艦と運命をともにする必要

軍艦が沈むとき、艦長は艦と運命をともにすべきと聞きますが、実際は
どうだったのでしょうか

もっと下っ端の「男たちの大和」（角川・ちくま他）で、例の爆沈の後
、有賀さんが海を漂っていた。
「ありゃ、有賀さんじゃないの？」
って、やはり漂流中の目撃者が声をかけると、凄い悲しそうな顔をして、
そっぽむいて海中に自ら沈んでいった。

生きて虜囚の辱めをうけず、とかナントカなんでしょうが、
「あの時、おれが声をかけなけりゃ、もしかしたら有賀さんは死なずにすんだかも知れない」
って談話が印象的でした。

ちなみに下っ端は脱出命令前に脱出すると敵前逃亡とな。

そしてミッドウェイで空母四隻を失った南雲以下の司令部は生き延び、
二航戦の山口多門をはじめとする各艦の艦長クラス、多くの乗組員、
搭乗員は海の藻屑と消える

海、ゆかば〜、水漬く屍〜♪

本人としては死に場所を得たつもりで満足な面もあるんだろうけど、
彼らを艦長なり司令官なりに育て上げたコストを考えるとちょっとね。

旧日本海軍だって、別に軍律で明記されているわけじゃありませんが
太平洋戦争の頃は暗黙の了解で一緒に沈まなきゃならなかった模様。
一時退艦している間に船が沈んでしまって、生還した比叡の艦長は
左遷されてしまいました。

他国では別にそんなことはなかったようですが、プリンス・オブ・ウェールズの
艦長とか一緒に沈んだ人も何人かいますね。

赤城の艦長も生還したけれど、同じく左遷。
ワスプが撃沈されたときの艦長フォレスト・シャーマンが
戦後、海軍作戦部長にまで上り詰めたのとは大違い。

エンガノ岬沖海戦で魚雷を７発喰らって
傾斜の激しい瑞鶴の飛行甲板でとうとう
海軍旗降下して総員退艦するんだけど、
飛行甲板に集まった将兵が海軍旗を向いて
一斉に敬礼するところが写真に残っている。

沈みつつある船であれだけ起立正しく、
秩序だった海軍旗降下を行なえる海軍が
世界のどこにあるだろうか？

赤城の最後は確か、見方駆逐艦からの砲撃か魚雷で沈めたんだったっけ。

南雲や草加等、本来責任を取るべき連中は引き続き機動部隊の指揮を取り、
同じく生還した赤城艦長は左遷か…、

かけがえのない優秀な人物が
新しく作れば済むような船と一緒に死ぬのは納得出来ないですけど
ハラキリ＆引責辞任の国の自己満足でしょうか？

スレ違いの単なる煽りでした。
陳謝いたします。

上になるほど責任とらねぇ。

日露戦争以前には「艦長ハ艦と運命を共にすべし」って
言う伝統は世界的に無かったそうです。
帆走海軍のころは、艦長は全力をあげて戦って敗れた時は、
降伏してよい、と言うのが暗黙の了解でした。
実際､「ホーンブロワー」シリーズでも主人公はそうしています。

でもあれってイギリスからの伝統なんだろ

東郷長官は戦艦八島と初瀬の艦長が艦を喪失した事に対して責任をとりたい
と伝えたそうだが、全員無事が何よりで、再度出撃して敵を殲滅する事が大
事と伝えたと聞きます。実際ロシアは八島沈没は知らなかったそうです。

プリンスオブウェールズの艦長はコックと最後の会話を交わした後
艦と一緒に沈んだらしい。

>>8
その直後の一斉に万歳をしているシーンのほうが印象に強い。
友人は「ヤケクソだな…これ」と言っていたが。

サンゴ海で水平に浮かんで煙を吐いているだけのレキシントン艦上から
ポロポロ落ちて救助を待つ米兵にくらべれば、日本兵はよっぽど任務に忠実
でタフだと思う。

＞１７
任務に忠実すぎて死んでしまっては戦争は続けられないと思う。
大和魂とか武士道とかの精神論は兵隊を強くはするかもしれないけど、死にやすくもするよね。

あれ？脱出する船員に「Good Bye!」って叫んだ瞬間に弾薬庫が爆発したとか
読んだ気が…レパルスかな？ちとわからん

ブリタノフ

生き残って捕虜になった方が死ぬよりも相手に物資と労力を
浪費させるんでよっぽど貢献しますね。

吉川潔はなんでペナルティ受けなかったの？
くちくかんだから？

ミッドゥエー海戦で飛龍に取り残されて、やっとこさ這い出たらアメリカ軍の捕虜になってしまって
気が狂った海軍中佐って可哀想

>22
駆逐艦だからと言うのもあるでしょうね。
旧軍で菊の紋が付いていない物は「陛下からの預かり物」ではないらしいですから。
でも、戦争が始まってからは艦を失って生還し、予備役編入即時招集コースになら
無かった人は結構居ますね。
まあ、夕立の活躍ぶりなら艦を失っても、艦長に文句は言えないでしょう。

Take her down!!!