人種差別は人殺しの準備である。
2013 年 3 月 22 日 7:00 AM | カテゴリー: 編集長後記 | by 平井 康嗣 |
編集長後記
人種差別は人殺しの準備である。在日コリアン、コリアンなどへの人種差別を扇動し続ける
在特会らグループへの抗議の声が強まってきているが、当然である。差別は憎悪の感情を
駆り立て、手前勝手な敵意を正義へと捏造する。差別相手を対等な人間と見なくてよいことを
正当化する。実際に在特会らの示威行動では「殺せ」などの声が出始めている。差別意識が
そうとう悪化してきた表れである。
イラク帰還兵を取材した『冬の兵士』(岩波書店)では、米兵がイラク人を「ハジ」「ターバン頭」
と呼び非人間化に努めた証言がある。ナチスにとってのユダヤ人、フツ族にとってのツチ族、
米兵にとってのベトナム兵、いずれも敵の非人間化の過程がみつかる。同書での「軍隊は職業
ではなく文化です」という証言も恐ろしい。その文化の拡大を進める感性の安倍首相はネット右
翼との親和性も高く、警戒する必要がある。が、私たちも「敵」に正義を振りかざすとき、その顔
を鏡に映してみなければいけないとあらためて思う。 (平井康嗣)
http://www.kinyobi.co.jp/henshucho/articles/2013/03/22 あああああ!うぜー!