【黎明爆撃】本日の南雲部隊司令部1AF【艦砲射撃】
ちなみに、この無線を聞いてたであろう、艦隊直衛・翔鶴零戦隊について、岩本はこういう記録を残している。
: 「翔鶴」戦闘機隊は、敵第一群が来襲したとき、高度4000mで哨戒を実施していたため、上空から敵機にかぶられ、
; 苦戦して、三機の犠牲を出し、第二群の来襲のときには補給しないまま空戦を続けたため、高度もとれず、
: また燃料・弾薬の不足で、力足らず、敵艦爆に「翔鶴」大破を許した、という(p112)
なぜ、翔鶴戦闘機隊は高度4000mで哨戒していたのか?
: 母艦より、敵は高度5000mないし6000mで来襲する算大なりとの報告である。
: わが中隊は7500mに上昇し、母艦との連絡を取りながら哨戒を続け、敵来襲と思われる方向を注視する。 <=★★★
: 第二小隊は高度8000mに待機する(p101)
2000〜3000mで来襲した際の備えとして、母艦から4000m哨戒待機命令が出ていた、可能性が一番順当だろうか?
翔鶴戦闘機隊の中隊長や小隊長が、母艦からの通信を無視した可能性もある。
通信機が壊れていた可能性は低いだろう。翔鶴被弾後、岩本は列機に翔鶴・瑞鶴零戦隊の燃料の残りを調べさせ、
いずれも2-30リットルだった、らしいが、手先信号でコミュニケーションした、とは考えづらいし、
艦攻のように黒板を用意して、それを読み合うような運用が単座戦闘機であった、とはマスマス考えづらいからね。