オバマ・習会談 中国、孤立解消ならず 「快挙」強調も尖閣は平行線 (産経新聞 6月11日(火)7時55分)
「快挙を成し遂げた」。中国共産党機関紙、人民日報が10日付社説でこう論評するなど、中国メディアは習近平国家主席の
訪米の成果をそろって強調した。 しかし、尖閣諸島を含む東シナ海や南シナ海に於ける周辺国との対立問題では、理解と
配慮を求めた習主席にオバマ大統領は“ゼロ回答”で応じた。 事前に期待していた発言は引き出せず、異例の早期訪米に
踏み切った習主席の“外交的賭け”も、アジアにおける中国の孤立解消に繋げる事は出来なかった。
(中略)
しかし今回、習主席は就任3カ月で異例の早期訪米に踏み切った。 その背景には中国のアジアにおける孤立感があると
いわれる。 尖閣諸島を巡り対立している日本の安倍晋三首相が就任後、積極的に“中国包囲網外交”を展開し、東南アジア、
モンゴルなどの周辺国と関係を深めたことで、習政権に「周りは敵ばかり」(共産党筋)との焦りが高まったという。
習主席としては、日本や東南アジアに大きな影響力を持つ米国とのトップ会談で局面打開を図りたい考えだったと見られる。
その為米国が喜ぶような“土産”も準備した。 米国に滞在中の人権活動家、陳光誠氏の親族にパスポートを発行。
対日問題で最も強硬な人民解放軍の高官に、シンガポールでの国際会議で「(尖閣問題を)棚上げすべきだ」と発言させ、
「中国は武力衝突を望んでいない」とのメッセージを発信した。 しかし、そうした配慮も実を結ばぬままに訪米を終えた形だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130611-00000092-san-cn そりゃ尖閣諸島や南シナ海であれだけ露骨な侵略や挑発を繰り返し、アメリカの同盟国の領土領海や権益を侵しながら
「我々は武力衝突を望んでいない」なんて見え透いたリップサービスに釣られる程オバマも脳内花畑では無かったのね。
あるいはもっとアメリカが喜ぶような経済的譲歩や手土産を用意してくれば話は違ったかも知れんけど、訪米をあまりに
前倒ししたお陰でその辺の国内的調整も困難だったのかも。