>>108 中島参謀の主張を言い換えると、こういうことだろうね。
「二艦隊宛に、呼出信号アリで、6Fから直接交信があったわけじゃない。
当時、私は別のことでアタマが一杯であったとしても、6Fから直接交信があったのなら、記憶に残っているだろうから。
だから、この電報は、東京放送通信系で各艦隊に周知されたハズだし、
だとすれば赤城でも受信可能なハズだから、赤城が重視しなかったところに問題がある」
この証言と「連合艦隊旗艦、機動部隊旗艦および東京通信隊で受信したという了解符を、六艦隊旗艦香取で確認した」
との話は、全く矛盾しない。
ミッドウェー作戦時、軍令部第一部にいた佐薙参謀が、海軍反省会の場で、東京放送通信系に乗った話を全く否定しない。
中島参謀がこのエピソードを披露した2回に出席しているにも関わらず。
むしろ、「GF自体の無線諜報探知能力は大したことがなかった」として、
「大本営の特情班が、直接敵の電波を傍受して、GFに反復放送した、とみるのが私は至当と思う」(亀井宏「ミッドウェー戦記」)
と中島参謀の主張に近い証言を残してるぐらいでね。
ttp://www.warbirds.jp/ansq/6/F2000149.html 中島参謀との主張の違いは「6Fが傍受した」か「大本営特情班が傍受したか」の違いで、「反復放送した」部分は共通。
都合の悪い命令等は戦闘詳報に記録しないクセがある日本海軍、という点まで含めて、常識的に判断して、
傍受者が誰かはともかく、「敵機動部隊がミ島近海で電波発信」という反復放送があった、と考えるべきだろうね。