南雲忠一中将を再評価するスレ(津)

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464首席参謀
飛行機の発着の度に通信マストが倒れ、赤城の受信状態が悪化する、
という前提で、通信記録を細かく検討してゆくと、
リアルタイムに赤城が受信して不思議ない通信と、あれっと思える通信とがあることも事実だろう。

例えば。0400の飛龍隊の「第二次攻撃隊ノ要アリ」。これはリアルタイムに受信できたか、
極めて強い疑いを持っていい通信だと思う。
なぜなら、0355「赤城fc(零戦)×3発進」と0359「赤城fc×3収容」の直後であり、
通信マストが復旧している、とは考えづらいから、である。
駆逐艦なり、巡洋艦から、信号転電した記録だったら、この受信時間は信用できるだろうが。

加賀隊からの「我サンド島ヲ爆撃ス効果甚大(0340)」(発 y/加、宛 P/Kdb)が0407と、
27分費消してるのも不思議であるが。敵機との交戦中に通信マストを復旧できたのであろうか?
記録上、加賀機から赤城宛の電文となっており、他艦経由でもたらされた、とはなってない。
まぁ、赤城通信班が傍受したのはリアルタイム(0340)だったとして、
1AF幹部が詰める艦橋に持って行くまで20数分かかった、というのは
「第二次攻撃隊ノ要アリ」がリアルタイムで伝わったと仮定するなら、ヘンだと思う。

だから、この2電報の受信時間の記録に関しては、メイキングがあってもおかしくない、と思う。
だって、「そんなみっともないこと書けますかいな」とメイキングを認めたあの参謀サンが書いた戦闘詳報だしね。

こんな証言もあるので念のため。「資料」を鵜呑みにしてはいけない、ということだろう。
>奥宮 公刊戦史といっても間違ったところ、正確でないところがいっぱいあるんですよ。これは資料だが、戦史じゃないと私は思っています。

>澤地 さらに、もう一つこだわるんですが(笑)、源田さんと奥宮さん共著の「ミッドウエ―」は、先刻珍重すべき文献だと奥宮さんが言われました。
>それでお尋ねするのですが・・・・・。「敵艦隊攻撃準備」命令が出されるのは〇四四五でしたね、「戦闘詳報」によれば。
>ところが「ミッドウエ―」によると、南雲長官が敵艦隊撃滅を決心したのは午前五時四○分、つまり〇五四〇になっているんです。
>これはどう考えたらいいのか。

>奥宮 この「戦闘詳報」が正しいとは限らないと、私は確信しています。