1 :
名無し三等兵:
火葬戦記お断り。
古今東西の昔ながらの戦争冒険小説について語っていただきたい。
「鷲は舞い降りた」
クルト・シュタイナー中佐が素直にかっこいい。
「駆逐艦キーリング」
コーヒーをブラックで飲むようになったきっかけ。
「択捉発緊急電」「ベルリン飛行指令」
まともに読める日本小説。
なのでダグラス・リーマンの一連の作品、と逃げておく(笑)
3 :
名無し三等兵:2001/02/28(水) 21:23
「女王陛下のユリシーズ号」
ページをめくるたびに、自分がユリシーズ乗員たちと一体になっていく感じがした。
こういう小説が書けるあたり、イギリス人はやっぱり海洋国民ですね。
日本人にはムリっぽい。
4 :
名無し三等兵:2001/02/28(水) 21:23
WW2関係で最近面白かったのは
アメリカの刺客とアルハンゲリスクの亡霊かなあ。
後者はWW2ものじゃないけど。
5 :
名無し三等兵:2001/02/28(水) 21:24
>火葬戦記お断り
すまん。「青銅の巨砲」。
ノリと勢いでナポレオン軍に勝ちまくるスペインのゲリラ
に萌え萌え。イギリスの軍艦から砲弾を手に入れるシーンが
有ったと思うが、規格は合ったのだろうか。「駆逐艦キーリ
ング」と同じ作者の陸物ナポレオニック。
6 :
黒まんルゥシィ:2001/02/28(水) 21:25
「グッバイ・ミッキーマウス」
準主役ミッキー・モースのイメージが、チャック・イェーガーと重なる。
「女王陛下のユリシーズ号」
これでもか、これでもかの踏んだり蹴ったり、ラストまで七転八倒で犬死。作者はSか?
「イェーガー」
自叙伝。彼の半生そっくり冒険そのもの。
7 :
名無し三等兵:2001/02/28(水) 21:27
横山信義が、角川書店からハードカバーで戦争冒険小説
(仮想戦記じゃないっすよ
>>1)をだしてたな。
ええと、タイトルは何だっけ。
たしか、日本軍の特殊部隊が軍用列車を襲うやつ。
うーん思いだせん。鬱だ・・・・・・・・。
8 :
名無し三等兵:2001/02/28(水) 21:45
>1 >5
セシル スコット フォレスター ですね。
海軍士官ホーンブロワーシリーズはある程度読みました。
海軍ヲタとして大英帝国華やかなりし頃(だったかな?)だったので
むさぼるように読みました。
>>7 仮想戦記作家のハードカバー・・分かった「鏖殺の凶鳥」
スマソ。でも、あれも仮想戦記とは違うな。戦時冒険SFホラーだと思う。
傑作!!
WW2末期、武装親衛隊所属の狙撃兵が、ヴァンパイア暗視装置をつかって
何物かを狙撃しようとする。
奇しくも情報を入手した英SOEは、彼を抹殺しようと秘密作戦を展開する・・・
というストーリー。
主人公の武装SSが理想的ナチ党員でユダヤ人抹殺に関しては、
「嫌な仕事だが、誰かが手を汚さねばならぬ仕事」
と非常な義務感をもっていること。
強制収容所に収監されたユダヤ人の副主人公が、生き残ったことに罪悪感をもち
自殺をくわだてる<生ける死者>であること。
など、ホロコーストをめぐる善と悪の問題について詳細に語っているところなど、
凡百の冒険小説にはない、ある種の誠実さを感じました。
なおアクションシーンに関しては、デミヤンスクで包囲された主人公のスナイパーが
赤軍兵士300人を射殺するシーンは凄まじかったです。
評価
★★★★★
11 :
名無し三等兵:2001/02/28(水) 23:39
>「女王陛下のユリシーズ号」
このころって国王陛下ぢゃないの?
12 :
名無し三等兵:2001/02/28(水) 23:43
>>11 この板では、そのつっこみは呆れるほどのがいしゅつなので、
なさらないほうがいいかと思います。
13 :
>10:2001/02/28(水) 23:47
むう、確かに。
それにしてもユダヤ人の副主人公が(ネタバレ)されるとか主人公の
上司が(ネタバレ)されるとか一線超えてますな。
14 :
名無し三等兵:2001/03/01(木) 00:03
がいしゅつだが、ホーンブロワーシリーズは面白かった。
ホレイショ君のあの人間臭さがたまりません。
15 :
名無し三等兵:2001/03/01(木) 00:15
ヒギンズ「脱出航路」
一応戦争ネタだし。
16 :
名無し三等兵:2001/03/01(木) 00:19
北壁の死闘
年上の女医さん、萌えぇ〜
17 :
名無し三等兵:2001/03/01(木) 00:22
川又千秋「真珠湾へ、ようそろ」
太平洋戦争末期のラバ売る基地の最貧飛行部隊、基地残留艦艇乗組員が
つぎはぎだらけの戦闘機を再生、着底スクラップになっていた駆逐艦を引き上げて、
勇躍、真珠湾に奇襲攻撃をしかける骨董無形な話
18 :
先任名無し:2001/03/01(木) 00:39
>>1 「駆逐艦キーリング」、俺の一押しです。
北大西洋の船団護衛という地味な戦いを、艦長の1人称で淡々と、リアルに
描いた傑作。
観艦式等で護衛艦に乗船するときは、いつもこの本を持参します。
19 :
名無し三等兵:2001/03/01(木) 01:33
>>10 これでもまだ、ハンターの作品としちゃあ粗削りなんだけど、処女作だから仕方ないか。
いろいろ言いたいことはある作品だけど、確かに面白い。一気読みできる一本。
ところで、ハンターの最新作「悪徳の都」が出たぞー。これから読むですよ。
>>15 同意。「鷲は舞い降りた」も面白いんだけど、「完全版」と「鷲は飛び立った」でケチつい
たんで、現時点で俺的にはこちらが上。泣けた。
20 :
名無し三等兵:2001/03/01(木) 01:40
おれもボブ・ラングレー「北壁の死闘」ドイツ兵決死の山登り。
21 :
名無し三等兵:2001/03/01(木) 01:42
ハリー・パタースン「ヴァルハラ最終指令」
最近読んだ。主人公カッコ良過ぎ。
22 :
名無し三等兵:2001/03/01(木) 12:10
age
23 :
名無し三等兵:2001/03/01(木) 12:32
>>19 ていうか、「心臓打ち抜かれて即死」ってかいてあったもんな。>舞い降りた
続編を読んだとき、「王大人の仕業か?」と一瞬思っちまったよ。
24 :
名無し三等兵:2001/03/01(木) 20:44
バーナード・コーンウェルの「シャープ」シリーズ
ナポレオン時代の英国ライフル銃兵が主役の連作大河シリーズ。
舞台はイベリア半島戦争からワーテルローをクライマックスに南米まで。
ロマンスあり、復讐劇あり、サスペンスあり、スパイものの味付けもありと
内容も盛りだくさんです。もちろん戦闘描写もなかなかよろしい。
本家イギリスではテレビシリーズになっているらし、是非とも見てみたいと
願ってるんですが。
トム=クランシーとA.J.クイネルも仲間に入れてよ。
ハイテク軍事小説というジャンルを産んだ”レッドオクトーバーを追え”
初めて読んだときそのスケールのでかさに圧倒された。
戦争冒険小説を正しく受け継いだ”燃える男”
怠惰で無気力な生活をしていた傭兵クリーシーが可愛い女の子のボディーガードとして雇われ、
ある事件をきっかけに戦いに身を投じる。
その後シリーズ化されたが、A.J.クイネルの処女作”燃える男”が最高だ。
26 :
19:2001/03/02(金) 00:46
とりあえずありがちで悪いけど、スティーヴン・ハンターのボブ・リー・スワガー・シリーズをプッ
シュプッシュ。やっぱスナイパーライフルはボルトアクションが燃え。
>>23 そうそう。「完全版」は単純なファンサービスだったんだけど、余計なお節介としか思えないし、
「〜飛び立った」に到ってはねぇ……この詰めの甘さがヒギンズらしいかもしれないけど。
>>25 どちらも初期作品ほど燃えるって点が共通点(^_^;) 俺も「レッド・オクトーバー」は燃えた。
「燃える男」も最高なんだけど、その後のシリーズはなかったことにしてもらえないでしょうか。
27 :
名無し三等兵:2001/03/02(金) 00:51
ボライソーシリーズが良い、主人公死んじゃったけどね。
28 :
名無し三等兵:2001/03/02(金) 00:53
>>25 いいねえ、クィネル。クリーシィの独白が泣けるんだよね。
「あの子はおれを愛してくれた。違う、変な意味じゃない。肉体的なものじゃない。
もっといいものだ・・・」
えー、パーフェクトキルもブルーリングも僕の中では無かったことになってます。
・・・っつーか、「戦争」じゃないじゃーん。
えーと、とりあえず『スナップ・ショット』あたりはどうか。
ところでギャビン・ライアルはどうか?
『深夜プラス1』なんていいよねー。戦争じゃないけど(^_^;)
29 :
19:2001/03/02(金) 01:30
>>28 「がんばれクリーシィ」ってステッカーを車に貼って……ほんと、中盤は激泣き必至やね。
で、いいねえ、ライアル。
「ちがった空」とか「もっとも危険なゲーム」なんかも。これも戦争じゃないけど。
30 :
名無し三等兵:2001/03/02(金) 01:39
「やれ! クリーシィ」ではなかったか?
私が読んだのは文庫版なのでハードカバーでは
違うのかもしれないけれども
深夜〜はモーゼルを使うのがいいねえ
31 :
19:2001/03/02(金) 01:47
すまぬ、記憶が定かでないので間違ってたらゴメソ。
ライアルの作品は銃のセレクトが渋くていいやね。地味だけど
味があって。
32 :
名無し三等兵:2001/03/02(金) 01:59
>>31 主人公のケインがモーゼル・ミリタリーを使う、と知った時の
相棒のロヴェルのセリフがいい。
「トレーラーで引っ張ってゆくつもりか?
それとも貨物列車で先に送っておくのか?」
そのロヴェルは普通のS&Wを使っているのですが、弾倉に
五発しか入らない、と言われたのにはこう答える。
「それに――同時に五人以上の敵がかかってくると思うかい?」
うっはー。しびれるね。燃える。
なんでこういうイカした小説が日本にはないのか。
火葬戦記書いてる場合じゃないぞ。
33 :
19:2001/03/02(金) 02:43
>>32 「もっとも〜」の、トリガーガードを削り落としたリボルバーの使い方に参ったですよ。
ハンティング・ライフルに中古のショットガンで立ち向かうとか、カッコよすぎ。
日本だと稲見一良なんてどうでそ?
軍用火器は滅多に出ないけど、いかにも日本的な”猟銃”の描き方が極上。
あ、ますます戦争冒険小説から外れるね。だからとりあえずsage。
”冷戦”とゆーことでル・カレの「寒い国から帰ってきたスパイ」
ラストに感動したので。
でも気分が沈んでるときはル・カレは遠慮したい。
さらに落ち込むから。
35 :
32:2001/03/02(金) 04:27
ああ、こんなとこに稲見一良ファンがいるとは!わたしは
シャクリをテーマにした中編連作集『ダブルオー・バック』が大好きです。
ほんと、惜しいじいさんを亡くしたものですよね。
で。『麦畑のミッション』ってB−17爆撃機のドイツ昼間爆撃の短編があるんだけど、
これが日本人ばなれしたカラっとしたお涙ちょうだいモノで、じつにいい。
「死を恐れただ取り乱すことと、死を覚悟して最後までそれに抗おうとすることは違う」
って文章があるんだけど、これを書いてるときこのじいさんは癌で余命幾ばくもなかったんだよな・・・
とか思うと別の意味で泣けます。
36 :
19:2001/03/02(金) 06:24
>>35 おお、地獄の一丁目でカメラードとばったりという気分ですねこれは。
稲見一良はいいですねえ、ホント。ハードボイルドと涙お頂戴、自然とドンパチをあそこ
まで違和感なくミックスさせられる人は滅多にいませんよ、日本では。
いや、いた、という過去形なのが悲しいところ。もっと書いてほしかった。
作家としての活動を始めたのが肝臓を患ってからってのもまた凄いんですが。
37 :
名無し三等兵:2001/03/02(金) 07:47
>>32 矢作俊彦だけがいます。あとはいません。ゲームとアニメが基礎教養の火葬戦記でも
かきちらして、残りの作家は才能をどぶにすててます。はい(涙)
38 :
傷病兵:2001/03/02(金) 10:06
「ウィンザー公略奪」「緋色の軍旗(英海兵隊シリーズ)」
「ボライソーシリーズ」「巡洋戦艦リライアント」などが良かった。
って、全部ハヤカワだ。(^_^;)
39 :
名無し三等兵:2001/03/02(金) 21:02
ダグラス・リーマン「英海兵隊シリーズ」 は結構おすすめ。
特に第2巻「黄土の決戦」では主人公は義和団の乱鎮圧のため中国へ。
連合軍として出兵した当時の日本軍の描写もそそる。(皇国ファンもね)
40 :
名無し三等兵:2001/03/02(金) 21:31
>39
三月に新刊が出るらしいぞ。ダグラス・リーマン「栄光
の海兵隊」シリーズ。
41 :
>40:2001/03/02(金) 21:50
なに!マジか?2巻が昭和60年発行だから16年振りか。
1巻が1850年代のクリミア戦争で2巻が1900年だから3巻は
いつの設定になるんだろう?(ガリポリかシチリアかな?)
42 :
名無し三等兵:2001/03/02(金) 22:12
>41
3巻はもう出てます。2〜3年前に。
1巻が「緋色の勇者」2巻が「黄土の決戦」3巻が「紅の軍旗」
というか3巻から新たにやり直しみたいに早川文庫で発行してます。
予想通り「紅の勇者」は第一次大戦、ガリポリと西部戦線。
R級巡洋戦艦リライアントもゲスト出演。
43 :
虚ろな人:2001/03/02(金) 22:28
昔、新潮社から本を出していた外国人作家の作品で、冷戦下の東ドイツで、米軍の
事務所を拠点にしてチェロキー・ジープで、駆けめぐってミッションを果たすシリ
ーズが面白かった。
対人地雷を車で踏んでも逃げ回ったり、監視塔にジープのウインチをひっかけて引
っ張って監視塔を倒すなど無茶苦茶だったが、おもしろかった。
当時中房の俺は、免許を取ったらチェロキー・ジープだと息巻いていたが、今は軽
自動車に乗っている(苦笑)。
44 :
>42:2001/03/02(金) 22:28
了解、明日見に行ってきます。
そーするとガリポリお約束の船首ぶち抜いて上陸!とか塹壕戦の最中、
敵と食料・煙草のキャッチボールとかあるのかな?
あとアンザックの奮闘とか。(ケマルは出てこんのかな)
45 :
名無し三等兵:2001/03/02(金) 23:19
>43
S.L.トンプソンの「奪還」シリーズですね。
私は最初の「A-10奪還チーム出動せよ」で初めてポツダム米軍連絡事務所の存在を知りました。
確か西側にはソ連軍連絡事務所があったとの事でした。
東西冷戦がピークだった時代の小説ですね。
46 :
螢:2001/03/02(金) 23:28
>43,45
三巻まで出たんだったっけ。
そーいや景山民雄が冒険小説書き始めたのも
A−10シリーズ読んだからとか。
47 :
MK-46:2001/03/03(土) 00:09
>>45 S.L.トンプソンは好きだ。
「ワイルド・ブルー」(うろおぼえだが長編の米空軍史大河ロマン小説)も
だしていたような気がする。あれも好きだ。
>>46 読むのは「サムソン」までで十分。
「鉄血作戦〜」以降は読まなくても、人生の損失ではない。
不出来だ。
とはいえ読書傾向は人それぞれだからなあ。
48 :
名無し三等兵:2001/03/03(土) 00:43
>>45 S.L.トンプソンってもとラリードライバーなんだってね。
どうりでヘンにこだわった車の描写をすると思った。
まだ出てないけどデイル・ブラウンが好きだな。
『オールドドッグ出撃せよ』はB-52の描写がいい(って作者は航法士
だもんな)
『シルヴァー・タワー』はハイテク軍事サスペンスとしては第一級
なんだけど、不思議なことにあまり評価が高くない。
クランシーの初期のより面白いと思うんだけどなあ。
49 :
螢:2001/03/03(土) 00:45
A・マクリーンは好きじゃないけど、「最後の国境線」だけは良いと思う。
>46
もう中坊の時に読んじゃってるので手遅れす。ワイルドブルーは良かったね。
そいや、BRDMの床下に緊急脱出ハッチがあるとかって「鉄血〜」の方だった?
50 :
虚ろな人:2001/03/03(土) 12:10
S・L・トンプソンを読んでいる方が多いことに感激と驚きの両方がこみあげてい
ます(笑)。
「鉄血〜」以降からは、確かに内容がしょぼくなっていましたねえ。特に、「鉄血〜」
以降の作品から、チェロキー・ジープが出ていなかったことが悲しかった。
>49
BRDMの床下に緊急脱出ハッチがあるシーンは、確かに「鉄血〜」の方です。
たしか「鉄血〜」の方で、装甲車とチェロキー・ジープがお互いに力比べをして、
装甲車の方のエンジンがぶっこわれるシーンがあった覚え(うろ覚え)があるけど、
本当にそんなことあるのかなあ。
51 :
名無し三等兵:2001/03/03(土) 22:18
52 :
名無し三等兵:2001/03/03(土) 22:52
>>51 1.フォークランド紛争(ブラックウッドの孫)
2.湾岸戦争(ブラックウッドの曾孫)
3.下関戦争(外伝:ブラックウッドの叔父)
新刊ではドイツ側にデビッドの○○が出てこないかな。
53 :
名無し三等兵:2001/03/03(土) 22:58
『鉄血作戦〜』はなんでもかんでも
「奴らはドイツ人だから」で結論づけてしまうのが萌え
54 :
名無し三等兵:2001/03/03(土) 22:59
ジョージオーゥエル「カタロニア賛歌」
55 :
名無し三等兵:2001/03/03(土) 23:08
私もS・L・トンプソンに一票
オーウェルは「動物農場」もいいよ。
これ源文さんあたりに、描いてもらいたいなあ
>49
トンプソンについてはお互い手遅れどうしだね。
ところで私は最近スカ小説ばかりつかんでいる。
>>54 素晴らしい書物だ。そして確かに冒険小説としても側面もある。
戦場体験の叙述は、あんがい控えめだが、実に説得力がある。
もっともオーウェルは別に「ネズミ相手の戦争」に終始していたわけではなく、
現実には有能な兵士でもあったようだが。
また政治闘争としての戦争の本質を浮き彫りにしている点も印象的だ。
ミリオタにもお薦めの一冊だな。
>>56 これまた素晴らしい書物だ。
子供の情操教育にも高校社会科にも最適な本だ。
まあ俺としては、できれば「着ぐるみ」でやってもらいたいものだ。
ところで俺は「マキシム少佐シリーズ」に1票。
58 :
名無し三等兵:2001/03/05(月) 01:41
こうして見てるとみんな同じような作品読んでるんだね。
私も読んだ作品がそこここにある。
名作や秀作は大勢に支持されるってことだな、うんうん。
よって脱出航路とワイルドブルーに1票づつ!
59 :
脱出航路:2001/03/05(月) 01:49
やはり荒天のなかで会合する帆船ドイチュラント号とユンカース88攻撃機
の奇跡のような絵(オウライ画伯の表紙絵です)が、この小説人気のすべてを
語ってます。
すいません、板違いと言われそうですがロバート・ラドラムはどうですか
少なくとも「暗殺者」と「法王の身代金」は面白いと思うのですが。
61 :
PKD「高い城の男」:2001/03/05(月) 02:32
凄いよ。ブランデンブルク師団が大活躍するんだ
62 :
ロバート・ハリス「アルハンゲリスクの亡霊」:2001/03/05(月) 02:35
「ファーザーランド」「暗号機エニグマ」で有名なRハリス。
で、最新作の「アルハンゲリスク」期待して読んだら、これがトンデモだった(笑)
前半のベリヤやらスターリン側近たちの現代に残された秘密文書をもとに
緊迫したミステリーが展開されるのに、
・・・まさか解き明かされた<謎>が、アレだったとはねえ・・・(ため息)
アイリッシュ・ウイスキーなんぞ購入したので
ヒギンズの「死にゆく者への祈り」を引っ張り出してみる。
シヴイ〜。
>63
あれはカッコよすぎて反則だ。
もちろん良い意味でね。
ぶっしゅみるず・・・ポットで醸造。
正しいブッシュは、グリーンかホワイトだぞ。
巷有名なブラックは、ありゃシェリー香後付けのキワモノ商品だからな。
66 :
65:2001/03/05(月) 04:35
シマッタ。
ポットで醸造て・・・蒸留やがな。
まったく、内藤珍さんが喜びそうなヤツラばかりだな(笑)
イカスぜ!
68 :
名無し三等兵:2001/03/06(火) 20:24
例のロシア原潜沈没の影響か、リーマンの「原潜救出」が翻訳されて、
さらにその影響か「殊勲の駆逐艦」が重版されたり書店に冒険小説
コーナーができたりしてますね。
ちなみに、よくリーマン作品で掃海艇やコルベットの艦長が部下の
士官達に「一杯どうだ?ホースネックくらいしかないがな」とやる
シーンが出てきますが、ホントの所ホースネックってどんなもんな
んでしょ? 作品をいろいろ読んでいるとブランデーをジンジャー
エールで割ったようなものに思えます。が、ネット検索しても出て
こない(日本酒+トニックウォーター+レモンの皮、とかいうのが
あったけどこれは違うし ^^;)ので、ご存知の方いらしたら教えて
もらえません?
69 :
>68:2001/03/06(火) 20:34
酒とジンジャーエールを好きな比率で。
あとレモンの皮。
酒は基本的にはスピリッツが用いられます。
レモンも入ってたり入ってなかったりとまちまち。
あえて共通のルールがあるとすればシェイクではなくステアで
作る、ということくらいでしょうか。
つまるところバーで注文する決まったレシピというよりも自分
の好きなときに気軽に飲む酒のスタイルに名前が付いただけ、と
言ったほうがわかりやすいかも。
あえていえば「水割り」というスタイルにいつの間にか妙な名前
がついてしまったようなもの。
70 :
68:2001/03/06(火) 20:58
>>69 なるほど〜ありがとうございます。
そうすると物資もままならない戦時中になんとか好みの酒っぽ
くしようとした船乗り達の苦労の産物って気もしますね。昔か
らあったスタイルなのかもしれませんが。
レモンの皮ってあたりは帆船時代に果汁不足しがちだった頃の
名残? は考えすぎか。(^^;
冒険小説読むときにはいつもブランデーのジンジャエール割り
で飲んでたんですが、今度はレモン果汁もプラスとか他の酒と
とか手を加えて自分なりのホースネックを試してみます。
71 :
名無し三等兵:2001/03/06(火) 21:34
帆船戦記物に出てくるメニューで忘れられないもの。
ホーンブロワー艦長がまだそう裕福じゃない頃に飲んでいた代用コーヒー。
堅バンを真っ黒に焦がしてくだいたやつを湯で溶いて糖蜜を入れたものだったと描写されていた。
72 :
743:2001/03/07(水) 03:59
『アラスカ戦線』(ハンス・オットー・なんとか)は?
アレは一気に読んでしまったくらい、面白かったけど。
>33・35・36
『ダブルオー・バック』、『猟犬探偵』もいいけれど、
やっぱ『ソー・ザップ』でしょ。マンガにして欲しい。
73 :
Mk-46:2001/03/07(水) 04:30
>71
洋の東西を問わず
代用コーヒーに思いを寄せる海軍オタは数しれずだろうか。
「レッド・オクトーヴァー」でも似たような記述がでてくる。
とこれで「ホーンブロワ」シリーズでは食べ物ねたがよく出てくるような気がする。
牛肉のパイ、ポテトピューレ(ポテサラ)、エビのカツレツ、フライドエッグなどなど。
英国料理の不味さは承知しているが、思わず舌なめずりしたものだ。
しかし「ボライソー」にはほとんど食べ物は登場しない。
あるいは登場人物は慢性的な食欲不振に悩まされている。
(豚赤身のフライはいつもほっとかれる。
まあ当時の船舶給食事情を考えると、ある意味リアルなのだが。)
フォレスターは下戸、リースマンは飲み助、との噂も聞いたことが
あるが、本当のところどうなのだろうか。
74 :
名無し三等兵:2001/03/07(水) 05:07
ホーンブロワはいろんな海域にいって、
その土地の有力者と会食とかする場面が多いんで食事場面が多いんですよね。
半給で下宿生活してたときに
ポケットからでてきた臨時収入の金貨で
親友と定食屋のメニューをたくさんオーダーするとこが
好きだったな。
あと情報を買ってたフランスの漁師から仕入れたシードルは
うまそうだった。
75 :
Mk-46:2001/03/07(水) 05:25
>ホーンブロワはいろんな海域にいって、
>その土地の有力者と会食とかする場面が多いんで食事場面が多いんですよね。
なるほど!!言われてみればそのとおり。
色々な人と会っているなあ。クラゼヴィッツともまで会っているしね。
>半給で下宿生活してたときに
かなりクズ系生活でカードと下宿屋の娘(不細工)のお情けで生きる。
このあたり、俺はいわば「坊(ボン)」のボライソーより
どこかうらぶれたホーンブロワのほうが好きだな。
女運に今一つ恵まれないところも好きだ。
しかしなぜボライソーは島耕作のようにもてまくるのだろうか?
やはり「ボライソー」シリーズは「課長・島耕作」の英国版ということか?
嫌な上司あり、不倫あり、陰謀あり、昇進あり、忠実な部下あり。
>親友と定食屋のメニューをたくさんオーダーするとこが
好きだったな。
いいねえ。俺も好き。チーズをつけてくれい。
あのシーンを読んでプディングだけの食事が貧しい食事だと初めて知った。
76 :
名無し三等兵:2001/03/07(水) 16:53
J.C.ポロック
特殊部隊物(デルタ・グリーンベレー)では良いと思うが?
77 :
1です:2001/03/07(水) 22:20
みなさんのおかげでいいスレッドになったと思ってます。(自己満足ですけどね^^;)
感謝しています。
実は脱出航路とスナップショットには悲しい思い出があるのですよ。
持っていたのですが、長期出張の折にお酒を飲みすぎて汚してしまったんです、はい・・・。
(詳しくは語るまい・・・・・)
出張から帰ってきてからしばらくして本屋に改めて買いに行ったのですが、本屋にはありませんでした。
未だに読んでもいないし、入手もしていないんですよ。
田舎だから簡単には本屋に入ってこないだろうし・・・
ネットででも注文してみようと思ってる今日この頃です。
あとみなさんの書き込みから何冊か読んでみようと思います。
スレッドを育てていただいた皆様に感謝。
>1
良いスレをありがとうございます。
「脱出航路」は残念でしたね。
では同書の話題は避けます・・・でもとにかく面白いですよ。
>76
『樹海戦線』は締まった作品だと思う(うろおぼえ・・・違ったソマソ。)。
CIAの悪辣さと主人公の孤独感がうまく描けているように思う。
ディテールのこだわり方も良し。
でもバルザックのように小説を粗製濫造をする癖があるような気もする。
もっともこれは俺の個人的な感触。
地獄の輸送船団(B・キャリスン、ハヤカワ文庫)
非情の海(N・モンサラット、版元はえーと…フジ出版じゃなくて今は至誠堂か?)
地味かつ悲惨ないくさ話なれど、忘れがたい二篇。
ていうか、こういう人々が居てこそ戦争は成り立ったんだなと思う。
80 :
名無し三等兵:2001/03/08(木) 02:53
けっこう読んでない小説が多いな。読みまくらなければ。
>>79 面白そう。詳細キボンヌ。
81 :
743:2001/03/08(木) 03:15
まったく黙殺されてますが(笑)。
>76・78
『樹海旅団』は?
数年前に読みました。最初ツマンなかったけど、
「少年」に感情移入すっと、最後は…!
82 :
19:2001/03/08(木) 04:42
>>77 「スナップショット」は去年の夏に集英社から復刻されたんでわりと手に入り易いですよ。
「脱出航路」は版元品切れしていなければいいんだけど…早川NVのヒギンズ作品が揃ってる書店は
結構あるから、地道に捜してみてください。ネット書店だとbk1はどうやら取り寄せ扱いの模様。
それにしても「ワイルドブルー」の名前が出るとは。
アレ、ラストはしみじみしちゃったデスよ。本当の意味で大河小説らしい作品でしたわ。
>>72 このスレにつられて今日、「ダック・コール」読み返しちゃった。
元442連隊の日系人の主人公が脱走囚追跡に駆り出される話が載っているんだよね、これ。
「ソー・ザップ」もそうだけど、ほんとこういう話も上手いんですよね、稲見一良御大は。
83 :
79:2001/03/08(木) 05:05
>>80 地獄の輸送船団
1941年(だっけ?)、北太平洋東行輸送船団の商船乗組一等航海士の視点
で語られる。「殺られる側から見た通称破壊戦」ですかね、まとめて言うなら。
当時英国が陥っていた状況を考え合わせながら読むと色々面白し。
非情の海
上掲書とは視点を入れ替えて、護衛戦隊所属護衛艦乗組の士官が主人公。
舞台は同じく北大西洋。(既出のC・S・フォレスター作「駆逐艦キーリング」と被りますね)
ただし期間は長く、1940〜1945に亘って描かれます。
初期〜中期は受身一方で苦しい限りだった防衛戦が徐々に盛り返して行く様子が判って
興味深かったです。
英国海軍も決して楽ないくさが出来てた訳じゃなく、むしろ苦闘の連続だったのだな、と。
海モノが好きなのでついつい長くなりました。深謝。
手に入るようでしたら、ぜひ御一読を。
84 :
名無し三等兵:2001/03/08(木) 07:27
大藪春彦の「ヘッドハンター」とか好きなんですけど。
85 :
名無し三等兵:2001/03/08(木) 09:12
ハビ夫くんのヘッドハンターズとか好きなんですケド。
(おっとスレちがい)
86 :
名無し三等兵:2001/03/08(木) 09:22
ヨルグ・マイケルの居た「ヘッドハンター」とか好きなんですけど。
おっと板違い。
インドネシアの密林とかにいるヘッドハンターとか好きなんですけど。
おっとスレ違い?
88 :
名無し三等兵:2001/03/08(木) 11:24
「新造戦艦 高千穂」
やっぱ連合艦隊っつーたら戦艦だよ、うんうん。
89 :
>88:2001/03/08(木) 11:56
「新戦艦 高千穂」だろうに。
それをゆーなら「亜細亜の曙」の方がインパクト強し。
(ジャパニーズヒーロー本郷義昭、本郷義昭を記憶せよ!)
>>89 はうあっ
そのとおりでございます、間違えました。 (;´Д`)
91 :
傷病兵:2001/03/09(金) 08:56
>>51 新刊出るんですね。楽しみです。>栄光の海兵隊シリーズ
しかし、いきなりシチリアか、、。しかも特殊部隊。(^_^;)
でも、買いまっせ。
>>81 遅レスでスマソ。
読んでいない。がタイトルが魅力的だね。
とりあえずは書店・図書館で立ち読みでも、と思っているのだが、
著者名と出版社名を教えてもらえないだろうか?
93 :
名無し三等兵:2001/03/10(土) 00:32
短編集だけど、レン・デイトンの「宣戦布告」が好きだな。
特に、ベトナム戦争でジャングルの奥地の無人の米軍基地に迷いこんで帰れなくなった兵士の話しと第一次大戦のドイツの熊みたいなエースパイロットの話かな。松本零士のマンガっぽい。
94 :
名無し三等兵:2001/03/10(土) 00:59
>「駆逐艦キーリング」
>コーヒーをブラックで飲むようになったきっかけ。
おお、すっかり忘れてた。消防の頃読んだよ
内容はほとんど忘れてるけど。
コーヒーの件はおぼろげな記憶がある。
>93
たしかに「ヴィンター」のオチは、素朴に面白かった。
レン・デイトンはドイツ人(ロシア人)と英国人を努めて対等な立場で描こうとするが、
あのWWTのエピソードは、そうしたデイトンの態度がよく出ていて、好感がもてる。
デイトンの作品で俺が読んだのは『爆撃機(原題が凝っててよい)』と『SSGB』あたりだが
『戦闘機』はどうなのだろう?読んでいないんだ。
ノンフィクションらしいので『電撃戦』の地上版のようなものかな。
どなたか読んだことのある人おられない?
96 :
743:2001/03/10(土) 05:02
>82
レス、どうもー。
「最近、目が悪くなってな」って言ってた老ファイターのドロウとか、
日系人の主人公の巴投げとか…。まぁ、お約束といえばお約束だけど、
やっぱそのへんが琴線に触れまくりなんだよね。『焚火』とかも。
…もっと書いて欲しかったです。
>84
『ヘッドハンター』、初めて読んだ時は、使われてる用語とか全ッ然
理解できませんでした。でも、知識がついてから読み直すと、クソ寒
いんで一回の食事で肉を2キロ喰うとか、細かいトコで頷ける描写が
多いです。獲物を撃つ瞬間よりも、それまでの準備期間が詳細でスキ
です。まぁ、「身分証明証」は「身分証明書」でしょうが。
ラストがあーいう展開になってしまうのは、やっぱり大藪春彦ですね。
>92
『樹海旅団 Rain Forest Tpoops』は、新潮社刊
だったハズです。著者名忘れた。現物は会社にあるんで、来週にでも
お知らせします。盛り上がるのはラスト十数ページまでかかるんです
が。
船戸与一は、話題にしちゃダメですか?
97 :
743:2001/03/10(土) 05:06
>96
「Tpoops」→「Troops」でした。
オソマツ!
98 :
名無し三等兵:2001/03/10(土) 05:26
レン・デイトンの「SS−GB」って良く聞きますが出版社はどこですか?
99 :
名無し三等兵:2001/03/10(土) 05:52
「ベルリン飛行指令」
まんまギャビンライアル and 大空のサムライ and 左ひねりこみ
解説by加藤寛一郎のパクリやん。
100 :
名無し三等兵:2001/03/10(土) 10:05
ポロックの「復讐戦」「狙撃」「トロイの馬」
スティーブン・ハンターの「真夜中のデッドリミット」「極大射程」
クィネルの「燃える男」(これ以降はだめ)
どうです?
101 :
朝飯はなにを食わせてもらえるんだね?:2001/03/10(土) 19:08
「真夜中のデッドリミット」は文句なしに面白い。つい先日読み返した
ばかり。でも、現在絶版につき入手不能。
船戸与一の「猛き箱舟」これ、なぜか週間プレイボーイに連載されてい
たんだよね(現在出版されているものの原案みたいなやつだけど)。これ
が楽しみで毎週買っていた。
102 :
名無し三等兵:2001/03/10(土) 22:31
クランシーが出てるのにラリー・ボンドはまだみたいね。
「侵攻作戦レッド・フェニックス」と「核弾頭ヴォーテックス」は初期の
クランシーみたいで面白かったけど、それ以降のはちょっと・・・。
新刊出たら買うけど。
103 :
743:2001/03/11(日) 04:37
どうも〜。
>101
そうみたいですね。同時進行読者じゃなかったけど。
船戸御大は、以前何度か荻窪の書店で見かけましが、
コワくて(笑)声かけるなんてできませんでした…。
『猛き箱舟』はよかった!
しかし、『祖国よ、友よ』も『血と夢』も、ちょっと
喰い足りなかったっていうか、「設定」を活かしてな
いって気が…。
>100
『燃える男』は面白いですが、あれだけの経歴を持つ
主人公が、カラダを鍛え直して実行した「復讐」に、
実はそれほどの障害がなかったってのが気になる…。
クリーシィに比べて、相手が弱すぎる!
ココは、マフィアの親分に腕利きの傭兵を雇ってもら
いたかったって気がします…。
まぁ、実際の戦闘ではギリギリの勝負なんてのはしな
いモノなんでしょうけど。
105 :
Mk-46:2001/03/11(日) 16:59
>>92 サンクス。
このスレができていらい。試すべき本が増えた。
とにかくありがとう!!
>>100 「真夜中のデッドリミット」
読んでとにかく泣いた。
設定のムチャを忘れて泣いたよ。
ハンターは
低学歴定収入の田舎白人連中を、愛情こめて描写している。
だからスワガー一族とその仲間達にはどこかせつない格好よさが
あるのかもしれない。
特殊部隊コミュニティへの帰属を前面にだすポラックも良いのだが
どことなく登場人物が物足りない。
とはいえ特殊作戦のシークエンスについての細かい描写は魅力的だ。
ポラックもスカの少ないライターだと思う。
106 :
名無し三等兵:2001/03/12(月) 13:31
「ファイアーアロー作戦」?と言うようなタイトル。
10〜13年くらい前の作品なのでうろ覚え。
ハイジャックされた航空機を奪還する為、
敵陣の飛行場の貯水池に向けB52からHALO降下。
なんか当時妙に気に入ったけど。
印象に残るのはそのシーンだけ。
107 :
名無し三等兵:2001/03/12(月) 13:38
>>98>
>>104 ありがとうございます。あの、ちなみに背表紙は何色でしょうか?
すいません。
108 :
名無し三等兵:2001/03/12(月) 16:00
冒険じゃないけど、「第45航空団」(リチャードハーマンだったけ?)
不覚にも最後は涙ぐみました。
んで、調子にのって続編、続々編を読んで脱力ナリ〜。
109 :
19:2001/03/12(月) 18:25
>>106 「ファイア・アロー奪回作戦」ね。フランクリン・アレン・リーブ(だったっけ?)。
T-72にボコボコにされるシェリダンもなかなか味があったと思う。
>>108 リチャード・ハーマン・ジュニア。
容赦なく米空軍側キャラがお亡くなりになるんだよね、この人のは。
110 :
106:2001/03/12(月) 23:11
アレキサンダー・フラートン?
「SBS三部作」もなかなか面白かった。
一作目の エグゾセミサイル破壊
二作目の フィンランド国境
三作目の 中東テロ物? うろ覚え
三作品とも英国の特殊部隊ならと思わせる渋さがあった。
111 :
748:2001/03/12(月) 23:16
>>108 「第45航空団」、続々編はアレだけど、続編は悪くないと
思うんだけど…。
112 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/03/12(月) 23:38
小説「ファイアーアロー奪回作戦」って
実際にあったハイジャック事件(黒幕:カダフィ)で、
アラブ・テロリストに見せしめのために殺された
米海軍工兵ロバート・ステセム氏の親友が故人に捧げた
リベンジ・ノベルなんだよね〜
113 :
名無し三等兵:2001/03/13(火) 21:21
S・ハンターの「魔弾」読み終わったんだけど、なんでガキを狙撃しようとしたのか
さっぱりわからなかった…。
>>113 あのガキがイスラエル建国のためのユダヤ資金の遺産相続者だからです。
彼を殺せば、ナチ残党のダミーに、遺産がころがりこむからです
115 :
名無し三等兵:2001/03/13(火) 23:29
しかし、悪徳読んだけど初期のスターライトスコープ→炎とか照明弾で怯ませて反撃
って使い古されたネタを何回使う気だろう>ハンター
まあいいんだけどね。
117 :
名無し三等兵:2001/03/14(水) 00:02
鳴海章「ゼロと呼ばれた男」「撃つ」が面白かったです。
118 :
名無し三等兵:2001/03/14(水) 01:30
帆船モノ読もうと思うんですが、ホーンブロアーとボライソー、どっちから
手をつけたほうがいいですか?どうもベクトルが違うみたいなんで…
助言お願いします。
119 :
Mk-46:2001/03/14(水) 01:37
>118
ボライソー。
入手しやすいような気がする。
(シリーズものは、すぐに次の巻が読みたくなるもの)
内容的にはホーンブロワー、ボライソーいずれも
甲乙つけがたい。
がやはりボライソーのほうが感覚が現代的か。
120 :
傷病兵:2001/03/14(水) 09:24
>>118 絶対、ボライソーから読んだ方がいいよ。ただ、20巻までだな。
私が好きなのは、「スペインの財宝船」と「不屈の旗艦艦長」
オチじゃないじゃん。
むしろ115の方がバレだけど、バレて困るほどのもんじゃねーな(w
122 :
118:2001/03/15(木) 13:44
>>119@`120
助言多謝。読んでみます。
ぜんぜん戦争じゃないんだけど、マクリーンの最高傑作は『黄金のランデヴー』
だとおもう。単純明解でスカっとするだけの海洋冒険モノですが。
123 :
大宮一等兵:2001/03/16(金) 00:35
>10 「魔弾」私も読みました。スナイパーが標的を照準に収めるまでの経緯、さらに米軍将校が情報を推理しながらスナイパーを追うさまは「ジャッカルの日」の様にスリリングでした。ナチのスナイパーの標的が終盤まで謎であったのも、読者の想像力をかきたててくれるので良かった。ただ、判明した標的がいまいち小物だったと言うのが正直な感想。
このようなスリリングな面がある一方で、収容所の生き残りであるユダヤ人を通して描かれたホロコーストの悲劇、さらに欧米におけるユダヤ人問題については考えさせられた。武器オタク、ナチ・マニア、米軍好き、ユダヤ人問題に関心のある人、冒険小説愛好者…とにかく必読。
「魔弾」を読み終えた後、「アメリカの刺客(新潮文庫)」を読んだが、これは駄作。ヒトラー暗殺の使命を帯びた米コマンド隊員が陥落間近のベルリンへ潜入するという話しだが、はっきり言ってつまらなかった。第一、ソ連軍が迫りつつあるヒトラーをわざわざ暗殺することに意味があるのかと思った。
あと「大脱走(ハヤカワ文庫)」もお勧め。映画の「大脱走」の原作だけど、脱走後の後日談が面白い。
124 :
10:2001/03/16(金) 00:53
「大脱走」(早川文庫NF)はおもしろいですよね。
小学生時代、講談社少年文庫でこの脱走モノの魅力にとりつかれ、彼らの
チョコレートやパンケーキといった食べ物への偏執ぶりによだれをたらしたものです。
作者のポール・ブリッグヒルは633爆撃隊ものの「暁の出撃」(朝日ソノラマ戦記)
もかいてます。こちらもお勧めです。
125 :
10(架空戦記は読まない人):2001/03/16(金) 00:58
先日、話題の佐藤大輔「皇国の守護者」はじめてよみました。
架空世界における(おそらくは南北戦争やナポレオン時代をモデルにした)
歩兵戦闘の詳細に魅了されました。
ひさしぶりにホレーショ・ホーンブロワー・シリーズや「青銅の巨砲」「鬼将軍」を
読み返したくなりました。
ケネス・マクセイ「ノルマンディーの激闘」(朝日ソノラマ戦記)も
そうですが、<人員の損耗>についてのべた軍事小説って、あるようでいて
すくないんですよね。
「皇国の守護者」なる小説よんで、そう思いました
126 :
大宮一等兵:2001/03/16(金) 01:00
変わったところで報道写真家ロバート・キャパ著「ちょっとピンボケ」(文春文庫)はどうでしょ。
これを読んでカメラマンになろうかと思った。
127 :
名無し三等兵:2001/03/16(金) 01:07
キャパはいいですね!
件の文庫本(表紙がピンぼけのオマハでしたっけ?)ぼくも
持ってますが、まだ読んでいません。
きっとヘミングウェイとかの親交や、20年代移動祝祭日なパリの日々
とかかいてあるのでしょうね。
こりゃ読みたくなったなあ。
128 :
名無し三等兵:2001/03/16(金) 01:07
海洋冒険小説って読み違えたら,本当にホーンブロワーの話題だったんで驚いた
「ホーンブロワーの誕生」は面白かったよ.小説が出来るまでの七転八倒が描か
れてて興味深かった.
129 :
名無し三等兵:2001/03/16(金) 01:10
ヘミングウェイで思い出しましたが、遺作「海流の中の島々」(新潮文庫)
の第三部はQボートによるフロリダ沿岸のUボート狩りをテーマにしています。
後書きに寄ればヘミングウェイはWW2戦争もの小説を企画していて、
その元ネタ用にロンドンでV1追跡用のモスキートにも同乗したとか。
完成してたら傑作だったと思います
130 :
名無し三等兵:2001/03/16(金) 01:14
「ホーンブロワーの誕生」って面白いですよね。
あれ、たしか作者が死ぬ数ヶ月前脱稿の<白鳥の歌>だったような。
あれ読むと元ネタが「海軍月報」だったりケッチ臼砲の取り扱い説明書
だったり、海軍内部の昇進・人間関係もふくめた純粋なテクノロジー小説
だなあと毎度思います。
兵站と人員損耗について、いつも脳内で計算にふけりながら先頭に臨む
ホーンブロワーって、(あたしゃ軍事素人ですが)リアルな造形だなあ
と毎度感心します
131 :
大宮一等兵:2001/03/16(金) 01:40
>127、129
ヘミングウェイ良いですな。「海流の中の島々」私も読みました。ノーベル文学賞を受賞するほどの文学作家であるヘミングウェイですが、戦争を扱った作品も多いですな。「海流の中の島々」もそうですが、「誰が為に鐘は鳴る」「武器よさらば」といった主な作品も戦争を描いてます。「キリマンジャロの雪」にも第一次世界大戦の回想が描かれていました。
短編ですが「死者の博物館」は戦場での人の死に様をリアルに描いてます。新潮文庫の「ヘミングウェイ全短編2」に掲載されています。他にもスペイン戦争を描いた短編も多く書いています。
ヘミングウェイも戦争小説家と言っても良いでしょう。
132 :
名無し三等兵:2001/03/16(金) 02:00
ヘミングウェイは銃オタクでしょう、死ぬ時まで。
ノーマン・メイラー「裸者と死者」(新潮社)
むかしCOIで偉い話題だった。アメリカ海兵隊だかの太平洋戦線、孤島上陸作戦もの。
冒険小説というよりはブンガクの範疇ですが、この重量感がすきです
134 :
名無し三等兵:2001/03/16(金) 02:09
小説ではないけど「狙撃手」のなかにある、wwUの標的としての日本兵の記述は、アッサリとほんの少ししかないですが、逆に悲惨さ感じましたね。
135 :
七四三:2001/03/17(土) 03:54
『発動! N.Y.破壊指令』。
(ディヴィッド・ウィルツ著/扶桑社刊)はどうですか?
なんか俗っぽいタイトルですが、原題は『第五の天使』。
演習中の「事故」で精神に異常をきたした米陸軍特殊部隊
軍曹が、ニューヨークをモスクワと思い込んで、破壊活動の
限りを尽くすってストーリー…。
冒頭の戦闘(演習)シーンや、脱出〜逃走の詳細も面白い
けど、圧巻はやはり、近親者からかつての上官まで、すべて
が「偽装」だと思い込んでしまう主人公の狂気…。眼前に広
がるニューヨークの街並まで、すべてが偽装だと思い込んで
いるんですから!
もう10年以上前、当時は別に軍オタではなかったんですが、
読んで非常に面白かったデス。
…まぁ、いまはもう絶版で、再販の予定もないでしょうが。
136 :
ハンス・キンメル「長いナイフの夜」(集英社):2001/03/19(月) 07:38
初期SSを主人公にした、例のレーム粛清事件小説。
期待して読んだわりには、冗長、散漫で、とくに劇的なこともなにもなく
終わってしまいますね。
初期SSの平凡な日常生活を「生命の泉」やら、ハイドリッヒの「サロン・キティ」やら
からめた凡作。
ハンス・キンメルって「軍の反乱」(角川文庫 七月20日クーデタもの)や、
「08/15」(自営業氏のZbvの元ネタの一つ。ドイツ国防軍兵士の入営から戦後までを
詳細に語った傑作)のひとだから、期待したんだけど・・・
ハンス・キルストだろ。
138 :
名無し三等兵:2001/03/21(水) 09:08
>>128 ホーンブロワーの裏話は面白いですよね。その点で言うと、「ホーン
ブロワーの生涯とその時代」(タイトルうろ覚え)も良かったです。
言うなればヲタ本ですが。勝手にホーンブロワーの最期とかその後の
子孫の話とか書いてるし(w 今でも売ってるかなぁ。
139 :
傷病兵:2001/03/24(土) 16:33
栄光の海兵隊シリーズ発売記念age
140 :
名無し三等兵:2001/03/24(土) 20:12
>>139 あとがきによると既に続編も刊行されてるし、その次も執筆中とかで
楽しみですな。舞台はどこになるかな〜。
リーマンの「船団司令官」も1冊しか訳されていないけどシリーズで
たくさん出ているそうなので続刊きぼ〜ん。
141 :
ななしの19:2001/03/24(土) 23:50
>>135 おお、初めてその小説を知っている人を見掛けたよ。なんとなく嬉しい。
表紙のカバーアートがちょっと野暮ったかったけど、悪くない作品でしたわ。
古本屋でも滅多にみかけないから、相当マイナーなんだろうなあ。
142 :
名無し三等兵:2001/03/25(日) 00:18
名前忘れたけど、なんかのミスでアメリカがモスクワに核を落としちゃって、それが故意じゃないのを証明するためにアメリカ側が自分でニューヨークに核を落とす話。
厨房の時初めて読んでけっこうショックだった。
143 :
名無し三等兵:2001/03/25(日) 00:43
>>142 バーディック&ウィラー「未確認原爆投下指令」(創現推理文庫)
です。
例の「未知への飛行(フェイルセイフ)」という映画の原作ですたい
144 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/03/25(日) 01:26
小説じゃなくて自伝だけど、「ルックネル艦長」。
主人公は勿論ゼー・アドラー号艦長F・Von・ルックナー伯爵。
消防の頃に初めて読んだ時は、作り話だろうと思っていたが後日真実だと知って
大いに衝撃を受けた(まあ、多少の脚色はあったろうとは思うけど)。
しかしこれだけ劇的な人生が送れれば、逝く時も思い残すことは無いだろうと
つくづく思った。
145 :
142:2001/03/25(日) 01:34
>143
ああ、それそれ。ありがとうございます。題が思いだせなくて…
ハインラインの宇宙の戦士って戦争小説として読んでいい?
>>145 あとがきの論争中で誰かが指摘した通り、『二等兵物語に宇宙服を着せただけ』だ。
戦争小説として読みたきゃそうも読めるだろ。
あの世界の戦術とか戦略は良くわからんが。
147 :
名無し三等兵:2001/03/25(日) 11:23
ホーンブロワーといえば、翻訳者の高橋氏が執筆したオリジナル小説が
ありませんでしたっけ?タイトルは「南洋の砲煙」とかいう……??
どなたか、読んだことのある方いらっしゃいますか?
148 :
名無し三等兵:2001/03/25(日) 11:39
>>144さん
その本の出版社名を教えていただけませんか
フジの「海の鷲」は持っているのですが
自伝があったとは初耳です
149 :
名無し三等兵:2001/03/26(月) 12:22
age
150 :
宇宙の戦士の戦術:2001/03/26(月) 23:43
聴音機やエスパーをつかってクモのトンネル地図を作成。
神経ガス弾と核手榴弾でしらみつぶしにトンネルをつぶしていく・・・・ってのは
ハインラインらしい合理的戦術とは思いました。
ま、たしかに戦術・戦略については述べてないよね。
151 :
144:2001/03/27(火) 04:34
>>148 残念ですが書店で入手は難しいでしょう。その本は昔の小学校の図書室には
定番の常備本だった、「世界偉人伝シリーズ(確かそんな名前)」の一冊で、
和洋の有名人がシリーズ全体で数百人書かれていました。恐らくセット販売
専用のシリーズで、学校や公立の図書館が購入するものなのでしょう。当時ですら
一般の書店ではお目にかかったことはありませんでした。出版社が何処だか分かれば
良いのですが、あの当時は版元など気にせずに読んでいましたから承知しておりません。
因みに、その書中に件の伝記が出来た謂れが書かれていて、それによると
ルックナー一行が捕虜になった時、日本海軍の南遣艦隊の士官が面会に来て、彼の勇気と
騎士道精神を賞賛し、日本の子供達に彼の武勇伝を是非伝えたいといって自分の手帳と
ペンを彼に託したということです。彼がその手帳に書いた自伝が後々その伝記になったと
云うことが末尾の方に書いてありました。その日本海軍の士官が誰かは分かりません。
しかしその伝記ですが、今思えば絶対に「ツクリ」だとしか思えない個所がいくつかありました。
例えば、若い頃小さいボートに乗って沖に出た時シケに遭遇してボートが転覆、海に投げ出された
彼は、掴る物が無くて溺れそうなになるが、偶々頭の上をソアリングした信天翁の脚をつかまえ、
羽ばたく信天翁に身体を引張らせて助かったなんて個所はやっぱり信じられんですね。
景山民夫「虎口からの脱出」
もう格好良すぎ。日本人でこんなの書ける人いたんだって真剣に感動した。
あのひと、宗教はまるまでは本当に凄かったんだよ(T-T)
153 :
138:2001/03/27(火) 21:03
154 :
螢:2001/03/27(火) 21:16
ハヤカワの「アラスカ戦線」は結構マイナーだと思ってたけど、
去年出た、創刊30周年記念フェアの小冊子見てたら紹介されてたよ。意外。
外人さんが書いたワリにはまともな日本人像だったねえ。
155 :
名無し三等兵:2001/03/27(火) 21:50
>>152 いかにも車オタらしい描写がありましたね。
156 :
名無し三等兵:2001/03/27(火) 21:55
>>152 「A-10奪還チーム」を読んで悔しくなって書き上げたそうですね。
車好きじゃないと書けないよね。ああいうの。
>>155 >>156 ありがとう。同志!
以前、知人にこの作品を熱く語ったら、○×の科学の
ひとの本など読みたくないと一蹴された。
オレもカルトは嫌いだが、この作品に罪はないんだ(涙)
158 :
名無し:2001/03/28(水) 03:24
「亡国のイージス」はこのジャンルに入るのですか?
159 :
名無し三等兵:2001/03/28(水) 03:47
あれはポリティカル・フィクションになるらしいよ。もうわけわからん。
160 :
名無し:2001/03/28(水) 03:55
>ポリティカル・フィクション
??よく分からんです。
とりあえず読んだ感想は、「ガンダム」してました。
161 :
名無し三等兵:2001/03/28(水) 03:58
水中チャンバラはニュータイプみたいだったね。
162 :
名無し三等兵:2001/03/28(水) 04:17
スティーブン・クーンツは?
「デビル500応答せず」「イントルーダーズ」
個人的に飛行機物が好きなので・・・
>>162 おお、同志!戦闘以外のシーンの描写も見事で実に面白い読み物。原作者が
実際にベトナムでA-6を飛ばして参戦してたってのがミソかな。
164 :
名無し三等兵:2001/03/28(水) 09:29
>>156 S・L・トンプソン自身もとレーサーだからな。
>>163 この二作はA-6が沢山出てくるので気に入ってる。他はグラフトンが偉くなりすぎて
パイロットではなくなるのでチョット・・・
この本読んで盛上って,PSのエースコンバット2をA-6でクリアしたよ(藁