日本陸軍の戦闘能力II「ここはお国の何百里」

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811名無し三等兵
中国航空作戦強化―四式戦部隊等の派遣
・・・・前略・・・・
 四式戦隊は八月二十一日、四十一機で相模原を発進し、二八期が同日、
大場鎮(上海)に達し、その後間もなく漢口に進出して第一飛行団長の指揮
下に入った。陸軍の最新鋭機戦隊は、全軍の注目を浴びて活動を開始した。
 八月二十八日以後九月前半第一飛行団一式戦部隊とともに衡陽、零陵、
全県等を制空した四式戦部隊は、P−40、P−51と数回交戦し、相当の
戦果を報じ、敵戦闘機を畏怖させたようである。そのため、一時、敵機の
湘桂線方面への出撃が低調となり、第十一軍の後方補給が著しく進展した
とみなされた。零陵は九月七日、全県は十四日に占領した。

戦史叢書 陸軍航空の運用<3>―大東亞戦争終結まで―(朝雲出版社)より