる考えだと思います。古い戦争の
話は好きでないけど、こーゆー基本ドクトリンの変遷、みたいな
話題は古くなりませんねえ。

ageてくれた>>342さんにもありがと。
344名無し三等兵:2001/08/09(木) 10:05
戦争、戦争責任を考える上で、参考になるHPをご紹介させて頂きます。
http://www4.ocn.ne.jp/~aoitori/sensou.html
(上は私のHPです。戦争体験談)
中国帰還者連絡会(元本兵による加害行為の証言など)
http://www.ne.jp/asahi/tyuukiren/web-site/
345名無し三等兵:2001/08/09(木) 11:04
>>339
>>343
そうですね、なんかWW2のドイツの機銃中心の火力と米軍のライフル中心の
火力の対決を思い起こします

WW2  独GPMGの機銃班もしくは米ソ個人用軽機
その後軽機絶滅、今はGPMGかワンマンコントロール223機銃ですね

ここらを研究すると、歩兵の分隊・小隊編成の変遷そのものですね
346名無し軍曹:2001/08/09(木) 20:53
>>340
MG08はマキシムのライセンスの元に製造された機関銃だよ。
MG08/15は、341氏が見つけてくれた写真どおり、MG15とはまったく関係がない。
MG08の三脚の代わりに二脚をつけ、グリップ,銃床を取り付けた。
さらに水冷筒身を小型化した。
ただ形状を見るとおりやっぱり使いにくそうだ。
どんなもんだったか?知りたいものだが、残念ながら、MG08/15の使用感についての記述は見たことがない。
事実上、軽機関銃を装備していなかったWWT当時のドイツ軍には相当重宝されたようだ。
また、さらに改良されて水冷筒身を取り払い空冷筒身に変えたMG08/18がドイツ帝国最後の機関銃として採用された。
ベルサイユ条約化下のワイマール共和国の制式機関銃は前述のMG08/18をさらに改修したMG13というモデルだ。
私の推察だが、WWTのドイツ帝国が軽機関銃を装備していないこと、そしてベルサイユ条約で軍備を制限された=機関銃については重機関銃の保有が禁止された。が345氏のいうGPMG(多目的あるいは多用途機関銃)誕生のきっかだろうね。
GPMGの定義はベルト給弾で、多弾数の連続発射が可能、二脚でも三脚でも運用が可能、銃身過熱に対しては素早い銃身交換が可能。
こんなところだろうか?
ドイツはベルト給弾の重機を改修したので、自然とベルト給弾の機関銃になったんだろう。
347政教分離名無しさん:2001/08/10(金) 07:10
既出だったらスマソ

映画「シンレッドライン」に出てくるのは
「三年式重機」と「九六式軽機」で合ってますか?
348名無し三等兵:2001/08/10(金) 11:15
>>341
ありがとうございました。
>>345
アメリカの軽機はなんで絶滅したんですか?
>>346
そうなるとゼネラルパーパスマシンガンはベルサイユ条約に対応する為ということですか?
349名無し三等兵:2001/08/10(金) 11:25

 ∩_∩
 (゚(д)゚) 犬肉ウマー♪
⊂    つ
 |_|
  ∪ ∪
350名無し三等兵:2001/08/10(金) 11:49
>>348
重機+軽機の2本立てから、GPMGへの進化の流れを
ヴェルサイユ条約下のドイツという条件が加速させた
と見るべきでしょう
351名無し軍曹:2001/08/10(金) 20:10
>>350
なんと簡潔にして要領を得たお言葉!
まさにその通り。
多少、補足させていただくと、MG08/18これは主として重機関銃として運用されたのだが、空冷化されていた。
WWT終盤、ドイツは水冷は不要との結論をすでに出していた。
さらに敗戦により武装解除された。
まったく無から(まぁ多少の保有は認められていたが)機関銃を開発したため、早く進化したのだろう。
そしてWW1の旧兵器を引きずることも無かったので、簡潔なGPMGの体系に移行できたと見るべきだね。
352名無し軍曹:2001/08/10(金) 20:12
>>347
シンレッドラインは見ていないのでわからない。
どっかのHPで写真でも見つけてくれれば見分けはつくと思う。
353名無し三等兵:2001/08/10(金) 20:46
>>347
シンレッドラインに出てたのは重機は92式だと思います。引き金が押し鉄式だから。それより中国映画にたくさん出てくるのは92式でしょうか?宗家の3姉妹とか
354(゚Д゚)ハァ?:2001/08/10(金) 20:51
(゚Д゚)ハァ?
355名無し三等兵:2001/08/10(金) 21:07
( ゚Д゚)ハァ?  (゚Д゚ )ハァ?
356名無し三等兵:2001/08/12(日) 05:43
上げとこう
357名無し三等兵:2001/08/12(日) 11:47
勉強になる良いスレなんであげ。
358名無し三等兵:2001/08/12(日) 15:27
結局、アメリカの軽機関銃はなんで絶滅したんだ?
359名無し三等兵:2001/08/12(日) 20:38
age
360名無し三等兵:2001/08/12(日) 20:45
>>358
氷河期の寒さと餓えに耐えられなかったという説が有力。
361名無し三等兵:2001/08/13(月) 12:22
age
362名無し三等兵:2001/08/13(月) 21:02
>>353
うん、私も知りたい。
あの木の棒で担ぎ保弾板を使う機銃を中国は戦後も
使ってる。
コピーかしら、弾は何を使う?謎です。
363名無し軍曹:2001/08/13(月) 23:57
>>362
その映画に出てきたのが九二式かどうか、画面を見ないとわからんが。
中国には三年式でも九二式でもあっておかしくない。
終戦時、中国軍は大量の日本軍の兵器を鹵獲した。
ただし三年式の方が生産数が少なかったから、鹵獲された数は少ないだろう。
そして旧満州にあった、造兵施設も占領した。
共産党側なったり、国民党側なったりしながら兵器の生産を続行したんだ。
九九小銃、14年式拳銃などのそのもの、あるいはコピーが作られた。
さらにそれらに使う弾薬も。
中国の内乱が終わった後、旧日本軍の兵器は、朝鮮戦争、ベトナム戦争のそれぞれ共産側に供与された。
その頃になると、兵器は新造されなかったが、弾薬の製造は続行していた。
近年においては、米国向けにスポーツ用として38式実包、九九式実包、14年式実包などを輸出している。
364名無し三等兵:2001/08/14(火) 07:58
>近年においては、米国向けにスポーツ用として38式実包、
>九九式実包、14年式実包などを輸出している。

近年とはいつ頃の話ですか? すくなくともこの5年、
中国製6.5Japanese,7.7Japanese,8mmNanbuなぞ見たこと有りません。
365名無し三等兵:2001/08/14(火) 12:14
>>364
アメリカ本土に居た時も、弾が入手しにくくてめったに撃てなかった。
しょうがないので、リロードしてやってました。
366名無し三等兵:2001/08/14(火) 19:14
中国に三八式小銃の再生産キボ〜ン
世界一命中精度のいい軍用ライフル
367兵八:2001/08/14(火) 19:31
アメリカ帰りの人に聞いたのですが、三十八年式騎銃&四十四年式騎銃は、マニアの間で大変な人気があるそうです。高精度と軽量性を兼ね備えているからね。
368名無し軍曹:2001/08/14(火) 20:28
>>364
はて?何時ごろであったろうか?
中国(中華人民共和国)は1980年代後半から90年代初めに旧日本軍の小火器の備蓄保存を辞め、程度の悪い
モノから放出を始めた。
すでに兵器として旧式になりすぎ、持っている意義がなくなったということだろう。
モデルガンの中田商店が、これらを溶接して発射不可能にして、輸入したのもこの頃だ。
同時に弾薬も放出されだした。
おそらく備蓄していた弾薬を、再梱包し、輸出したのであろう。
その事実は雑誌GUNおよび狩猟界に記載されていた。
369名無し三等兵:2001/08/14(火) 23:10
三八式は今だに人気があるそうです。
でもアメリカでも程度のいいものがなくなってきた、
中国で再生産したら売れるかも?
370365:2001/08/14(火) 23:16
>>369
中国製のトカレフとAKを何回か撃ったことがあるが、ジャムが異常に多い。
確かに安いけど、撃っててイライラするし、ろくに当たらないし、危険な
のであまり人気がでるとは思えないけど。
日本の雑誌にも似たような記述があったような。
371364:2001/08/15(水) 07:39
名無し軍曹さん、レスどうも。このスレでは大変勉強させて貰ってます。
10数年前の話でしたか。残念ながら現時点において、中国製は全く流通していません。
現在、6.5と7.7はNorma社のみが生産、8mm南部弾のメジャーファクトリー生産は皆無、
零細カスタムアモメーカーがごく少量作ってます。
いずれにせよ非常に高価(南部弾は9パラの20倍以上)で、特別な理由が無くハンティ
ングやプリンキングにファクトリー製をバカスカ使う人はいないでしょう。
365さんの言う通り、九九式や十四年式を撃つにはリローディングをさけて通れません。

>>367
聞いた話ですが、アメリカには普通の日本軍銃器マニアがざっと一万人くらいいます。
その他に普通でないディープな日本軍銃器マニアが2000名ほど生息。
それらのマニアは、会報などで横のつながりが出来ているようですよ。
四四騎兵は人気高いですが、精度の人気もさることながら、独特なその形状と生産数から
くるレアさに人気の元があるんでしょう。知人のディープマニアが“新品”の四四騎兵銃
を五丁(!)も持っていて譲渡交渉しましたが、いくらでも売らねぇ、と即答されました。

>>369
再販しても売れないでしょう。再販品ならコレクションとして価値がないですし、ハンテ
ィング用途ならば銃として完成され、必要精度充分なレミントンやウインチェスター等の
ボルトアクションが腐るほど大量に、そして安価で売られています。
精度の悪い中国製レプリカライフルの出る幕はないと思われ。

軽機、重機の話ではないのでsage. 名無し軍曹殿、応援しております。
372名無し軍曹:2001/08/15(水) 11:35
>>371
そうか、中国製の弾はもう手に入らないのか。
もう38、99なぞ撃つ人も少ないんだろうね。
ウイリアムスやウィーバー、チムニーもアリサカ用のパーツを辞めてしまったもんなぁ。
私もアリカサを再生産しても売れんと思うよ。
たしかに評価すべき銃(アクション)だが、それは過去の事だし、ましてアリサカはハンティング用としては使いにくい。
オリジナルの口径も中途半端だしな〜
そもそも1960年代に再生産を検討したが断念したメーカーもある。
373名無し三等兵:2001/08/15(水) 18:18
有坂はなんでハンティグには使いづらいのですか?
精度がよくて丈夫ならハンティングにも向くのでは?
再生産をしようとしたのは中国ですか?
軍用としてですか?
374名無し軍曹:2001/08/15(水) 21:28
>>373
再生産を検討したのは日本の豊和工業だよ。
1960年代中頃、豊和はスポーツ用狩猟用のライフル銃の生産販売を計画した。
モデルとして候補に挙げられたのは、モーゼル、アリサカ、そしてサコー。
どれもいい銃だ。
結局、モーゼルはその当時、世界中に溢れかえっていた。
モーゼルの銃床をスポーツ用に代え、銃身を代えたスポータが世界中のメーカで
生産されていた。
商品として競争力がないと考えたのだろう。
モーゼルは没。
アリサカは豊和に関与する旧軍関係者が強く主張したらしいが、スポーターに向
かないと判断された。
そして無難なサコーがコピーされた。
ゴールデンベアと名づけられ日本でも販売されたし、アメリカへも、たしかスト
ーガーかどこかが代理店となり輸出された。

38.99=アリサカのアクション(機関部)の長所は。
まず遊底の構造が簡単で分解結合に工具が要らないこと。
安全子(安全装置)が大きなフランジとなっており、発射ガスが後方へ噴出した
場合でも安全性が高いこと。
機関部が円筒に近く、よけいな工数が掛からず製造がし易いこと(ただし、三八
式なぞ異常に仕上げをよくしてあったので、これが有利になったとは思えない)
機関部の強度が強いこと(これは円筒形、余分な贅肉を削り落としていないこと
にも起因する、したがってやや重い)

欠点は
撃針のコック(撃発位置にセットする)が遊底閉鎖時に行われるコックオンクロ
ージングと言われる形式で、スムーズな遊底の作動に欠ける(反対に遊底解放時
にセットするのをコックオン、オープニングと言う、現在のボルトアクションは
ほとんどコレだ、モーゼルも93.95まではコックオンクロージングだったか98は
コックオンオープニングに改めた)
コックオンクロージングの形式にすると機構上、撃針とシアのかみ合いをしっか
りさせなければならない、そうすると引き金は重くなり滑らかな作動感に欠ける
ようになる。
撃針が重く、撃発スプリングが弱いのでロックタイムが長く、作動重量が大きい
為、震動がでる。

さらに狩猟用とした場合
スコープを装着すると、安全装置の操作がしづらく、また機構上、改造ができな
い。
(モーゼル98なぞもオリジナルのままでは、スコープを乗せた場合、安全装置の
操作がしにくいが、改造が容易であり、アメリカのカスタムパーツメーカーから
各種パーツが発売されている)
38.99のままの機関部長だと不便である。
民間用ボルトアクションの機関部は、ミニ、ショート、ミデアム、ロングの4種
類がある(メーカーによって呼称は違う場合がある、フルラインナップしていなかったり、
大に小を兼ねさせている場合もある)
このサイズで各種のスポーツ用狩猟用の弾薬に対応してるわけ。
ミニ=.222レミントン.223、224、7.62X39など
ショート=.308、.243WINなど
ミデアム=.270WIN、30-06、300WINMAG、7mmレミントンMAGなど。
ロング=.300H&HMAG、375H&HMAGなど。
これが38.99はショートとミデアムの中間になる。
民間用の弾薬は、ミデアムサイズが主流だ。
実は98モーゼルもほぼ同じ長さだが,寸法的に多少は余裕があり、ミデアムクラスに改造が出来が、99アリサカはむずかしい(自衛隊でも30-06=ミデアムクラスの弾薬を使うように改造したが不調であった)

とりあえずこんなとこかな
375名無し三等兵:2001/08/16(木) 22:25
>>374
丁寧なご説明ありがとうございます。
しかしよく当たるのは事実では?
他の弾を使うのではなく6.5JAPのままでスコープは97式狙撃銃99式狙撃銃のようにサイドマウントにする。
セフィテイは基本的に改造して使えるようにする。
これではどうでしょうか?
376名無し三等兵:2001/08/17(金) 01:08
 軍曹殿、お話が小銃におりてきたので、大変恥ずかしながら基礎的な質問をさせていただきます。

 少々前のレスで、機関銃の照尺についてお話しして頂きましたが、小銃の場合の
例えばモーゼル98のタンジェントサイトや99式短小銃の照尺使い方はどうするのでしょう?
 小官の理解は、例えば99式の照門をかなり上げた(つまり遠距離)状態で照準する場合、
  1まず、照尺を立て、エレベーションする照門を目標距離に合わせて
  2照尺の一番下にある固定式の照門(零距離用)で直接照準し、
  3そのまま銃床を下げる感じで仰角をつけ、照星を上のエレベーションの照門に移す。
 というものですが、これだと仰角をつける分床尾板と肩の接点が通常位置より下に
 移動して甘くなり、更に頬付けも甘くなります。
  また、この方法ではモーゼル98のようなタンジェントサイトはどうして良いか
 よく分かりません。

  恥ずかしながら、10年以上の謎です。お手数ですがお教え頂ければ幸甚に存じます。
377名無し軍曹:2001/08/17(金) 12:43
>>375
私なりに民間の銃のマーケットを大別すると。
1.射撃専門のマーケット
2.軍用銃マニアあるいはコレクター向けのマーケット
3.狩猟用のマーケット
ということになるのではないかと思う。
これに三八式、あるいは三八式のレプリカがどういう風に当てはまるかと考えると、
まず1.
これは君もわかるとおり、まったくナンセンスだ。
競技射撃は非常に精度がいい専門の射撃銃が使われる。
三八式を持ち出したところで、F1レースにジープで出るようなものだよ。
さらに言えば、大口径の射撃(ベンチレストではなく普通のポジションシューティング)は、オリンピック、世界選手権の種目からはずされて久しい。
衰退の一途をたどっている。
2.軍用のマーケット
これはむずかしいの〜確かに三八式は一部で高い評価を得ている。
さらにアメリカ国内でも、程度のいいアリサカライフルは減りつつあるだろう。
しかし軍用マニアのカテゴリーでもボルトアクションの小銃は地味な部類だ。
そしておそらく、三八式を騒ぐにはそのごく一部だろうね。
高い金を出す人口は少ないだろうね。
昨今、中国が各種(拳銃が多いようだが)人気のある銃のレプリカを生産している。
ひっとしたら、三八もやるかもしれないが、あまり期待できないだろう。
3.狩猟のマーケット
なんだかんだ言って世界的にこのマーケットが一番大きい。
ここで売れる可能性があれば、再生産もありうるだろう。
しかしここのマーケットはきびしいよ。
371氏が言うとおり、あらゆるメーカーがひしめき合っている。
さらに安値競争(もちろん、ブランド名や付加価値で高い値段で売っているメーカーもあるが)
戦後は軍用モーゼルの転用スポータが席巻していたが、これとてモーゼルのアクションが評価されたわけではない。
タダ同然で手に入りそれを改造して安い銃を供給していただけだ。
またアメリカでは、パーツメーカーが、モーゼル、スプリングフィールド、エンフィールド、アリサカなどをスポーターに改造するための各種パーツを発売していた。
これらを町の鉄砲屋や個人が組み込んでハンティング用として使ったんだが、その理由は、軍用ライフルがタダ同然の安値で転がっていたからね。
軍用銃としての高い評価=狩猟用としての評価にならんわけだ。
そして最近は量産メーカーがコストダウンを図り、安値でいい銃を大量に販売している。
こういうマーケットでアリサカアクションのブランドを確立するのは無理だろうし、アリサカアクション自体は、現在のコストダウン競争に参加できるような設計ではない。
もし無理やりコストダウンの為の改修を行えばまったく別の銃になってしまう。
さらに言えば>>6.5JAPのまま、、、これもね、どうかと思う。
各種口径を揃えるのはハンティング用ライフルのマーケットの必携だ。
それと6.5JAPは、狩猟用としてはやや中途半端だ。
それと命中精度、
たしかに三八式は軍用小銃とては命中のいいほうだ。
三八式の半数必中界は
200m=縦22Cm横20cm  三八および四四騎兵銃 縦27横24
400m=32、30     三八および四四騎兵銃 48、46
600m=68、72     三八および四四騎兵銃 72、76

これをスプリングフィールド1903やモーゼル98などの同世代の軍用銃と比較すると、手近に資料がないので、私の記憶で答えるが、やや(たしか10%ほど)優良だ。
しかし単純には言えないだが、現在通常、売られているハンティング用のライフルに比べて良くはない。
378名無し軍曹:2001/08/17(金) 13:29
>>376
照尺の使い方については、モーゼルのような段階式も38.99の起倒式も同じだ
よ。
最初一番下の照門で狙い、それから上の遊票(照尺のエレベーションする部分)
を狙うという話は聞いたことがない。
どういった本に書いてあった話だろう?
固定の照門は近距離射撃のためにある。
すなわち近距離の場合は照尺を倒したまま、射撃する。
遠距離の射撃を行う時は照尺を立て遊票を調整する。
一度、照門を狙うというのは、そもそもあまり意味のある話ではないと思うが。
なぜなら、どんなに、そっと上の遊票を狙うように動かしても、銃がずれてしま
う。
銃に仰角をかけると頬付が甘くなる、これも仕方が無いことだ。
そもそも照尺を使うような距離になると人間を狙うという事は不可能だ。
小さくて見えなかったり、照星の影に隠れてしまう。
照尺というのは兵士個人個人が目標を狙って撃つというより、戦闘単位で行う、
弾幕射撃とか弾幕阻止射撃に用いる。
たとえば1000m先に敵の歩兵部隊がいたとする。
その場合、遊票を1000mに上げ、一斉に射撃する。
そうすると敵兵の廻りに、みんなで撃った弾がバラバラ着弾し、被害を与えた
り、前進を阻止できたりするわけだ。
だから頬付が甘くなってもいいというわけじゃないが、さほどの支障は無い。
こう話すと、ずいぶんのんびりした戦争じゃありませんか〜と思うだろうが、そ
のとおり、こんなことをやっていたのはせいぜい、WWTの初期ぐらいまでで、今
じゃ撃つほうも撃たれるほうも、機関銃でバリバリやったりm迫撃砲でズドン、
ズトンと撃つ、あるいは無線で連絡して後方の支援砲兵や爆撃機で砲爆撃を行
う。
すなわち小銃のような威力の低い兵器で遠距離で戦うより、現代の軍隊はもっと
便利な兵器だある。
へたに過早発砲すれば、敵だって便利な兵器があるんだから、強力な反撃で挽肉
にされる。
それで小銃に要求される射程距離が短くなり、アサルトライフルってヤツになっ
た。
三八式の照尺は2400まで、九九式は1800mあったが、自衛隊の64式は400m、
89式は500mまでだよ。
379名無し軍曹:2001/08/17(金) 13:41
378の補足
起倒式照尺を起こした時、固定の照門がついてる、あるいは見えることの意味は、遠距離射撃中に近距離で敵が現れた時の用心だ。
逆に段階式の照尺は、それが出来ない。
しかし起倒式照尺は破損しやすく狂いやすい、また大きく立ち上がる為、障害物に当たって邪魔になったり倒れたりする。
どっちが便利なのかは一概には言えない。
380376:2001/08/18(土) 02:01
 軍曹殿、早速ご丁寧にお教え頂きありがとうございました。

 私の前述の照準方法は本に書いたあったのでありません。
 20年以上前ですが、モデルガンのモーゼルKar98kを買い、タンジェント
サイトを上げてみたのですが、これで普通の射撃姿勢をとっても、リアサイト本体が
邪魔して照星が見えない。
 こう書くとアホと思われるでしょうが、私が最初にやったのは、顔を上げて、サイトを
見下ろすように照準することでして、当然仰角はつきません。
 で、今度は仰角をつけてみたのですが、頬付けは甘くなりますし、その分というか、
銃を構えた段階で顔が上がっていれば、本来必要な仰角より低い角度になるように
思われ、同じ距離にサイトを合わせても、兵士毎に仰角が狂う可能性が高いのでは?
と、厨房ながら疑問に思っていたのです。

 そこへ初期型の対空照尺付きの99式短小銃のモデルガンが出て、この照尺を
起こしてみると軍曹殿が>>379でおっしゃられた近距離用の固定照門がありました。
これだと遊標が上がっていても、通常の頬付けをした零距離の射撃姿勢で照星が見えます。
 そこで>>376のような照準方法を考案したのです。まず固定照門で水平を出してから
遊標で仰角をつければ、100回やって100回、ほぼ同じ仰角を得られるのでは
ないか?と。そんなまだるっこい照準方法を実戦でやれるか?と自問はしましたが。

 その疑問も軍曹殿の解説で氷解しました。おっしゃられるとおり多数の兵が撃った
弾が点ではなくて面で着弾すれば良いと考えれば、多少の仰角の個人差は問題ないですね。
 ありがとうございました。
 99式小銃はまだ実家の物置で眠っておりますので、今度帰省した時に「99式
短小銃様、ヘタレな照準方法を考えて、申し訳有りませんでした!」とお詫びして参ります。
381375です:2001/08/18(土) 14:51
ありがとうございます
それと6.5JAPは、狩猟用としてはやや中途半端だ。>>とおっしゃってますがどういうことでしょうか?
小口径高速でよく当たり優秀な弾だそうですが
7.7JAPはどうなんですか?
それとソ連軍の弾はゲリラにケースを拾われてリーロードして再利用されないように作られていると聞いてます
そして日本軍もおなじだそうですがどうなっているのでしょうか?
弾を見てもわかりません
一回、撃つと壊れるとかなんですか?
それとサイドマウントはだめですか?
サイドマウントにすればセフティの問題は解決するのではないですか?
382375です:2001/08/18(土) 14:53
すいません
再生産しても商売にならないのはなんとなくわかったんですが参考に教えてください
383375です:2001/08/18(土) 15:12
すみません
さらにもうひとつ
カスタムパーツがあるそうですがどんなのがあるのですか?
384名無し三等兵:2001/08/18(土) 16:17
あげ
385名無し三等兵:2001/08/18(土) 17:41
あげ
386名無し軍曹:2001/08/18(土) 22:49
>>380
君、なかなか物分りがいいね。
そうそのとおり、面でとらえる。
射弾の散布、散布界ってが重要なんだよ。
降弧が大きい長射程になると水平の散布と垂直の散布と両方とらえねばならない。
(降弧とは仰角をつけて発射した弾丸の最高弾道点まで登り詰め、落ちていく部分の弾道を言う、反対に最高弾道点まで上昇していく部分を昇弧という)
それとせっかくモデルガンを持っているのなら、長距離で狙った場合、目標と照星がどういう風に見えるかやってみたら。
まぁ野外でやっておまわりさんでも飛んできた面倒と思うんなら、おもちゃの人形を使う。
35分の1のプラモデルの人形を銃口から1mのところに置けば、35mで実際の人形を置いたのほぼ同じになる。
10mなら350mだ。
もっと遠くの想定をしたかったら、72分の1の人形だ。
これを10mで狙えば720mだ。
まぁ是非、やってみてくれたまえ。
387名無し軍曹:2001/08/18(土) 23:25
>>381
君、こだわるのぉ〜〜〜〜〜そんなに三八式が好きかぁ〜〜〜?
いい銃だが、そうこだわるほどのモンでもないぞ。

ところでご返事、また後ででいい?
おじさん、疲れちゃったから寝たい。
388376:2001/08/19(日) 01:39
 軍曹殿。またまた早速のレスありがとうございます。
 銃は、集弾性能が良いものがイイもので、射手もまたしかりなのに、部隊という集団
においては適当に着弾が散った方が良いというのはおもしろく。
 モデルガンでの照準厨房の頃やりました。家の屋上(というか屋根)やベランダから
遠距離の目標を照準しましたが、オープンサイトでは2〜300mあたりが事実上限界
だったと思います。
 M16に取り付けられるスコープも持ってまして、これが2倍位から12倍までズームできる
ものだったのですが、12倍にすると標的は大きく見える代わり、視野は狭いわ手ブレは酷いわ、
使い物にはならないと思いました。実用的には4倍くらいが適当でしょうか?
 その経験のお陰で、映画やTVでスコープ内で視野一杯に広がるターゲットを見ると笑って
しまいます。また、ケネディー暗殺も、ボルトアクションライフルで、あの時間で4発発射し
最低3発を命中させるというのは、奇跡に思われ、単独犯説は信じておりません。

>>381
 軍曹殿ご休息中につき、私の知る範囲のことを書きます。25年位前の「Gun」誌に
99式小銃開発史というのが連載されていまして、その中で開発者の銅金中佐(階級は
うろ覚えです)が部下と
 「6.5mmは他国の7.7mmクラスの小銃弾に対して、傷の治りが早いと云われており、
 99式小銃開発もこういうことが背景に・・・」云々
と会話する場面があったことを覚えています。
 それから推測して、6.5mmは狩猟用としては威力不足である(もちろんゲームにも
よると思いますが)と軍曹殿はおっしゃっていると拝察します。

 また、先のやりとりに続いて銅金中佐は「さりとて92式実包で射撃すると、大の男である
自分でも、5発も撃てば肩が痛くて痛くてたまらん。」云々というやりとりが続き、99式実包
開発の必要性が語られていた記憶があります。
 記憶では、会話は更に弾丸の形状(ボートテ−ルとか)と銃身命数の関係とかに
進んだでいたと思うのですが、真性消防であった私には理解不能でした。
389376:2001/08/19(日) 01:47
ということで、このスレ本来のテーマの方に話題を誘導しました(汗)
390371:2001/08/19(日) 02:44
>>381さん、差し出がましいですが、私からも補足致します。

ハンティングの時、ゲーム(動物)の大きさによって銃の口径を選びます。
大きな動物を撃つときは大口径、小さい動物は小口径です。小口径で大きな動物を撃つ
といたずらに相手を傷つけるだけであり、また大口径で小物を撃つとバラバラにしてし
まい、糧を得るというハンティング本来の意味とはかけ離れます。
軍曹さんのいう中途半端とはこういう事と思います。(たぶん)
6.5Japaneseは鹿を撃つには少々威力不足、バーミントハントには大きすぎ、なのです。
7.7Japaneseは鹿も倒せるでしょう。でも、弾が高い。Norma製7.7は一発250円位、対して
3006や308は15円/発位です。(USの場合) 安くてより威力のある弾がゴロゴロ売ってる
のに、あえて7.7Japaneseを使う人はいないでしょう。

リロードされないように弾が作られていた、というのは初耳です。名無し軍曹殿のレスを
待ちましょう。一部の現用ミリタリーアモはプライマポケットをクリンプして、プライマ
の抜け落ち防止をしています。これだとリロードは困難ですが、けっして敵によるリロー
ド防止が目的では有りません。
リロードはめんどくさいですよ。リロードにはケース、弾頭、プライマ、パウダーが全て
良好な状態で揃い、そしてリロードのためのプレス、ダイ、メジャー、などが必須です。
大戦中のゲリラがそれを持ってて、なおかつ日本軍がそれを危惧して自軍の弾薬設計をす
るとはあんまり思えないのですが。

あと〜、できれば7.7JAPでなく、7.7Japaneseか7.7Arisakaと言って下さい。(^^;

>>376さん、また小銃に話を戻してスマソ。
391名無し軍曹:2001/08/19(日) 11:24
>>376
そうかやったことなるのか。
いや、真に熱心だ〜なかなかモデルガン派の人でそこまで熱心な人は少ないと思っていたが、たいしたものだ。
そしてよく観察したな、肉眼で人的を狙える限界は300mぐらいだよ。
弾幕射撃の要領はちょっと違うな。
適当に着弾が広がったほうがいい、のではなく、銃の性能や人間の視力が理由で広がってしまう、それを補う為に集団で撃つ、とでも言おうか。

6.5アリサカ(にしたよ)が中途半端な理由は376氏と371氏が言うとおり威力である。
説明する前に、各国軍用銃の威力について記載しておこう。
6.5アリサカ(日本)
弾丸重量139グレイン
銃口初速2433フィート/秒
銃口エネルギ2085フィート/ポンド
(以下、単位略して記載する)

7.7アリサカ(日本)      175/2400/2237
30-06(アメリカ)       150/3000/3005
7.62NATO(NATO,民間名.308WIN) 150/2860/2730
8mmモーゼル(ドイツ)     154/2880/2835
303ブリテッシュ(英)     175/2440/2310
7.62*54Rモシンナガン(ロシア) 147/2886/2727
6.5*52カルカノ(イタリア)   162/2296/1902
7.35カルカノ(イタリア)    128/2483/1749
7.5*54MAS(フランス)     149/2674/2359
7mmモーゼル(スペイン)    142/2740/2365
7.5*55シュミットルビン(スイス)174/2560/2540
6.5*55(スエーデン)      139/2625/2126

まずこれを見てもらうとわかるとおり6.5アリサカは高速、高威力とは言えない。
むしろ威力、初速とも低いほうである。

そしてハンティング用弾薬、
ハンティングではいろいろな重量の弾丸が使われるが、そのカートリッジを代表する弾丸重量を選んだ。

223レミントン(軍用名5.56NATO) 55/3250/1320
22-250             55/3730/1633
243ウインチェスター      100/3070/2090
25-06レミントン        120/3120/2590
270ウインチエスター      130/3140/2840
7mmレミントンマグナム     150/3260/3540
30-30ウインチエスター     170/2220/1860
300ウインチエスターマグナム  180/3070/3740
338ウインチエスターマグナム  250/2710/4080
375H&Hマグナム         350/2415/4532
458ウインチエスターマグナム  500/2130/5040
392名無し軍曹:2001/08/19(日) 11:25
私なりにライフルで行う狩猟の対象を分類すると
1.小動物
たとえばキツネやタヌキ(日本ではライフルで狩猟できないが)テン、ミンクな
どの小型の動物、アメリカのバーミントといわれる各種害獣もこの分類だ。
2.小中型の動物、
日本本土の鹿やアフリカのインパラ、アメリカのホワイトテール、と言われる小型の
鹿、スノーシープ、ホワイトシープなどの山羊類。
3.中大型の動物
、イノシシ、北海道の鹿、熊、ヒグマ、グリズリー、エルク、ムース、ライオ
ン、トラ、ヌーなど。
4.極大型の動物
象、サイ、カバ、ケープバッファローなど。

そしてどのような口径が一般的か?
1.については然したる威力はいらない、しかし射程距離が長い場合や獲物が小さ
いので距離の誤差をカバー出来、そして小さい獲物に当てるため、小口径で弾道
が低伸して精度がいい口径が望まれる。
具体的に言えば.222REM、223REM、22-250、243WINなど
2--極ありきたりの口径で事が足りる、シープ類は射程が延びる可能性があるので、
低伸弾道の口径が適すると言われる。
30-30、25-06、270WINなど
3--威力の問題がかなりウエートを占めてくる。
この辺になるとデンジャラスゲームと言われる、仕留め損なって反撃されると人
間に危害がおよぶ動物が対象に含まれる、たとえば熊、ヒグマやライオンなど。
.308、30-06、8mmモーゼル、7mmREMMAG、口径30の各種マグナム、338MAGなど
4--これはもう、顔ぶれを見てもらえば分かるとおり、相当強力な威力が求められ
る。
375H&HMAG、.458WINMAG、.460WBYMAGなど

以上、大まかな分類だ。
これについては、いろいろ異存がでると思う。
俺は375でバーミントを吹き飛ばすのが趣味だという方もいるかもしれなし、223
で象の目玉を撃って倒したという方もいるかもしれない。
あくまで一般的目安と考えてくれ。
さてそれで6.5アリサカがどこに当てはまるか?というと(2)のカテゴリーだろう。
甘く見ても(3)の下のほうだ。
そして車に例えれば乱暴だが、(1)は奥さんの買い物用の軽あるいは小型スポ−ツカー、(2)は〜1500CCの小型セダン、(3)は2000CC前後のセダン、(4)は引越し用のトラックといったとろだろうか。
そして分かるとおり、(3)が一番普遍的で売れ線だ。
軽やスポーツかーでは用途が限定される、小型のセダンでは子供が大きくなったりすると窮屈でもうすこしゆとりが欲しい。トラックじゃ引越しぐらいしか使えない、、、
ハンテングの分野として(3)のカテゴリーが一番メジャーだ。
嗜好するハンターが多く、この分野の獲物は世界中に生息する。
さらに(3)に使う銃は(1)はちょっと無理だが(2)はカバーできる。
371氏が言うとおり7.7アリサカは(3)のカテゴリーで使える。
しかしな〜7.7アリサカの性能は概存するこのカテゴリーの口径にくらべわざわざ選らぶメリットがない。
(2)の分野における6.5アリサカも同じだよ。
ようするに売れないわけだ。
だから371氏の言うとおり、弾も高い、少ししか売れないから。
どうしても三八。九九を撃ちたいって人しか買わないわけだ。
393名無し軍曹:2001/08/19(日) 11:27
ゆ、指が疲れちまった、、、その他の答えはまた後で書く。
394名無し軍曹:2001/08/19(日) 11:41
>>371
自分の文章を読み返したら、君が簡潔に書いたことを、ウダウダ書いているだけだね。
君、よくわかっているね、アメリカでハンティングをやってるの?
しかし06.08が15円か〜いいな〜アメリカは
395371:2001/08/19(日) 14:47
軍曹殿、重機軽機だけでなく小銃も大変お詳しいんですね。勉強させてもらってます。

自分はハンティングはやりません。コレクター兼ベンチシューターです。
旧軍物なら14年式と99式小銃を所持しています。これらは程度の良いもので、知人の旧軍マニア
から適価で譲ってもらいました。大切にして、次の世代に渡したいと思っております。
前レスでアメリカ人旧軍マニアの事に少し触れましたが、つてあって彼らのミーティングに参加
した際、その知識に舌を巻いたものです。例えば彼らは小倉や名古屋工廠の歴史さえも知ってい
るのです。また、銃のちいさな刻印から何年何月頃にジンセンで生産された38式、などいとも簡
単に答えられますし、間違いなく多くの日本人旧軍マニアより知識が豊富でしょう。

弾薬呼称の事ですが、USのシューターレベルではたしかに7.7JAP.と省略されるのが普通です。
ですが最近はAMMO取扱店のカタログ等の表記は7.7Japaneseか7.7Arisakaで定着しつつ有ります。
この変化は日本人の感情に留意した、というよりも、訴訟予防対策でしょうね。
トルコがソープになったように、JAPもArisakaに変わってくれないですかね〜。(爆)
396名無し軍曹:2001/08/19(日) 20:25
>>395
ベンチをやっているのか〜ジャンルは違ってもかなり撃っているようだね。
アメリカのコレクターの方が詳しいよ、なにしろ実物が手元にあるからね。
それに敗戦によって多くの資料が持ち去られた。
まぁ日本にあって邪険にされるよりいいかもしれない。
なにしろ世界に一機しか残っていない疾風を武器等製造法を盾に、主桁を切りシリンダーをぶった切る国だ。
最近のデコガンというのも泣けてくるね。
貴重な銃までぶっ壊して輸入する。
まあ、そうしなければ日本に持って来れないの重々承知だが、
溶接されているとはいえ実物を見る機会を得るのはありがたいことだ。
ただ複雑な思いにかられる。
397名無し軍曹:2001/08/19(日) 20:54
ケースのリロードうんぬんであるが。
これはロシアと日本と言っていることから、判断が出来る。
まぁ〜〜〜なんと言おうか、半分事実で半分本当、、というか、リロードが出来ないと断言するほどのもんじゃないんだが・・・・ただしそうしたのは、ゲリラうんぬんが理由ではない。
勘違いしてこう書く銃器ライターがたまにいるな〜〜

これは、雷管の形式である。
雷管の形式にはボクサー型とベルダン型がある。
世の大勢はボクサーが占めているが、ロシアと日本(旧日本軍だけで自衛隊はボクサー)はベルダンだ。
ボクサーはリローディングが容易、ベルダンは出来ないわけじゃないがむずかしい。
それぞれのどのようになっているかというと。
ボクサーは現代我々が使っている雷管、薬莢だ。
薬莢の雷管孔の底に伝火孔といわれる雷管で発火した火を薬莢内に伝えるために孔があいている。
ボクサーはこれが、薬莢の真ん中に空いている。
ベルダンは対角線の角にふたつ空いている。
ボクサーは薬莢の真ん中に細い棒を突き立てれば押し出せる。
そしてリローディングツールのダイスは、そういう仕組みになっている。
ベルダンはそうはいかない、ふたつの孔の位置にちゃんとピンを突き立てるなんて不可能だ、それに孔ひとつひとつはボクサーよりはるかに小さい。
だからベルダンは詰め替えがむずかしい。
ベルダンの雷管を抜くのには、薬莢の口(マウス)を密閉して水圧または空気圧をかけ押し出すか、薬莢の底(ヘッド)から、缶切のような物でほじりだす。
いずれにしても手間が掛かるし、機材がなかなか手に入らない。
おそらくアメリカでもベルダン用のリローディングツールはかなりマイナーだろう。
しかし薬莢を拾って詰め替えようっていうぐらいの困窮ゲリラだったら、知恵を絞ってなんとかするんじゃないかな。
戦争中の標語も「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」と言っているじゃないか?
それと日露がベルダンを採用した理由は定かではないが、冒頭でも書いたとおり、再利用うんぬんではない。
おそらく弾薬製造技術導入した先がベルダン系だっっただけだろう。
なお、弾道性能に関してはベルダンもボクサーもとくに損得がない。
398名無し軍曹:2001/08/19(日) 22:13
サイドマウントについてであるが。
サイドマウントにする理由としては、
1.真上にスコープがあると、安全装置など銃の操作に支障がある。
2.スコープと銃身の上にあるアイアンサイト(照星、照門)が使いたい。
である。
サイドマンウントの欠点は
1.銃身軸線の上方向だけでなく左右方向にもずれるため、照準にやや不利がある。
2.スコープが外側に張り出すため、頬付けが甘くなる。

そして利点であるが、上に書いた「する理由」を解決する以外にはない。
それ以外はなんのメリットもない。
それで、理由について細かく説明しておくと。
(1)アリサカ、スプリングフィールド、モーゼルなどは、真上に付けると安全装置の操作に支障がある。
さらにクリップが使えなくなる。
もちろんバラで弾薬を込めれば、装填できるが、狙撃兵とはいえ、場合によっては通常の戦闘を行う。
その場合、不利であると考えられた。
またウンチエスターのレバーアクションM94なぞは真上に排莢されるため、上にスコープがあると薬莢が当たってしまい、難がある。

(2)についてだが、逆説に説くと、なぜアイアンサイトが使いたいか、あるいは使えるようにしておきたいか、になるんだが。
まずスコープの信頼性の問題。
昔のスコープは、信頼性が低かった。
まして戦場や猟場で乱雑に扱うと故障や破損が心配された。
スコープがそういう事態になったら、狙えなくなる。
その為にアイアンサイトも使えるようにしておく。
だからね、当時の狙撃銃のスコープは簡単に外れるようになっていた。
そして行軍時ははずして専用のケースに入れて移動した。
スコープは脱着すると、照準が狂う可能性がある、できれば避けるべきだ。
その不利を押してもスコープをはずして収納したわけだ。
さらに当時のスコープの性能。
視野角度が小さく暗い、さらに固定倍率しかない。
そうなると近距離で素早く照準することが不可能だ。
388氏が言うとおり、現在のスコープでも手で持って照準するには4倍程度が上限だ。
当時のスコープでは視野角や明るさが、今の何倍ぐらいに相当するのか?
かなり性能に差がある。
さらに昨今はバリアブル(可変倍率)が常識になりつつある。
現代では距離によって倍率を変えることができる。

すなわち、スコープの技術の進歩、信頼性が向上したので、アイアンサイトが不要になってきた。
現在では、そのままスコープが真上に取り付けられない銃なぞ、売れないし、そもそもそんな銃はほとんどない。
上にあげたM94ですら、10年ほど前に右横に薬莢が飛ぶように改良された。
だからサイドマウントは完全に廃れてしまったんだ。
細々とサイドマウント用のマウントが売られてる程度に過ぎない。
399名無し三等兵:2001/08/19(日) 22:14
400名無し軍曹:2001/08/19(日) 22:28
カスタムパーツであるが。
軍用銃を狩猟用に改造するには、大体下記の点を改造する、そしてその為のパーツが販売されている。
スコープマント
スコープを乗せるためである。
アジャスタブルトリガー
軍用の重い引き金を調整できる引き金に変える。
ただしアリサカとモーゼルの93.95はコックオンクロージングをコックオンオープニングに改造するパーツを
組み込んでからではないと使えない。
安全装置
スコープを載せても使える位置、とっさの時に素早くはずせる位置に変更する。
交換銃身
より精度のいい銃身にしたり、違う口径にしたりする。
交換銃床
軍用の銃床は狩猟には使いにくいので、交換する。
ベイントボルト
垂直に立ったままのボルトハンドル(アリサカ、モーゼルの一部)ではスコープを載せた時、支障があるので、曲ったハンドルに付け替える。
オリジナルをまげてしまう場合もある。

これらを自分の好みにより交換するわけだ。
またパーツ類は軍用銃だけでなく、一般の銃をチューンナップしたりデコレーションする為のモノもある。
というか最近はそのほうが多い。
君も知っている銃だろうが、レミントンM700なぞは、腐るほど各種のパーツが発売されている。
401名無し三等兵:2001/08/20(月) 00:04
軍曹殿たいへんありがとうございます
本に書いてあったので38は世界最高の銃だと思っていたのです
なんとなくわかりました
でも軍曹殿のお言葉を見てるうちに新しい疑問が起こりました
田舎の知り合いにハンターがいて、その人がホーワのM1カービンを持っていました。
鹿や猪を取るにのすごくよくて日本中のハンターが使っていると話していました
軍曹殿のお言葉を見てると6.5JAPは猪には弱いそうですが、カービンはもっと弱いと思うのですがどうでしょう?
それと346さんの言っている人道上、ケガをさせ戦闘できないようにすればいいというのは私も本で読んだ事があるのですが、それで92式では強すぎるとしたらなんで九九式7.7mmにしたのでしょうか?
そんなに差があるのですか?
402376:2001/08/20(月) 00:23
 390さん、以前別のスレでお会いしませんでしたっけ?
 軍曹殿&>>3090さん
 私のモデルガンの98kにもスコープを取り付けられますが、サイドマウントです。
倍率は4倍、クロスヘアじゃなくて、Tポストといったかなぁ・・・。
 頬付けは甘いです。確かドイツ軍の初期型の狙撃用スコープは、機関部の前の方に
付いていて、大きさは小型だと思われ、接眼部がかなり目から離れるような装着法で、
倍率は4倍程度だったと記憶。

 映画の「プライベート・ライアン」でM1903スナイパーモデルが出てきましたが、
あれはあっさり照星を省略してた記憶があるのですが、不便はなかったのでしょうか?
スコープは長大なのが付いてますし。
403376:2001/08/20(月) 00:40
>>401
 猟用の場合は、軍用と違ってハローポイントとかシルバーチップといった、
弾頭が使えるからではないかなぁ・・・自信なし。
404名無し軍曹:2001/08/20(月) 12:53
>>401
君も面倒な事を気楽に聞いてくれるなぁ
なぜ6.5oを変更したか?なぞ話せば、なが〜〜〜〜〜い、長すぎる話だ。
まぁしかし私の答えを読んで考えてくれて、疑問が起こったというのであれば、
長々と書いたのは無駄ではなかったわけだ。
今は時間がないから6.5mmの件は後回しにして、カービンの件だけ答えよう。
豊和のM1カービン、モデル300と言うんだが確かに一昔前までかなり使われてい
た。
まず結論からいうと、.30カービン弾は鹿とはいえ弱い。
.30カービンは
弾丸重量110グレイン
銃口初速1975フィート/秒
銃口エネルギー955フィート/ポンド

しかしなぜ?普及したかというと

このモデル300は、1950年代後半だったか?豊和がビルマの国境警備隊か警察向
けにM
カービンを生産したことに起因する。
これを民間用に改修し日本国内で、販売したわけだ。
昭和30年代の中頃だったと記憶している。
この当時の日本の民間鉄砲事情を解説すれば。
散弾銃は町の銃砲店や中小メーカーが生産をしており、まぁまぁ需要に供給が追
いつきだしたが、ライフルに関しては、劣悪な銃を作るメーカが一社あるだけ
で、事実上なかった。
輸入は?といえば、鉄砲は外貨割り当て品目で、入ってくる数が限られており、
さらに高価だった。
そこへ、モデル300が出たわけだ
いわば誰でも買える戦後初のまともなライフルでしかも自動銃と言う事で市場に
受けいられた。
さらに当時の日本のハンターはライフルについて無知であった。
カービン弾が弱勢であることなぞつゆ知らず、ライフルだから強力だろうと、思
っていた。
実際、狩猟雑誌に掲載された豊和の広告で、ヒグマを仕留め、横にカービンを持
ったハンターなんて写真が掲載された。
まぁ現在の感覚からいえば、カービンでヒグマに向かうのは無謀な行為とほとん
どのハンターが思うのだが。
その後、愛用者が増えるにしたがい、経験からカービンは威力が弱いことは知ら
れてきたのだが、それを補って余るメリットがカービンにはあった。
軽い、ということである。
2.5`たらずという重量は他の銃に比べると1`程度軽い。
きつい山を昇り降りしなければならない日本のハンターにとってはまことにあり
がたい話であった。
日本の猟場は北海道など一部を除き、遠射の機会はあまりない。
獲物と相対する距離が近い、
距離が近ければカービンの弱い威力でもなんとかなる。
こう言った理由で、長年愛用されてきた。
ただ、昨今はハンターの銃に対する造詣が深まってきたこと、いろいろな銃が外
国から輸入されだしたことにより、昔ほど使われなくなっている。
405名無し軍曹:2001/08/20(月) 13:22
>>402
モーゼル98の狙撃銃用のスコープは、機関部の前に取り付けてあるタイプZf41と機関部上高くややサイドに取り付けるZf4がある。
Zf41は、サイドマウントで説明したように各種操作に支障がないように、機関部前に取り付けられたのだが、アイリリーフ(目と接眼レンズの距離)が長すぎ、太陽光線の影響を受けたり、照準に時間がかかるという理由で不評であった。
軍用銃にスコープを取り付けると頬付けが甘くなる。
軍用銃の銃床は誰でもがアイアンサイトが使えるように設計されている。
人間、顔の長い人間も短い人間もいる。
兵士だれでも使えるようにするとなると、どうしても深くなる。
それにさらにスコープを取り付ければ、照準線が上に行くから、頬付けは甘くなるのが当然なんだ。
プル(引き金から銃床末端までの長さ)もそうだ。
こちらは誰でも使えるとなると、腕の短い人間にあわさざるを得ないから、短くなる。
銃床の寸法は、国民の平均的体格や徴兵検査の身体基準などを加味して決められる。
その1903のスナイパーは、1903A4だろう。
A4はたしかに照星、照門がない。
1903について説明すると、A1、A2、A3と改良型がある。
そしてA3というのが第二次大戦の量産省力化モデルだ。
日本でも製造の手間を惜しんだ九九式小銃の戦時型が作られたように、アメリカでも生産を効率化するために戦時モデルたあった。
A3は表面の仕上げ、ライフリングを従来4条だったのを2条にして、弾倉などの部品をプレスと電気溶接で作った。
弾倉の底板は、一体にして開かなくなった。
この省力化モデルA3をベースに作った狙撃銃がA4である。
そしてスコープ装着なんでアイサンサイトを省いたわけだ。
このスコープが信頼性に富んでいたかどうかはわからない。

しかし頬付けの問題まで気がつくとは君も観察がするどいな、モデルガンマニアをバカにするわけじゃないが、実際に発砲しないモデルガンで、そこまで気が付く人は少ないと思うのだが。
ついでにWWU当時の狙撃銃の写真を見比べてみてくれ。
現代のスコープを見慣れた目には、見るからにチャチなスコープばかりだよ。
406ティファニーの237:2001/08/20(月) 23:11
軍曹殿、お久しぶりです。
しばらくお休みしている間に、このスレも活気が出てきましたね。

軍曹殿へのお返事を忘れているかも知れませんが、
今更ご教示へのお礼を差し上げても間抜けなので、
ROMした分も含めてお礼申し上げます。

今回の質問は、またもや二十八先生の本からです。
三八式歩兵銃は、弾丸のエネルギーに対し銃の重量が相当大きいため、
反動がマイルドである。
そのため、引き金を優しく引きやすく、よく当たった。
という趣旨ですが、そんな事ってあるのですか?

射撃経験豊富な方が集まっていらっしゃるようなので、体験談を語っていただけると、
うれしいです。
407名無し軍曹:2001/08/20(月) 23:17
日本はなぜ6.5mmから7.7mmに転換したか?

どうもね、戦争を目前にして小火器の口径を転換するのが間違いとか、そもそも6.5mmを採用したのがいけない、、だから日本軍は駄目なんだ、、という意見が戦後多い、ほんとにそうなのか?検証してみよう。、

19世紀から20世紀になる頃、無煙火薬を使う近代的なボルトアクション小銃が各
国で続々開発採用された。
6.5mmの30年式実包もこの頃、採用されたのであるが、
小銃の口径を見てみると、6.5mmクラス、7mmクラス、7.62-8o(口径.30
)の3クラスに大別される。

第一次世界大戦前後においてクラス別に使用した国を列記してみると
6.5mm●日本、●イタリア、●スエーデン、ノルウェー、ルーマニア、ポル
トガル、●オランダ、ギリシャ
7mmクラス、●スペイン、メキシコ、ブラジル、チリ
7.62-8mmクラス
●アメリカ、●イギリス、●ドイツ、●フランス、●オーストリア、デンマー
ク、●チェコ、●ロシア、●ベルギー、●スイス、アルゼンチン、トルコ
国名の前の●は、ある程度の規模の軍事力を持ち、小火器の生産能力をもつ国とそれに順ずる国だ。(ご異存はあるかもしれないがとりあえず)

そしてさらに6.5mmクラスを分類する。
同じく第一次世界大戦前後、併用使用する機関銃も6.5mmクラスだった国
日本、イタリア、スエーデン、ノルウェー、オランダ(LMGのみHMGは8mm)
その他のルーマニア、ポルトガル、ギリシャは機関銃のみ7.62-8mmクラス

・・・・・・ここまで第一次世界大戦前後の状況・・・・・・・・・・・・・

そしてさらにその中から、第二次世界大戦前に機関銃を7.62-8mmクラスに変更した国
日本(7.7mm92式HMG.99式LMG)イタリア(HMGのみ8mmブレタ)スエーデン(HMGのみ8X63)ノルウエェ(HMGのみ7.9X61)

オランダのみは弾薬の共通性を重んじシュワルツローゼHMGを6.5mmに改修しようとした。


そしてさらに小銃も7.62-8mmクラスに変更した国
日本(7.7mm九九式)
イタリア(7.35mmカルカノ)
スエーデンは重機関銃を扱う兵士のみ弾薬補給を考え8mmの小銃を配布した。
ルーマニア(第一次大戦でボロボロになり兵器不足のため、ドイツフランスなどから7.62-8mmクラスの兵器を輸入した。
ポルトガルは隣国スペインと同じくドイツから軍事支援を仰いだため、小銃、機関銃とも7.92mmに転換した。

整理すると第一次世界大戦以後、オランダ以外の世界中は7.62-8mmクラスの重機関銃を装備しようとしたわけだ。
そして小銃も7.62-8mmクラスの方が望ましいとする国が多かったわけだ。

なぜ?
第一次世界大戦でなにが起こったの?
質問ばかりしないで、たまには自分で考えてみよう〜〜
408名無し軍曹:2001/08/20(月) 23:31
>>406
こりゃティファニーの237さん、ひさしぶり。
この二十八先生のお言葉は合ってる、相変わらず言い回しが小火器の用語とやや違うが。
反動は撃ち出す弾丸の反作用で起こる。
撃ち出す弾丸が重ければ重いほど、速度が速ければ速いほど、反動は大きくなる。
反動は撃ち出す弾丸の重量+使用される装薬の量X50%と撃ち出す速度で計算される。
さらにガスの銃口より噴出する勢い(マズルブラストという)も関係する。
マズルブラストは銃口から弾丸が飛び出した時、解放される腔圧が高ければ大きくなる(銃身の長い三八式は解放時の腔圧が低まる)
さらにガスが噴出する面積(銃口の表面積)が大きいほどロケット効果が発生する(三八式は6.5mmで小さい)
そして発射する銃の重量が反動を相殺する(三八式はやや重い)
というわけで反動が小さい。
反動が小さいと、射手にとっては当てやすい。
さらに引き金の引き心地も命中に影響する。
しかし三八式の引き金は軍用銃としては極普通の二段引きで、とくに引き心地はよくはない。

ところでティファニーの237さん
ヒマだったら407の問題を考えてみてよ。
409名無し軍曹:2001/08/20(月) 23:35
ああ、ごめん、ちょっと読み違えた。
そのとおり、反動の軽い銃は引き金を引きやすい。
反動が大きい銃だと、引き金をひいた瞬間、反動に備え身体に力が入る。
フリンチングというのだが、これを起こしやすい。
410376:2001/08/20(月) 23:51
>>407
 昔、Gun誌で古今各国小銃弾をテストしたのを読んだとき、8mmモーゼルは
1cmくらいの間隔で並べた5mm鉄板5枚を貫通して、「装甲の薄い装甲車なら
蜂の巣・・・」と評された記憶がが・・・。
 戦車は無理でも、軽装甲の車両に対する威力でしょうか?
  多分違うだろうな・・・。
411兵八:2001/08/21(火) 00:01
横レス失礼します。こんな理由でしょうか?
1. 機関銃の任務として、人馬などのソフトスキンのみでなく、装甲車や航空機などのハードスキンの撃破が求められるようになり、貫通力の大きい大口径実包が求められた。
2. 総力戦の本格化によって未熟練兵が大量に動員されるようになり、小口径弾でチマチマと狙撃をさせるより、多少精度が落ちても大口径弾をばら撒く方が効果的だと考えられるようになった。
412兵八:2001/08/21(火) 00:04
わっ、かぶっちゃった。ごめんなさい。>>410
413376:2001/08/21(火) 00:12
 まさか軍曹殿は、銅金中佐の下にいらっしゃったとか・・・。

>>実際に発砲しないモデルガンで、そこまで気が付く人は少ないと思うのだが。

 お褒めいただき?恐縮です。
 多分、消防の内に「Gun誌」に出会って、実銃の射撃姿勢(標的射撃が多かった
と思いますが)とかをみて、自分のモデルガンでやってみたこととか、大きいのかな?
 軽いプラガンならともかく、重い金属モデルガンで立射の姿勢をとり続けるには、
きちんとした姿勢をとらないと出来なかったのかもしれません。

 99式小銃を見ていると、長すぎて実用性は?のモノポッド、同じ7.7mmでも
92式より弱装化した実包の開発と、戦後の64式がダブって見えるのは私だけでしょうか?
414ティファニーの237:2001/08/21(火) 00:57
軍曹殿、早速のご回答ありがとうございます。

なるほど、反動のエネルギーは弾丸の力積だけでなく、
発射ガスの効果が影響を及ぼすわけですね。
頭の中だけで考えると、見落としがちなところです。
銃に対する反動の作用は、力積で考えればいいはずですから、
反動の速度は質量に反比例するという理屈通りですね。

重機関銃弾の大威力化は、兵八さんとかぶりますが、
重機関銃の目的として、自動車、航空機といった機械を破壊することが加わり、
一発の威力増大が求められたということだと思います。

弾丸重量の増大に伴う遠距離射撃の精度向上は目的ではなく、おまけの効果でしょうか。
415名無し三等兵:2001/08/21(火) 08:33
375です
私もみなさんと同じです
6.5の威力が足りないのが戦争の結果でわかったということですか?
4168mm Nambu(395):2001/08/21(火) 13:16
名無し軍曹殿、プライマ、M1カービンのお話は興味深く拝見致しました。
スレ活性化に伴い、名無し三等兵のままでは話が通りづらくなりました。
このような良スレでのコテハンは恐縮ですが、暫く8mm Nambuと名乗らせて下さい。

多くのアメリカ人旧軍小火器コレクターは、出来る限り良好な保存をしていますので、後世に
歴史を残すという目的は達せられると思います。
デコガンは、軍曹殿と同じで複雑な思いですね。機能を破壊された銃が可哀想な気もしますが
日本でホンモノが持てるというのは昔から思えば夢のような話です。
まあ正直なところ、M16やAKなどの現代銃はデコでもなんでも商売になるんならOKですが
大戦以前の残り少ない貴重なものをデコガンにするのは、やっぱり残念ですね。。

スコープサイドマウントですが、確かに絶滅危機種ですね。欠点が目立って利点がかすみます。
ご返答が無いようですが質問主の375さんはおわかりになったのかな?
>1.銃身軸線の上方向だけでなく左右方向にもずれるため照準にやや不利がある。
このくだりは実際に撃たないとわかりづらいかもしれません。

最近、アリサカを含むモーゼルタイプ用のスコープマウントが発売されました。
これはリアサイト部位につけるB-Square社タイプのマウントではなく、フレーム上にとりつける
ものです。B-Squareタイプだとアイリリーフの長いスコープだけでしたが、これならほとんどの
スコープで問題ありません。ただしボルトハンドルの加工が必要なので、コレクターからは敬遠
されています。

>さらに当時のスコープの性能。
>視野角度が小さく暗い、さらに固定倍率しかない。
明るさに関しては良いものも存在するようです。これは後ほど改めて書きます。

376さん
>390さん、以前別のスレでお会いしませんでしたっけ?
99式と98Kモデルガンの話をされている辺りからもしや、とは思っていましたが、ひょっとして
別スレの412さん? であれば長らくお探ししておりました。409です。ご無沙汰〜。
もし人違いなら激しくスマソ。自分もモデルガン大好きオヤジです。宜しく〜。
4178mm Nambu:2001/08/21(火) 14:50
ティファニーの237さんへ
>射撃経験豊富な方が集まっていらっしゃるようなので、体験談を語っていただけるとうれしいです。

経験豊富ではありませんし、漠然とした事しか書けませんが、私の旧軍小火器雑感を。
尚、あくまでもこんにちにおけるコンディションですので、当時の様子を語るものでは有りません。
例えばグリスは最新のものですし、実包も当時のものではなく現代の良質なケース/弾頭/プライマを使い、
パウダーも正確に計量されたリロードアモです。(弾の精度は銃の命中率を左右する最大要因)
ただし銃自体の性能をアップさせるような加工(トリガーワーク等)は一切していません。
これをするとコレクション価値が下がるのです。

<小銃>
【三八式歩兵銃】
とても撃ち易いライフルで命中率も高い。100M先のA4紙に10発撃って全弾命中。(アイアン+レスト)
垂直のボルトは起こしやすいが衣服にも引っかかり易く一長一短、他国と比べて特筆すべきデザインではない。
セフティデザインが悪く使い辛い。クリップは保持力が弱い上にL寸ぎりぎりで、装填時に弾がよくこぼれた。
あとは全長がちょっと長すぎですね。南方ジャングルで戦った旧軍将兵のご苦労が偲ばれます。
38のショートカービンはバランスもよく、100Mの命中率はさほど変わらなかったですよ。(遠距離は不明です)
>引き金を優しく引きやすく、よく当たった。(>>406
反動が少ない分、落ちついてトリガーを引けるのは事実ですが、いかんせんトリガープル重すぎ。計測したら
5kg以上も有りました。現代のライトトリガーに慣れたシューターに撃たせて見た事がありますが、射撃姿勢
に入ったまま彼は一向に発射しない。理由を尋ねると、『トリガーセフティがかかってロックされている。
どうやって解除するんだい?』とそのアメちゃんに言われました。(爆)
US市場価格$100〜$300  価格は程度、菊の紋章の有無、ダストカバーの有無によって上下する。

【九九式歩兵銃】
命中率は充分だが反動も強い。38式同様、トリガープルが重くて精密射撃には不利。
75M先のボーリングピンに10発、全弾命中。150M先では10発中マグレの2発のみ。(共にアイアン+レスト)
>長すぎて実用性は?のモノポッド(>>413)
モノポッドはふにゃふにゃで殆ど意味無しです。その為か初期型以降は廃止された。因みに九九式は生産工廠
や年代ごとに細かな違いやマイナーチェンジがあり、生産終了までに実に35種以上の九九式が存在する。
もっともこの細かな違いがコレクター心をくすぐるので、旧軍マニアの中では九九式コレクターが一番多い。
セフティは38式と同様、使用に難あり。あれなら常時チャンバーを空にして携帯、射撃時にボルト操作した方
がよほど早いです。(マガジンに5発入れてもボルト閉鎖可能)
ダストカバーは操作のたびにカチャカチャ音がする。兵士が音を嫌って取り去ったのか、USで現存する九九式
でダストカバーが無くなっている銃はとても多い。
US市場価格$100〜$350  価格は38同様、程度により上下。

【その他小銃】
九九式狙撃銃 スコープの明るさは特筆に値します。あの明るさは当時の加工精度が充分に高かった事を証明
       しています。現代のニ流スコープメーカー製廉価版よりクリアと思う。戦後、これだけ年数が
経っているのにかかわらず曇など全く無し。びっくりしました。
       因みにスコープのコレクター価格$1000〜1500 (銃本体よりずっと高い)
四四式騎兵銃 銃身が短くてより反動が大きくなっている。
モ式(国産98K) 当たり前ですが欧州製となんら変わらず。口径8mm。
他にも伊式や三十年式、珍しい所で単発の13式村田銃などがありますが、僅かしか撃ってないので雑感省略。
4188mm Nambu:2001/08/21(火) 15:50
続き

<拳銃>
【南部十四年式】
反動が軽く、命中率も高い。15Mのマンターゲットなら楽にヘッドショット。速射も楽。
特筆すべきはトリガーの軽さ。軽くする為に実に良く考えてある。でも軍用としてはあの機構は疑問。シンプル
な機構ではなく、結果的に部品点数が多い。軍用銃設計の基本から外れるのでは? 南部さんの趣味かもね。
後期型はマガジン脱落防止スプリングがあるが、めちゃ硬い。マガジンを抜くのに両手を使ってふんばらないと
抜けない。マガジンへの装弾は、専用ロッド(クリーニングロッド兼)を使わないと5発目以上は辛くなる。
ファイヤリングピン折れやすい。
US市場価格$250〜$450

【その他拳銃】
珍しいところで浜田一式、二式拳銃、国産SW1など。どれも発射可能でしたが程度が悪く、こわごわと撃ったの
であんまり憶えてません。弾はちゃんと出ました。(爆

<軽機&重機>
おまたせ、スレ題の九二重機、九九軽機です。

【九二式重機】
残念ながら銃の調子が今一つ。パウダー調整が悪かった、とは持ち主の弁。
押すタイプの引金はとても重く、両手親指にけっこう力が要る為、せっかくの狙いがずれる事あり。まあ慣れ
なんでしょう。 保弾板はなぜか飛ばなかった。
発射時、重量の割には銃がぶれたために命中率はそれほど集弾をみせず、結構散ってしまった。
プローンだと体が反ってしまい撃ちにくい。シッティングの方が射撃が楽だが、マウントの上下調整をしても
銃が低くてサイトが使いにくくなる。上から銃を見下ろしながら撃つ感じ。
ボルト移動量が長く、発射速度は遅い。
US市場価格 不明

【九九式軽機】
命中率も高く、とても撃ち易い軽機。撃ち比べたBARよりもずっと撃ち易かった。連射時は、どえらい迫力で
弾を送り出す、まさに恐るべき軽機でした。こんなので戦争しちゃいけません。狙われたら死にます。(爆)
ただし、反動が少なくて撃ち易いのは他国の軽機と比較しての話ですので、たまに語られる
『九九式軽機は自動狙撃銃の代わり』はスコープ付でもちょっと無理かな?
また『旧軍は弾をケチって連射しなかった』ともよく聞きますが、いくら命中精度が高いとは言え、連射時は
銃のブレやスモークにより無駄ダマが増えます。軍曹殿のいう面の制圧にはいいですが、個々の敵を狙うなら
数発ずつ撃つ方が遥かに命中率が高いですね。
US市場価格 $7000位(らしい)

★知人が九九式軽機と百短のマガジン探しています。国内で売っているところ、どなたかご存知ですか?★

【98式旋回機銃】
国産のMG15です。本体も、そして鞍型マガジンの調子も良かった。操作も楽だし重量も軽いので、これなら
地上転用型も重宝されたと思います。。ってドイツは転用してるけど旧軍もしてたっけかな?
地上では無敵でも、空ではこれでも非力というんだからいやはや空中戦は大変なものです。

こんな感じの雑感ですが、ティファニーさん、お役に立てました?
寝ぼけまなこで書いたので、文章がおかしくても勘弁ください。ではでは。
419名無し三等兵:2001/08/21(火) 21:37
軍曹殿、ロムっていたのですが実銃の話が出たので質問させてください。
自分も猟をやっている者です。
ライフルに関しては、劣悪な銃を作るメーカが一社>>ここのくだりなんですが
ミロクのことでしょうか?
ミロクだとするとちょっと疑問に思います。
自分はミロクのA-BOLTを使っているのですがとてもあたります。
100mで15mmぐらいにまとまります。
劣悪な銃とは言えないと思います。
それとも昔のミロクは悪かったのでしょうか?
それと豊和カービンについては軍曹殿のお話の内容がよくわかります。
私の猟隊では勢子長はじめ勢子をやる者が使っています。
軽くて片手でも撃てて重宝しています。
威力は弱いですがおっつけ鉄砲だから問題はない。
420名無し三等兵:2001/08/21(火) 22:19
優良スレ、台風age
421ティファニーの237:2001/08/21(火) 22:28
8mm Nambuさん、情報ありがとうございます。

射撃体験のお話はとても貴重です。
特に他の銃を撃ちなれている方の比較の視点はとても興味深いです。

特に印象に残ったのが、九二式重機関銃や三八式歩兵銃の射撃姿勢が不自然になる下りです。
日本人の体格向上が原因かと推察しますが、なるほどでした。
422名無し軍曹:2001/08/21(火) 23:21
これは8mmNanbuさん、羨ましいなぁ〜〜。
アメリカも州によっては自動火器が所持できるそうで、羨ましい限りですわ。
わたしゃいっぺん、機関銃を担いで猟に行ってみたいと思っている。
しかし軍用銃の引き金を今のスポーツ用の引き金と比べちゃ〜かわいそうだ。
軍用の引き金は、安全性を重視して重くしてある、それに2段引きだ。
さらに一段目も重い。
スポーツ用の銃の引き金を引きなれた人が、安全が掛かっていると間違えたのは、ありうる。
改良しようと思うとシァと引き金を削らなければならないからコレクションとしての価値は下がるでしょうな。
九九狙だと一〇〇式眼鏡のはずだけど、それがカビてないとは奇跡だ。
私はまともなモンを見たことはない。
大事にしてやってください。
ドイツのスコープだとまぁまぁマトモな状態のモノが残っているが日本のはほとんどない。
やはり基礎的な光学技術の差だろうね。
それと明るいかもしれないが視野角はどうだろう?
あの手の円筒型スコープは視野角が狭い。
明るさと視野角そして倍率、このバランスとか、どれを優先するかが難しい。
そして昔のスコープは低くバランスされている。
それから、使用条件への適合性、温度変化や湿度に対する適応性が劣る。
ダストカバー(遊底覆い)はない銃が多いでしょう。
大陸の黄塵には大変有効だったのだが、南方戦線では、おっしゃるとおり、音が嫌われてはずされた。
また大戦末期の九九式では最初から省略された。
さらに手に入れたアメリカ人が意味を理解できずにはずしてしまった場合もあるそうだよ。

376氏へ、いやいや本気で褒めてる。
実際に銃を撃っている人でも、頬付けの重要性を理解できない人は多い。
本や人の話で頭で理解していても実際になかなか。
かくゆう私も、鉄砲を撃ちだして理解するまでしばらくかかった。

419氏へ
いやいや、ミロクのことではない。
これはYSS(横浜桜木製作所)という。
.22のボルトと自動、.30カービン、.308、30-06のボルトを作っていた。
そして昭和40年ごろ倒産した。
その後、群馬(だったか?)で再度会社を興し、新双陽工業と名乗った。
ダブルライフルの生産(少数)そしてアクリー(P.Oアクリー)の下請けをやっていた。
そしてなんとアクリーからの注文で、たまげたことに、98モーゼルの機関部をコピーしたようだ(ただし少数と思う)
その後廃業した。
大口径のライフルを作ったのはその他にオリン晃電社がある。
10年程前に倒産したニッコーの兄弟会社だ。
オリン晃電社は、名前のオリンでわかるとおり、当時ウインチエスターを支配していたオリン財閥との合弁企業でWINのOEMをしていた。
主として上下、水平の散弾銃を作っていたが、WINエキスプレスという上下のダブルライフルを作った。
その他、兵林館、シャープなど数社が.22のライフルを作った。
それとカービンの話で思い出したので、付け加えさせてくれ。
カービンが流行った理由として、威力が弱い、ということもあった。
変な話だと思うだろうが、日本の鹿イノシシ猟の場合、肉を非常に大事にする。
肉を売る猟師や猟隊も多い。
ライフル銃の場合、着弾のショックで獲物の血液が周りの肉に回り、食えなくなる(売り物にならない)
だから、猟隊の規則としてライフル銃は禁止、散弾銃のみ、というところも多い。
それがカービンの場合、威力が弱いので血肉(血が廻った肉のこと)にならないので、重宝がることもある。

ところで、質問だが、みんな大筋では○だ。
うん!みんな勉強してくれてるなぁ、おじさんうれしいよ。
日本の明日もこれなら安心だ。
ところで解説は明日でいいかい?
わたしゃ眠くなってきた、、それに指が疲れた・・・最近、毎晩キーボードを叩いているなぁ
423376:2001/08/22(水) 00:14
>>8mm Nambu
 歯形つきP−38。(^_^)
 やっとお目にかかれましたね。あっちじゃ412でした。
 うらやましい環境ですね〜。消防・厨房の頃は、実用ライフルでの遠射をいつかやって
みたいと思いましたが、日本国内でそこへたどり着くまでの道のりがあまりに長いことが
やがて分かり、諦めた昔・・・。
 92式重機って92式実包、売ってるんですか?ハンドメイド?発射速度は450発/分
でしたっけ?確か米軍から「キツツキ」って言われてたんですよね?

 さて、昨日名無し軍曹殿のM1903関連のレスを読んでいて気がついたのですが、
30−06・・・1906年に採用(開発?)された、30口径弾ですよね?で、それを
発射するライフルが1903年・・・あれ?順序が逆じゃん。
 ということは、M1903は30−06以前の実包を前提に開発していた?もしそうなら
少なくとも強装実包化は考えにくいなぁ。弱装化したのかな?

 それから、日本じゃ7.7mm化を進めてる頃、アメリカでは確か小口径化の話が出ていた
のを、当時参謀総長(?)だったマッカーサーが30−06の大量在庫を理由に、中止させた
という話を聞いた記憶があるなぁ・・・。

 ということは、7.7mm化は遅きに失したということでしょうか?
424名無し軍曹:2001/08/22(水) 20:40
376氏
観察力がするどいなぁ
そのとおり、30-06には前身となる実包があった。
30-03という。
1903年に1903ライフルと一緒に採用された。
それを1906年に改良して30-06となった。
改良点は、ヨーロッパで尖頭弾が採用され出したので、それに対応する為。
そして30-06の採用に伴い、1903ライフルも一旦、工廠に戻され改修を受けた。
8mmNanbuさん、九二式実包の薬莢は売っているのかい?
それとも九九式実包を使ったの?

さて6.5mmが7.62-8mmクラスに大口径化された理由だが。
そのとおり、威力の問題である。
ただ直接的な威力の問題とその他の威力の問題がある。
まず運動エネルギーによる殺傷力の問題。
第一次世界大戦は人類史上初の総力戦で、4年の長きに渡った。
そこで得られた教訓としては、戦傷で一度戦場を離脱した将兵の治癒により戦場
への復帰、ということだ。
要するに6.5mmでは痛めつけ方が足りない。
完全に殺すか、手足をもぐぐらいしないと駄目だということだね。
さらに第一次世界大戦までは、皆が言うとおり、小火器の目標は人馬だけだった。
軟目標である人馬を殺傷できれば事足りた。
ところが、WWTでは、軽装甲の車両、飛行機などが出てきた。
通常のトラックのように装甲がなくても、破壊するには貫通力が必要である。
さらに燃料など可燃物に火をつけたい。
こういった要求にたいし、特殊弾丸といわれる各種の弾丸が使われる。
テッコウ弾、焼夷弾、曳光弾、テッコウ焼夷弾など。
これらは、小口径、小さい弾だと製造がむずかしい、コストがかかる。
さらに小口径であれば、焼夷剤などの充填量が少なくなり効果も少ない。
そしてこういった特殊弾丸をメインに使う銃機関銃から大口径化に踏み切ったわ
けだ。
最近でも、小銃が5.56mm化しても機関銃が同じにならなかったのは、5.56mm
での特殊弾丸のコストと効果の問題だ。
425376:2001/08/22(水) 23:11
>>軍曹殿
 早速どうも。30−03ですか。ああ、弾頭が丸かったんですね。そういえば38式用の
6.5mmも初期型は丸い弾頭だったことを思い出しました。
 昔の弾丸の弾頭が丸かったのは、チューブマガジンのライフルが有ったからですか?他に
理由があるかな?弾丸の構造か製造方法が変わったのかな?鉛弾頭からFMJに変わったのが
この時期かな?
 ダメだ。勉強不足です。
426名無し軍曹:2001/08/23(木) 09:56
昔の弾丸が丸かったのは単なる習慣の伝承だよ。
それが、流線型や空気抵抗の研究が進んで先が尖った弾丸の方が有利であること
が分かってきた。
それと製造技術の進歩である。
せっかく尖頭弾にしても、正確に作られていなければ意味がない。
意味がないどころか、命中精度に著しい弊害がある。
尖った弾頭を正確に弾丸の中心に来るよう量産するのは、当時としてはなかなか
の技術だ。
鉛弾丸がFMJへ変わったのはいとごろであろうか?
バーグ条約だかジュネーブ協定による規則のはずだ。
(弾頭という単語について能書きをいわせてくれ、一般に弾頭というと実包のうちの飛翔する部品(弾丸)を指すのが一般的に定着した、とくに日本のシューター&ハンターの間で一般的に使われる。
しかしこれは間違いである。
本来、弾頭とは、弾丸のうちの先端部を指す言葉である。反対に後端部を弾尾という。込み入った話をするにに混乱することがある。弾丸=弾頭は定着した単語であるが、ぜひ改めたい習慣だ)
しかし小銃の装薬が無煙火薬になった時点で鉛弾丸は意味がなくなった。
FMJではなくても、銅の被甲を施さなければ腔内弾道的に非常に不利になる。
装薬を効率よく燃焼させ腔圧を高め、初速を上げるには阻害抵抗というものが必要になる。
たとえればシャンパンを開けると栓が勢いよくポンと飛ぶ。
これはコルクなどの栓がきっちりしまっているからである。
仮にこれが単に差してあるだけだったら、圧力が上がる前に栓が押しのけられダラダラとシャンペンがこぼれるだけになるのはなんとなくわかるだろう?
銃器の場合、この栓をきっちり締める、の相当するのがライフリングである。
ライフリングは弾丸に回転を与え命中精度を向上される役割と弾丸がライフリングに食い込むことにより、抵抗となり腔圧を上昇させ、初速を増大させる役割がある。
これを阻害抵抗効果という。
これが黒色火薬の事は、鉛の弾丸をライフリングに食い込ませれば事足りた。
ところが効率がよくさらに腔圧が上げられる無煙火薬では、鉛の抵抗では足りなくなった。
そこでさらに大きな抵抗となる銅で被甲することが一般的になった。
427名無し三等兵:2001/08/23(木) 10:17
>昔の弾丸が丸かったのは単なる習慣の伝承だよ
ライフリングできなかったゆえの必然の形状と思われ。
428名無し三等兵:2001/08/23(木) 10:56
>>426

1899年
ダムダム弾の禁止に関する『ヘーグ宣言』(ダムダム弾禁止宣言)

「締約国ハ、外包硬固ナル弾丸ニシテ其ノ外包中心ノ全部ヲ蓋包セス若ハ其ノ外包ニ截刻ヲ施シタルモノノ如キ
 人体内ニ入テ容易ニ開展シ又ハ扁平ト為ルヘキ弾丸ノ使用ヲ各自ニ禁止ス。」


ちなみに、「ハーグ規則」とか「ハーグ条約」とか言われているものは、
1907年の第2回ハーグ平和会議の
「開戦に関する条約」と「陸戦の法規慣例に関する条約」の事

「ジュネーブ条約」は、赤十字の規約で、傷病者や捕虜の取り扱いを決めたものとなる。
429名無し三等兵:2001/08/23(木) 12:30
dw
430名無し三等兵:2001/08/23(木) 12:37
>>427
そんな昔の球状弾の話じゃないってば。弾頭の先端形状の話。
431376改めガバ:2001/08/24(金) 00:00
 私も僭越ながらコテハンをしばらく「ガバ」といたします。

>>軍曹殿
 毎度ありがとうございます。勉強になります。弾頭の件了解です(一応書き分けてた
つもりですがしっかり「鉛弾頭」って書いてる。・・・赤面。)

 そりゃ鋳物の鉛弾頭に比べれば、被甲弾の製造工数は全然違いそうですねぇ・・・。

>>428
 ありがとうございます。勉強になりました。

 さて、実包関係の話題が続いていますので・・・昔Gun誌で読んだ話ですが、
38式や99式には、万一の実包が不良の強装弾で、薬莢が裂けて薬室内にガスが漏れた
場合に備えて、ガス・エスケープの穴が開けられ(菊のご紋章のあたり)、ボルトが後方へ
吹き飛ぶようなことがない、ってのがありました。
 記憶では「アホなアメちゃんが、38式をリチャンバリングだけして、30−06を
ぶっ放したが、ボルトが壊れることなく射撃できた。」という一瞬信じがたいエピソードも
紹介されておりました。
 こういったガスエスケープの穴は、他のボルトアクションライフルにもあるが、特に日本の
ものは工夫がされていて、非常に効果があった、というのが記事の結びだった気がします。

 この記憶が正しい前提で、逆説になりますが、そんな装備が必要なほど当時の軍用実包は
不良が多かったんでしょうか?
 薬莢が裂ける話は、前スレで有ったような気がするので、外出だったらスマソ。
(8mmNambuさんどうしたのかな?やっぱりBの前が「N」じゃなくて「M」なのは
アメリカン(^_^;))
4328mm Nambu:2001/08/24(金) 09:53
>名無し軍曹殿
日本は台風が凄かったようですね。軍曹殿のところは平気でしたか?
アメリカは山火事と超高額宝くじでえらい騒ぎになってます。

一〇〇式眼鏡の件、残念ながら自分の持ち物ではありませんので記憶を辿ってのお返
事ですが、視野角はやはり狭かったです。狙撃銃なら倍率がもう少し欲しいところで
すが、あの対物レンズ径で四倍以上だとかえって戦場で使えないかもしれません。
x2.5の低倍率(でしたか)も仕方無しかと。
あとレクティルには測距用の目盛りまでシャープに入っており、びっくらこきました。

雑感の中で書きました38/99式トリガープルの事は、現代銃との比較を目的としたもの
ではもちろんありません。スレの流れから旧軍小銃の再販希望されている方がいらっし
ゃるようなので、ハンティングとして無理がある、という意味あいも含め、念の為に書
いた次第。も〜し三八が再販されたら。。たぶん自分は買いませんね。中国製のレプリ
カガンは、45口径のモーゼルミリタリーピストルが出まわっていますが、お世辞にも良
い出来とは言えず、また値段も高いので売れてません。38/99も推して知るべし、です。

九二式実包の件、今は即答できませんが今度持ち主に会った時に必ず聞いておきます。
個人的な想像で申せば、九二実包が再販されているとは思えませんし、ましてオリジナ
ルケースは貴重ですからそれも無いでしょう。となれば、他のケースをリフォームして
作った可能性が一番高いですね。
九二重機用のオリジナル九二式実包は一回だけしか見たこと有りません。保弾板ごと
一本ずつ、けっこう上等な細長い紙箱に入っておりました。
4338mm Nambu:2001/08/24(金) 10:00
>ティファニーの237さん

雑感は印象を述べただけでお恥ずかしい限りですが、参考になれば幸いです。

射撃した旧軍小火器のほとんどは米人コレクターの所有で残念ながら自分の所有では有
りません。運良く彼らのシューティング大会に混ぜて頂く機会があり、その際にお願い
して撃たせてもらいました。
彼らのコレクションは正に驚嘆すべきで、国産S&W No.1なぞ、どういう経緯でアメ
リカに渡ったのか非常に興味がありますね。その他の激レア品では百短の前期、後期、
国産ブローニング1919重機、さらには擲弾筒の数々。いやはや言葉無し。

質もさる事ながら量もすごい。とある小銃コレクターのお宅にお邪魔した際、彼のコ
レクションルームでみたものは旧軍小銃の山、山、山。唖然呆然、腰抜かしました。
その数なんと800丁。桁まちがっていません。三八と九九小銃だけで八百丁です。
その他に、パーツ取り用の小銃が百丁以上有りましたので、都合1000丁近くあった事
になります。これはもう一個人の所有数としては正に桁外れ、戦争始める気か〜?(爆)
まったく恐るべきアメリカ人マニア達でした。

アメリカはコレクター市場が確立し、銃の価値も安定してある為に、彼らが所有する
旧軍火器はきちんと次の世代へ引き継がれるでしょう。日本製でありながらそれらの
小火器は故国への里帰りはかないませんが、我々が地上から居なくなった100年後でも
きちんと太平洋戦争の歴史証人として保管されているに違い有りません。
それは本当に喜ばしい事と思います。
4348mm Nambu:2001/08/24(金) 10:09
ガバさん、こんにちは。やはりあなたでしたか。あれからお探ししておりました。
しかし一方通行になりがちな2chで懇意にできる人が現れるとはすごい。
それは私達がオヤジだから?(爆)

さて遅レス、失礼しました。 三八式→30-06ってまじ?(@_@) 九九→30-06でなくて??
Gun誌は私も古くから読んでますが、その記事は憶えてません。まあわざわざ記事にする位です
からそのアメチャンは本当にやったのかもしれませんね。。凄い根性だぁ。
『38/99のチャンバー耐圧は非常に高く、世界各国の軍用ライフルを使って高圧弾を撃つ比較試
 験をしたら日本製だけが残った。』という内容の記事があったのは憶えています。

>当時の軍用実包は不良が多かったんでしょうか?

チャンバー上の穴ですが、九九式の場合一ツ穴のものと二ツ穴のものが存在する模様。
軍用実包のバラツキについては、当時どれだけ均一にパウダーが製造できたのかわかりませんが、
きっと大きかった事でしょうね。パウダー量のバラツキは命中率に大きな影響を及ぼしますが、
ライフルの場合は破裂するほど危険ではないと思うのです。。
よくGun誌やその他の銃器雑誌で、たまにリロードに失敗して破裂したGunの写真がありますよね?
たぶん、100%近い割合で破損事故はピストルだと思います。何故かと言うと、ライフル弾のパウ
ダー量は、ケース内容量の80〜100%詰めるのが定量なります。ところが拳銃弾の場合、規定量が
ケース容量の半分だったりする為、結構スカスカなんです。(もちろんネックまで詰めるのもある)
ライフル弾と拳銃弾を振って見ればわかりますが、拳銃弾の方がより大きなさらさら音を立てます。
破裂はパウダーの選定ミスもありますが、ほとんどダブルチャージが原因でしょう。
もうおわかりですね。ライフルはチャージにミスっても20%増えるだけ。でも拳銃弾は2倍にもな
りえるんです。
九九式に話を戻しますが、実包のバラツキを考慮してガス抜きポートを設けた、というよりも、
戦地で銃口や薬室にゴミが詰って起きる事故を考慮したのでは?と考えてみたり。。

余談ですが、とある米人マニアに99式実包のプレッシャーテストガンを見せて貰ったことがあります。
カートリッジのパウダー量を増減し、チャンバー内圧を調べる為の特殊な測定試験専用銃です。
機関部より後ろは普通の九九式、でもチャンバー直径は100mmもあろうかという図太いものでした。
そこにゲージを取り付けて測定するのです。残念ながら自分はこの銃の日本名を知りませんが、博学
の軍曹殿ならご存知かも?

NanbuでもNambuでもどっちでもいいですよ。私は両方つかってますし。
日本人がローマ字で書くとnですが、米人の発音ではmですね。
435名無し軍曹:2001/08/24(金) 19:58
>>428
どうもありがとう。
そうか、1899年か、そうすると、もう近代的小銃が出揃い始めた頃だね。
その頃の弾丸が、どうなのか?一度調べてみよう。
>>431
いやいや、「弾頭」が一般的だろう、私が小難しいことを言ってるだけだ。
真に円錐状に量産するのは非常にむずかしい。
射撃用の弾丸も東京オリンピックの頃までは(この頃はまだオリンピックに大口
径射撃競技があった)FMJが主力であったが、その後弾丸メーカーがマッチキ
ングなどと称するホローポイントを発売して、これが主流になっている。
これはホーロポイントといっても弾丸をエキスパンションさせるのが目的ではな
い。
弾頭部を孔にすることによって、尖った弾頭の製造誤差やハンドリングによる損
傷を防止しようという考えだ。
現在、アメリカのベンチレスト射撃など、どんな弾丸を使うのか?8mmNan
bu氏の話を聞きたいね。

>>8mm Nambu氏
太い薬室に穴が開いてネジが切ってあるか、ネジ蓋のついた円筒がついてるやつ
だろう?
その銃は検圧銃といい、弾薬の圧力を測る銃だ。
ゲージを取り付けるのではなく円筒の中に銅柱を入れ、発射後そのつぶれ方を計
り、圧力を計算する。
今は知らないが当時は6000〜8000気圧に耐えうるゲージはないから、このように
した。
円筒に入れ取り付けるタイプと太い薬室に開けた穴に直接いれるタイプがある。
ゲージを取り付けるようなネジ穴があるという事は、円筒が欠落してるのではな
いかな?
各造兵工廠や研究所、補給廠の備品であった銃だよ。
今となっては非常に珍しい。
弾薬の研究などにも使われるが、弾薬が規定どおり出来ているか?あるいは備
蓄している弾薬に変質がないか?定期的に抜き取り検査するのが、主な役目。
だから圧力を検査するための銃で、検圧銃。
436名無し軍曹:2001/08/24(金) 19:58
さて、鉄砲で376改めガバ氏が挙げたような事例が発生するとどうなるか?
異常腔圧という事態になる。
銃身内の圧力が異常に高まる。
銃身内に異物があって弾丸の前進に抵抗があった場合、装薬に異変があって正常
な燃焼をしなかった場合、などに起こる。
三八式で.30-06を、、、というのは6.5mmの穴に対し7.62mmの弾丸が無理無
理、通るわけだから、圧力が異常に高まる。
そうして銃に対してどういう不都合が起こるかと言うと、異常腔圧であるが、ま
だ程度が低い場合、脱管(雷管が薬莢から抜け落ちる)逆突破(雷管に付いた撃
針の突き跡を破りガスが噴出する)この辺までは一般のハンドローダーでも遭遇する。
よし!もう一押し!などと言って装薬を詰めすぎると、こうなる。
その場合は異常腔圧というよりは、高腔圧という方が妥当だろう。
さらに圧力が高まると、ヘッド(薬莢底部)の拡大や薬莢の破断が起きる、そしてさらに高いと、遊底頭部の損傷、銃身膨張や破壊、脱底(遊底がはずれ後ろへ飛ぶ)などが起こる。
その結果、銃が損傷するとか射手が怪我をする。
その防止策として異常腔圧が起こった場合、圧力を早く下げてやる必要があるわ
けだ。
ガスエスケープは、その為にある。
ガスエスケープの位置や径により逃がすガスの量や方向が決る。
スポーツ用の銃など、外観を重視して不適切な位置に穴があるものもある。
さらに噴出したガスに対する防護策はどうか?
アリサカアクションは、こういった点で非常に優れている。
特に噴出したガスに対する防護策が優れているといわれてる。
薬莢を破壊したガスは、遊底と機関部の隙間や撃針孔から遊底内を通り射手の顔
面に吹き付ける。
高圧のガスは非常に危険だ。
気体や液体でも、高圧になると刃物と同じだ。
たとえば、石を切断する時、水(普通の水道水)を高圧で噴射して切断する装置
もある。
そういった高圧ガスが射手の顔面に吹き付けたら失明することもありうる。
そのためにガスを防がなければならない。
アリサカアクションは、遊底後端にある安全装置が大きな円形をしておりガスを
受け止め方向を変える。
モーゼル98もボルト後端にガスフランジという部品がついている(部品がついて
いるというより、一体で削り出されている)
当時の軍用実包の品質であるが、もちろん科学技術の進歩した現代の方が優秀だろうが、かと言って当時のが劣悪というほど、不良が多いわけではない。
8mmNanbu氏が言うとおり、過酷な使用条件が前提だよ。
437名無し軍曹:2001/08/24(金) 20:33
あらら、投稿した途端、8mmNanbu氏の432.433の投稿が読めるようになったぞ。
なんだろう?
台風のご心配をいただいて恐縮です。
不肖わたくしは、仮にも帝国軍人!
いかに強風吹き巻くも♪いかに怒涛は逆巻くも♪いかに敵艦多くとも♪大和魂みつあふる我らの眼中、難事なし♪の軍歌どうりの精神で・・・・・こりゃ海軍の歌か〜

国産ブローニング1919重機>>これはなんだろう?たしかに昔、自衛隊に供与された1919は程度が悪いものもあったので、部品(機関部も)の交換交換ですべて国産になったものもあると聞く。
それが流出するとは思えんし、公式には1919をコピーしていないし・・・・なんだろう?もう少し詳しく教えていただけないだろうか?
百式眼鏡はレクテルも完全なのか〜恐るべし!
よくそんないい程度のもがあったなぁ。
そりゃアメリカにあった方が幸せだ。
アメリカの場所にもよるが、湿気の多い日本だったらすぐ駄目になるね。
しかし38.99を800も集めてどうするのかね?
そのコレクターに、もう少し集めると連隊が編成できる、そうしたら恐れ多くも天皇陛下より軍旗を親授していただけると、言ってみたら?
438名無し軍曹:2001/08/24(金) 20:36
435の補足
検圧銃は兵器ではなくて、工具や備品の扱いなんで○○式という名前はないよ。
439ガバ:2001/08/25(土) 01:19
>>8mmNambuさん

 お互い歯形つきP−38世代ですから。(W

>『38/99のチャンバー耐圧は非常に高く、世界各国の軍用ライフルを使って高圧弾を撃つ比較試
>験をしたら日本製だけが残った。』

 それそれ、その記事だと思います。その中で紹介されていたエピソードだったと思います。
明確に38式だと書いてあった記憶はないのですが、30−O6にリチャンバリングした銃で、
『銃口から弾丸が細長〜くなって発射される様は萎えた』とうい記述があったと思います。
 それで38式だと判断したわけです。

 私は実銃経験が全くないので、実包を振ってさらさら音がするというのは初めて知りました。
装薬量といえば平玉4粒とか、職員室からかっぱらってきたスタート用雷管1粒とか・・・(W

 映画でシュワちゃんがズラッと武器が並んだロッカーなんぞを開けるのは最早「お約束」
でありますが、ドアを開けると1,000丁の38/99が式が並んでいるというのは・・・
シュールですね。
 その銃を全部(まぁ800丁でも)手入れするのにも、気が遠くなる時間が・・・。

>>軍曹 殿

 ガスが吹いたら危ないとは思っていましたが、「アチッチ」程度と思ってました。
高圧だと刃物と同じなんですね。今度モーゼルのガスフランジを確認してきます。

 さて、このスレの話題の範囲を超えてしまうのですが、実は私にはもう一つ、
人に聞くのも恥ずかしい積年の疑問がありまして・・・。
 それは、大砲の撃発はどうなっているのかということで・・・。
 砲の側のメカニズムとして、銃の撃鉄・撃針のような部品は、尾栓には無いように
思われ・・・。
 そこが分からないので、砲弾の方の雷管がどこに有るのかが見当がつかず。砲弾て
センターファイア?まさかリムファイアとか?

 ガキの頃、自衛隊の基地祭で無反動砲の尾栓側から砲身を覗いた経験があるのですが、
あの砲もシンプルで複雑な撃発機構が見あたらなかった記憶が・・・。
 バズーカも担ぎましたが、アレは後ろにロケット弾側と結ぶコードが有ったので、
電気式に発火すると理解できたんですけどねぇ・・・。

 聞くは一時の恥ということで、どなたか教えて下さい。
440名無し三等兵:2001/08/25(土) 05:35
しかし、基本的なことで大穴開いてる人たちだな。
レクティルやらレクテルやらと...だいぶアナルセックスに
御執心らしい。(w
それを言うならレティクルだっつーの。

>大砲の撃発はどうなって...
に至っては開いた口がふさがらない。(w
叩かれたく無ければ初心者スレで、叩かれたいマゾ君なら適当な
戦車スレか艦船スレへ逝って聞くがよろし。もっとも、ネタだと
思って相手にされない可能性あり。
441名無し三等兵:2001/08/25(土) 05:51
>>440
おい夏房、夏休みの宿題はちゃんと終わらせたのか?
友達のをそのまま書き写しちゃ駄目だぞ。先生はすべてお見通しだからな!
442名無し三等兵:2001/08/25(土) 06:22
>>441
普通は「夏厨」かと。君も宿題は朝の涼しいうちに済ませとけよ。
あと一週間も無いぞ、また家族全員狩り出して自分の宿題をやらせるなよ。
日記は溜めると特に大変だぞ。
4438mm Nambu:2001/08/25(土) 10:37
あ、ほんとだぁ。440氏のいうとおりReticleが正解だね。激しくすまそ。>ALL
わかっちゃいても間違って昔覚えたカタカナ英語っつーのは中々抜けないもんですね。鬱山車。
444名無し軍曹:2001/08/25(土) 17:57
>>440
わははははは、
こりゃ、おじさん、一本とられたね。
すまん、間違いだ。
しかしレクティルやレクテルというと、アナルセックスに関係があるのかい?

>>ガバ氏
大砲は鉄砲ほど詳しくはないのだが。
雷管に電流を流し発火させる電気発火もあるが、基本的には雷管を撃針で叩いて
発火させてる。
撃針は尾栓=閉鎖機に撃発機構が仕組まれている。
砲側で、紐を引いてるのを見たことがあるだろう?あれで撃発させているんだ
よ。
ただし砲弾の場合、雷管に相当するのは火管という。
撃針でつついた衝撃で爆粉が発火するという、基本構造は同じだが、小火器の雷
管が、薬莢の底部(ヘッド)の肉厚に中に収まる円盤状であるにの比べ、火管
は、薬莢の中に棒状に突き出す、ちょうど薬莢の中心に一本棒が立ったようになる。
この棒の中には爆粉が詰められている。
なぜか?というと砲弾は装薬量が多い、それにまんべんなく点火する為だ。
砲弾は薬莢式と弾薬分離式とか薬包式と言われる砲弾と発射薬を別々に装填する
方式がある。
分離式の場合は、火管も別に閉鎖機の撃発装置に取り付ける。
ただし、薬莢式でも、危険防止の為、発射直前に火管を取り付ける形式もある。
445名無し軍曹:2001/08/25(土) 17:57
いや〜〜〜高圧ガスは危険だよ、とてもアッチチでは済まない。
私が体験したのや、伝聞したのを紹介すると。
私の体験
ウインチェスターM70で243WINでどこまで押せるか、テストしていた(若かった
ね、この頃は)
薬量をじょじょに増やし腔圧の具合を見ながらテストを重ねていたのだが、脱管
が始まりどうやら限界を超えてしまった。
ここでやめて置けばよかったのだが、あと数発なんで、撃ってしまうことにし
た。
撃った瞬間、白いモノが見えた(見えたような気がした)右目に激痛を感じてう
ずくまってしまった。
幸いなことに目そのものではなく、右目の下をやられた。
ちょうど0.5mmから1mmぐらいの大きさで表皮を完全に破り穴が開いていた。
深さは太い針で突付いたようにかなりの深さで穴が開いていた。
その時撃った弾は、完全にヘッドが拡大し、脱管していたが、幸い後方へ噴いた
ガスの量が少なかったのだろう。
これは、直接本人に聞き、銃も見せて貰った話。
この事故の場合は薬莢のアンニーリングが不適切で薬莢全体が焼きなまされてし
まい、強度が低下していた。
サコーで.300WINMAGを撃っていた。
突然、目の前が白くなり顔面全体を叩かれたようになった。
強度の不足した薬莢が破断し(破断というより底が抜けた)ガスが顔面を襲っ
た。
幸いこの人はメガネ着用者だったので目は無事だったが、顔面右側全部と左側半
分ぐらいをヤケドした、なんていうか油がはねたようにボツボツ状に顔に穴が開
きヤケドになっていた。
メガネのレンズの表面もボツボツに溶けていたそうだ(プラステックレンズ
か?)
メガネが無ければ、目の損傷は避けられなかっただろう。
まぁアンニーイングのやり方を間違えたんだが、焼きなましなんざ、やらんほう
がいいね、ハンターや日曜シューターには不要だよ。
これは伝聞であるが。
ウインM70のを撃っていた(口径不明)
ガンと音がして気が付くと救急車の中だった。
頭を切り、数針縫った、左手に裂傷を負い縫った、顔面に大ヤケド、目もダメー
ジを受け視力が低下した。
レシーバーが左右に膨らみ脱底寸前だった。
頭の傷は、膨らんだレシーバーと、遊底の隙間から飛び出した薬莢の破片が当た
った。手の裂傷はレシーバーが膨らんだ時、はじかれて割れた銃床で傷つけられ
た。原因は火薬の取り違えのようだ。
446名無し三等兵:2001/08/25(土) 18:54
う〜ん
恐怖の体験ですね。
やはり,気休めでもシューティンググラスはつけた方がいいのですね。
確か大藪晴彦氏も高圧ガスで顔をアバタ顔にしたそうです。
447横槍:2001/08/25(土) 19:24
rectal=直腸の。

シューティンググラス=
決して気休めではないぞよ、ちゃんとした物なら大口径拳銃弾さえ止める。
顔が月面状態になったとしても失明だけは避けたいだろ?
44884:2001/08/25(土) 19:30
確かに。
449名無し三等兵:2001/08/25(土) 20:02
>>377
板違いですが、大口径競技はオリンピックから外されて久しいですが、世界選手権は
今も継続して各種目が行なわれていますよ。

「弾頭」、「弾丸」の言葉の定義?と言うか、使い方については少し前にトイガン雑誌に
載っていましたね。「弾丸」には広く一般的に実包全体を指す意味もあるので、
むしろ「弾頭」を使うほうが普通(銃、射撃を趣味とする人間の間では)だと思いますが…
「弾尾」と言うのはあまり使わないですねぇ。御指摘のような場合には「弾頭先端」、
「弾頭後部」という言い方をすると思います。どっちでも良い話ではありますが…
所詮、この手の銃器用語は日本語では不正確にならざるを得ない事が多く、いっその事
「ブレット」、「カートリッジ」などの敵性(笑)用語を使うのが一番正確ですね。

ガス抜きポートに関しては三八式に特別に設けられている訳ではなく、ライフルと
名の付く物ならボルトでもオートでも、軍用、民間市販用を問わず余程の安物か
前世紀初頭の試作モデルでもない限り、普通に備えられているのでは?
ただ、三八式が同年代の他国のボルトアクションに比べても特に優れた構造を取り入れて
いたのは確かですね。

既に触れられている通り、拳銃弾よりもハイプレッシャーのセンターファイア・ライフル
カートリッジはいったん事故が起きると悲惨な場合になる事が多いですね。
それが為にガス抜き穴の類は安全対策として必須で、それでも失明などの事故例は後を
絶たないようです。
アニーリングはワイルドキャット・カートリッジを使っている人の間では多く行なわれて
いるようですが、確かに難しいと言うか、コツの要る作業ですね。
洗面器に水を入れてアニーリングしたい部分だけ薬莢が出るようにしてトーチで加熱し、
その後に薬莢を水の中に転がせば、一石二鳥…と言う訳で、これだと全体まで焼きなま
される事はない筈です。

243ウィンと言うのはキャパシティの割には大して初速が出ず、しかも精度を出すのが
308よりも難しいカートリッジとして知られていますね。
6mmBR、6mmPPCがこの数年日本国内でも広まってきたので、最近はあまり使われな
くなってきたようです(少なくとも射撃用としては)。
おっと板違いでしたね。でも随分前からスレッド名からずれた話題が続いていたので御容赦。
450419:2001/08/25(土) 21:25
軍曹殿、実銃のところだけ顔を出して恐縮ですが教えてください
アニーリングはやらないほうがいいとおっしゃってますがどうしてでしょうか?
ケースの寿命が長くなると聞いています
それに軍用弾薬はすべてアニーリングされているそうで、そのほうが高級だと書いてありました
書いてあったのはTOMのカタログです
451名無し三等兵:2001/08/25(土) 22:13
452名無し軍曹:2001/08/25(土) 23:17
>>449
これは私の書き方が悪かったなぁ。
正確には世界選手権では「任意種目」になってしまった。
つまり開催国の勝手でやってもやらなくてもいい、昨年だか一昨年だったか?のフィンランドはやったが、やる場合とやらない場合がある。
オリンピックはやらず世界選手権もやったりやらなかったり・・・
こうなると、国威高揚は選手の銭稼ぎ、企業の宣伝の場になってしまったスポーツ界では、選手も協会も後押しする国やスポンサー企業も力が入らない、衰退の一途だ。
なお、大口径射撃競技が廃止や任意種目になってしまったのは、元々人気があるスポーツではない上(射撃全体)広大な競技場(射撃場)が必要なためだ。
用語の定義については前にも言ったが、君の言うとおり「弾頭」の方が定着している。
さらに君の指摘どおり、銃砲の用語は英語、日本語が取り混ぜて定着している。
それはある程度、かまわんと思うのだが・・・弾丸だけは私はこだわりたいんだ。
なぜなら、銃器の性能や弾道に関して説明する時、弾丸の形状はとても重要なことだ。
旧軍は和訳用語を規定した。
旧軍の用語の元になったのは、福沢諭吉の訳である。
これが大元になった、ただしだいぶ変化してる、さらに自衛隊にも引き継がれた。
いくつか例を挙げると、
ブレット=弾丸
アンモまたはアミネーション=弾薬
カートリッジ=実包、自衛隊では弾という、たとえば7.62mm普通弾
そして、
ブレットのポントまたはトップ=弾頭
同じく、テール=弾尾
同じく、ボトム=弾底
たとえばスピッツァポイント・ボートテールは尖頭型弾頭、船尾型弾尾になる・・・・まぁ今の言葉に慣れた我々にはこの方が言いにくいが・・・

ガスエスケープに関しては、オート(自動銃)には原則ないよ。
自動銃はガスエスケープを設けると不都合があるので設けないんだ。
ボルトアクションには、だいたい付いているが、まれにないのもある。
それから位置が適切か?という問題がある。
一部のスポーツライフルでは、見てくれを重視して銃床に隠してある。
ウエザビーMkXなどもレシーバーにはなくて、遊底に開けてある。
たぶんにデザイン的な問題ではないかと思うが実用性にやや疑問を感じる。

>>419
アンニーリングがなぜ必要か?という問題だが、軍用の薬莢とその他をアンニーリングするのは、意義が違うところと同じところがある。
結論からいうと軍用は主として長期保存のためにアンニーリングする。
軍隊は戦争に備え常時、弾薬を備蓄しておく。
期間や量は各国によってマチマチであるが、いずれにせよ長期間保存する。
そして薬莢の元になる真鍮は、これは真鍮に限らず金属など素材全般に通じることなんだが、残在応力というものがある。
これを薬莢で説明すると、薬莢は一枚の真鍮の板から作られる。
数工程のプレス加工を経て、薬莢の形に成型する。
薬莢の形に成型された真鍮は、元の形(真鍮の板)に戻ろうとする力を内蔵している。
この力を残在応力という。
そうだな〜ちょっと違うがダンボールの箱、蓋をガムテープで止めていたとする。
このガムテープをはがすと、蓋が持ち上がってくるだろう?あるいは、弱いセロテープで止めてあると、いつのまにかセロテープをはがし蓋が勝手に持ち上がる、あれをイメージしてくれ。
薬莢の場合、この力が一番集中するのがマウスの部分なんだ。
マウスが一番、きつい加工を施され押し込められているわけだ。
だから長時間たつと、成型された形に、残在応力が反発して、マウスに縦に亀裂が入る。
これを時効割れというんだが、君もわかるとおり、マウスが割れてしまったら発射に支障がある。
それで、アンニーリングすることにより、残在応力を除去する弱めるわけだ。
そして長期保存に対応する。
軍用の薬莢をアンニーリングする主たる理由はこれだ。

ゆ、指が疲れてきたから、もう寝る。

ところで、私は科学的知識は薄い、残在応力やプレス加工の時効変形について、詳しい人がいたら補足してくれ。
453名無し三等兵:2001/08/26(日) 00:47
>>452
なるほど、任意種目という意味ですね。了解です。
確かに300m射場でさえ新規に建設するのは大変ですからね。さらにその後維持して
いくとなると、経営的にペイするかどうかも考えると民間では大変ですね。
ですから海外でも歴史的に古くからある射場とか軍の射場を使わせてもらったり…と
言うのが多いみたいですね。

あと、「弾丸」は福沢諭吉にまでさかのぼるのですね! そうすると何故いつのまにか
「弾頭」が一般的になったのかな? もし専門の書籍で「この弾丸の形状は…」とか書いて
あったら、やはり違和感ありますね(弾頭で慣れきっているので)。
こう言うのは習慣ですので、今後「弾頭」と書いても他意はありませんので、御承知の程を。

しかし、スピッツアーポイント・ボートテールの和訳?は中国語のようですね。
そうなるとシルバーチップ、ブラックタロン、モリコート、VLDなどはどうなるのでしょう?
無理すれば訳せない事もないでしょうが、この手の用語は欧米製の新しい物が次々に
出てきますので、仕方なくカタカナをあてるか、英語そのままを使う方が手っ取り早いですね。

ガスエスケープの穴は自動銃(ガスオペレーション)の場合、主にシリンダーにあります。
M14、AK47、FAL…などは過大なガス圧がかかった場合にシリンダーから余分なガスが
抜けるように設定されています。
M16はリュングマンなのでボルトキャリアーからエジェクションポートに抜けるように
なっています。

ボルトアクションでも御指摘のようにボルト本体にガス穴を開けている場合は多いですね。
機関部に穴が開いている場合でもレミントンなどはファイアリングピンと
ボルトシュウラドの隙間からガスが抜けてしまう場合もあるようで、その点では三八式の
システムは優れています。

薬莢の熱処理(アニーリング)に関してですが、ネック(マウス)、ボディ(薬莢本体)、
ヘッド(薬莢低部)の3箇所に分かれてそれぞれ異なった処理がされており、
その中でネック(マウス)部分が一番形状が反復する事が要求されます。
発射時、薬莢は圧力で薬室一杯にまで広がりますが、銃身からガスが抜けると急速に
元の形状に戻ろうとします。一種のスプリングのような動きをする訳ですが、ネック
部分が一番この拡大→縮小の動きが大きいのです。
その為に薬莢の中で一番柔らかくしなやかになる様に熱処理をする訳です。

昔、308ウィンが出始めの頃、薬莢がないので仕方なく30−06を切断して短く
して自分で作っていたそうですが、この場合06のボディ部分がネックあたりにくる
事になるので、熱処理が固すぎるので焼きなましを自分で行なわなければならない事も
あったとの事です。
しかし、これは軍用薬莢の熱処理とは意味が違うでしょう。
実際、軍用薬莢は雷管もクリンプされていて、リロードには向きません。
自分でリロードして反復使用するのに耐久性の高い、精度も良い薬莢と
軍用の長期保存、水に漬けても使えるくらいの密閉性を求めた薬莢とは要求する条件が
異なり、比較にならないと言えるでしょう。
454名無し軍曹:01/08/26 10:10
>>453
そうなんだよ、無理矢理、和訳するとおかしくなる場合も多い。
それに次から次へ新しい言葉が出来てくるからな。
和訳と英単語で、合理的な会話が出来るようにする、あるいは自然となっていく
と言う事なんだろう。
自動銃のガスの拡散システムについてはちょっと理解が違うなぁ。
ガスシリンダーに入った段階では、もうピストンが作動し始めてるか、し始める
力が与えられている。
異常腔圧の場合、この段階でガスを逃がしても間に合わない。
すでに遊底の過早開放か圧力の破壊が始まっている。
君の言っているのは、機関部内に進入する発射ガスを減らし、機関部内の汚れを
防止し射手に噴きつけるガス量を減らし、不快感を軽減する工夫だよ。
本来、弾丸が飛び出し、いきなり負圧になった銃身内にピストンへ廻ったガスは
吸い戻されるんだけど、それではまかないきれない。
それでピストンを動かす役目が終わったガスをシリンダーから拡散してしまうわ
けだ。
AKなどは、そのガスをピストンの頭側に廻し、クッションに使っている(これは
私の推察)
それでアンニーリングだが、
452で書いた目的以外には
1.銃器の損耗を防止する。
2.命中精度を上げる。
がある。
その他、薬莢の寿命を延すというのが一般的にいわれているのだが、これについ
て私は否定的だ。
1.について、453氏が言うとおりマウスが一番、拡大縮小の動きが大きい。
そしてその動きに耐久させるため、マウスは肉厚を薄くし、焼きなまし、動きに追従しやすくしている。
これは、薬室側面にピタっと張り付きガスが薬室内に廻り込むのを防ぐためである。
薬室や薬室を介して、後部に進入したガスは、銃の素材である鉄を腐食させる。
そして鉄に噴き付けたガスは、鉄の粒子に中に入り込み、長期間に渡って腐食させる。
特に戦前の雷管の爆粉には鉄を腐食させる化学成分を含んでおり、これの除去に注意を注ぐ必要がある。
旧軍の兵隊さんが一生懸命、銃身内をこすっていたのはこの為だ。
まぁ銃身内はどうしたって高温高圧の発射ガスにさらされなければならないが、他の部分はなるべく防止したい。
兵器というものは、一度装備したら(要するに購入したら)性能が旧式化するまでは出来るだけ、長期間使用し続けたいものだ。
それに比べ、我々一般のシューター&ハンターは、ほんんどの場合、そこまでの意志はない。
むしろ、駄目になる前に嗜好によって買い換える。
ボーナスが出たから、買い替えちゃおうかな〜とか、最近、当たらないんだけど、こりゃ鉄砲がわるいな〜などなど
2.については(1)に書いたように発射ガスが他へ逃げないと腔圧が均一化する。
さらに抜弾抗力を均一化するためだ。
抜弾抗力とは?読んで字のごとく、弾が薬莢から抜けるために必要な力だ。
これが変化すると腔圧が変化して着弾に影響がある。
以前書いた、阻害抵抗の理論で、抜弾抗力のバラツキはそれ自体のばらつき以上に、腔圧を変化させるわけだ。
しかし、しかしだ、どの程度、ばらつかせるかというと、これは私の私見であるが、一般シューター&ハンターの許容差の範囲と考えている。
はっきりいって、私もこれについては実験を重ねてみたが、わからない。
命中精度に対しての他の要素と混ざり合って、確認ができない程度だった(お前がヘタといわれればその通りだが)
思うに、これの差が分かる、あるいは異差の修正が必要なのは、トップレベルのポジションシューターとベンチシューターだけではないだろうか?
とくに、あくまでワンホールを目指し依託で撃つベンチの方々はいろんな経験&情報をお持ちだろう。
彼らは抜弾抗力の一定化や弾丸を銃身も真ん中にもってくるため、ネックターンもやるし、この辺の相互関係を知りたいものだ。
8mmNanbuさん、アメリカでのご経験や情報をお聞かせ願えないだろうか?
さて、薬莢の持ち、耐久性に対する考察なんだが。
まず軍用については、この点の重要性は低い。
軍用は撃ち捨てが原則だ。
あるいは演習用のを工場に戻し詰め替える程度だ。
我々一般のシューターでハンドロードするものは、薬莢が駄目になるまで反復使用する。
そして、今は大して高くない薬莢とはいえ、できるだけ多くの回数反復使用できたほうがありがたいのは事実だ。

ここまで書いたら指が疲れた、、、またあとで
455名無し三等兵:01/08/26 16:12
>>453
>シルバーチップ、ブラックタロン、モリコート、VLDなどはどうなるのでしょう?
>…仕方なくカタカナをあてるか、英語そのままを使う方が手っ取り早いですね。

仕方なくではありませぬ。固有名詞は普通は訳しませぬ。それが世間のお約束。
逆を考えれば簡単にわかるはず。日本の地名や個人名を勝手に英訳されたら
大混乱す。(わら
ただ、その意味を紹介するということで訳すことはありますね。
456名無し三等兵:01/08/26 17:01
>>454
用語に関しては明らかに使用が間違っているとかでない限り、各人の好みで良いでしょう。
英語をカタカナ表記した場合での発音による細かい違い等もハッキリどうでも良い感じ
ですね、個人的には。用はお互い意味が分かっていれば良い事なので。

ガスシリンダーのガス抜きポートに関してはあくまで安全対策と認識していたんですが、
確かにガスポートを弾頭が通過した後では実際の異常腔圧が起きた時には機関部の方が
先に破壊されていますね。
AKの「ガスをピストンの頭側に廻し、クッションに使っている」と言うのは意味がちょっと
分かりませんが…

アニーリングの目的のうち、1.に関しては現在の実包、雷管、薬莢の品質から言って
ほとんど意味がなくなっていますね。
御指摘の雷管はコロシブ・プライマーの事だと思いますが、これはWW2位までは
使われていたようですが、今では姿を消し、殆どがノン・コロシブ・タイプだと思います。
たま〜に「格安実包」として一部に出まわっているのは例外かもしれませんが、少数でしょう。
特にボルトアクションに関して言えば、発射ガスが機関部にまでまわる事はまずない、と
言って良いでしょう(事故が起きた場合は別)。
発射後の薬莢を見ても汚れているのはネックまでで、ショルダーにまで来ている事はない。
まして機関部にまでガスが来る事は脱管したり、ケースが裂ける時くらい。
通常では百数十発を撃っても機関部はさほど汚れていない。

そして、普通、一般シューターは少ない(少なくない人もいるでしょうが)稼ぎの中から
高価な銃を買うので、とても大切に扱う。
タダで銃を支給されている多くの兵士は特殊部隊とか狙撃兵を除いてまともにクリーニング
もしない場合が多いのでは?(旧軍の兵士はまた別だったのでしょうが)
ベトナムでM16がA1になった経緯も予想を越えた湿地帯での悪条件、使用火薬の
選定ミスなどもあるでしょうが、兵士に基本的な手入れを徹底出来なかったせいも多分にある。
もちろん戦場では銃の手入れ以前にやる事が山ほどあり、つい怠ってしまった兵士の状況
も分かりますが… つまり一般的な兵士は自分の銃の手入れにさほど気を使っていない、
あるいはやれるような状況にないとも言えます。
用兵側も銃をなるべく長期間使いたいと考えていたのはせいぜいFAL、M14位までで、
それ以降は低コストで大量生産、壊れたら交換すればいい位にしか考えていないのでは?

逆に一般射手の方が一度体になじんだ銃は長い事使っていたいので、メンテナンスには
かなり気を使っているでしょう。これも軍用と同じく個人差があると思いますけど。

2.の命中精度に関しては、既に書いた様にボルトアクションでは発射ガスはネック位
までしか逃げないので、腔圧の均一化については疑問ですね。
抜弾抗力の命中精度への影響については確かに少なくないと言えるでしょう。
ただ、これをコントロールしているのはタイトネックの薬室とネックターニング、さらに
ライフリングのリードまでの距離(弾頭のシートの深さ)などで対処していると思います。
もっとも、どちらも弾頭の中心を銃身軸に合わせる事が主目的ですが
この辺を掘り下げて行くと、「スレ違い、板違いだろ!?」という指摘があると思います
ので、ほどほどと言う事になるでしょうね(!?)
現在は重銃身付きのボルトアクションとファクトリーロードの組み合わせで1/2MOAが
達成出来るので、それ以上の手間をかけるという事はそれなりの数値(グルーピング)を
出さないと意味がないと言うか、骨折り損のくたびれ儲けになる可能性もあったりして…
457名無し三等兵:01/08/26 17:02
>>455
モリコートは固有名詞じゃないですよ。
登録商標という訳でもないし
例が悪かったんでしょうが、要はどんどん新しい用語が出てくるので全て日本語で
対処するのは難しいって事なんですよ。
本意が分かりにくくてごめんね。
458名無し三等兵:01/08/26 17:39
モリコート(MOLYKOTE)はダウコーニング社の登録商標兼固有名詞
459ガバ:01/08/26 23:33 ID:V0l8Uaz.
 2日間留守にしてたら、良く判らないんですが、エライことになってるようですねぇ・・・。

 万一の事態に備えて、先にご挨拶だけは済ませておこう思います。
 名無し軍曹 殿、8mm Nambu 殿、その他の皆様、楽しゅうございました。
また、よい勉強になりました。ありがとうございました。

 軍曹 殿
 高圧ガスの件、良くわかりました。砲の件もありがとうございます。
 私が見た無反動砲(30年位前にJ隊がジープに乗せてた奴)は尾栓がすごくシンプルで
それらしいのが見当たらなかったもんで・・・・あれはきっと電気着火だったんですね。

 多少本では調べたんですが、野砲の図解など見ても、閉鎖機内部の撃針やそれをコッキング?
したりリリースするメカニズムまで書いてある本には出くわしたことが無かったので、今日まで
判らぬまま。

 確か、薬莢式以前は発射薬は麻袋かなんかに入っていたと記憶しており、「ライフルならニードル
ファイアとかあるが・・・」でさらに判らなかったので。>>440 スレ違いで申し訳ありませんでした。

 さて、ネタが実銃・実弾ネタなんで、経験の無い私には出る幕無さそうなので、ROMにまわります。
また、メカニカルなネタになったら出て参ります。
 そういえば、ニードルファイアもガス漏れで大変だったんでしたっけ?
460ガバ:01/08/26 23:45 ID:V0l8Uaz.
 あ、ニードルファイアと言う言葉も怪しい気がしてきた・・・。
 ドイツのドライゼライフルの発火方式です。
461419:01/08/27 10:54 ID:zJVXOi8o
軍曹殿、456さん
「スレ違い、板違いだろ!?」という指摘>>そうかもしれませんが自分には
とても勉強になります
462遅レス:01/08/27 12:48 ID:i3nhIsgk
>>428
「ヘーグ宣言」と「ハーグ規則/ハーグ条約」が違う物のような書かれ方を
されましたが、実は基本的には(出所が)同じ物です。

Hague Conference(Conventionとかいう記述も見うけられる)の
Hague の日本語訳がヘーグとかハーグとか文献によってばらつきがあるため
混乱が生じているものと思われます。もっとも、英語ではヘイグです。
(現地オランダ語ではハーグなのかもしれませんです。)

Hague Conference(ハーグ会議)では数多くの取り決めがなされています。
そのうち、1899年に開かれた際に採択されたものの中に
「宣言 III - 人体内で容易に展開または平坦になる弾丸の禁止」があり、
また、1907年に開かれた際に採択されたものに、御指摘の
「ヘイグ III - 開戦」
「ヘイグ IV - 陸上戦における法と慣例」
などがあります。

他にもいくつもの取り決めがあります。興味があればこちらをどうぞ。
エール大学のサイトです。「戦争における法律」
www.yale.edu/lawweb/avalon/lawofwar/lawwar.htm
4638mm Nambu:01/08/27 13:35 ID:ltgqrT7E
スレの流れが速くて激しく遅レスとなってしまいましたが、九二式実包について調べましたので、ご質問主
であるガバさん、軍曹殿、そしてALLへ返信致します。

九二式重機の実射に使用したのは、中国製ケースのリロードだそうです。これは軍曹殿が>>363でお話された
戦後に作られたもので、現在は市場で流通していません。あとすこし驚きましたが、日本製オリジナルケース
も実射に使うそうです。「もったいないね〜」と聞いたら、「うん、そうだけど、銃を撃たない方がもっと
もったいないでしょ?」とのお返事。ごもっとも。
オリジナル九二式実包は既に一般市場にはありませんが、コレクター間ではそれなりの額で入手可能との事。
それでは私めも後学の為、あーんど、このスレのネタ用にと、オリジナル九二式実包保弾板付き30発を購入
致しました。(爆)

で、以下の情報を軍事板の皆様と共用したく思います。
・正式名称
 九二式重機関銃彈薬 九二式普通實包(ラベルのまま。但し「通」のしんにょうは点ふたつ)
・梱包箱
 実包三十発がついた保弾板一本用の専用箱。キャンバス地。黄土色。長さ425mm、側面台形13-19x90。
 箱は右から140mmの辺りでニ分割され、そこを切り開いて保弾板を取り出す。切り開く時、製造所のラベル
 もニ分割されてしまう。箱の側面にも製造年月等のスタンプあり。(因みに購入したのは12年12月東京製)
・実包
 弾頭実測寸法 7.87〜7.88
 セミリムド型 外径12.60 (九九小銃用は外径12.04)
 三十発すべて普通弾、トレーサーはなし。ネックシールは赤。(AP弾は黒)
・ケース
 真鍮製。(38式には鉄製ケースもあるが、九二実包は不明)
・保弾板
 端部にフックがあり、保弾板を次々とつなげられる様になっている。

ああ、いったいこんな情報が誰の何の役に立つと言うのか。。鬱だ。
464名無し三等兵:01/08/27 14:00 ID:07n1lY1c
>463
ちなみに、おいくらだったのでしょう?
4658mm Nambu:01/08/27 15:31 ID:.QQqyjEs
>>464さん
おお、反応有難うございます。
弾薬は自分のコレクション&現金でトレードしたので、はっきりとはわかりません。
参考ですが、九九小銃用弾薬5発クリップ付きが$25前後です。それから考えると30発で$150、しかしレアな
九二実包である事、そして保弾板、箱のフルセットですから$200〜250位かな? まああくまで参考価格です。

ときにガバさん、あのカキコは気になさる事ではないです。ROMに回らんで下さい。
気がつけばIdentification Numberが採用された(?)様ですので、煽りも減ると思います。

幾人かの方が述べられていますが、私もスレ題からの脱線は仕方なしと考えております。
そもそも全く脱線しないスレの方が珍しいですし、それにこのスレには旧軍小火器関連に深い知識をもつ
生き字引的な名無し軍曹殿や、多くの博識な名無し三等兵殿がこのスレにはいらっしゃいますので、色ん
な質問がでるのは当然の成り行きかと。
92/99だけに特化していたら、いずれネタがつきてこの良スレが廃れてしまいます。

>名無し軍曹殿
アモについての話がだいぶ深くなってきました。御指名を受けて恐縮ですが、私のようなヘタレベンチシューター
が軍曹殿や419氏、449氏、其のほかのシューター諸氏に何を申し上げても釈迦に説法かそれ以下です。
なにしろUSで使っているブレット、ケース、リロード用具、全て日本でも入手可能の様ですし、テクノロジーや
セオリーも同等でしょう。にもかかわらずUSシューターが強いのは、全てが安く、気軽に練習できる、につきると
思います。

遅れましたが検圧銃のお話、どうも有難うございました。私が見たのはチャンバー上にねじが切ってある方です。
ゲージではなくて、検圧用の銅柱を入れるものだったのですか。納得致しました。
しかし、ほんとになんでもご存知ですね。
あと国産ブローニング1919重機、所持者が他州在なのでなかなか会えませんが、折あらば確認しておきます。
たしかフレーム上に日本製である事を示すスタンプがあったと記憶しています。
466名無し軍曹:01/08/27 22:08 ID:gnxXpr1o
それでアンニーリングが不必要とする理由の、続きだが。
前に書いた通り、民間の鉄砲撃ちは、長期保存する、銃器の損耗を防止する、命
中精度をあげる、といった理由では、不必要なわけだ。
それで薬莢を長持ちさせるという理由は合理性があるか?
まず、焼きなましをすると、ネック部が、軟らかく柔軟になり、発射、ダイスホ
ーミングの都度、拡大縮小を繰り返しても割れなくなる。
ネックの真鍮が硬いと、反復しているうちにネックが縦に裂けてくる、割れてく
る、のだが、これはたしかにそのとおりだ。
そして薬莢が使えなくなる。
ところが、私の経験によると、それ以外の部分が壊れる方が早い。
これが結論なんだけどね。
要するに焼きなまししようとしまいと、マウスの縦割れ以前に、他の部分が壊れ
る確率の方がはるかに高い。

どこが壊れるかというと薬莢のボディー、ヘッドから1Cmぐらいのところか
ら、横に裂ける、割れる。
これを環状破断というのだが、薬莢はここの部分に一番、ストレスがかかる。
ちょうどここの部分は薬室とボルトのフェイスとの合わせ目になり、隙間があ
る。
ここの部分はどんなに精密な銃でもわずかに隙間があいてる。
薬莢の他の部分が鉄の薬室に覆われているがここの部分だけは覆われていない。
よってここの部分は過大なストレスが受ける。
まず発射時に薬莢がどのように膨らむか?を説明すると。
撃針に突かれ、薬室の中でいくらか前進する(HSの大小により前進量は違う)
そして撃針に支えられて状態で、発射ガスの圧力で膨らみじょじょにボディが膨
らんでいく。
こうして薬莢が膨らむことにより、薬莢は薬室に張り付く。
そして薬室に覆われている薬莢がマウスからボディーまで張り付いて、そのボル
トとの合わせ目にくる。
このとき、薬莢は張り付いているわけだから、直径が大きくなっているわけだ。
そうなると、、、なんていうかうまく言えないのだが、薬莢が大きく(太く)な
るには素材の真鍮をどっからもってこなくてはならない、肉寄せとでも言おうか。
これをどこから持ってくるかというと、長さと肉厚からだ・・・・・この説明わ
かりずらいな、わかるかな?
そして、薬莢の下部1Cmぐらいは、真鍮の肉厚も厚くなっており膨らまない。
今度は、発射ガスで後ろ(包底面)に押し付けられる。
というわけで、この1Cmのところへストレスが集中する。
その結果、破断するわけだ。
上に書いたのを読んでいただくとHSが重要なのがわかるだろう?
HSがタイトなら、薬莢にたいするダメージも少ない。
しかし以前に書いたとおり、使用条件により一概にタイトにするわけにはいかな
い。

で、私の経験だが、主として狩猟用のライフルで、さらにフルパワー、あるいは
それに近いロードで撃つと、30-06や308などのスタンダードカートリッジで15回
から30回。
7mmREMMAG、300WINMAG、375H&Hなどのマグナムカートリッジで、5回から10回
で環状破断、あるいは兆候が出てくる。
そしてこの段階ではネックの縦割れが出てくる可能性は低い。
手間をかけたのに、他が壊れる可能性の方が大きい。
こういった理由で私はアンニーリングを薦めないわけだ。
ただしタイトな薬室、タイトなHSの射撃銃などで、弱めのロードで撃ってる人
などは、また違った結果が出てくると思う。
さらに付け加えさせていただくと、アンニーリングについて研究していた時、街
中の冶金屋、いわゆる焼入れ屋にも意見を聞いたり相談してみたが、アンニーリ
ングしても、発射に際し、ネックが薬室に叩きつけられることによって、鍛造さ
れる、おそらく2.3回の発射で、ネックは鍛造され、もとの硬度に戻るだろう、
という見解もあった。
467名無し軍曹:01/08/27 22:11 ID:gnxXpr1o
>>456
自動銃のガス放出口については、よくわかったね。
君はかなり勉強してるようだね。
銃の各部の機械的動き、弾丸やガスの動きは時間的整合性を加味して頭の中で組
み立てるのは簡単なようでなかなかむずかしい。
それで強いて安全対策といえば、ピストンを後退させる慣性力を与え終ったガス
をそのままにしておくと、ピストンに過大な後退の慣性力を与えてしまう。
そうすると過度の速度で後退した遊底は尾筒後端に激突し、ストレスが強まる、といのがある。

そうだね、君の言うとおり、発射ガスの漏れによる圧力うんぬんはちょっと私が
大げさだったかもしれない。
しかしガスによる腐食はかなり重要だ。
まず軍用銃の薬室についてだが、これは民間用の銃にくらべ大きめなんだ。
なぜか?というと、その過酷な使用条件ゆえやや大きめに作られている。
君も気がついていいるかもしれないが、薬室はメーカーや銃の用途によって大きさが違う。
原則論でいえば、射撃銃→狩猟用銃→軍用銃の順で大きくなる。
もちろんメーカーによっても時代によっても差があるのだが。
本当の軍用銃で撃つと薬室の大きさが分かるし、君の同一口径の銃を何丁か使ったことがあれば、気がついているだろう。
前に書いたとおり日本では、概ね、軍用実包は戦前まで散弾装弾については1970年頃までコロシブの雷管が使われていた。
鉄砲屋で、古そうな散弾銃を見せてもらってくれ。
撃針穴の周りに、ちょうど雷管の外周相当の腐食を生じてる銃がいっぱいあるはずだ。
これはたびたび脱管したのではない。
薬莢と雷管の隙間から、漏れたガスが多年にわたって侵食したんだ。
そういったことを防ぐために軍用実包は雷管を駐刻(クリンプ)している。
さらにラッカー塗料を流し込んである。
これらの役目は、脱管防止、ガス漏れの軽減、防水なんだ。
同じようにマウスから漏れる微量のガスも長年に渡って薬室を侵食する。
とくに自動銃の場合、薬室壁面の肌荒れは弊害が大きい。
作動不良の大きな一因になる。
細かいことをと思うだろうが、下記を読めば理解できると思う。
君の挙げたベトナム戦争のM16の件はその通りだと思う。
しかしそういった戦時の消耗のために、平時に兵器を備蓄保存したり生産体制を整えておくわけだ。
さらに価格もあるだろう。
M16は3.4万だそうだが、工業技術の劣る昔はもっと高い。
鉄砲全体が高い。
日本でも40年ぐらい前までは、散弾銃がサラリーマンの年収といわれていた。
これが、技術の進歩によりどんどん下がった。(円高もあるが)
いわばあらゆる工業製品がそうだ。
家電製品、自動車などなど
以前、三八式歩兵銃の単価を現在の貨幣価値に換算してみたことがある。
これは素人の私がやったことだし、なにを元に換算するか?金か?米か?サラーリーマンの収入か?という問題があるから、けっして正確とはいわないが。
私の計算では明治終わり頃100万程度、大正末期WWT後50万程度、日中戦争当時20万程度と換算した。
銃砲雑誌のWWU初期、九九式小銃50万と換算した記事を見たことがある。
まぁいまの64.89式より高い。
さらに出費に対する%の問題もある。
WWTまで、軍隊(陸軍)の耐久資材的兵器への出費といったら大砲、鉄砲、馬ぐらいだよ(馬は耐久資材かな?)
明治38年(1905年)に採用された三八式は、大正10年頃、払い下げが始まった。
軍事教練のために、各種学校、青年学校、在郷軍人会などへ渡された。
制式採用から20年近くたってからだ(もちろんその間、ずっと製造してるが)
そしてこの払い下げとて、WWT終了後の不況にともなう軍縮が大きな理由だ。
民間に有効活用させようというわけ。
要するに現代の感覚で昔の軍用銃を考えてはいけないと思う。

そうだね、フォクトリーロードは良くなったね。
私は最近射撃に興味がなくなったんで、もう精度はどうでもよくなり、トム銃砲の100円.308を愛用してる(最近なくなり、ロシアの140円)
精度はあまりよくないが、ありがたいよ〜甲府の方を拝みたいくらいだ。
フォクトリーロードが精度が良くなり、値段もやすくなりゃいいよな〜
468名無し軍曹:01/08/27 22:12 ID:gnxXpr1o
ガバ氏へ
106mm無反動砲の撃発システムは具体的に知らないのだが・・・
発射薬を麻袋に詰める>>これは絹、綿、最近は化学繊維も使う。
ようするに燃えカスの残らない繊維を使う。
理由は簡単に推察できると思うが、撃った後、次弾を装填しようとした時、薬室
に薬包の燃えカスが残っていたら、装填した瞬間、ちゅ〜どんとなる
弾薬分離式とか薬包式といって現在でも使われている。
理由は、薬包の個数で射程とか威力を調整する。
さらに手動装填の場合、口径によっては薬莢式では重くなる過ぎ人力で持ち上げ
られない場合がある。
ニードルガンの代表のドライゼ、シャスポーの弾包は紙。
ただし、こちらも確実に燃え尽きるように、硝酸などを染みこませてある

8mm Nambu さん、どうも
ここのところ大変、有意義な会話になってます。
8mm Nambu さんにも、アメリカでの経験をご披露願えませんか?
保弾板を買われましたか、それはご熱心な。
しかし旧軍の九二式実包をリロードしてるという話は大変興味があります。
雷管をどうしてるのでしょうか?
以前お話したとおりベルダンでもリロードは出来ますが、雷管をどうしてるの
か?と思う。
今はアメリカサイズのラージとスモールがほとんどですが、旧軍のに合う雷管が
販売されているのだろうか?
私の想像では、雷管孔をアメリカサイズのラージに改造しているのではないかと
思う。
手間は手間だが、治具を作ればやってやれないことはない。
旋盤があれば思いのほか、簡単だ。
どうなんだろう?一度聞いてももらえませんか?
如何なもんでしょう?

値段も知りたいなぁ
469名無し軍曹:01/08/27 22:16 ID:PW3MPxhE
8mm Nambuさん、すみません、かぶったみたい。
470ガバ:01/08/28 00:56 ID:nyrYB0ik
 よかったまだ無事だったようで。

 8mmNambuさん、どうもご心配をおかけします。軍曹 殿、今度土浦の武器学校にでも
行ってみます。(簡単に見学できるのかなぁ・・・)
 さて、ROM宣言した私ですが、今実家に戻っており、昨夜カキコした後で深夜
押入れの発掘作業を決行したところ、出てくるわ出てくるわ・・・古いMGCの
カタログや「M16のすべて」に混じって、>>388で私が書いた99式小銃開発史が
掲載されている「Gun誌」1975年3月号が・・・。

 記事の正式なタイトルは「99式小銃哀史」で、この号が連載第1回目。著者は旧陸軍
技術本部員・津野瀬 光男氏です。(別スレでこの方は64式の開発を行ったとか・・・)

 記事から99式開発者の銅金中佐(後陸軍少将)の発言の中から、いくつか興味深い
部分を抜書きします。

 「殺傷威力についてはいろいろ言われているが、エネルギーにおいて10kg−m
あれば良いんだ。しかし、設計上は20kg−mにするのが普通だ。」

 「決戦距離は750mと考えられるようになって、弾尾はボート・テイルとする
必要が無くなった。そこで弾量を軽くすることが出来、かつ弾尾を圧開式とすることが
出来る。従って銃身の命数増大を図ることが可能になった。そしてその方が有利という
ことだ。この問題を解決することによって、99式小銃の設計が可能になった。」

 このへん、私のノーミソに余りますので名無し軍曹 殿、他の話題が途切れた際などに
解説頂ければ幸いです。

 ちなみにこのGun誌1975年3月号、表紙はS&W M29です。載せられている
広告も興味深いです。
 モデルガンは金属製のハンドガンが真っ黒。お値段はハドソン産業の南部14年式
が5K¥。M3A1グリースガンが18K¥。安いですねぇ。しかし、マニア向けの
高級品は・・・38式歩兵銃42K¥、エンフィールドマーク4が68K¥。ちなみに
この1年後の1976年4月号では99式短小銃79K¥、2式テラ銃149K¥・・・。
 25年後の今日の値段としても通用しそう。高い・・・。

 実銃は・・・
  ミロクの散弾銃
   12番水平二連・サイドロック(オーダーメード)675K¥
   上下二連の中級モデル175K¥
  競技用のスモールボアでは
   アンシュッツで200〜300K¥
   ワルサーで159K¥
 記事では国本 圭一氏が台湾の警察学校で、後にテレビドラマでも取り上げられる
「素手でガバと戦う方法」を伝授しております。
471名無し三等兵:01/08/28 03:10 ID:crbyYatU
>>466
薬莢の焼きなましに関して言えば、過去の薬莢の品質があまり良くなかった時代の
習慣の名残とも言うべき物なのでしょうね。
308ウィンで20回以上使ってもネックの割れは出ず、そのまま新しい薬莢に買い換える
位ですから。20回でも1個50円として単価2.5円…いくらケチるにしてもこの位使え
れば十分、という気がしますので。
もちろんワイルドキャットなどでケースその物を自作しなければならない場合には今でも
有効なノウハウと言えますが。

さて、薬室とボルトフェイスの合わせ目に隙間がある、との事ですが、これは完全に薬室
から露出している、という意味でしょうか?それともクリアランスがある、という事?
と言うのも、銃身が機関部に装着されている状態では良く分かりませんが、外してみて
銃身単体だけにして、そこに薬莢を放り込んでみると、ケースのリム部だけを残して
完全に薬室内に入るものですから、隙間が何を指すのかが判りません。
このリム部が出ている事なのか、ヘッドスペースの大小なのか、ヘッド部の薬室との
クリアランスなのか…がちょっと分かりませんが、どうなんでしょう?

しかし、リロードを繰り返すと、薬莢のヘッド近くにリング状の痕が確かに出てきますね。
308ウィンで言えばヘッドから6mmくらいの所です。今まで20回以上リロードしても
ここから破断した事はありませんが…。あるとすれば私の場合はネックの縦割れの方が
先に来ますね。
条件的には薬室はタイトめで、ヘッドスペースに関しては殆どネックサイジングでの
リロード(たまにフルをかける)ですから、クリアランスは最小の筈です。
この状況ですと、いわゆる環状破断が起きにくいのでしょうか?

そう言えば、射場でこの環状破断と同じ状態になった薬莢の切れ端(ヘッド部分だけが
切断されて残った状態)が落ちているのを見た事ありますね。ベルテッド・マグナムでしたが…
しかし、発射時のプレッシャーがかかるのはヘッド部分のみにではなく、薬莢が伸びる
方向にも行くのでは? 御指摘のように発射時のプレッシャーで薬莢が薬室に押しつけられる訳ですが、その時にちょうど圧延加工のように薬莢が伸ばされる形となり、リロードを繰り返すと段々ネックが伸びて行きますからね。
その為にトリミングという作業が必要になってくるのは御存知と思います。
発射時のプレッシャーによってヘッド部に負担がかかるのは確かでしょうが、同時に
ネックが伸ばされる方向にも力がかかるのは確かだと思います。
472名無し三等兵:01/08/28 03:10 ID:crbyYatU
>>467
まずこの「薬莢の焼きなましの効果」と言う話題は国産ボルトアクションをお持ちという
419氏がアニーリングの是非について質問されたのが最初かと思いますので、私も当然
現在のボルトアクション・ライフルの使用を前提の話かと思っていました。
そこへ発射ガスの洩れ、コロシブ・プライマーによる腐食…という話が出たので、現代の
実包、雷管を使ってのボルト・ライフルでの射撃にはかけ離れた話かなと思って指摘
させてもらっただけですので、戦前の軍用銃や自動銃まで含めた全般論としては
御指摘のような問題も生じるでしょう。
薬室の大きさの差については308ウィンのボルト、自動を所持していますので、大体
分かります。上記の、ボルトで20回使った薬莢をネックサイジングのみで作った実包
を自動銃に使ってみた事がありますが、全弾きれいに回転しました。
常識的には自動にはフルリサイジングをかけなければスムーズに回転しない筈ですが、
タイトめの薬室のボルトにピッタリにファイアフォームされた薬莢でも楽に回転する位
自動銃の薬室は大きめという事でしょう…。

しかし、散弾装弾の雷管に70年代までコロシブの雷管が使われていたとは驚きですね。
当時はクリーニングが大変だったでしょうね。しかし、多くの散弾銃射手がクリーニング
に無頓着のように見えるのですが、時代が変ったという事なんでしょうか…

昔の軍用銃のコスト感覚…はその通りだと思います。と言うか、私自身も「用兵側も銃を
なるべく長期間使いたいと考えていたのはせいぜいFAL、M14位までで、」と書いた様に
過去歩兵用の小銃の耐久性を現代よりも重く見た時代があった事を指摘していますので…。
冷戦時代FALが多くの国に採用されるに至った大きな理由の一つに鉄の削り出しの機関部
による耐久性があったそうです。対するG3は性能の点では決して劣らず、むしろ集弾性能
その他の点では優れた点が多かったのにも関らずボツとなった場合の理由にはプレス製の
機関部が軍での長い間の使用において、曲がったりする事があるからとか。
この場合、工場に送り返して専用の治具で矯正しなければならないのに対し、FALはその
必要がない事が重要視されたとの事。その代わりFALはG3よりも一丁あたりのコストが
高くつくのですが、長期のランニングコストをも見込んでの判断をした国が多かった様です。
それに比べてプラスティックを大幅に導入して生産性向上、低コストを達成した現代の
アサルトライフルのデザイン感覚からは兵士に銃を大切にしょうと言う気持ちを育てにく
いのかな、なんて思ったりもします。
しかし、湾岸では砂漠戦においてM16A2の5.56mmの遠射性能の頼りなさに泡を食った
米軍が急遽モスボールしてあったM14を持ち出した…なんて話も近年あるので、
「温故知新」の気持ちは忘れるべからず、と言うとこですね。

あと、ファクトリーロードですが、フェデラルのゴールド・メダル、ラプアの167grマッチ
は下手なリロード弾よりも性能高いですよ。
特に前者は米国法執行機関のスナイパー用弾薬としても使われているそうで。
ロシア製の308はもしかして箱にカウボーイ・ハットを被ったハンターが銃を構えて
いる写真が載っているヤツですか? これだと@85円ですよ。
以前まで出まわっていた白い箱のフルメタルは100円でしたね。でもこれも85円で売って
いた店があったんですよ。遠いから行きませんでしたが。
どちらも精度は期待する物ではないですね。上記のラプアが85円ならリロードする意味は
なくなりますね。
473名無し軍曹:01/08/28 22:31 ID:y4cpr0Vw
>>ガバ氏
土浦の武器学校は、開門時間内なら、野外展示の火砲、戦車と予科錬資料館は自
由に見れると思うよ。
小火器の展示室は、現在閉鎖中だ。
予約すれば見れるのか?それでも駄目なのかは不明。

銅金閣下がそのように言われたか。
帝国陸軍70年の英知が凝縮されたお言葉だ、感動なくして拝聴できない(ウルウ
ルウル)
よし!僭越ながら、不肖この軍曹が閣下のお言葉を解説しよう!


(殺傷威力10Kg/m)
殺傷力を推し量るにはいろいろな方法がある。
粘土に弾丸を打ち込み、弾丸が開けた穴の容積を量る、松板、鉄板などを何枚貫
通するか?など
そしてs/mは運動エネルギーで表しているわけだ。
10Kg/mが長らく帝国陸軍で戦闘能力を不能にする必要最小限の弾丸のエネル
ギー(対人)とされていた。
その他
ドイツのRohne中将の説
8Kg/m以上(対人)
フランスのJournee大佐の説
内部に損傷を与える
対人:2.6Kg/m 対馬:10Kg/m
骨部に損傷を与える
対人:6Kg/m 対馬:17Kg/m
骨部を完全に破砕し徹底的効果を与える
対人:20Kg/m 対馬:35Kg/m
など各国で研究されている。
こういった数字は過去の経験、戦死者、負傷者のダメージの解析、死体生体への
射撃実験、動物実験などで割り出されたわけだ。
閣下はWWTの戦訓なども勘案して余裕をもった殺傷力という意味で発言されたの
だろう。

(決戦距離750m)
うむ!決戦距離とは帝国陸軍らしく勇ましい言葉である。
要は想定される射程距離、もっとも頻度の高い銃撃戦の距離、もっとも重視すべ

対戦距離ということだ。
そして750mというのは三八式よりも当然、短縮している(三八式は正確にわか
らんが)主としてこの距離での使用を想定するということだ。

(弾尾はボートテールにする必要がなくなった。)
ボートテールとは弾尾の形状、日本語で船尾型という。
要するに弾丸が弾尾にかけてスッと細まり、ある程度のところで、スパっと切り
落とされた形状。
いわゆる流線型だ。
流体力学的に有利で、射程を延伸させる。

(弾量を軽くすることができ)
(弾丸)をでなく(弾量)を、、、としている、ここに注目されたい。
間違いなく、こう書かれていたとしたら、SD値のことであろう。
SD値とは?口径/断面荷重である。
弾丸重量を口径の面積で割った数字、これが大きいと弾道が延伸する。
銃口から飛び出した弾丸は、その後は空気抵抗により徐々に速度を減じていく。
この空気抵抗に対し、空気抵抗を受ける面積あたりの重量が重いほうが運動エネ
ルギーが保存され、速度の低下が小さい。
474名無し軍曹:01/08/28 22:32 ID:y4cpr0Vw
(弾尾を圧開式とすることができる、銃身の命数増大を図る)
まず弾丸の構造について説明しておく。
軍用のFMJと民間用のホローポイントやラウンドノーズとでは、構造が逆にな
る。
弾丸は弾芯の鉛に銅合金のジャケット(被甲)を被せるのだが、FMJでは釣鐘の
ように上(弾頭)から被せる。HPやRNではコップのように下(弾尾)から被う。
そして絞り成型をして弾丸を作る。
つまりFMJは弾尾の方が弾芯の鉛が露出している。
HPやRNは弾頭の方が露出していたり、穴が開いている。
そして圧開式とは、鉛が露出しているのを利用し、銃身内において弾底が腔圧で
押され開き、銃身に密着する形式である。
そしてそのため、弾尾は弾丸最大直径の延長線上でスパっと切り落とされた形状
で、鉛の弾芯を凸型にへこませたり、縁の被甲の肉厚を薄くして、開きやすくな
っている。
なぜ密着させるかというと、発射ガスをできるだけ、密閉するためである。
そうすることによって、ガスを有効に使え初速が増大する、そして銃身の磨耗を
減少させられる。
初速増大は容易に想像がつくと思うが、銃身の磨耗防止(銃身命数の延長)の方
はわかりづらいと思う。
説明すると、弾丸の直径と銃身の内径の寸法関係は、長らく銃身内径(谷径=最
大径)より弾丸直径の方がやや小さいほうがよし、とされてきた。
弾丸が山径部(ライフリングの凸部)に食い込み、谷径部とは隙間があるという
ことになる。
弾丸の被甲が、銃身の中を無理無理通るのだから、その方がストレスが少ないと
考えられていた。
これだと、発射ガスは銃身と弾丸の隙間から吹き抜ける。
ところが、この吹き抜ける発射ガスの弊害が大きいことが認識された。
高温高圧のガスが、高速で銃身内を通過(弾丸脇から吹き抜けるガスは、弾丸よ
りはるかに高速になる)する方が銃身を侵食することがわかった。
それで、各国とも弾丸の直径を大きくした。
弾丸と銃身の谷径を同じかやや弾丸の方を大きくした。
これによりガスの吹き抜けを防止しようということである。
そしてこの思想をさらに進めたのが圧開式なわけだ。

銅金閣下のお言葉をわかりやすく直すと。
「私(銅金)の考えでは、殺傷力は旧小銃(三八式)より殺傷力が強いほうが望
ましい。さらには用兵思想、戦術の変化により、射程距離の要求がが短縮され
た。これを奇貨として、銃身命数の延長を図り、いい新小銃を開発しようではな
いか」というへんかな。
閣下〜及ばずながら私もお手伝いしとうございます!

しかし読んでて、なんとなくわかったようなわからんようなとこがあるでしょ
う?
特に銃口エネルギの大きい九九式7.7mmの方が射程の要求が短く(短くな
る)、三八式6.5mmの方が長い?とかさ、疑問に思わないかい?
まぁ絶対的数値はともかく思想的にはそうなんよ。
みんなで考えてみよう!
というわけで、また私は指が疲れたから寝る。

>>471氏へ
たしかに君のいうとおり話があっちへ飛んだりこっちに来たりしてるなぁ
私も以後、気をつけよう。
君への回答はまた、明日にでも、、、もう指がつりそうだ。
475ガバ:01/08/29 00:04 ID:NMbDxKzQ
>軍曹 殿、早速の解説ありがとうございます。閣下は間違いなく「弾量」とおっしゃっています。

 今夜もまた、「Gun誌」1975年3月号・「99式小銃哀史」から抜粋・要約を。

 ・場所と時期:1939年、愛知県伊良湖の陸軍技術本部射撃場

 「・・・その日は、7.7mm実包の威力テストが行われていた。この実験既に3ヵ年
 も続けられている。殺傷能力の増大に関する一連の実験であった。
  人体実験できるはずは無い。銅金中佐は、豚を杭に縛りつけて、合掌しながら射撃する
 のに哀れみを覚え、ドイツから輸入してきた特殊の粘土を箱に詰めて、打ち込んでいる
 のだった。
  人間の筋肉と同程度の硬度と緊張度を持つ粘土である。(中略)
  内部には、弾丸のタンブリングによって空洞ができる。そこに石膏を流し込んで採取
 したものを通称『いも』という。」

 「6.5mmから7.7mmへの転換は重大な決意が必要だった。なぜなら困難な問題を
 解決せねばならないから。
  その問題の1は現在装備しているものを全部換える経済上の問題と常時臨戦体制を
 整えているべき軍として、いかに体制を崩さず移行するか、ということである。
  問題の2は、技術上解決されなければならない問題で、この研究には時間がかかるので
 先に解決しなければならない。
  これらを十分勘案して、初めて目的を達するのである。
  口径転換の主な理由は、こんな問題が考えられた。1.補給上の問題、2.殺傷能力の増大、
 3.反動軽減の問題、4.銃身命数の増大、5.特殊実包政策の成否 などである。」  
476ガバ:01/08/29 00:43 ID:NMbDxKzQ
 続きです・・・。本文では以下、上レスの1〜3を銅金中佐が解説しています。
4は昨夜私が抜書きし、軍曹殿が>>473、474で解説していらっしゃいます。(本文は
ココから4の解説以下が「次号」になっています)
 1はココにいる皆さんならご存知と思いますので、省略します。
 2も前レスと軍曹殿の>>473の解説がありますので、省略。3の反動減少に関し、
銅金中佐のお話を抜粋・要約します。

 「口径の増大は装薬量及び弾量の増加を伴う。反動の増大は自然の理である。
 92式7.7mm実包では反動過大で人の肩では5発も撃つと痛くなる。そこで
 独自の実包と銃の開発が必要だった。」

 本文は銅金中佐と部下の問答形式で、以下のやり取りは興味深いので、
その形式で引用します。

 部下:「それで(ガバ注:92式実包では反動が強いから)92式実包を
     99式に変えられたんですね?」
 銅金:「そうだ。」
 部下:「92式実包はなくなるんですか?」
 銅金:「いや、違うぞ!92式も生きとる。」
 部下:「じゃあ、弾薬の統一にならないじゃないですか?」
 銅金:「まぁ、そこまでは言わん方がいいぞ。ハ、ハ、ハ」
 (中略)
 いつの時代でもそんなことはあり得ることだ。銅金中佐は言葉を続けるのだった。

 「それに、反動軽減が先決問題だ。だが、実包の外径も共通にしなければなら
 ない。そこへ要求性能で銃の重量はなるべく軽くせよ、と抑えられている。
 床尾にスプリングやゴムなどのクッションをつけ、銃口制退器をつけたいところ
 だが、重量増や銃口のガスが後方へ吹きつける。
  が、射程は従来のような長距離は必要ないので、装薬量を僅かに減らして、
 反動を軽減した。」
(ガバ注:原文は、接続詞の使い方が独特というか、私とは違うので、原文のままでは
 読み辛くなると考え、最小限の私の解釈で要約しています。)

 この辺、戦後の64式開発でも、本来西側の統一実包である.308NATO弾を
弱装化したことと考え合わせると、とても興味深いですね。(別スレでも書いたことですが)
477名無し軍曹:01/08/29 21:51 ID:4vTLwuUM
>>471,おまたせ〜〜
本日の論点は、薬室の公差や寸法、遊底との隙間について、などでいいかな?
その前にいくつか〜〜
ロシア製の.308、そうカーボーイが描いてあるやつだ。
これは雷管がベルダンだ。
ひと箱、買って撃った後、マウスからのぞいて見ればベルダンの伝火孔の形が見える。
勉強と思えば安いものだ。
し、しかし〜露助の弾もトムの100円玉も、85円だとうぉぉぉぉ
おりゃもっと高く買ったぞ!腹たつじゃないか!

日本でのコロシブ雷管、1970年代はじめまで使われていた。
完成装弾の一部もそうだが、まだ一部で散弾装弾のハンドロードが行われていた。
これらのための、ハヤブサ雷管、村田雷管(村田銃専用ではない)など、コロシブだった。
そして散弾射手の、お掃除に対する認識は昔も変わらん。
だから雷管孔の周りがクレーター状になっちまうわけだ。
そしてこの頃、防錆対策と見た目のきれいさが受けて、散弾の銃身内や機関部をクロムメッキしてしまうのが流行った。
メーカもやったし、街中の鉄砲屋も後加工として引き受けた。
まぁ機械的には悪いことではないが、ロンドンガンの逸品などもメッキされているのを見ると泣けてくるね。

まず薬室とボルトフェイスの隙間、これはヘッドスペースではない。
専門用語もないので、以後、単に隙間とする。
ヘッドスペースについて改めて説明すると、これは遊底を閉鎖した時、薬室に収まった実包と包底面にどのぐらいのクリアランスがあるか?というものだ。
そして、(透間)は薬室を閉鎖した時、銃身後端(薬室後端にもなる)と遊底先端のクリアランスを指す。
君の言うとおり、薬室に実包が収まると、ケツがはみ出ている。
遊底を閉鎖すると遊底の全面、ボルトフィエイスの周りの縁がこれを覆うようになる。
これが完全に実包をいわば鉄の壁の中に閉じ込めるか?という点だが、これは完全に覆っていない、かならず透間がある。
この透間がモーゼルやアリサカのように明らかに1-2mmあいているものもあるが、10分の数mm程度のものもある。
この透間とHSが小さいほど、環状破断は起きにくい。
さらに付け加えれば薬室の径の寸法、これもタイトなほどいい。
ただしライフルの薬室は、円錐上をしている。
実包が前に押し込まれることにより部分的な直径寸法の誤差は吸収されてしまい、HSに集約されてしまう。
君のボルトの方の銃は、射撃銃かそれに準ずる銃だと思う。
そして薬室はおそらくタイトだと思う。
これまでの会話で、君がかなり熱心で、勉強をしていることがわかった。
そろそろ実践で試してみたほうがいいと思う。
まずHSゲージを使わないでHSを測定する方法を教えよう。
名刺を用意する、ごく普通の真っ白な紙のと、やや黄色味かかった上質の紙のが
あるだろう?
これを薬莢のヘッドよりやや小さめに切り抜く、リムからはみでないように注意
すればいいだけで、さほど正確に切り抜く必要はない。。
そして薬莢のヘッドにノリで軽く張る、これは貼り付けるのではなく、薬室に入
れる際、落ちないようにするだけだ。
ボルトの方は、ボルトを抜いて、包底面に切り抜いた紙を置いてから、薬莢をボ
ルトにかませ機関部にはめ込むほうが簡単だ。
この場合、紙の枚数や厚みによりエキストラクターにリムがかまないかもしれない。
その場合はエキストラクターをはずすなどする。
そしてボルトを締める(ハンドルを下ろす)。
この時、ウニュ〜〜という圧入感を感じながら入るはずだ。
そのうち紙の厚さや枚数により、ウニュ〜〜ではなく、ギュ〜〜という感じで入
りづらくなったら辞める。
ウニュー〜〜の限界がHSの数値だ。
君の銃(ボルトの方)は、真っ白1枚か、やや黄色の上質紙1枚が限界のはずだよ。
なお、薬莢は新品か工場製実包を使うこと、実包を使う場合は重々安全に注意すること。
真っ白は約0.3mm、やや黄色は約0.2mmだ。
なぜ、新品の薬莢かというと、それが正規の寸法だからだ。
君が言うネックサイズだけ、とうのはいわば薬莢の寸法を変え、薬室に薬莢を合
わせるわけだ。
これも薬莢にかかるストレスを減らす工夫だよ。

君の銃、リロードのやり方では確かに環状破断は起きにくとと思う。
478名無し軍曹:01/08/29 21:52 ID:4vTLwuUM
それから、薬莢は発射することによっては(伸びない)
全長寸法だけ、とらえていえば発射することにより(縮む)
これはこの場で議論するより、射撃場で試してくれたまえ。
射撃場にノギスを持っていき、発射直前の薬莢の全長を測る(ちょっとノギスが
当てずいと思うが、リロードしながら火薬、弾丸を詰める前に計ってメモしてお
いてもいい)
そして発射直後に、また計る(いいかい、かならず発射直後だよ)
そうするとかならず縮んでいるはずだ。
特に自動銃の方で試すと明確にわかるはずだ。
私の予想では、自動銃で0.2〜0.6mm縮むはずだ。
そしてボルトの方は明確に計測できない程度にしか縮まない可能性もあるよ。
そして、それが確認できたら、薬莢はそのままにしておき、レスをくれ。

さ〜〜夏休みも、あと二日だぁ、宿題がんばろう!

>>ガバ氏へ
また指が疲れた〜〜〜またということで
479名無し軍曹:01/08/29 22:01 ID:CAQqPRuw
>>478の補足。
なるべく強いロードで試すこと。
自動銃でもレミントン系とH&Kは縮まない可能性がある。
ほんとうは狩猟用のボルトアクションで試すと明確になる。
480名無し軍曹:01/08/30 21:35 ID:WAhNrG1A
ガバ氏
小銃の開発にはいろいろな要求が出される。
命中精度、威力、反動の軽減、軽量化、、こう言った事柄は相反することも多い。
原則論で言えば、威力を強くすれば反動は増大し命中精度が低くなる(この場合の命中精度とは機械的な命中精度ではなく、人間が撃った時の、である。反動が
大きくなると当てづらくなる)重量を軽量化すれば反動が大になり命中精度が低くなる。
こういった相反する要素をうまくバランスするのが、開発者の役目なんだろう。
小銃に限らず車でも飛行機でも、なにか画期的な技術が開発採用されないかぎり同じではないかと思う。

474の解説をする為にまず下記のデータをあげておく。
本来、38.99のデーターをあげたいところなんだが、あいにく弾道計算ソフトがどっかに行ってしまったので、これで勘弁してくれ。
6.5*55と.30-06の各射程での残存エネルギーである。
6.5*55はスエーデェンにて開発され、1893年に採用された。
ノルウエーなどにも採用された優秀は実包である。
30年式実包よりやや強勢で、6.5mmクラスの最優秀実包とも言われる。

6.5*55 口径6.5mm弾丸重量140グレイン
銃口エネルギー:2021フィート/ポンド、
射程100ヤード:1720
200:1456
300:1224
400:1023
500:850

.30-06 口径7.62mm弾丸重量150グレイン
銃口エネルギー:2820
100:2281
200:1827
300:1445
400:1131
500:876

(注)100ヤードは91.4m

これで見てもらうと、銃口では約40%も.30-06の方が強力だったのが100ヤードで33%、200で25%、300で18%、400で11%、500で3%と差が縮まってきている。
どういうことか?というと、前に書いたSD値の違いである。
小口径でも、SD値(口径断面荷重)を高くすれば運動エネルギーが保存できて、ひいては存速が落ちないし、弾道も低伸する。
遠距離での威力が確保できて、有効射程が延びる。
こういったやりかたを「長重弾」というんだ。
最近では、従来の5.56mm実包(M193)の射程が短いことが疑問視され、この長重弾の手法を取り入れSS109という実包が開発された。
SS109は従来55グレンだった弾丸を71グレイン(だったか?)に変更して、SD値を上げた。
さて、それで日本の小銃に戻るが、三八式歩兵銃は、この長重弾の手法で遠距離での殺傷力を確保したのだ。
銃口のエネルギーが低いということは、これの反比例である反動も小になる。
日本人の体格は現在ではやや向上したとは言え、それでも欧米人に劣る。
まして、明治の日本人、昭和はじめの日本人はさらに劣る。
射手の体格が劣っても命中精度と威力を確保するためといえると思う。
そして日本軍の想定する戦場は広大な中国大陸だ。
さらに貧弱な財政、工業基盤の日本は、小銃の威力に少しでも期待をかけたい。
さらに小口径することにより火薬は弾丸に使われる材料を節約できる。
(セコい話と思うだろうが、莫大に消費される小銃弾薬の単価を節約することは、結果おおきな節約となる)
こういったことで明治の先人が知恵を絞ったのだろう。
結果はどうなったか?
481名無し軍曹:01/08/30 21:35 ID:WAhNrG1A
その前に近代的な小銃の変遷について触れたい。
近代的小銃の条件しては。
無煙火薬、小口径高速弾化、連発式、頑丈な機関部、一動作で装填できるクリップ方式などであると思う。
この条件の中で特記すべきは、小口径高速弾化だろう。
1886年、フランスで無煙火薬が発明され、小銃の初速の大幅な向上が可能になり、小口径化された、冒頭にあげた(なにか画期的な新技術)とは、まさにこれだろうね。

そしてこの基準に見合う小銃が採用されたのが
日本:1997年、30年式歩兵銃
アメリカ:1903年、スプリングフィールド1903
ドイツ:1898年、98モーゼル(1888年のM88とするか、迷うなぁ)
フランス:1890年、MLe1890
イタリア:1891年、M1891カルカノ
イギリス:1889年 りー・メトフォード
ロシア:1891年、M1891モシン・ナガン
オーストリア:1895年、M95マンリカ

こうして前々世紀と前世紀をまたいで近代的な小銃が出揃ったわけだ。
戦艦でも企画的な英戦艦ドレットノードにちなんでド級戦艦という区分があるように、
こちらも近代ライフルの開祖モーゼルにちなんで「モ級小銃」とでもするか。

ああ、ここまで書いたら疲れた、寝る。
482ガバ:01/08/31 01:17 ID:PEvdos6k
軍曹 殿 丁寧な解説、恐縮です。続きをお待ちしております。ワクワク・・・。

 本日、所用で初めて名古屋で名鉄に乗りました。途中、車窓に大きな工場を見つけて
眺めていると、「豊和工業」の看板が・・・製品も看板に書いてありましたが、さすがに
ライフル銃とは書いてなかったようで・・・。
 99式小銃の生地は名古屋造兵廠であることを思いながら景色を眺めておりました。
483名無し三等兵:01/08/31 01:38 ID:V410oOAE
>>477
ロシア製実包は確かにベルダン・プライマーですね。308だと長いのでちょっと
見にくいですが、7.62X39だとバッチリ二つの伝火孔が見えますね。
ついでにコロシブ・プライマー?かと思って、念の為これを撃ち終わった後は銃身、薬室
は言うに及ばず、ピストン、ガスシリンダー内部も徹底的にクリーニングしました。
通常の方法ではリロード出来ないので薬莢を持ちかえっても意味ないのですが、参考の為
保存してあります。以前まで出まわっていた100円弾はボクサーで普通にリロード
出来ましたが、雷管などはラッカーが塗られてブレットもクリンプされていましたね。
価格ですが、100円弾が85円と言うのはその当時の特価情報…これは聞いてからも
買いに行きませんでしたので、過去私が購入したのは100円です。
でも、ロシア弾は308では85円が定価の筈ですよ。同じパッケージでグレードの違う物
がない限り、ボラレましたね。あれは85円でもボリ価格の筈…日本国内の射手は喜んで
買いますが、海外でのファクトリー弾の価格を知るとガックリきますよ。
もっとも関税その他、諸経費がかかるので一概には比べられませんが…。
484名無し三等兵:01/08/31 01:41 ID:GyX4K/7Y
さて、ヘッドスペース及び薬室後端とボルト先端との隙間に関してですが…
その前にこの手の話題は私にとっては興味深い話題ですが、「いつまでスレッドと関係
ない話をしとんじゃ、ゴルァ!」という非難が来る前に、少しエクスキューズを…。
ヘッドスペースと言うのは精度、耐久性云々以前に銃の撃発、発射という一番基本的な
部分に関るもので、これがきちんとしていないとまともに発射もままならないと言う物
です。
これは水冷式が絶滅して空冷式がほとんどとなった現代の機関銃では無視出来ない物です。
何故なら、1本の銃身で連続してフルオートで撃てる時間、弾数にはおのずと限界があり、
スペアの銃身と交換して行かなければ、持続して発射を続ける事は不可能だからです。
銃身を交換するという事は厳密に言えば薬室とブリーチ・フェイスまでの距離がその都度
狂う可能性があると言う事です。
もちろん現代の汎用マシンガン、SAWはそれを考えて設計をしてありますが…
ブローニングM2にはヘッドスペース・ゲージがチェーンで付属しており、両端が
.206インチ、.202インチとなっており、この数値の範囲内に収まる様に銃身を結合する…
と言うのはこのスレッドを読まれている方なら御存知でしょう。
と言う訳で、この手の話題も機関銃と全く無関係ではありません。

さて薬室のサイズですが、手元にある何本かはどれも御指摘の様に少なくとも大きめで
ない事は確かですね(自動は除く)。
と言うのも銃身交換をする際にネック径を指定して注文するので…タイトネックも
あれば、ファクトリーロードが撃てるサイズもある、という感じですが、ボルト
アクションに関してはどれも薬室径はタイトめですね。
新しい銃を購入した時、あるいは銃身を交換した時、私がチェックするのは、ライフリン
グ・ツイスト、リードエリア(起綫部)の位置などでヘッドスペースに関してはチェック
を行ないません。
何故かと言うと、上記に書いた様にあまりに基本的な数値ですので、これが狂っていると
なると過大の場合には不発が頻発し、小さい場合には閉鎖不良が起きる、と言う訳で、
異常に気づかずに撃っているという事があり得ないからです。
それ以前にヘッドスペースが狂っている状態で銃を出荷する銃メーカー、あるいは銃身
交換を行なうガンスミス…と言うのもまず普通では考えられないからです。
…とは言うものの、せっかくの御教授ですので理屈はともかくやってみる事にしました。

結果は0.2mm未満という所ですね。仮にこれより大きくても一発撃てばファイアフォーム
されて次からはフル・リサイジングをしない限り、ピッタリと薬室にフィットして問題ない。
小さい場合にはちょっと問題ですが、ファクトリー弾を撃つ時などに装填の段階で
異常に気づく筈。
これがヘッドスペースをチェックしないもう1つの理由ですね。基本的にファイアフォー
ミングした後にネックサイジングだけならば、考える必要がない。
換え銃身(加工済みの銃身)を交換する際にも通常の機関部にネジ込む方式のボルトアクション
ならヘッドスペース・ゲージも必要ない位なので…。
ただ、ネックサイジングだけで反復してケースを使っていると、次第に薬室一杯の大きさ
にまで成形されて、ボルトハンドルを閉鎖するのにかなりの力を必要とする様になって
しまいますので、何回か毎にフルリサイジングはかけなければなりません。
その際に例にあった「ウニュ〜」と「ギュ〜〜」の差を体感しておく必要はありますね。
これは薬室のヘッドスペースではなく、薬莢のサイズの変化から来る物ですが。
最初の新品ケースの時には「カチャリ」と閉鎖出来ますが、段々「ウニュ〜」に近くなって
来ますね。この辺が命中精度上、一番おいしい所です。

さて、次は薬室とボルトフェイスの隙間…ですが、これは砲底面ではなく遊底の先端
なのですね?
となると、ボルトフェイスの形状の違いによって大幅に差が出る事になりますね?
御指摘の様に「遊底を閉鎖すると遊底の全面、ボルトフィエイスの周りの縁がこれを覆う
ようになる。」と言うのはカウンター・ボアードのボルトフェイス形状の銃ならそうですが、
フラットな形状のボルトだとそうはなりませんね。
その場合、1〜2mmどころではなく相当の隙間があく事になりますが、この理解で良いの
でしょうか? この隙間はヘッドスペースとは無関係ですが、これも環状破断に影響して
いるとなれば、カウンターボアード以外のボルトフェイス形状は不利という事ですね。
485名無し三等兵:01/08/31 01:42 ID:GyX4K/7Y
>>478
あと、薬莢の伸びですが、これはこのスレでも以前ありましたね。
薬莢は発射する事によって縮み、リサイズする事によって伸びる、という内容だったと
思います。
恐らく、発射後の薬莢を計測させてから、リサイズさせてその辺を確認させようという事
なのだと思いますが、実射と並行してレスを書くなんて大変な労力ですのでそれは遠慮
させて頂きます(笑)。夏休みもとうに終わった事ですし…
一応私も複数丁のライフルを所持して、これまでにそれぞれの発射前の薬莢、発射後、
サイジング後、等などの薬莢の長さ、ネック径などを計測して記録してあります。
ただ、タイトな薬室からの発射では10回リロードを繰り返しても0.1mm位しか違わない。
そこで、カスタム銃身に交換する前に大き目のファクトリー銃身で計測した結果を記録
していた筈…と昔の記録を久々に見返して見ると…
1回撃った後の薬莢の伸びは約0.04mm。10回繰り返すと、0.4mm前後の伸びになる。
実はこの数値はそれを計測した時とほぼ同じくらいの時(10年くらい前)に「銃砲年鑑」に
同じような実験をして報告した記事が載っていて、その実験結果と概ね一致している。
この記事によると、「ガスは気体であるが、極めて高速で高圧であるので、ケースの壁は
発射のたびに薬室の鉄へ叩きつけられる事になる。鉄床の上に置いた黄銅板を金槌で叩く
事と同じである」とあり、また「発射すると横に伸びて太くなるので全長が縮み(ごく僅か
の例外がある)、リサイズして細くすると長さが伸び…」ともあります。
つまり、薬莢は発射ガスによって圧延加工のごとく伸ばされるのは確かなのだが、発射
直後はまず外径が大きくなる方向に伸びて(これが結果的に全長が縮む事になる)、次に
リサイジングする事によってその伸びが縦方向に変換されて全長が長くなると…。
さらに発射ごとの発射前、後のケースの長さの表もあり、発射直後は若干短くなり、その
後のリサイズでそれ以上に伸びる。その差が発射を繰り返すたびに積もり積もって
ケース長が伸びていく事になるようですね。

しかし、0.2〜0.6mmと言うのは自動銃でも1桁大きくないですか?
それだけ縮むとなると、リサイズではそれ以上に伸びると言う事になりますか…?
上記の銃砲年鑑でのテストでは使用銃は1903A3、参考までに最後の1発はRem.742を
使った、との事。
結局1発ごとの伸びは0.05mmとの結果。これは表を見ると、0.05mm短くなって、
リサイズで0.1mm伸びて、その差が結果的に0.05mmの伸びとなるようですね。
私の手もとの自動銃の何回か使った薬莢(リサイズ前)を計測しても新品薬莢とさほどの
差が出ていないので、短縮と伸びのバランスが上手く取れているのかも。
普段撃つのはタイトな薬室のボルトアクションなので、1発撃っただけではその差は殆ど
判らないと思いますので(0.05mmのノギスの計測値以下と思われる)、今度自動を撃ちに
行く時には計測してみましょう。

あ、あとSS109の弾頭重量は61〜63grです(資料によって違うので、グラムを
グレイン換算する時の誤差か?)。
486名無し軍曹:01/08/31 15:11 ID:lbQZ9Dh2
しかし、0.2〜0.6mmと言うのは自動銃でも1桁大きくないですか?>>>こ、これは
ぬかった!
君のご指摘どおり、1桁大きい。
銃砲年鑑を読んでいるのなら話が早い。
私もこれ以前から薬莢の伸びについて疑問に思っていたのだが、この記事で長年
の疑問が氷解した。
そしていろいろな口径や銃でテストを繰り返し、確認した。
そして時間が経ち、一桁間違えて記憶していた。
まことに申し訳ない、みんなにお詫びすると同時に指摘いただいた485氏にお礼
を言う。
0.02-0.06と指摘させていただく。
この記事の頃は私も熱心に勉強していた頃で大変参考にさせていただいた。
以前にも書いたが著者の伊藤シン吉氏という方は、信頼すべき大先生と思う。
ところで、この記事について、当時、私が一番疑問に思った事は、なぜ?最後だ
けREM742だったのか?ということだった。
いろいろ推察して、全猟へ問い合わせした結果、私の推察と向こうの答えが一致
した。
理由は、薬莢が伸びすぎ、1903の薬室へ入らなかったのでREMを使った、という
ことだった。
要するにREMの薬室はブカブカだということだ。
なぜ?そんなにブカブカか,,興味を覚えて742の中古を買って、他の銃とも比較研究した。
結論としては、自動銃の薬室形状は、回転のために工夫(いい工夫とは限らな
い)がされている、といったところだろうか。
レミントン系の自動銃42が伸びないかも?とさせてもらったのも、その考察の結
果だ。
それともうひとつ、742.7400は辞めておいた方がいい・・・・・・・
君の銃はかなりHSがタイトなようだ。
銃身交換の際に指定していないそうだが、用途に合わせてガンスミスがタイト目
にしておいてくれたのだろう。
試しに砂粒を少し、薬莢のケツにくっつけて閉鎖してみてくれ、閉まらんはず
だ。
と、言っても、いい銃のようだから、嫌だろうな〜
要するハンターや兵士の銃は、野外を転げまわるので、HSを大きめにしておかな
ければ不都合が起きる。
銃の疲弊を知るのは、起綫部の位置の計測(ただし最初の位置寸法がわかっていない比較ができない)や目視によるライフリングや起綫部の検査などと同様、HSの測定がひとつの目安になる。
だから、機会があれば試してみることを薦める。
HSゲージを買えばいいのだが、紙で代用できる。
それと数値を推察するのには紙の方が便利だ。
487名無し軍曹:01/08/31 15:12 ID:lbQZ9Dh2
それと、君は交換銃身を持っているのだね?
それはもともと容易に交換出来ることをを前提に作られた銃なのだろうか?
それとも、通常の銃の銃身をバレルレンチで交換しているという意味なのだろう
か?
後者であれば、できれば付け替える都度、HSの確認を薦める。
それとその銃は、頻繁な銃身交換に対する工夫がされているだろうか?
通常のライフルの銃身は脱着交換が可能だが、頻繁に行うには適していない。
HSが狂ってくる可能性がある、さらに命中精度にも影響が出る。
銃身の締めこみ量の管理は、合わせマークで行っているのだろうか?トルクで行
っているのだろうか?
長期に渡り、脱着を繰り返していると、合わせマークの場合、+に、トルクの場
合−になってくる可能性が高い。
薬室後端と遊低前面の透間はその理解でいいよ。
そして透間が少ないほど、薬莢の疲労が少ない。
薬莢のこの部分とエキストラクターの周りは、どうしても覆うことができない。
レミントン700など、リング状のエキストラクターを採用し、エキストラクター
装着の為の切り欠きをなくし、薬莢を完全に覆う、と能書きしているが、それで
も透間はある。
ただし、透間の大小よりもHSの方が薬莢のモチには重要だ。
撃発中、薬室の中で薬莢が、どう動くか?私なりに推察すると。
まず撃針に押され薬莢は前進して撃発する。
そうすると薬莢の中の圧力が高まり、薬室に張り付く、同時に弾丸も動き出すがが、これによって薬莢は後ろへ蹴飛ばされるのだが、これより薬莢の張り付く力の方が早いというか、強いのではないかと思う。
そしてある程度、張り付いたところで(透間がひとつのポイントになると思う)今度は、後ろへ行こうとする(透間以降の薬莢は肉厚が厚く、伸びにくい)しかし前方は薬室に張り付いているで、透間の辺が伸び、ヘッドが包底面に激突する。
と私は考えている。
しかし、ヘッド付近の伸びより、ふくらんで張り付くために横方向へ伸びる量の方が多いので全長が縮まるのだと思う。
その証拠として、HSが過大な銃で撃つと、薬莢の全長が伸びる(ただしこれは、もう規定を外れるか、外れる寸前のHSだ)

61〜63grです(資料によって違うので、グラムを グレイン換算する時の誤差か?)。>>これは、公差を含んだ重さではないかな?7.62mmM2ボールは公称150グレイン、許容公差147.5〜150.5だよ(だったかぁ?もう数字に自信がなくなってきた)
軟らかい鉛で弾芯ができているので弾丸は公差が大きい。
488名無し三等兵:01/09/01 00:00 ID:kpfamWBc
>>486
やはり1桁の違いだったんですね。この位の変化ならノギスを使わずとも目視で確認
出来るでしょうから、薬莢を拾った段階で気が付くでしょうからね。

なるほど、最後だけRem742を使ったのはそう言う理由だったんですね。
本来ならここまで伸びるまでにトリミングするところですからね。
御指摘のように自動銃は薬室のサイズもそうですが、他の部分も「回転させる」為に犠牲に
している部分が多いですね。自動はボルトアクションに精度の点では勝てない、と言われ
ているのも無理からぬところです。
しかし、近年は研究が進んで、特にM1AやAR10をベースにチューンナップした物は
通常のボルトアクション並みか、それ以上の精度を出す銃もあるようなので、今後注目
して良い分野かもしれません。

銃身のリード・エリア(起綫部)の磨耗は定期的にチェックしていますが、これも銃身を
外した状態だと簡単に計測出来ますね。
確かに新品の状態での位置を計測していないと意味がありません。
ライフリングの状態を目視で確認するのはかなり難しいですね。二つに割ればその状態は
手に取るように判りますが、割った段階で意味がなくなりますので、事前に知るとなると
ボアスコープか何かで見るくらいでしょうか。
銃身を割って見ると、ライフリング表面のジャケットのこびりつき、リード部の焼損状態
がよく分かります。発射弾数と照らし合わせて今後の参考にはなります。
489名無し三等兵:01/09/01 00:07 ID:zBNbleW.
あと交換銃身に関しての御質問ですが…いわゆるブレイザーとかモーゼル66、
SAUER200等のように銃身交換を前提にした銃ではなく、機関部にネジ込むタイプの
普通のボルトアクションの形式です。
で、ヘッドスペースについてですが、基本的には御指摘の点は全て正しい…と思います。
しかし、実際の作業の上ではヘッドスペース・ゲージは必要ありません。
何故かと言うと、御指摘の通り銃身を付け外しする度に銃身の装着位置は僅かにズレが
出てきますが、そのズレはヘッドスペースを変化させるまでには行かないからです。

ここの所をさらに詳しく御説明しますと、ヘッドスペース・ゲージと言うのはGO、NO GO
の二つがある事は御存知だと思いますが、許容出来る交差規格内ギリギリのGOと
最大限度を越えて作られたNO GOとでは大体0.2mm位の許容範囲があります。
次に銃身を機関部にネジ込んでいく際に当然スクリュウの転度に沿って締め込まれていく
訳ですが、一回転するのにどれだけ長さ(締め込まれる深さ)が変化するのか…と言う
のはハッキリと知りませんが、少なくとも銃身取りつけ位置のズレがそのまま長さ
(ヘッドスペースに関る薬室の位置決定)にならない事だけは確かです。

実際の作業ですが、バイスに銃身を固定し、仰る様にレンチを機関部に装着してから、
外し、あるいは装着します。
取りつけの際にはレンチを手で叩いて止まった所で固定。そういう意味ではトルクで管理
しているとも言えますが、一応合わせマークも念の為付けてあります。
この「手で叩いて止まったところ」と言うのはいい加減のようですが、ここからレンチを
ハンマーで思いっきり叩いても合わせマークから殆どズレないのです。
つまり、わざと間違った位置に固定しようとしたくても出来ない位のものです。
もちろん御指摘のように脱着を繰り返すと、この止め位置は次第にズレていきますが、
最初の位置からほんの僅かです。回転する止め位置でコンマ何ミリと言う所ですから、
ヘッドスペースに関る実際の位置決定では0.0何ミリという所でしょう。
この百分の数ミリという誤差を調べる為に0.2mmのゲージを使うのは最初から無駄である
…という事になるかと思います。
極端な話、最初の止め位置から半回転もズレたとしたら別かもしれませんが、まずそれ
だけのズレは出ないでしょう。
実はこういった事をしている(自分で交換する)射手は私の周りに他にたくさんいて、
皆、通常のねじ込み式の銃ですが、HSゲージを使っている人は知る限り一人もいません。
特に私の場合、年に数える程しか交換しませんので、止め位置のズレもさほど進行しない、
と言うのもありますが。
頻繁に交換作業をした場合に合わせマークで行った場合には確かにプラス側に偏移する…
あるいは最悪緩んでくると言う事も考えられますが、トルク(と言うか叩いて止める)で
行なう場合には問題ないです。大抵ハンマーでガンと叩いて終わり、という感じです。

ただ、これはチャンバリング、銃身のネジ切りを適性に行なった場合であって、最初に
バレル・ブランクから加工する際にはもちろんヘッドスペースのチェックは絶対必要に
なるかと思います。
と言うか、そういう適切な加工を施された銃身だからこそ、上記のような個人での交換が
行なえる訳です。
これがブランク、あるいは未調整の銃身をフィッティングさせるには自分でヘッドスペー
ス・ゲージを使って加工しなければならないでしょう。
490名無し三等兵:01/09/01 00:08 ID:zBNbleW.
あと、撃発時の薬莢の薬室内での動き、圧力のかかり方は概ね御推察通りだと思います。
ヘッドスペースの過大な場合は薬莢の全長が伸びる…との事ですが、これをさらに越える
状態ですと、薬莢のヘッド部が切断される事になるのだと思います。
この状態を銃の設計上見込んでいる物がH&KのG3を始めとするローラーロッキングで、
これは撃発して弾頭が銃身内を推進している間にボルトが僅かですが後退を始めます。
まだ薬室内がハイプレッシャー下にある状態でまさにヘッドスペースの変化が起きて
しまう訳です。
しかし、H&Kは薬室にフルートを加工する事によって発射ガスの一部を薬莢と薬室の間に
流入させて薬莢の張りつきを防ぎ、確実な作動を得る事に成功しました。

>>これは、公差を含んだ重さではないかな?7.62mmM2ボールは公称150グレイン、
許容公差147.5〜150.5だよ(だったかぁ?もう数字に自信がなくなってきた)

3グレインも許容誤差があるのですか? SS109に関しては4グラムという事ですので、
62.5grですね。これもプラマイ2gr程度の公差が認められているんでしょうか?
シェラでさえ品質管理は+−0.3grだそうですから、ずいぶん大きい誤差があるもんですね。
シェラのような大量生産メーカーでも上記の数値ですから、カスタム・ブレットなら
さらに誤差は少ないと思います。
もっともM16A2やミニミで撃つ分には大した事もないのでしょうね。
グルーピングを小さくする方向ではなく、弾幕を張るのが目的ですからね。
491ガバ:01/09/01 00:57 ID:qhsvA.sM
万一にもこのスレが失われるのは、余りにも惜しい。

軍曹殿、8mmNambuさん、その他コテハン、名無しの皆様、ログを残して、
またどこかの板で必ず続けましょう!。

 万万が一の場合は取り合えず「同志よ・・・ご苦労だった」スレの
 http://www80.tcup.com/8057/oouzu.html
 『2ch軍事板緊急避難所』
 http://www.shitaraba.com/bbs/gunjii/index2.html#5
 『軍事@したらばBBS』
 http://www.megabbs.com/mil/index.html
 megabbs@軍事安全保障
 http://home.att.ne.jp/sun/fujisin
 ベンゼン中尉殿ご提供
 http://www.toban.com/etc/military/
 「軍事@当番」

のどこかで。
492名無し軍曹:01/09/01 18:02 ID:qv2R/fk2
>>489
なんと熱心な。
私も一時期、仕事も寝食もわすれ、日夜精進していたのだが・・・
自分としては能力、金銭、時間すべてを許す限りつぎ込み、結果{深遠なる弾道学の真髄に到達するは、私のような凡才の一個人には到底不可能である}という
結論に達した。
さらに{な〜〜に、標的の方に鉄砲向けて撃てばソコソコ当たるわ〜充分充分}と悟りをひらいた。
以来、心を入れ替え、能書きを垂れることに専念することにした。
という訳で、きょうも能書きを垂れさせていただこう〜〜

まず鉄砲に対してのポジションについて一言、述べておこう。
私も鉄砲撃ちであるから、先に述べたように悟ったとしても、当たるに越したことはない。
「当てたい」とか「当たる鉄砲が欲しい」というのは鉄砲撃ちに共通した願望だ
ろう。
ただ、私の場合、それ以上に「なぜ当たるか?という理由を知りたい」という願望の方が、はるかに強い。
言い換えれば「なぜ外れるか?」も知りたいわけだ。

君としては、俺の銃にHSゲージなんか役に立たないぜ!と思うだろうが、それはまさにその通り。
HSゲージもいろんなメーカから各種、販売されていて寸法も精度も違う。
計測式のものもあるが、原則HSゲージの役割は、HSが許容範囲内か否か?を確認する為の物で、計測はできない。
HSは命中精度に影響するものであるから、寸法と命中精度の関係を知りたいもの
である。(この辺のところが私のポジションだね)
だから紙を使っての計測方法を教えた。
この方法は多少なれを必要とするが、意外と正確である。
君の場合、薬莢を薬室に合わせ、その後ネックサイズだけするという方法を取っているから、すでに.308ではなくなっている。
大げさだが、.308名無しカスタムというワイルドキャットになっているわけだ。
だから、.308のHSは、あまり役立たない。
HSゲージを特注すればいいのだが、そこまでする必要はないので.308名無しカスタムの薬莢を使う。

それから、ネジというものについて説明しておくと。
ネジというものは、脱着する為にある場合と完全に固定するために使う場合がある。
銃身の結合ネジというものは、完全に固定するにほぼ近い使い方だ。
高いトルクで締めこみ、ネジとネジ山がつぶれあいきっちりかみ合い大きな摩擦
を発生するまで力をかける。
君が銃身を外した際、機関部の前側を見てくれ、多少なりとも銃身が食い込んだ跡が残っているはずだし、銃身側もネジが終わって、立ち上がる部分がつぶれ出
しているはずだ。
こういった高いトルクをかけるネジというのは、本来、使い捨てだ。
本来、拠所ない事情で、はずし、あらたに結合する場合はネジを交換するのが原則だ。
再度、同じネジを締めこむと、以前と当たる位置が変わりつぶれる。
こいやって繰り返していくと、俗にいう「ネジが痩せる」という状態になっていく。
そうなると透間が出てきてガタが発生する。
震動でより激しく動き、ネジがさらに痩せ、ガタが発生する
ネジを強いトルクで締め付けるという事は締め付けられ側、機関部もいささか歪みが出る。
歪みというほど大げさなものではないが。
そうなるとロッキングラグなどの当たりも違ってくる。
「撃ち捨て」というのをご存知だろうか?
ラグの当たりや、起餞部をある程度、発射することによって落ち着かせる。
ラグなどはどんなに精密に作っても、完全に当たっているとは限らない。
これに実際発射することにより、力を加え、落ち着かせるということなんだが、
脱着を繰り返すと毎回、当たりに変化が出てくる可能性がある。

以上が能書きなんだが、実際どの程度、命中やHSに反映されるかわからない。
493名無し軍曹:01/09/01 18:02 ID:qv2R/fk2
以前の私だったら、実験してみるところだが、もう気力がない。
日本では許可もきびしく鉄砲の数を増やすにも容易ではないから、替え銃身を持
っていて適時、交換するという手法を取る人が、近年、増えているようだ。
これがどういう結果になっていくのか?ぜひ、知りたいとこだ。
ただ、君の話でちょっと気になるところがあったのだが。
この「手で叩いて止まったところ」と言うのはいい加減のようですが、ここから

ンチを ハンマーで思いっきり叩いても合わせマークから殆どズレないのです。
>>このほとんどズレないというのは、どの程度なんだろう?
銃身の結合は、簡単に廻ったところから、10度〜15度程度、トルクをかけ廻し固
定(ハンマーで思いっきり叩けば用事は足りる)ということになっている。
(この10〜15度、ネジの場合、一回転で何ミリ動くかを計測して(ネジの規格が
ある)回転の角度によって摩擦量締めこみ量がわかるんだけど)
ピタっと止まってしまうという事は、そういうネジの切り方をしているのだろう
か?(そういうネジの切り方もある)
それが、ガンスミスの脱着への対応なんだろうか?
私だったら、頻繁な脱着への対応は、、そうだね、まず機関部前面の縁を平滑に
削り、包底面との並行、ねじ山との垂直を出す(通常の銃身交換でも、精度を出
すならやる必要がある)
そして銃身側にも幅広のフランジを削り出し、これとピタっと合わさるようにし
たらどうたと思う。
494名無し軍曹:01/09/01 18:06 ID:qv2R/fk2
>>ガバ氏へ
なんだか、みんなが2ちゃんがなくなるとか騒いでいるがなんのことなんだい?

豊和の工場を見たの?
駅のすぐ目の前が豊和の正門だっただろう?
工場は広いよ。
なんていうか、ひとつの丁目ぐらいある。
ただし火器工場はその一部だ。
その他は、工作機械、繊維機械、サッシなどを作っている。

それで「モ級小銃」だが。
確立以後、WWUまでの間にいくつかの点が直され、ほぼ同じような形態となった。
まずは銃身長だろう。
モ級小銃は、それ以前の小銃の習慣を引き継ぎ、2種類の長さがあった。
すわなち歩兵銃と騎兵銃。
歩兵銃はおおむね銃身長75-80p、
これは黒色火薬の時代、この程度の長さがないと火薬の圧を有効に使えなかったこと、白兵戦の際、銃剣をつけて戦うにの手頃な長さ(原則長いほうがいいが重
量や取り回しの問題から自然に定着した)として定着した。
そして騎兵銃は45-55cm
騎乗での操作性の問題、馬上から撃つことが滅多にないが、長いと騎乗中、邪魔になる。

この歩兵銃と騎兵銃が統合された。
理由は単一銃にしたほうが、生産性、保守、訓練などで便利だというのと、白兵戦という戦闘形態や戦闘兵科としての騎兵の存在がむずかしくなってきたからだ
ろう。
これはモ級小銃の基本的な性能に由縁すると思う。
早くなった連射速度(再装填の時間も含めて)と長くなった射程により、攻撃側にとって決戦の際、白兵戦に到るまでに、飛来する弾丸の数と、弾丸に身をさら
す時間が長くなった。
要するに生存確率が下がった。
例をあげて計算すると歩兵の進撃速度が時速10Km、騎兵が30Km(馬のスピードは想像がつかんがとりあえず)モ級小銃が射程1000mで連射速度が毎分7発
(再装填の時間もいれて、ある程度狙い込むという前提である、通常6〜7発が実用発射速度とされている)
単発元込めの小銃(黒色火薬使用)が射程500mで連射速度4発(これは私の推定)
これで計算するとひとりの兵士が敵一人当たりに浴びせられる弾丸はモ級小銃で歩兵に対し42発、騎兵に対し14発、射程を同じ500mでも21発と7発となる。
これに対して単身元込めで歩兵に対し12発、騎兵に対し4発。
(最近、数字にとんと自信がなくなった、誰か検算してくれ)

騎兵は進撃速度が速いので突撃の間に受ける弾丸の発数は少ないが、人馬合計で表面積が歩兵よりかなり大きい、さらに遮蔽物を利用できないので生存確率が低
い、しかし騎馬のまま切り込み敵を蹴散らすという効果は大きく、長い間、騎兵の突撃は効果的な戦闘手段とされていた。
これが白兵戦に持ち込むまでの生存確率が下がったことにより、騎兵が廃れ出した。
その後、機関銃により完全に決戦兵科としての役割を絶たれる。
モ級小銃の確立からWWTあるいはWWU前までの間、機動力を生かしての侵攻や偵察で余命を保ったが、自動車や兵器の進歩(騎兵は耐攻撃性に乏しい)のため、完全に消え去る。
日本でも昭和14年に騎兵科は廃止された。
騎兵が廃れりゃ騎兵銃も重要ではなくなる。
歩兵も白兵戦の機会がめっきり減った。
白兵戦になる前にケリがついてしまうようになった。
それで長い歩兵銃も要らなくなった。
長くなったが、こういった理由で、小銃の長さが各国で統一されだした。
大体50〜65Cmが標準の長さになった。
一番早いのは米英。
英は1902年にSMLEを、米は1903年にM1903(M1903の騎兵銃は研究されたが採用されなかった)
ドイツは1908年にM98の騎兵銃(ker98、騎兵銃といいながら騎歩兵共通使用された)を採用。
フランスは1934年にMle1907/34、続いてMle1936
日本は1939年に九九式短小銃。
ソ連は1930年、あまりに長すぎるモシンナガン歩兵銃を切り詰めるが、騎兵銃も並行採用、そして1944年に1944騎兵銃を全面採用
イタリアは複雑な動きになる、1938年に歩兵銃、騎兵銃を採用してイタリアのみ
が両建てであった。

ありゃ、おりゃなんの話してるんだっけ?
495名無し軍曹:01/09/01 21:32 ID:nkeixu5w
そうそう、これだこれ。
口径転換の主な理由は、こんな問題が考えられた。1.補給上の問題、2.殺傷
能力の増大、  3.反動軽減の問題、4.銃身命数の増大、5.特殊実包
政策の成否 などである。」

それでね、結局、WWTで、各国、特に日本軍が想定してような長射程による小銃
の撃ち合いを行う野外決戦っていう想定が崩れてしまったんだ。

WWTの結果や日露戦争、日中戦争で日本得た戦訓を私なりに整理すると、
6.5mm小口径長重弾の近距離での殺傷力不足
遠射程での殺傷力を保つより中近射程での絶対的殺傷力重視。
長射程で小銃を撃ちあう局面がなかった、すくなかった。
さらに、歩兵側の兵器の充実により今後もないと判断された。
長すぎる小銃の取りまわしの不便さ。
騎兵の衰退、白兵戦の機会減少
特殊実包の使用機会増加。
こんなところではないかと思う。
これらを組み合わせると2.3.5の答えは自然と出てくると思う。
特殊弾丸の製造を易くして、焼夷剤などの充填量を多くするにには口径を増加させえばいい。
殺傷力をあげるには運動エネルギーをあげればいいんだが、そうなると反動が増加してしまう。
さらに銃身を短くすれば、軽くなりマズルブラストも強くなり反動が増加してしまう。
対応としては、装薬量を軽くして、さらには弾量の軽めの弾を使うことによって遠射能力は下がっても中近距離の殺傷力を確保しつつ反動を軽減する。
ただ、ここでひとつ疑問があるんだが、小銃での特殊実包使用はそれほど機会があったのだろうか?というのがある。
その他の理由により、口径の拡大の方針が決っていたので、付け加えたのではないかと思うのだが。
実際、小銃での特殊実包の使用状況、必要性などを知りたいものだ。
4の銃身命数の増加であるが、これは圧開弾などの技術もそうだが、九九式で決定的なのは銃身内のハードクロームメッキだ。
以前に書いたので、再度詳しくは書かないが、ハードクロームメッキをすることによって銃身命数はのびるのだが、まぁ長持ちすれば長持ちするほどいいのは当たり前。
ただ旧来の小銃には銃身命数と尾筒(機関部)の命数が大幅に違い、不経済だった。
この差を近づけることも目標だったのではないだろうか?
496ガバ:01/09/02 00:19 ID:HNMf2A4I
軍曹 殿、申し訳ありません。いわいる「ネタ」に引っかかったようです
(そうであることを望みます)。

 2ちゃんが滅びることにあんまり抵抗無いですが、このスレが消滅するのは
耐えられず、勇み足を踏みました。(鬱

 Yahooまで巻き込んで、仕掛けのでかいネタだったなぁ・・・。

 解説ありがとうございます。津野瀬氏の文章は、口径変更の目的と
メリットとデメリットが未整理のまま書かれている感があり、ちょいと
分かりにくいです。
 1補給と2殺傷能力と5特殊実包までなら92式実包で満足されたところで、
3は満足できなかったので99式実包作ってしまったのでしょうが、何故92式を
弱装化しなかったんでしょうか?(外出かな?)リムドとリムレス以外に性能的な
差があったんでしょうか?
 このスレの前の方をちらと見ましたが、良く判らず・・・。

 何となく99式小銃の性能確保が補給より優先された、ってオチだと予想される
のですが。

 この辺までの議論で、何故口径変更したかは明らかになりましたね。そうなると
2つの7.7mmの理由が次の議題でしょうか?(前レス見ると2種類どころじゃ無い
と言うのがもっと恐ろしいところですが)

 個人的には脱線ですが、モーゼルアクションのような前方閂子式とエンフィールドの
ような後方閂子について、軍曹殿及び他の皆様からお話をお伺いしたいのですが。
497名無し三等兵:01/09/02 15:57 ID:5rAEVOhs
>>492
まぁ私も一番熱心にやっていた頃よりは少しテンションは下がっていますが、一応
まだマイペースで続けて(あがいて?)います。
「当たる鉄砲」とよく言われますが、他の条件を無視して一番当たる…という事ならば
ベンチレストライフルしかないですね。しかし、これも公式競技では200ヤード、
もう少し距離を伸ばしたとしても300mくらいが守備範囲となり、もっと遠距離を撃とう
と思えば異なる口径、あるいはカートリッジを選択するしかなくなってきます。
そしてそう言った専用銃はレストスタンドから撃つのに特化していて、それ以外の用途に
用いるのは使いにくい。
従って「当たる」と言っても目的別に相応しいグルーピング数値と言う物が自ずと決まって
くると思います。
通常のアサルトライフルで1MOAの数値が出たら上出来でしょうし、逆に競技用、もしく
はボルトアクションのスナイパーライフルでその程度では当たるうちには入らないでしょう。

…で、ボルトアクション・ライフルを使って少しでも当てようと思って弾作りをすると
なると、フルリサイズをかけずにネックだけ…と言うのは常套手段の内に入ると思います。
一応、当てる為のリローディングの能書きを並べさせてもらいますと…
1、 様々なブレット、火薬を選択し、その組み合わせ、火薬量を試す。
2、 ブレットをシートする深さを調整し、自分の銃の銃身のリードに合わせる。
3、 ファイアフォーミングされた薬莢はそのままにして薬室に合わせた状態で使う。

と言ったところが最低限の基本で、これを無視して常にフルリサイジングを行ない、
弾頭も規定全長のまま、火薬量もブレットも特に考えず一定…という作り方をしていると、
ファクトリーロードと大して違わず、利点は弾代が安く上がるくらい、となります。

今回の論点のHSの命中精度への影響と言うのは上記の3、に近いかと思います。
ちなみに私の308ウィンですが、薬室にはファクトリーロードも装填出来、発射も問題
ありませんので、308ワイルドキャットではなく、普通の規格内にあります。
紙を使っての計測は以前書いた通り試しましたが、0.2mm位でしたから…。
そしてこれも以前書きましたが、このファイアフォームされた薬莢でさえも他の銃(自動)
に使う事が出来ましたので、ある程度の互換性はあると言っていいでしょう。

さて、何故薬莢を発射後の状態のままにしてネックだけを絞り、薬室にフィットさせた
状態で使用する事が重要かと言うと、ファクトリー弾などを普通に作られた薬室に装填
すると少なからずガタが出てしまう。
これは先日から何回か述べられている許容公差から来るものですが、適性な薬室と適性な
実包の組み合わせでも一定のクリアランスは生じてしまう。
この時引力によって薬室内の実包は薬室の真中ではなく下に位置する。
つまり、銃身軸から弾頭の中心がずれて位置する事となる。
このズレが発射後の平均射弾散布に影響し、結局「当たらない」事となる。

以上が薬莢をなるべく薬室に合わせた状態で射撃する理由と言うか、能書きですね。
これがどれだけの違いをもたらすか…、当たる理由となり得るかは難しい所ですが、
広く知られたノウハウの1つである事は確か。
ただ、これも1つの薬莢で永久的に続けられるものではなく、発射を繰り返すうちに
閉鎖が困難になってくるので、適宜フルリサイジングを行なって薬莢を元のサイズにまで
戻す必要はありますが…。言って見ればHSオーバーの状態に近くなる訳です。

あとHSの直接的影響としては撃発時にファイアリングピンによって叩かれた実包が僅か
でも動くのは精度に影響するでしょうね。これも具体的にどれだけ…と言われると難しい
のですが。命中精度というのは考えられる事を全てやって僅かに向上が見られる位ですから…。
撃発時、銃身・機関部は振動を起こし、この振動が精度に影響を与える事は古くから知ら
れており、この振動を如何に少なくするか、あるいは一定にするかが重要です。
498名無し三等兵:01/09/02 15:58 ID:5rAEVOhs
>>493
換え銃身を所持する人が増えている理由は確かに地域によっては丁数制限のような事を
しているので、それへの対策?と言うのもあるでしょうね。
ヘビーバレルの競技用ライフルに近い重量の銃を猟場に持って行くにはしんどい、逆に
細身の銃身で精度追求しようにも限界がある…と言う訳で…。
しかし、それとは関係なく、世界的にも1つのアクションに複数の銃身を持つのはトップ
射手の間でも一般的になっていますね。その理由は様々ですが…

あと交換時のズレですが、殆ど変らないと言うのは機関部と銃身のそれぞれに合わせ
マークを付けているので、目視で変らない…という意味です。
ただし、これも何回も脱着を繰り返せば、次第にずれてきますが、その都度止まる位置は
トルクによっては殆ど変らないという意味ですね。
基本的にガンスミスが交換する銃身とファクトリーとではネジの切り方に違いはないと
思いますが、ファクトリーでは締めつけトルクがかなり異なる様です。
この手の簡易レンチとバイスで交換するのに慣れた人がファクトリー・バレルを外そうと
したら外せなかったそうです。実際、レンチを販売している会社の説明にも「これは
ファクトリー・バレルを交換する為のものではない」事を明記してあります。
ガンスミスが銃身交換をする際には換え銃身の有無に関らず、レンチで外せる位のトルク
で締めるとの事なので、必要以上のトルクをかけている事になりますが、それでもネジの
切り方自体は同じのようです。

あと「撃ち捨て」ですが、豊和工業が銃身製作をした際に不良品の山が出来たそうで、その
原因は検速試験の際に行なう撃ち捨ての30発で起綫部が磨耗してしまう…という事が
あったそうです。
何でも30発の捨て撃ちで0.3mmも起綫部が前進してしまうとの事で、これへの対策と
して0.3mm起綫部を浅く作り、30発の射撃をしてからは図面公差の範囲内に収まる
ようになったそうです。
最初はラッピングで対処していたそうですが、これでは解決にならなかったとの事。
この「30発で起綫部が急速に磨耗する」と言うのは99式でも同じだったそうです。

そういや、最近消えてしまった板が幾つかありますね。
IDも付くようになったし、今までと変ってきている事は確かのようですね。
軍事板もスレッド一覧にアクセス出来なくなったんですけど、私だけなのかな?
499ガバ:01/09/03 00:23 ID:KNdiA3kU
 このスレの影響で、本日、モーゼルKar98k復活計画を決行。サビを落として
整備して・・・20年近くいじっていなかったけど、分解整備しやすいのはこの銃の
美点ですねぇ・・・マニュアルも見ないで出来ちゃった。
 スコープもついてます。4×32・・・CMC製のおもちゃです。夜間ですが、
400m先を狙うのが精一杯ですね。本日より某県某市のガバ邸周辺はスナイパー
ストリートとなりました。(藁
500名無し三等兵:01/09/03 20:17 ID:hotPcnTk
500get
501名無し軍曹:01/09/04 00:10 ID:Mpd7nKi.
>>ガバ氏
九二式実包は元々、89式実包といって89式機関銃(航空機関銃)に使われていた
実包だ。
だから、新規に開発されたのもではない。
重機関銃の口径拡大を求めれた時、手近になった89式実包を使ったわけだ。
そしてこの時は、重機関銃の口径拡大だけで、軽機関銃と小銃の口径拡大は考え
ていなかったのだろう。
その後、6.5mmの九六式軽機関銃を採用したことでもわかる。
さらにその後、軽機関銃と小銃の口径拡大の方針が出たのだろう。
ボディーの寸法が同じならリムドとリムレスは、弾道的、威力的には差がない。
民間用の実包で、同じボディーでリムドとリムレスとが存在する実包が何種類か
ある。
これらには威力の差があるが、理由は主として使う銃の強度に由縁する。
性能的には差がないが連発機構や自動機構に使う場合、リムドがやや不便だ。
特に弾倉式の銃に使う場合は、多少、設計に工夫がいる。
しかしソ連、イギリスは第二次世界大戦終結までリムドの実包で戦った。
小銃は、もちろん弾倉式の機関銃にも使った。
リムを取った理由だけどな〜〜しかとした理由を書いてあるには見たことがない。
おそらく一番の理由は、いまさらリムドなんて〜ってやつじゃないかと思う。
さらに私の推察だが、
30年式実包と九九式実包は、ヘッドの直径がほとんど同じだ。
九九式小銃、九九式軽機関銃は、それぞれ三八式、九六軽機関銃の口径拡大版に過ぎない(軽機はまさにそうだが、小銃は怒られるかもしれない)開発、製造移行が楽だと思う。


リヤロッキングとフロントロッキングについて。
このスレで規定した「モ級小銃」でリアロッキングは英国のリーエンフィールドだけ
だ。
最近のスポーツ用のライフル銃でもマンリカ、コルトサワー、レミントン788な
ど、少数派だ。
リアロッキングの利点は
1.遊底の前後量が少なくてすむ
フロントロッキングは遊底の前にロッキングラグをつけなければならないが、リア
ロッキングは遊底のボディーに付けられるので、その分、短くなる。
2.コストが安い。
フロントロッキングは、レシーバー前面にロッキングの為の溝を加工しなければなら
ないが、リアロッキングは、排莢口などを使える
3.作動がスムーズである。
フロントロッキングは遊底前方にロッキングがあり、それをガイドとして、子後方の
ハンドルで前後に動かす。
リアロッキングは、ロッキングの位置とハンドルの位置が近い為、ねじりが出ず、ス
ムーズといわれる。

欠点。
1.命中精度が悪い。
発射の際、遊底に力が加わると、長い遊底を介して、ロッキングが力を受け止めるの
で、遊底の胴筒がたわんだり、傾いだりして命中精度に影響があるといわれる。
2.腔圧に対する耐久に劣る。
上の1に書いてある通り、長い胴筒を介して、力を受け止める為に、弱いといわれ
る。

以上だが、実際のところ、この能書き通りにはいかない。
しかし世の大勢は、フロントロッキングだ。
502名無し軍曹:01/09/04 00:13 ID:Mpd7nKi.
この時引力によって薬室内の実包は薬室の真中ではなく下に位置する。>>これについ
ては、意見を言わせてくれ。
これは違うと思うんだけどね。
引力によって下に下がるとはいえないと思う。
なぜかというと。
ライフル銃に実包を装填する時(まぁ射撃の時だね)まず、弾倉の上に置き(込める
のではなく、置くだけ)遊底を前進させ押し込み、ボルトを倒すのが一般的である
(というまでもなくこれしか方法はない(クロータイプのエキストラクターをのぞ
く))
ボルトはある一定のことまで、前進すると今度は、右へ倒すのと前進するのが同時に
操作される。
この時、エジェクター(プランジャータイプ、今の射撃銃はすべてといってもいい)
がヘッドを押し始める。
プランジャータイプのエジェクタースプリングは君も知ってのとおり、かなり強い張
力だ。
それをヘッドが押し縮めるわけだ。
そしてかなりの張力(テンション)がかかったまま、だいたい6時の角度から9時の
角度までこじられるわけだ。
さらに、エキストラクターもリムの引っかかる。
これは、まずスプリングを縮め、リムを乗り越え、溝に入り込み、3時から6時の角
度まで、こじっていく。
エキストラクターとエジェクターはほぼ対角線上にあるから、かたや包底面に押し付
けられ、かたや突き飛ばされた状態になる。
閉鎖が終わると、薬莢はかなり強い力で、6時方向へ行こうとする力(弾丸部分が斜
めに下を向くとでもいった方がいいのかな?)を受けたまま、薬室に閉じ込められる
のが原則だが、こういう不自然なこじりや張力を加わられるとすべての弾が同一の方
向を向くとは思われない。
ましてこの状態で、とても引力で下側によるとは思えないだが。
薬莢が引力でうんぬんは、以前にGun誌でターク高野氏が書いていたが、これを読
んだ時、上のような考えがうかんだ。
ターク氏は記述が正確で、私も常々参考にさせていただいているが、これはふに落ち
なかった。
それでいろいろ考えたんだが、以前に同じくアメリカのベンチシューター(ベンチ関
係の記事の中に書かれていたと思う)はエジェクターをはずす場合がある、と記述し
ていた。
このとこを前提に言っているのだろうか?
ことわる必要もないほど、アメリカのベンチシューターはエジェクターをはずすのが
一般的なのだろうか?
たしかに最近、エジェクターが最初からついていないアクションを見掛ける。
エジェクターをはずすのは、従来、薬莢を余計に飛ばし痛めたりしない為と理解して
いたのだが、こういう理由なんだろうか?
それだったら、エキストラクターの力も逃がす工夫をしなきゃいけないと思うんだけ
どなぁ、君はどう思う?
503名無し軍曹:01/09/04 00:14 ID:Mpd7nKi.
銃身交換についてだが。

世界的にも1つのアクションに複数の銃身を持つのはトップ
射手の間でも一般的になっていますね。その理由は様々ですが…>>これは知らな
かった、私は最近の射撃界の事情には、とんと疎い。
どういう競技の射手がするのだろうか?また理由は?
お手数だが、ご教授願えないだろうか?
それから、フォクトリーバレルが外れないのはトルクのせいではない。
適正な処置をしてやれば、なんら不自由なくはずれる。
フォクトリーバレルがはずれずらい理由を説明すると。
ライフルを組み立てる工程だが。
銃身とレシーバーを組み付けた後に、着色をする(いわゆる黒染めだ)
そして着色の工程は
1.湯煎や、蒸気を吹き付けたり、酸洗いによって、洗浄し脱脂を行なう。
この工程は複数やる。湯煎+酸洗いなど
2.アルカリ着色液で煮て、着色する。
3.湯煎、蒸気を吹きつけ、アルカリ着色液を除去する。
4.油煮、油で煮て、表面の粒子の中まで油を染み込ませ、防錆を行なうと同時に着
色を安定させる。
そうすると銃身とレシーバーの間に各種の液体が毛管現象で入り込んでしまう。
これは完全には除去できない。
これらの液体が固着したり、錆を呼んだりするので、はずれない(堅くなる)んだ。
こういった理由で、フォクトリーバレルははずれにくい。
こういった余計なものを除去してやればいいわけで、薬液処理(というほど大袈裟な
もんではないが)したり、熱を加えることだ。
ただいささかノウハウが入り、漫然とバーナーで炙ったのでは除去できない、さらに
いわいる焼きバメの(この場合は焼きはずしだが)応用で熱を加える。

10年ほど前まで、狩猟界などに記事を書いていて活躍していたワイルドキャットに
熱心なシューターがいたが、この人は研究熱心だったが、銃身の結合に関しては、勘
違いしていた。
フォクトリーバレルはゆるみ止めに接着剤を使っているから、はずれないと思ってい
たようだ。
それなら、着色してから、組み付けりゃいいじゃないかと思うだろうが、そりゃでき
ない。
さらにフォクトリーバレルの組み付けはトルク管理ではない。
これもできないんだ。
基線標準管理といって、平たく言えば、ネジを何度、何回転廻すか?で位置決めして
る。
それとバレルバイス、これは非常に強いトルクがかけられる。
押さえつけるブッシュをちゃんと型あわせして、滑り止めの松脂を適正に使えば、銃
身、レシーバーが歪むまで力がかけられるよ。
撃ち捨ての件だが、私は汽船部の撃ち捨てはやらなかった。
というかうまくいかなかった。
HSの撃ち捨てはやったよ(発射後の変化を確認しただけだが)
504名無し軍曹:01/09/04 20:08 ID:k4Hd/hjg
薬莢を薬室にフィットさせる理由だけど、主たる理由は、「腔圧を標準化する為の燃焼室体積の標準化」だよ。
鉄砲の弾を飛ばす仕組みは、自動車のエンジンと同じだ。
ガソリンと空気を混合してシリンダーに送り込み、点火する。
そうすると燃焼という化学変化を起こし、体積が膨張する。
膨張した気体は、ピストンを押し下げ、押し下げられたピストンの上下動はクランクで回転運動に変えられる。
鉄砲は火薬が燃焼して体積が膨張する。
そして膨張した体積が弾丸を前身させる。
薬莢の内容積が違うと言う事は、エンジンで言えば排気量が違うことと同じだ(正確に言えば、圧縮後の燃焼室体積かな)
さらに薬莢の体積は、薬莢が膨らむことにより可変する。
もうひとつ言えば、薬莢の膨らみ方、形、膨らむに要する時間は一定ではない。
こう言った事が腔圧、最大腔圧やそれに達する時間などにバラツキを起こす要因になる。
薬莢の肉厚や各部の硬度により各個の薬莢は違う膨らみ方をする。
こう言ったことを理解するのにはファイアーフォーミングをやってみるとわかりやすい。
ワイルドキャットなぞ、面倒と思うなら、.308の薬室で.243か7mm08でも撃てばいい。(勉強、勉強)
薬莢の膨らみ方が均一ではないのが、よくわかる。
ついでに243か7mm08の薬莢を.308からケースホーミングしてみるといい。
これも勉強になる
ああ、話が横に行ってしまったが、要するに薬室にフィットさせる第一の理由は、腔圧の標準化だよ。
こちらの方が、君の言う、引力での弾丸位置の不都合より大きいと思う
505名無し三等兵:01/09/04 22:16 ID:ummVw5m6
>>502
なかなか面白くなって来ましたね。最初に書き込んだ時はこういう展開にまでなるとは
思いませんでしたが…。
しかし、既にスレッドの内容とはどうこじつけたくてもかけ離れてしまいましたが、この
まま続けても良いもんでしょうかね? 私としてはたくさんあるスレッドの中でも
こう言うのがあっても良いかな、とは思いますが…。

さて、まず薬室の中に装填された実包の状態ですが、問題を整理してみましょう。

まず、第一にエジェクターはプランジャー・タイプに限らず、固定式のエジェクターも
少なからずあると思います。サコーなどは最近のTRGなどは別として大半が固定式ですし、
射撃銃をフリーライフルとすれば、最近は殆どエジェクター無しの物が多いです。
それにプランジャータイプの銃にしてもグルーピング・テストの時だけ外すなりすれば、
問題ないわけです。

第二に、仮にプランジャータイプのエジェクターを使う事を前提としたとしても、90度
の閉鎖角度ならば大体11時の方向に位置する事となります。
閉鎖角度によって多少は異なりますが、いずれにしてもスプリングのテンションが実包を
下方向に押しつけようとする力となって働く事は確かです。
つまり、論点としては「薬室に装填された実包が偏心する事により、弾頭中心が銃身軸から
ずれてしまう」事が重要で、その為に薬室にフィットさせる為に薬莢を発射された状態の
ままでネックだけを絞る事が精度向上の為に必要な手段の1つである…という事が
主題です。
その原因が重力であれ、プランジャースプリングのテンションであれ、他の何であれ、
ともかくクリアランスのある状態で薬室に装填すると薬室内で実包がその中心を外れて
位置してしまう、という事が精度へ影響するという事の方が重要なわけです。

御指摘のようにプランジャースプリングが薬室内の実包の位置に影響を与え、斜め下に
向くような力をかけている事は確かです。
そこでなるべくそうならない様に、つまり弾頭中心と銃身軸が一致する方向に近づける為
に1つの手段としてネックサイジングという方法が取られている…という事を言いたい訳です。
これは私が勝手に唱えている訳でも、誰がどう言った、という事でもなく、精度追求の為
のリローディングに関するごく常識的な事柄だと思いますが…
エジェクタースプリングのテンションがかかっている場合には重力よりも影響が大きい
でしょうが、どっちにしても下側に偏心する事は確かでしょう。
エジェクタースプリングのテンションがない場合には薬室内の実包はクリアランスがあれば、
その分重力で中心から下に位置するでしょう。これも簡単明瞭な事だと思いますが…
要するに偏心してしまう事が重要なのであって、理由は何でも良い訳です。

あと、ベンチレストライフルでエジェクターが付いていないのが一般的だったのは20年位
前の話で、最近ではむしろエジェクター装備の方が増えてきているようです。
昔、エジェクターなしが一般的だったのは仰る通り、薬莢を飛ばして傷めない為だった
ようです。最近では速射の為にエジェクターを付ける方向になっているようです。
本当はスプリングのテンションによる影響もあるので(それがどの位のものかはともかく)、
付けたくない所でしょうが、速射の必要性との兼ね合いで装備しているようです。
そこで固定式のエジェクターも考えられているとの事。
日本国内でエジェクターなしが多いのは速射の必要性がないので、昔ながらの薬莢を
傷めないという事が優先されているのだと思います。

また、それ以前にベンチレストライフルではタイトネックの薬室にネックターニングを
行ない、ネック部をタイトフィットさせるので、上記のネックサイジングどころではなく
もっと正確に銃身軸の中心と一致させる事が出来ます。
その場合にはエジェクタースプリングによる影響は通常の薬室とファクトリー弾の組み合わせ
程には出ないでしょう。偏心したくてもズレる程のクリアランスが殆どない訳ですから…。
506名無し三等兵:01/09/04 22:21 ID:ummVw5m6
>>503
交換銃身を用意するのはベンチレスト射手が昔から、フリーライフル射手がやるように
なったのは最近ではないかと思われます。
フリーライフルの世界では長い間、308ウィンが大勢を占めてきましたが(そしてそれ
は今も変りませんが)、最近は6mm口径の新しいカートリッジが徐々に増えてきています。
そこで、選手達はそれぞれの口径の銃を複数用意して試合に臨んだりしています。
中には複数のバレルド・アクションにストックを使いまわして対応する人、あるいは換え銃身
を用意して対応する人…と様々ですが、概ね308と6mmの2種で対応している様です。
これは気象条件によって、どれを使うかを決定しているとの事です。
あと予選と本選が異なる日程で行なわれるので、それへの対応も考えられます。
それから、これは本質的な理由ではないと思いますが、風がなくカゲロウがたちまくって
いる時、300m先の標的は弾痕どころか黒点の輪郭さえも歪んで見えるという状態です。
電子標的が装備された射場はともかく、そうでない射場では監的スコープで確認するしか
なく、いったん本射に入ると監的に問い合わせる事も出来なくなるので、そんな状態では
少しでも口径の大きい方が着弾を確認しやすくなります。

ベンチレストライフルでは気象条件、あと種目別(口径、重量など)に対応するという事
もあるようです。もっとも後者は最近では意味が無くなってきているようですが
フリーライフルでも風、カゲロウの影響は大きいのですが、より小さな誤差が問題となる
ベンチレストではそれ以上で、さらに射距離によって使い分ける目的もあるようです。
これは私も実感しますが、100mで当たる組み合わせが300mでも通用する訳では
なく、その逆もしかり…と言う訳で、その辺の調整も必要になってくるでしょう。
この辺の調整はリロードのセッティングで対処すると思いますが、中には銃身を交換する
場合もあるでしょう。

さらに銃身の使い方というか、普通一般的にはシーレン、ハートなどのカスタム銃身に
交換したら、少なくとも何千発かは撃つのが普通で、どんなに多く撃つ人でも1年は持ち、
通常は何年かは撃ち続ける訳ですが、ベンチレストでは銃身は正に消耗品で2千〜3千発
がせいぜいで、中にはちょっと撃ってダメだと判断したら、それ以上使わずに次のバレル
に交換していく…と言う人もいるくらいです。
そんな使い方ではスペアの銃身を何本も持っていてアクションに交換していくのが普通で、
いちいちガンスミスに交換を頼んでいたら面倒で仕方ないでしょう。
ちょうどレースでタイヤを交換するような感覚と言ったら良いのでしょうか…?

それから、ファクトリー銃身の取りつけが固い理由は組み付け後の着色作業の為だったのですか…?
それは知りませんでした。よく銃器メーカーの工場のライン紹介などでフライドチキン
よろしく?着色槽に漬けている様子が出てきますね
そうすると、機関部と銃身が同じ仕上げの場合はともかく、異なる仕上げの場合は
どうなるのでしょうか? どちらかにマスキングをするにしても却って面倒な気が…
あと、銃身のライフリングや薬室内に着色液が入り込むという事はないんですかね?
これも栓をしたり等の処置はするのでしょうけど

あと先日の豊和工業での起綫部の撃ち捨ての件での付け加えですが、薬室加工の際に銃身
にまっすぐ入らずに、「く」の字型に折れ継ぎの状態になっている事も原因のようです。
私が今まで試した銃身では僅か30発でリードエリアが0.3mmも前進するなんて事は
ありませんでしたから。
つまり豊和の一件は装填された際に片当たりになっている事が原因だった訳です。
薬室加工の際に芯出しが上手く出来なかったようですね。もっともこれは昭和35年頃で、
今はそんな事はないと思います(と言うか思いたい)。
507名無し三等兵:01/09/04 22:52 ID:ummVw5m6
>>504
おっと、ダブったようですね。腔圧の標準化ですか。それも確かにあるかもしれませんね。
と言うか、私も以前は薬莢が薬室一杯にまで膨らむ分、ガス圧がいくらか消費されてしまうので、
それが初速に影響し…?という事を考えていました。
それとも腔圧の標準化と初速の均一化とは関係ありませんか?
508名無し軍曹:01/09/05 14:28 ID:QwVuquB2
我々の話してる事は、理論的な意見交換とでもいうのか、実験で証明を出すとこ
とが、むずかしい。
たとえば、エキストラクターの命中精度に対する影響について、という一見簡単
なことでも解明しようとしたら、大変な労力(時間、金銭)がいる。
場合によってはトラックで依託机を射場に持ち込み据え付けるとこから始めなけ
ればならない、なにせがっしりした机を置いてる射場はないからなぁ。
そういう風に考えて行くと以前、書いたように真理を究めるのはむずかしい・・・・
勉強すればするほど、むずかしいことがわかってくる。
私はあきらめの境地に達し、ほどほどのところで満足することにした。
ところが最近は、ホドホドのレベルがますます下がり、トムの100円弾で満足し
てる状況だ。
なに100円弾だって5Cmぐらいにまとまるぞ、立派なもんだぁ〜
しかし口の方はまだまだ、よく動く!
さてエキストラクターの件だが
君の言うとおり、ネックがタイトであれば、問題は少ないが、まぁそれは置いと
いて話を進めると、確かに最近、固定式、メカニルエジェクターが復活の兆しを
見せている。
この間、どっかのアクションのカタログを見てたら、プランジャーとメカニカル
の選択が出来るようになっていた。
ここまでこだわるのだったら、エキストラクターの張力を弱める工夫はどうなっ
ているのだろう?
たしかにメカニカルにすれば、薬室から引きずり出す際の、プランジャーが薬莢
を右に押そうとする張力に対する抵抗という意味合いは軽減される。
これだけなんだろうか?
以前、ロシア製のライフルを見る機会があったが、プランジャーとメカニカルを
足して2で割ったような構造をしていた。
そして両方の利点を使える。
さらに部品点数も減り、工数も減る。
ロシア人は、鉄砲の設計に独特の才能があるね。

それとも腔圧の標準化と初速の均一化とは関係ありませんか?>>それでかまわ
ないと思う。
しかし屁理屈的細かさで言えば、腔圧曲線の変化による弾丸の変形度合いが違う
って問題が出てくる。
抜弾効力では、切開抵抗といって、弾丸の被甲にライフリングが食い込み溝を切
るまでの抵抗が一番大きい。
この間、弾丸は弾頭を押さえつけられ、弾尾を物凄く押される状態になる。
圧力曲線が違えば、加わる力が変わり変形度合いが違ってくる。
まぁしかしこんなのは鉄砲の現実を考えれば、理論的な屁理屈だ。
しかし、大砲では、やや理論が現実に影響が出るので研究されている。
さらに言えば、大砲は、信管に与える重力の変化という問題もある。
結局、費用対効果ってことだよね。
大砲の場合は、大砲も砲弾も高価だ。
さらに命中するか外れるかで、たとえば敵の戦艦が沈むか沈まないかという大き
な結果につながる。
だから莫大な費用をかけて研究しても元が取れる。
鉄砲だって、これを解明すれば、グルーピングは0.1mmぐらい縮まるかもしれな
い。
しかしそれじゃ元がとれんわけだ。
これを解明するのに1千万ぐらい(1千万かどうかわからんが)使ってもかまわん、と
いうベンチシュータが出てこないことには、わからん。
509名無し軍曹:01/09/05 14:29 ID:QwVuquB2
着色の件だが、メーカーが組み付けた状態で着色する理由を説明すると、要は簡単だ。
組み付け時に傷がつくことを心配してるんだ。
君もバレル交換の際、微細な傷がついた経験があると思う。
個人なら、ちぃぃ、傷をつけちまったぜ!しょうがねぇ俺の鉄砲だ、で済むがメーカーの場合、商品にならなくなる。
銃身や薬室に栓をするか否か?という問題だが、これはメーカーによって、するメーカーとしないメーカーがある。
まず銃身内や薬室が着色されても性能に影響はない。
それに銃身内なぞは、そもそも数発撃てばはがれてしまう。
さらに薬室は、着色後、HSの最終仕上げするメーカーも多いので、着色が取れてしまう。

異なる仕上げというのは、部品ごとに色合いや色調が違うということでいいのかな?
これはふたつの理由がある。
鉄の地肌の仕上げが違う場合と、鉄の素材が違う場合だ。


アルカリ着色は塗装ではなく、鉄の表面を化学反応させて色を出す。
塗装と違い、膜厚が非常に薄い。
だから地肌の仕上げによって色が違って見える。
たとえばレシーバーを艶消しにしようと思えば、レシーバーの表面にビーズを打つ、あるいはショット処理というのだが、細かい鉄の玉を叩きつけ、表面をデコボコにする。
そうすると磨いてある銃身と違い光が反射しないで、ややグレーがかった艶消しに見える。
レシーバーの裏側を見てみてくれ。
通常、ここはストックに隠れてしまうので仕上げの手を抜く。
そうなると、表側と色合いが違って見える。
こう言う風に、各部品の仕上げ度合いによって色にアクセントをつける場合がある。
それから鉄の素材が違う場合だが
アルカリ着色は科学反応だから、相手の鉄の組成によって反応が違ってくる。
一般的には炭素含有量が多いほど、赤みがかるといわれてる。
たとえば散弾銃を見てくれ、トップレバーといわれる開閉器や用心鉄などは明らかに茶褐色の場合も多い。
さらに熱処理によっても違う場合があると推察している(私が)
ライフル銃の素材で、一番多く使われているのは、クロームモリブテン鋼だ。
そして、その中でもJIS規格でいう「クロモリ4種」っていう材質に相当するのがほとんどだ。
そして熱処理だが、銃身=調質、レシーバーと遊低=焼きいれ焼き戻しという処理をする。
熱処理をすると鉄の分子の結合が変わる、そうなると科学反応が違ってきて色合いが変わる場合もあるんでは?ということを想像してる。
さらに最近はキャスティングモールドという手法でレシーバーや遊低を作る場合も多い。
そうなるとますます化学反応の変化による色の差が出てくる可能性があるんじゃないかと思う。
5102ch軍事板スレッド評論家:01/09/05 14:43 ID:dAxxsG5Y
このスレッドは伝説の名スレッドに指定。
511名無し三等兵:01/09/05 15:43 ID:.gDvY/es
age
512名無し三等兵:01/09/06 00:15 ID:DdJwPdpw
>>508
確かにこの手の話は実践と並行して進めないと意味がありません。
命中精度向上の為に考えられる要因は数え切れない程あり、銃と実包の関係だけではなく、
銃本体、実包それ自体、照準器、あと何よりも最終的には射手が撃って結果を出す訳です
から、それとの兼ね合いと言うのもあります。
問題なのはその多くの事象の中から最重要ポイントをまず考える事で、さして重要でない
物は後回しにして行かないと本末転倒になってしまう、という事です。
これを全くの個人が情報なしにゼロから始めるとなれば、それこそ試行錯誤にかなりの
時間を費やすはめになりますが、幸い同じような事を過去に多くの射手が研究してくれて
いる訳です。
具体的にはリローディング、精度追求が盛んなアメリカを中心として、そのノウハウが
存在しています。
これらは主に競技に勝つ為にトップ射手が中心となって、それこそ寝食を忘れて研究しつくされ、
銃身、カスタムブレット、リローディング・ツール、カスタムライフル等の各メーカーと
協力し合い、何が重要で何がそうでないか等が取捨選択されて現在に至っている訳です。
そしてそれは学問と言うよりはノウハウ、即役に立つ方法論として確率しつつあります。

要するに理論的には間違っていないのだが、考えても仕方のない事…と言うのが数多く
あります。その一つに例えば火薬量の誤差…と言うのがあります。
特に日本では少し前まで火薬を精密に計測するのが常識で、中には火薬の粒を切って(!)
微調整し、一発作るのに物凄い時間をかけている人さえいました。
それに対して先述のカスタム銃身を消耗品扱いするベンチレスト射手が同様の事を行なって
いるかと言うと、そんな事はせずにパウダーメジャーからそのまま装填しています。
リローディングに関する書籍でも「火薬量は0.2gr以内の誤差は精度に影響しない」と
書かれています。
つまり、上記の必死に火薬を計測している人は時間と労力の無駄をしている訳で、そんな
事をしている暇があったら、別の試みをした方が良い…という事になります。

100円弾が5cm、との事ですが、これは100mでの結果ですよね?
これが300mでの結果ならリローディングする意味は本当になくなりますので…。
グルーピング数値が出たので言及しますが、先日来交わされている議論も本当は実際の
数値を伴わなければ意味のないものです。
例えば具体例を挙げますが、レミントンM700のバーミント・モデルという銃があります。
これは御存知の通り、米軍の制式狙撃銃M24、あるいはM40A1のベースモデルとなって
いる銃ですが、これに先日書いたフェデラルのゴールドメダル、ラプアのマッチなどの
ファクトリーロードを組み合わせれば、1/2〜3/4MOAの精度が期待出来ます。
メートルで言うと、100mで13mm〜20mmのグルーピングが出せる訳です。
この組み合わせで試してみて、上記の数値が出せない場合には銃の精度以前のファクター、
つまり射手の射撃技術がそれだけのレベルに達していない可能性があります。
この場合にはどんなリローディング・テクニックのノウハウがあっても無駄で、まず上記
の組み合わせでグルーピング数値が出るまで撃ち込む必要があります。

つまり上記の数値以下(低い)のグルーピングの場合には様々なノウハウを試すにしても
その効果が実証出来ない事になります。
そして射手の目標が上記数値以下が許容範囲で、尚且つファクトリー弾を常に撃っていられる
経済的余裕がある場合にはリローディングする意味がなくなります。
308を例にとると、タイトネックのカスタムバレルに交換するにはコンスタントに1cm
を切る位を目標にして初めて意味が出て来ると言えるでしょう。
こういった事を踏まえながらでないと、机上の空論と言うか、意味のない議論になりがち
です。つまり多くの人(射手)が知りたがっているのは科学、物理学の講義ではなく、
「当てる」為の方法論だからです。
「理論は解明された、しかし当たらない」よりは「何故だかわからないけど良く当たる」方が
遥かにマシと考えるからでしょう。
それに誰もがベンチレスト大会での優勝を目指している訳ではないので、それぞれの所持
している銃の所持目的…と言うか、何処まで当たればいいのか?を考えた上で理論追求を
すべきでしょう。その意味で上記のファクトリー・ライフルとファクトリー弾の組み合わせ
は1つの指針になると思います。
513名無し三等兵:01/09/06 00:42 ID:DdJwPdpw
エキストラクターのテンションが与える影響というのは今まであまり聞いた事がありませ
んが、もっと強いテンションのプランジャータイプのエジェクタースプリングでも薬室に
タイトフィットしていれば問題ない範囲なのですから、実質上無視して良いのでは
ないでしょうか?
それよりもタイト・チャンバー、タイトネックの方が実質的効果が高いと思います。
外力があってもズレる程のクリアランスがなければズレようがない訳ですから…。
ボルトを2本用意して片方をエキストラクターを外して射撃、排莢はもう一本のボルトで
行なう…なんて試みをやったらどうかとも思いましたが、多分差は出ないと思いますね。

あと、名無し軍曹さんがどちらにお住まいかは知りませんが、長瀞の300m射場では
最近ベンチレスト用の大型の机が常備されるようになりましたよ。
これとてアメリカでの床と一体になったコンクリート・ベンチの安定性にはかないません
が、それでも今までの小さい机よりもマシです。これもプローン等で撃つ際には邪魔以外
の何物でもないのですが、ベンチレストで撃つ際にはかなり改善されました。
ただ、昔のガタつく小さな机の脚に紙をはさんでガタをなくして撃っていた時でも全然
当たらなかったかと言うとそうでもないので、いきなり大きな差が出るとも思えないの
ですが、300mで数ミリという数値を出す場合には支援となり得るでしょう…。

初速の均一化についても、それ自体が精度に直接影響を与えるかが疑問視されています。
実際、初速の偏差が少ない実包が必ずしもグルーピングが良い訳ではない所が面白い所です。
もちろんバラバラよりは均一の方が良いに決まっていますが、絶対条件とはならないようです。
異なるロードを試してみて、初速の偏差が少ない実包がかならずしも集弾が良い訳ではなく、
これも上記の通り考慮すべき優先順位としては重視されていません。

あと腔圧に影響を与える要因としては、ブレットのケースに埋め込む深さも関係してきますね。
精度向上の為にはブレットのオージアイがライフリングのリード部にタッチするギリギリ
くらいの位置に調整する必要がありますが、ブレットの種類によっては完全にタッチさせる、
あるいはライフリングに食い込ませる位に設定する必要がある物もあります。
この場合、通常のシーティングの時と比べて同じ火薬量でも撃発時、プレッシャーが増し、
場合によっては危険な場合もあるので、この辺の兼ね合いに注意が必要になります。

着色の件では、具体的に言うとターナーという銃がありますが、これは銃身がポリッシュ
のブルーイング、機関部が何と言って良いのか…グレー色のつや消し?、そしてその中間
にあるリコイルラグがまた別の仕上げ、となっているので、どうかと思った訳です。
これは地肌の仕上げとか素材の違いによって色調が異なると言うよりは、遠目に見ても
すぐに分かる位の違いです。ツートンカラーと言っても良いくらいの違いですので、
今度射場で見かけた時は観察してみて下さい。
514名無し軍曹:01/09/07 20:23
初速の均一化についても、それ自体が精度に直接影響を与えるかが疑問視されて
います。>>いやいや、これは疑問視するのは間違いだよ。
すべての条件が同一なら弾はおなじところへ行く。
ベンチレストは、いかに同じ条件を再現するか?ではないかな?
ただし、初速均一化の為に一般のシューターがとりうる手段は限られている。
そして、その割りには、効果が薄いというのなら同意しよう。
火薬の燃焼は再現性が低いと思う。
そういった前提条件や、但し書きがついてるはずだよ、この発言には
君が書いている通り、まさに手間隙の問題だ。
ターナーか、ターナーの機関部はパーカーライジングだと思うよ。
そしてラグは、おそらく窒化した鋼だろう。
ターナーの設計思想、まぁこういうとむずかしく聞こえるが、単純に言えば「売
り」だね、これからするとここにステンレスは使わないと思う。
こんどしげしげ観察する機会があれば、確認してみよう。
ターナーというのは、大量生産メーカーとは言えない。
カスタムメーカーというほどでもないが、小規模量産メーカーだ。
丁重なつくりというか、手間隙かけた仕上げっていうのが、「売り」のひとつだ
ね。
こういったメーカーだと付加価値をつけるため、量産メーカーと生産手法が違う
場合がある。
もう5年ほど前だろうか?笠間でしげしげとターナーを観察する機会を得た。
あのツールマークの少なさは異常だね。
まぁ丁寧な仕上げはいいことだが、かといってその費用を払わせられるのはこっ
ちだ。
あそこまで行くと、貧乏人の私とすると、そこまで仕上げる必要はないと思う。
まして射撃銃は所詮、スポーツの道具だ。
ターナーの機関部は99%、パーカーライジングだが、光の反射を防ぐことによっ
てかなりグレーの見えるんだ。
モデルガンでパーカーライジングを再現してるもの、これはビーズを打ち、黒染
めすることによってパーカーのグレーを再現してる。
ちょっと話が飛ぶが、一社だけ違うようだ。
以前にモデルガンの64式小銃を仔細に観察した。
モデルガン好きの友人から借りたのだが、ホビーフィックスというメーカーのも
のだった。
64式小銃ってのは日本にたくさんあるが、分解結合して観察する事は民間人には
できない。
で、多少でも参考になればと思って借りたのだが、、、それで一番ぶったまげた
のは、表面仕上げがパーカーライジングだった!
なぜぶったまげたかというと、ダイキャスト(亜鉛)にはパーカーライジングは
できないだ、こりゃ工業表面仕上げに原則なんだ。
ここのメーカーどうやってパーカーをしたのだろうか?下地に何かのメッキをしたのだろうか?特殊な塗装なんだろうか?
非常に知りたいと思う。
モデルガンに詳しい友人によると、このメーカーのモデルガンは従来10万円ほどだったそうだが(高いなぁ)この64式は20万だとか。
この表面処理だけではないだろうが・・・・・・
エキストラクターはね、確かに君が言うとおり影響は少ない。
しかし、いろんな部分を改良して性能を上げていく、、車でいえば、エンジンをいじりタイヤを変え、サスを変・・・と各部をいじる、そういった一連のチューンナップの中で、どんなことがされているのだろうか?と思ったわけだよ。
そうそう、君は最近のベンチレストについて詳しいようだから、聞きたいんだが、銃口制退器を使うとか研究する動きはないだろうか?
ポジションシューティングではルールで禁止されていたが、ベンチではどうなんだろう?
私は銃口制退器は、研究してみる価値があると思うんだが。
515名無し三等兵:01/09/08 00:22
>>514
>すべての条件が同一なら弾はおなじところへ行く。

これも理論と実践の違いの最もたる所ですね。もちろん理論上は正しい、と思いますが、
そもそも「すべての条件が同一」という状況を現実に作り出すのが不可能に近い事があります。
腔外弾道学で通常条件下において最大到達距離が3400mのライフル弾が真空中では
76kmに達する…と言うのと同じようなもので、確かに理論上、計算上そうなるのだ
ろうが、そんな数値(真空中での飛距離)は射手にとっては意味を持たないですよね。
実際、普通の射撃場では常に気象条件(太陽光線、風、陽炎等々…)があり、全く同じ
条件と言うのはあり得ない…。仮にトンネル射場で撃つにしても温度、湿度の問題は生じる。
では、そう言った条件を人工的に完全に管理したクリーンルーム並みの施設を建設して
実験してみてはどうか?…と考えても、今度は銃自体に問題が生じる。
センターファイア・ライフルを射撃した経験のある人ならお分かりだと思いますが、
常温で5発も撃てば銃身はかなり加熱する。20発も続けて撃ったら、銃身から立ち上る
カゲロウで照準が不正確になるくらい…。と言う事は1発撃っただけで銃身内部はかなり
の温度上昇が起こっている事になる。
それでは銃身に温度センサーをつけて1発毎の銃身温度を徹底的に管理して長い時間を
かけて撃てばどうか?
そこまでしても発射毎に銃身内にこびりつくジャケット、あるいは火薬ガスの影響は常に
異なってくる。では1発毎に徹底的にクリーニングをしてみては?
それでも発射毎に銃身のリードエリア(起綫部)がほんの僅かづつ磨耗するので、これも
厳密に言えば同じではなくなる。
さらに実包それ自体でも火薬量は同じと言っても重量で同じでも体積ではどうなのか、
薬莢内に占める火薬の粒の状態は?装填する時にそれが崩れる可能性は?

…と言った具合に、最後は冗談みたいな話ですが、実際同じ火薬量でもそれを薬莢に装填
する際の手際でエアスペースが異なってくるのは本当の話です。
実際、初速の偏差が少ないのに当たらない…と言うのは普通に見られる現象です。
従って、疑問視…と言うのは、意味がない訳ではないが優先順位としては上位に入って
いないと言う意味です。それ以外に薬室内で実包が銃身軸となるべく一致する事とか、
火薬量を変えて銃身の振動を一定になるようにする、と言った事を最優先する事が推奨
されている訳です。実際、それだけをキチンとやるだけでもかなりの手間ですので…。
要は現実の手法、手段との兼ね合いという所でしょうか。

あとターナーに関しては銃身と機関部はそれぞれ仕上げを行なってから組みつけている
という事ですね。ターナーは確かにマスプロ・メーカーとは言えませんね。
しかし、最近のターナーは昔の物よりも質が落ちてきたようです。価格も以前のように
ダントツに高いと言う訳でもなくなって来ましたし…。もっともこれは以前の価格が高す
ぎた、と言った方が正確ですけど。
軍用でもスイスのソロサーン対戦車ライフルなんて、かなり素晴らしい仕上げの物がある
じゃないですか…。ルガーなんかも程度の良い奴は本当にこれで軍用?と言いたくなる位で。
あの時代の銃は現代と違って軍用でも味のある物が多いですね。今はプラスティック
のカタマリみたいで仕上げ以前に味気がないですねェ…。

HFの64式ですか。いろいろご覧になっていますね。私も以前イベントで手に取ってみた
事があります。
実物も観閲式などで持ってみた事くらいはありますが、外観は本物に比べて随分きれいだ
な…と感じました。実物はいぶし銀と言うか、かなり貫禄が出ていると言うか、所々
エッジが銀色になっていて、使い込んだ印象で、それがかえって迫力がありました。
20万なら本物と同じくらいですね。確かにそれまでのM14やM1Aはもっと安かった
ですね。メーカーも国産という事で気合いが入ったのでしょうか?

>64式小銃ってのは日本にたくさんあるが、分解結合して観察する事は民間人には
できない。
あ、これなんですが、以前展示用の64式を分解した民間人がいたそうで…。
しかも元通りに組み立てもしちゃって、これ以降分解どころかレバー操作も出来ない
ようにタイラップされてしまっているそうです。う〜む。
516名無し三等兵:01/09/08 00:31
銃口制退器(マズルブレーキ)のベンチレストへの使用ですか…。ルール上はどうなって
いるのか知りませんが、仮に禁止されていなくても使う人は多分ほとんどいないのでは?
と思います。
何故かと言うと、まずマズルブレーキの類が精度を低下させこそすれ、プラスにはあまり
ならない事。…もっとも、これは近年研究開発の結果、変ってきているようですが。
ブローニングのBOSSと言うのがありますが、これは本来ファクトリーロードを
ハンティングライフルの精度向上に結びつける為に考案された物なので、ベンチレスト
ライフルでの精度を向上させるレベルの物ではありませんので…。
同様の製品でベンチレスト用のSB(22リムファイア)で銃身の振動を調整する物が
ありましたが、これは短にウェイトの位置をクリック調整するだけでマズルブレーキ効果
はありませんでした。肝心のBOSSも銃口制退部を排除したバージョンもある位ですから。

実際、この手のデバイスもリロード出来ないファクトリー弾を使う事が前提で、自分で
火薬の種類、量などを調整するのが当たり前のベンチレスト(センターファイア)では
使う意味がないのでは?…と思います。

次に、一番重要な「反動抑制効果」ですが、通常のベンチレストライフルでは全く必要ない
と言えるのでは…と思います。
何故かと言うと…、まず普通ライフルをベンチから撃つ場合には、バットプレートを肩に
当てて、頬付けをし、トリガーを引く手でストックのグリップ部を握り、撃ちます。
当然じゃないかと言われそうですが、ベンチレストにおいては上記のように通常の撃ち方
をする人もいますが、中には肩付けをせず、頬付けもほとんど当てず、グリップもしない
でトリガーだけを引く…という方法を取る射手もいます。
この場合、発射時の反動はフロントレストとリアのサンドバッグとの摩擦抵抗だけで吸収
します。発射時、銃は反動で後退しますが、後退してきたバットプレートが肩にトンと
当たるくらいです。
この撃ち方でもっと反動の大きいライフルを撃とうものなら、後退してきたスコープの
接眼レンズ部で額を割り、下手すれば怪我するところです。
しかし、通常のベンチレストライフルで使われている22、6mmのカートリッジであれば
全く問題ありません。この撃ち方が可能な範囲の反動量ですから、ことさらそれ以上に
反動を減少させる必要がない事がお分かり頂けるかと思います。

さて、以上は「通常の」と断った通り、100,200ヤードが設定距離の一番盛んに
行なわれているベンチレストですが、これ以外にもアメリカの州ごとに行なわれている
ローカル・ルールの競技があります。
この中で1000ヤードの距離でグルーピングを競う種目では、338ラプアの原型?と
もなった、ケースキャパシティ100グレインを越えるカートリッジも多く使われるよう
で、これだとマズルブレーキも大いに意味が出てくるでしょう。
象狩り用とされている460ウェザビー・マグナムを338、あるいは30口径にネック
ダウンしたようなカートリッジも珍しくないので…。

あと、.50M2を使う競技と言うのもあり、これはボルト、自動に分かれているようです。
キャリバー50ともなれば1000ヤードだけではなく、1マイルと言うのもあり、豪快
そのものと言う感じですね。
このクラスになれば、マズルブレーキは必須で、なければ撃てないのでは…?と思います。
昨今のアンチマテリアル・ライフルの軽量化は効果の高いマズルブレーキがなければ実現
しなかったでしょう。
517名無し軍曹:01/09/08 11:46
君の言うとおりだよ、理論と実際とは違う、しかしだからといって理論をないがしろにしていいということではないと思う。
だから「初速の均一化を疑問視」する意見、非常に興味がある。
これは誰が言い出したんだ?お仲間打ちの御仁か?英語の雑誌でも拾い読みした御仁だろうか?ぜひ、背景とその前後の事情を聞かせてくれないか
エアスペースが違ってくるのはよくわかる、火薬は複雑な形状をしている。特に管状火薬なぞは、入れ違いによるカサの変化が大きい。
もう40年前ぐらいの狩猟雑誌に均一なパターンを得る為の研究成果を投稿した御仁がいた。
この人は、散弾の粒をひとつひとつ数え、粒形の不ぞろいなモノははじき、ピンセットでひとつひとつ、ワッズの上に丁重に並べたそうだ。
努力は買うが、これじゃ日曜に射撃するために、残りの6日は弾詰めしなきゃならんことになりかねない。
しかし拝見させていただく方としては大変参考になった。
火薬も一粒一粒、数え、向きを揃えて詰める御仁が現れないかなぁと思っている。
知ってると思うが、火薬はその成分と表面積で燃焼速度を調整している。
管状火薬だったら、横から火がつくのと尻から火がつくのでは燃焼速度が違ってくるはずだ。
球状でも重なり具合などで違うはずだ。
向きをそろえ、並べるとどうなるか?
こういった事をやってみてくれる御仁が現れないものだろうかと思っているんだ。
まぁアメリカあたりにはすでにやったやつがいるだろうなぁ。
マズルブレーキは、私の言い方がまずかったが、反動軽減の為ではない。
君も知ってのとおり、弾丸は銃口を出てからも発射ガスによる影響をうける。
その影響は銃口1m〜3mぐらいは受けるといわれている。
ところが発射ガスは体積が軽いので、スp−ドがある、弾丸より先に回りこみ、不定期に拡散する。
弾丸そのものへの影響もさることながら、定起角への影響もある。
この影響を排除するために、銃口制退器を使えないのだろうか?ということだ。
銃口制退器は、最近はモノは非常に進歩して、単にマズルから放出するガス量を減らすだけでなく、偏向板または穴でより多くの発射ガスの向きを変え反動の軽
減をする。
ガスの噴出する角度をより大角度に変え、変えるガスの量を増やすことにより反動を軽減する。
この時、大角度に変えたりガスの量を増やすことにより、乱気流が発生し弾道に影響がでるんだが、最近の銃口制退器は非常によく設計されているように思う。
さらに反動軽減の為ではなく、ガスの拡散だけに目的を絞れば、命中精度に影響がないものが出来ると思う。
誰かやってみてくれんかな?
ボスも22の可変ウエートも銃身の音叉震動を変えよう、少ない位置に銃口を持って来ようということだよ。
ある程度、効果はあると思う。
しかし.22の可変ウエートは、射撃ではルール上使えないなんじゃなかと思う。
たしか銃身長が変わる装置はルール上禁止されてたように記憶してる。
ボスのマズルブレーキなしのバージョンは、私の推察だが、購入者層のかなりの割合を占めるハンターから要望がでたんだと思う。
マズルブレーキは射撃場では反動を軽減して快適だが、猟場ではエライ目にあうことがある。
ハンターは普通、耳栓をしない。
地形にもよるんだが、マズルブレーキで拡散した音響が反射して耳をやられることがある。
私も経験があるよ。
それは置いといて、ベンチレストの世界では、使う意味がないのでは、と言う事は、最近は音叉震動を勘案しての銃身長の決定とか軽減対策ということにノウハウが確立してるのだろうか?
そうなら概論を教えてくれないか?

そうそう、なんかことスレが「ふたりの病気の世界」になってしまったなぁ〜
これじゃみんななんの話だかわからんだろう。
もしガバ氏などまだロムっていたら新たな話題を振っていただけないだろうか?
518名無し軍曹:01/09/08 12:06
追加:弾道の均一化を計る為の火薬量の決定は、本来、「薬勢」で決定するんだ。
重量でも体積でもない。
精密弾道を要求される砲弾や特殊な小銃用実包などは、一発ごとに火薬の重量も体積も違ってもおかしくない。
ただし、薬勢を決定するには、薬勢試験が必要になる。
これは素人じゃ不可能だ。
この為にも以前8mmNANBU氏が言った検圧銃なぞも必要になる。
市居のハンドローダーはなるべく薬勢を同一にすべく便宜上、重量や体積を目安にしているわけだ。
まぁこれは君の言う理論と実際のズレと同じようなモノだが、念為。
519名無し軍曹:01/09/08 12:28
そうそう、ターナは仕上げが落ちたの?
ターナーって最近、どっかの大メーカーの傘下に入ったんじゃなかったっけ?
やっぱり、そのせいじゃないかな、ブランド名で売る「昔の名前で出ています」ってやつにならなきゃいいが。
昔の兵器の仕上げがいいのは、兵器自体が高かったこと、仕上げの工業的手段が少なかったこと、仕上げの意味が変わったこと、兵器の尊厳を兵士に植え付けること、などだよ。
昔は、着色、アルカリ着色か、ブラウニングと言って赤錆を固着させるしかなかった。
より強固に固着させるには、地肌に表面を念入りに鏡面仕上げするのがいいとされていた。
ところが、そうだな、WWU前後だろうか、いろんな仕上げ方法が出てきたのと、表面をいささか荒く仕上げることにより保油力を増す、という考えが出てきたんだ。
それとね、兵器の尊厳を兵士に植え付けるということも重要だっただろうね、旧軍の菊の紋章なぞはまさにその為にある。
ナポレオン時代の仏軍のマスケット銃なぞは、白地仕上げのままだよ。
これも見てくれとか尊厳ということだろうが、手入れする兵士はたまらんだろうなぁ。
520名無し三等兵:01/09/08 23:23 ID:Ot6.zHrU
初速の均一化について。

これは射撃場での口コミ情報でもなく、無責任なヨタ話でもなく、過去数多くの
実射テストを行なって判明した事実という事でしょうか。
私はないがしろにして良い…と言っているのではなく、命中精度を左右する他の数多くの
事に比べて最優先の問題ではない、と言っている訳です。
もちろんこれが100fpsも違っていたら、大いに精度に、どころか着弾に影響を与えるでしょう。
しかし、普通にリロードしていれば(パウダースケールを使わなくても)、あるいは
ファクトリー弾でもその偏差は数十fps以下です。実際には1桁かせいぜい20fps以下です。
その誤差の範囲内で実射テストを繰り返してみて、初速が均一化している物(偏差が少な
い)がそうでない物よりも常に精度が良ければ、「初速の均一化」は最優先の問題になり
得るでしょう。
しかし、実際には僅か2fpsの偏差の実包が10fpsの偏差の実包よりもグルーピングが
悪いと言うのはまま見られる現象なのです。
つまり初速の差が着弾に影響すると言うのは理論的には正しい(それは何度も言及して
います)のは確かなのですが、ある程度以上の誤差の範囲内になってくると、それ以外の
要因が入り込んできて差を検出できなくなって来る、という事です。
そして実際の実射に使う実包で上記の誤差以上に作られた物というのは通常殆どない、と
言うのが現実なのです。従って、事実上無視して良い…という意味なのです。

マズルブレーキについて。

私が「マズルブレーキの類が精度を低下させこそすれ、プラスにはあまりならない」と
書いたのも、まさにこの銃口を出てからの発射ガスの影響を考えての事です。
論点としてはこれを反動軽減の為ではなく、命中精度向上の為に使えないか?…という
意味だったのですね。
将来的にはそう言う物も出来てくるかもしれませんが、今のところクラウンの形状加工で
対処しているようですね。ベンチレストの世界では過去11度の傾斜角度を持たせて銃口
部の加工を行なう…と言う事が行なわれ定着して?、それが昨今は他の分野の銃にまで
及んでいるようです。しかし、この11度という角度も何ら理論的な確証がある訳でも
ないようで、まだ様々な形状が模索されているようです。
ただ目的は同じで、発射時の銃口からの発射ガスの拡散を如何にスムーズに一定に行なえ
るかが問題となっている訳です。

この手の高圧ガスの拡散はより早く広範囲にスムーズに拡散させてやるのが一番で、下手
にデバイスを付けてガスの流れを回り道させるのはかえって逆効果になるような気もしますが…。
ただ、この手の装置の研究は日進月歩ですので、あるいは革命的な製品が将来出てくる
かもしれません。
521名無し三等兵:01/09/08 23:29 ID:Ot6.zHrU
BOSS、あるいは銃身の振動について。

銃は発射時に振動を起こす事は古くから知られていました。その振動は主に銃器側では
銃身長、銃身の太さ、機関部への取りつけ方法、機関部の形状、ベディング…等が影響し、
実包側ではブレットの重量、火薬の種類、量…などが影響します。
この銃身の振動も銃身上において振幅の大きい所、小さい所が存在し、振動が小さい箇所
に銃口を持ってくれば、命中精度上良い結果が得られる…と言う訳ですね。
実際、長い銃身から少しずつ短く切って行きテストをしてみれば、ある箇所で集弾が良く
なる…という実験も行なわれてきました。
しかし、現実問題として射撃場で銃身を少しずつ切っていく作業をやる訳には行かない。
そこで考案されたのがBOSSという訳で、言って見れば銃口部についたウェイトを移動
させる事によって、銃身を切ったり長くしたりしているのと同じ事になりますね。

既に書きましたが、通常はこの調整をリローディング、つまりブレット、火薬の選択、
火薬量の選定、その組み合わせで行なっているので、ベンチレストに限らず必要ない訳です。
つまり、銃身の振動の調節をBOSSでは銃器側で調整しているのに対して、通常は実包側
で行なっている訳です。
しかし、実包を決定しておいてから、銃器を調整するよりも実包の方で調整する方が遥か
に現実的という気がします。何故なら、ファクトリー弾と言っても、厳密には生産ロット
によって差があり、いったん調節したら常に固定という訳には行かないからです。
それに比べてリローディングは年中やっている訳ですから、ただ漫然と同じセッティング
で弾作りをしている人はともかく、命中精度を重視している人は常にベストの状態を模索
しながら行ないますので、こちらで行なう方が早いと思います。
ただ多くのハンターは猟期以外ではそんなに実射テストを繰り返したりしませんので、
面倒がなくインスタントに工場装弾を使ってグルーピングを良くすると言う意味合いでは
良い製品と言えるでしょう。

あとBOSSのマズルブレーキなしの意味合いはそんな事もあったのですね。
地形によって音響が拡散…との事ですが、射場では両隣の射手は常にその影響を受けていますよ(笑)。
もちろんイアープロテクターは付けていますが、射手本人は拡散される発射ガス、銃声の
影響は大して受けないのに比べて、モロに来ますから…。
同じ口径の通常の銃身からの発射も年中経験していますので、その違いは明らかです。
と言っても慣れれば大した事もないのですが、それでも300mで1cm切れるか?と
いうグルーピングの途中で同発ぎみにドカッと来られると、ちょっとイライラ…(笑)。
装填音などで発射のタイミングを計れば良いのですが、撃つのに集中してくると、つい
忘れてしまう事がよくあります。

SB用の可変ウェイト・デバイスはルール上も使えませんし、フロントサイトが使えなく
なるので、通常のポジションシューティングでは使用不可ですね。
マスター種目ではスコープが使えるので、使えたら面白そうですが…

>なんかことスレが「ふたりの病気の世界」になってしまったなぁ〜

確かにそうですね(苦笑)。以前、この辺の実射に関する事も参考になると言う書き込みも
あったので、何だかサッパリ…と言うのは少ないとは思うのですが…ちょっと連続しましたね。

ターナーに関しては特に木部(ストック)のショートカットが目立つと思います。
と言うか、デザイン変更して量産しやすい方向になったようです。
兵器の尊厳ですか…現代のSteyr AUGとかH&KのG36なんて目に見える所はほとんど
プラスティックで、兵士にそれを植え付けるのはかなり困難な気がします。
米軍が他モデルに比べてメンテナンスが必要なM16シリーズをあえて採用し続けているの
は、この為だったりして…う〜ん、違うだろうなぁ。
522ガバ:01/09/09 03:33 ID:3YqT.sXs
 軍曹殿のご指名により出て参りました。

 お話が余りに高尚で、出るに出られずにおりました。

 まずはリアロッキッングとフロントロッキングの件、ありがとうございました。
「リアロッキングは命中精度が低い」というところまでは、ものの本でも読むと
出てくるのですが、何故悪いかまではなかなか書いなく、軍曹殿の説明でよく
分かりました。遊底が撓んだら、素人的にも「そりゃダメだ」という気がします。

 そのため、エンフィールドのボルトやレシーバーはモーゼルより頑丈で、重い
という話を聞いた記憶があるのですが、事実でしょうか?
 それから、実戦では、エンフィールドは10発という装弾数と、短いボルト移動
距離を利して、腰ダメで連射しながら敵陣に肉薄するという戦法が取れた、
と聞くのですが、事実は如何だったんでしょう?

 それから、92式実包と99式実包の件、リムレスにしたのはやっぱりそんな
「今更リムド」的理由ですかぁ〜・・・この辺で納得できちゃうのが旧軍の凄さ
というか・・・(汗)

 そこまで互換性とか補給とか意識していなかったんなら、大したものです。

 やっぱりそういう伝統的思考体系だから、戦後の64式開発でも、一応西側
共通実包である.308NATOを使いながらも弱装弾化という、共通実包も
主旨に背く手段を講じたんでしょうか?

 このスレで何度も繰り返される疑問ですが、 11年式軽機でしたっけ?では
38式の6.5mmをクリップごと使って給弾するという、弾丸の互換性というか
補給にこれ程気を使っていた軍隊が、その後かくも見事にバラバラな弾薬を
使うようになっていくのはミステリーですねぇ。

 本日、モーゼルkar98kに続き、99式短小銃を復活しましたが、バラして
整備してみると、色々違いがあっておもしろいですね。この辺で気がついたことは
また明日にでも。
 それから合わせて物置から7.92×57の実弾を使ったダミーカート、.308NATOと
おぼしき弾丸の、装飾用のダミーカート、それからモデルガンの99式のカートと、
3種のカートが出てきたのですが、これらが全部実物どおりとして、比較すると、99式は
やっぱり変わっていますね。
 ケースのショルダーの位置は7.92×57とほとんど同じなのに、ネックが短く、カート
全体では.308NATOより小さいように見えます。
523名無し軍曹:01/09/09 13:49 ID:HmjGPy0Q
初速の均一化についての君の意見はわかった。
そういうことなら話はわかる、ただ「それ以外の要因」が何かがわからんわけだ
ね。
まぁそうだ、鉄砲というのはむずかしいもんだの〜〜
しかし君もそこまで突き詰めているのなら、射手の精神状態という要素も検討し
てみたらどうか?
私は、この問題はある程度のレベルまで行くとかなり大きな要因だと思う。
結論から言うと、根を詰めてグルーピングを取っていくとあるグラフが出来てく
る。
5発を1セットとすると、最初の3−5セットはグルーピングの向上が比較的急
な曲線を描く、それから5-7セットはほぼ並行または緩慢な上昇を見せる。
それ以後、急激に低下する。
最初の3-5セットは、身体をならすというか、そういった意味であり、次の5-7セ
ットがもっと安定してる、そして急激な低下点が精神力とか集中力の限界ではな
いかと思う(ただし私個人の)
長年、射撃(射撃というか私としては鉄砲の勉強だが)を続けてきて、射撃に対
しての精神集中力について、こういう結論に達した。
これに準じて、今回はこれを調べたい弾群を中間に持ってくるようにして理論的
な観察を加えると「なんだかわからん要因」がおぼろげながらわかってくる気が
した。(あくまで気だけかもしれないけどね)
射撃というのは強い振動を脳に受けるので、精神面の影響は大きいと思う。
それで、どうもその影響は体感的な疲労とは一致しないように思う。
そして精神疲労の回復にはかなりの時間とか睡眠を要するように感じた。
ただ、上に書いたのは、あくまで「私」の場合だ。
どうもこの射撃の反動に対する抗力というのは個人個人でだいぶ違うようだ。
しかし勉強とか研究ということを念頭においていると、もう少しと無理をして撃
つことになる。
その結果なにがなんだか、わからなくなるということも多いと思うよ。
よく熱心な射手が一日、射場でねばっているが、精神集中の限界ってことを勘案
すれば意味がないと思うんだけどね。
さらに外的要因も排除しなければならない。
君の言う、隣でドカンと、、なんてやられると狙いこんだスコープのレテクルが
ビビンと上下に動いたりする、話がそれるが、どうも隣の人が同じように依託し
てる場合や立射の場合より、プローンの方が影響が大きいようだね、わたしゃそ
んな気がする。
まぁこう言ったことだとか、人の撃った弾も自分の精神集中に影響を与えるし、
いろいろ調べるとなると必要以上に射線から前に出なければならない、、だから
人の居ないときに射撃場へ行くしかない。
わたしゃ一時期、某射場へ週に3回ぐらい夜明け前におきて通ったよ。
今は知らんが某射場は前日電話しておけば早朝から勝手に撃てた(前日連絡で勝
手に打てたのは2箇所あった)
夏場は夜明けが早い、4時ごろ現着して、撃つ。
上に書いたとおり自分の限界を勘案して撃つとなるとせいぜい2.3時間だ。
そうなりゃ料金を払ってから取って返して仕事に間に合う。
馬鹿馬鹿しいと思うかもしれんが、外的要因を排除できるなら割りに合うと思
う。
まぁ、それでだ、結論として以前書いたとおりだ。
鉄砲なんぞ100mで5Cm(10Cmでもいい)にまとまりゃ充分だ、と思うように
なった。こう悟ると、とっても幸せだよ〜〜〜〜
524名無し軍曹:01/09/09 13:51 ID:HmjGPy0Q
クラウンについてだけど。
物体が音速以上で飛び出すと、マッハ波を形成する。
これは速度が速くなるにしたがい、角度が狭まる。
昔はこの原理を利用して弾速を計った。
高速度写真を撮り、マッハアングルを計測して弾速を割り出した。
発射ガスの噴出も同じだ。
しかし、現在使用されている各種クラウン、ラウンド、ステップ、フラット、11度、どれも、このマッハ波には干渉しないようになっている(ラウンドだけ
は、ラウンドのR角によって可能性はあるが実際、かなりきついR角でないと干渉しないはずだ)
で、何が影響するか?というと、弾尾が銃口から離れる時、均一に離れるか?という問題だ。
均一に離れないと発射ガスの噴出が均等でなくなる。
たとえば、銃身を真横から見たとしよう。
上から下にかけて斜めになっていたとして、上が出っ張っていたとしよう。
上側からまだ弾尾が離れないうちに、下側は透間が開き、そこから発射ガスが噴出し弾丸を不均一に押す、ということになるんだ。
要する銃腔軸線に対してクラウンの角度が均一に仕上げられていれば、いいわけだ。
こう考えるとラウンド、ステップ、フラット、11度どれでも、均一に仕上げてあれば損得はない。
ただし次に機械工作的に、どれが均一に仕上げやすいか?という問題になってくると断然11度になる。
要するにより安直に均一に仕上げられるのが11度だ。
でも11度の角度はこだわらない、銃腔軸線に対し角度をつけるというのが、安直になるひとつの理由だ。
さらに銃身を取り付けるための加工には知ってのとおり、旋盤という機械を使う。
この機械の操作のし易さということになると、浅い角度、たとえば5-15度ぐらいが加工しやすい。
さらに、銃口より外周の方が、高い方が、銃腔端面の保護にもなる。
ラウンドやステッップも銃腔端面の保護の意味が大きい。
この辺が11度が普及した理由なんだが、なぜ11度と限定されたかはわからないな。
君は銃身交換を頼む時、加工に立ち会うかい?
立会いってなかったら、是非、立会いたまえ。
とても勉強になる。
何本も銃身交換させれば、ガンスミスと仲良くなれる、そうしたら、旋盤加工の能書きも教えてくれるかもしれないし、旋盤も試しに使わせてくれるようになる
かもしれない。
そうしたら別に銃身でなくてもいいだが、丸棒でも削って見たまえ。
さらに工業高校の機械科の教科書でも買って旋盤加工の概論を勉強したまえ。
知り合いに機械加工屋がいたら、遊びにいってもいい。
こういうことを繰り返すと、ガンスミスの腕(腕というより目的にそった機械工作の手順を理解しているかだな)と使っている旋盤の精度というものがわかる。
そうなるとこの親父は口は達者だが、この機械とこの知識でいい仕事ができるのかよ?というような疑問も湧いてくるだろう。
なに、旋盤自体はごく単純な機械だ、中卒でちゃんとた機械加工屋に勤めれば2.3年で覚えるものだ、仕事の良し悪しを見分けるぐらいなら大して時間はか
からない。
まぁ日本のガンスミスの一般論として、ちゃんとした機械工作の勉強をしていない、機械の整備、更新に投資しない、とうところだね。
私が見るところ、まともな銃身加工をするのは一箇所ぐらいだよ。
まぁまぁというのがもう一箇所かな
またヨタ話になってしまったが、クラウンの仕上げで、一番の注意点は、銃身軸線でなく「銃腔軸線に対して」ってことなんだよ。
これを理解して、どうしたらそうでききるか?を考え正しい加工手順を踏まないと、1.銃身の真ん中に銃腔があるが、クラウンがずれてるとか、
2・銃身の真ん中に銃腔があってクラウンも角度が出てるがライフリングがダメージを受けてるとか
3.全部がずれてる
という銃身が出来上がることになる。
同じことが薬室にも言える。
精密なリーマーで加工したのに薬室が大きい、銃腔軸線に対し薬室がずれてる、
薬室の形状が正しく切削されない、などなど
525名無し軍曹:01/09/09 13:52 ID:HmjGPy0Q
続いて銃身の音叉震動だが。
まずこれは振幅のピッチは、銃身の太さによるんだが通常の22-25インチの銃身
で5-6回程度のようだ。
それと与えられる力(打撃)の変化による振幅幅の変化は極めて小さいか、な
い。
と私は理解している。
これはもう20年以上前に見た資料なんだが、詳しく見ることができなかったし、
コピーも取れなかった。
記憶によると結論として、銃身長の決定に音叉震動を勘案するほどの意味はあま
りない、異なる力(実包ってことになると思う)による振幅幅の異差による命中
精度の違い、ほとんどない、とされていた。
ただし、これは極普通のスポーツ銃、狩猟ライフルの為の研究だった。
しかし打撃の変化による振幅幅の変化はたしかに少ないか、ないのではないかと
思う。
音叉だって、叩く力の加え方によって音の大小はあるが、振幅幅を変わらんもん
なぁ
振幅が変わるようじゃ音叉に意味がなくなる。
はたして実包の違いがどの程度、振幅幅に影響があるのだろう?

しかしボスはたしかに効果が認められる。
ボスの調整幅はせいぜい2.3Cmだと思う。
こんな小さい調整幅で振幅のピッチに合わせられるのだろうか?
あるいは重心の移動を変えて振幅ピッチ自体も変えているのだろうか?
それにしてもボスの重量は軽くないか、あれで効果ある?
などと考えているんだけどね、これについては、わからん。
526名無し軍曹:01/09/09 13:55 ID:HmjGPy0Q
ガバ氏へ
エンフィールド自体がレシーバーが強度があるかどうかはわからん。
パッと思い浮かべると特に強固とは思えないが。
.303ブリテッシュは軍用実包としては弱勢の部類だからね。
しかし一般論としてはリアロッキングは、レシーバーの強度を上げなければならない。
まぁ強度というか、どこで圧力を受け止めるか?による設計の差だね。
モーゼルなどフロントロッキングは、薬室のすぐ後ろで圧力を受け止める。
だからこの廻りだけ、強度があればいい(単純な理論的考察)しかしリアロッキングは、後方にあるラグの部分まで強度がなければまずい。
そうなると、薬室の廻りから、ロッキングの部分まで頑丈に作る必要がある。
事実、マンリカやREM788などは、排莢口を小さくして肉厚を稼いでいる
腰だめねぇ、、こりゃどうかと思うよ。
まず小銃はサブマシンガンなどと違って腰だめの射撃は想定していない。
それと、理論的に言えば確かにリアロッキングは、ロッキングラクの厚さの分だけ(10-15mmぐらい)ストロークを短く出来るが、銃の操作感というのは、こ
れだけでは決らない。
部品どうしの滑りはどうかなども影響する。
それにリーエンフィーフドは、38.99と同じコックオンクロージングだから、スムーズな操作がしにくいという点もある。
これらを勘案して、なおストロークの短さが生きてくるか?疑問だと思うね。

92と99、リムドとリムレスだけどね。
これは時代の趨勢や将来の自動小銃化をにらむと、やはりリムレスに改めざるを得なかったと思うよ。
ただ、時期が適当だったかどうか?という問題はあるね。
それと、そもそも92式実包を採用すべきだったかという問題も出る。
どちらかというと九二式実包の採用の方が不定見だったように思う。
まぁしかしその時の日本が置かれた状況を考えると致し方ないのかもしれない。
九二式も、すでに6.5mm三年式の不都合が露呈して、改善が急がれていた。
生産供給体制を考えればすでに採用していた89式実包を流用したのは致し方なかったかもしれない。
むしろ九九式が採用になった時点で九二式重機を九九式実包が使えるように改修すべきではなかったかと思う。
九二式重機は、一応九九式実包が使えることが出来たが、万全とはいえなかった。
ただ、これも日中戦争太平洋戦争に直面していた時代を考えると机上の空論なのかもしれない。
イタリアは一度採用した7.35mmを戦争の激化にともない、再び6.5mmの生産に振り替えた。
どちらが、効率がよかったか、むずかしいと思う。
威力の問題や将来の自動化を考えると、7.7mmクラスのリムレス実包は必要だっただろう。
薬勢ももちろんだが、実包の寸法は、銃器の設計に大きく影響を与える。
全長とリム径が大きくなると、各部品や機関部を大きくしなければならなくなり、重くなる。
まして形式が違うとなるとなおさらだ。
現在では、新たな素材、たとえばアルミ合金の使用などで緩和されるが、当時は鋼しかなかった。
小銃では重量の制限っていうのは大きな問題だ。
そういったことも考えてのことではないかと思う。
11年式軽機関銃がクリップ給弾にしたのは、箱型弾倉の消費による経費増加を考えてだ。
戦争になると弾倉は使い捨てになる。
そうなるともったいない。
もっとコストの安いクリップで給弾できないかという発想で作られた。

64式の減装弾については、命中精度の向上の為とされているが、よく読むとふたつの意味だあるようだ。
反動を軽減して連射の際の命中精度を向上させる。
定装の.308は当たらないで、薬量を減らし、命中を改善した。
以上は津野瀬光男氏の本に書いてあった。
私の推察だが、日本製の.308の装薬の性能という問題もあったのではないかと思う。
.308の装薬はダブルベースのボールパウダーで当時新式といえる火薬だった。
これと同一の性能をもつ火薬を日本が作れなかったのでは?と考えている。

モーゼルと九九式を分解してなにが気がついたかい?

九九式実包は全長、薬莢長とも.308より長いはずだよ。
527名無し軍曹:01/09/09 14:00 ID:HmjGPy0Q
ありゃりゃ
確認の為、読もうと思って(省略されました、ここを・・)を押したけど、
このスレッドは大きすぎます、と出てしまう。
どうやって読むの?
528ガバ:01/09/11 02:49 ID:OlhdwHfc
 かちゅーしゃでは読めるようですが、ブラウザでは読めなくなってしまったようなので、
続編スレ立てました。

 92式重機関銃と99式軽機関銃2
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=army&key=1000143158

 どなたかこの元スレを復旧していただけると良いのですが、もしもダメなら
上記続編スレでお会いしましょう。
529名無し三等兵:01/09/16 18:20 ID:AkakXNQY
age
530名無しエロ兵:01/09/16 18:23 ID:8dxhU7ns
すげー
531名無し三等兵:01/09/20 14:37 ID:6Ixszx.c
age
532名無し三等兵:01/09/24 18:35 ID:Qb4ShcOE
祝復活
533名無し三等兵:01/09/27 21:43 ID:IJ72BCXQ
534名無し三等兵 :01/09/30 09:27 ID:6ujc3Vsc
age
535名無し三等兵:01/10/06 23:26 ID:EKvsE2EE
age
536名無し三等兵:01/10/12 14:10 ID:EnQxWilY
age
537名無し三等兵:01/10/16 22:08 ID:UrSPElVs
age
538名無し三等兵:01/10/20 23:54 ID:CkmXJtj0
SAGE
539名無し三等兵:01/10/25 23:07 ID:Z9HWrUiM
age
540名無し三等兵:01/11/01 23:40 ID:aN0MQ1Hu
保護カラage(sageでも良いのだろうが・・・)
541名無し三等兵:01/11/10 01:03 ID:hUmYiQrW
保存age
542名無し三等兵
話が前後するというか、脱線しちゃうけどM1ガーランドをファクトリーロードで
撃つとすごい反動があるね。
いわゆる「自動小銃」だから、反動がいくらか軽減されているかと思って油断した
ら、キツカッター!
FALもキツカッタけど、M1は予想以上だった。