真夏の夜のアージュン戦車

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489名無し三等兵
私  「ネトウヨってどういう人たちなんでしょうか?」
教授「うむ。ナチスを研究したフランクフルト学派によると、統計的には低学歴・低収入の若者たちが多い」
私  「なぜ、低学歴・低収入だとネトウヨに走るのですか?」
教授「彼らは社会的立場が低く抑えられているという抑圧感と欲求不満が強く、その憂さを晴らすために
    彼らの欲求不満のはけ口となる破壊的な思想や過激な宗教などに強く共感するのじゃ」
私  「たとえば皇国史観に憧れたり、ナショナリズムに目覚めたとか言うやつですね?」
教授「そうだね。ファシズム台頭こそが、彼等の復讐であり愛国心の発露なわけじゃな。
    その偏狭なナショナリズムを煽りたて政治利用する扇動家が登場してナチスが出来たわけじゃ」
私  「でも、わからないんです。欲求不満の塊であるネトウヨが、なぜ民族差別に走るのでしょう?」

教授「良い質問じゃ」 ・・・・ズズズ(お茶を飲む音)
   「社会への欲求不満やナショナリズムと排外主義・差別主義は、実のところ表裏一体なのじゃよ」
   「まず、人間には上昇志向が本能的に備わっている。それは本来、自分自身を磨いて達成すべきなのだが、
    社会から不当に低く扱われていると思い込むと、自分の努力では抜け出せないという心理的抑圧感が
    高まってきて自分の社会的信用を築く努力を放棄してしまう。これは集団心理としても作用する。
    代わりに自分よりも価値の無い人間や国を作り出すことで充足感を得ようとする。
    自分の過失や身の不遇を常に他人のせいにしたがる人間ほど、この傾向が強いようじゃ。
    かくして血による差別が出来るんだね。日本人であるというだけで自分が優秀であるってことにすれば、
    本人は何の努力もせずに、他者に対する自己優越感を得られる」

私  「なるほど。ネトウヨというのは、因果応報な人生の補償行為なんですね」
教授「そういうことだね。彼らは公共心や正義心から動いているわけではなく、単に自分の嫉妬心・憎悪心・
    虚栄心を増幅させたいだけなんじゃ。本当の愛国心とは程遠いところにいる人たちと言える」
私  「人間的にはかなり未熟な人々とも言えますね。よく分かりました。ありがとうございます。教授」