1 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:
複葉艦爆以下のスペック、つぎはぎ胴体、使いまわしのエンジン・・・・
こんなもんなんで作ったんだ?
2 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/13(木) 19:42
3 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/13(木) 19:50
ありがとう。というわけで、このスレッドは下げて頂戴。
あ、「剣」に対する思いを語るのはありね。
でましたね、これ>2
この青木邦弘氏の手記には大変に不満である・・・とだけ書いておきます。
>4さん
差し支えなければ、理由を教えていただけませんか?
6 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/13(木) 20:31
陸軍飛行審査部の方の手記のほうが面白いです>剣の不採用の顛末
>5殿
氏の手記は本で読みましたが「剣」完成までの情熱的な書き方に比べ
機体が完成し海軍に引き渡した後の記述が非常に素っ気ないのです。
ただ、御存知と思いますが「剣」は完成後の審査の段階で多々の問題が
あり、飛行審査官は「審査を早く通せ!」との上層部と「このままでの
実用出来ない」とする自己の主張との板挟みになって大変に苦労なさった
そうです。(結局は不採用で押し通しました)
ただ青木氏の手記にはその「剣」の完成後の評価がどこにも書いていない
のです、機体の「完成度」に関する記述がありません。
(完成後はもう自分の手を離れたかの様に書いてあります)
私は氏の手記ではこの点に納得がいかないのです。
「キ-115「剣」誕生秘話」では「剣」の設計・試作について特に困難だった
との記述がありません、むしろ「この素朴な小型機を造ることは、きわめて
容易なことであった」と書かれています。
しかし、その容易な筈の機体の完成度にはかなりの問題があるのです。
その点に氏は全く触れていません。
最初に読んだ感想では、ただ「剣は特攻機ではなかった」・・これだけを
言いたいが為に発表した手記の様な気がしました。
>7
海軍->陸軍の間違いです。
(ただ海軍でも採用した筈です)
丁寧なご説明、ありがとうございました。
10 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/13(木) 20:54
>(結局は不採用で押し通しました)
これは機体の問題ではなくて、心情的に採用できなかったと
聞いていますが。
多分どんな機体だったとしても不採用になったと信じたい。
どうせ死ぬんだから普通の飛行機は勿体ない、なんて考え
は現場サイドでは不採用でしょう。上層部はともかく。
11 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/14(金) 00:09
>11
KF誌に連載されていた、渡辺洋二氏の「陸軍審査部航空隊」に
かなり具体的な飛行特性についての証言録があります。
あまりにも安定性が悪く、審査部員の技術をもってしてさえ
まっすぐ飛ばすことさえ覚つかなかったとか。
また事故損失率も計算されてますが、確か10機飛ばしても突入点に
至れる数は2@`3機となっていました。
12 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:
キ115「剣」の試験飛行結果については「丸エキストラ 戦史と旅」Vol.19の
高島亮一氏(キ115首席審査官)の手記と、2で紹介されているサイトのキ115
主任設計者の青木邦弘氏の手記を読み比べると興味深いと思います。
高島氏の手記では、開発者には「あの機体は(心情的に)不採用にした」と自分が
語ったかの如く伝えられたけど、実際には欠陥があまりにも多く実用に適さないの
で不採用にしたと「心情論」に関しては具体的に機体の問題点を列挙して明確に否定
していた筈です。
実機の飛行審査での高島氏の審査報告の記述を一部書きます。
(主に離陸と飛行特性に関してですが)
*50キロ以上の爆弾を搭載しての離陸は、投棄する脚の緩衝不良のため、バウンドするとの
舵の効き不十分で、操縦が難しく、転覆のおそれが多い。
*翼が小さく、翼面荷重が大きく、安定板面積、舵面が小さいので、空中操作、旋回、航進、
攻撃ともに難しく、特に爆弾搭載時甚だしい。
また飛行中の感想としては「・・200キロ/時以上の速度を保って上昇する、上昇しなが
らも、横にフラフラする。横の安定性が悪い・・」「・・水平、方向、横の安定性が悪く、
常に三舵を激しく使って姿勢を保たねばならない・・」「・・操縦桿とフットバーを動かさ
ずに置くと、機は横滑りを始める。自分で安定する力がない。」とあります。
高島氏の総評は「空気力学的な検討を欠いた未熟な飛行機」とあります。
これに対する青木氏の反論なり評価が氏の手記の中には見あたりません。