ハ9系統のBMW-9C(全幅800mm前後?)を搭載した航研機が世界記録を樹立した際、高度は1000-2000mとのこと。
数がそれほど出ない特殊機だと割り切って、アツタ21を使用する、などの改良していれば、
5000mで巡航できるようになるし、高度が上昇する分だけ空気抵抗も小さくなるから、巡航速や最高速の向上に寄与できるだろう。
空技廠が瓦斯電を下請けとして、昭和14年頃から航研機改造に力を注ぐ妄想だったら、
彗星同様、アツタ21採用しそうだよなw 空技廠そのものは自力でY20を研究するのだろうが。
ttp://hobun.com/images/koken2.jpg コクピットの後ろの胴体は中空だから、コクピットを正副操縦士2名分と、航法兼通信・エンジニアの2名分を分割し、
風防を用意してもう少しコクピットを高くし(読売新聞記事)、その間に80番の爆弾倉(兼 胴体内増槽)を置くような方向の改造か?
昭和16年末段階で、80番1コ抱いて、航続距離1.2万km(作戦半径4千km)の長距離(夜間)爆撃機が完成すると、
補給に苦しむ日本海軍にとっては重宝する機体になる。
ラバウルからの距離は、シドニーで片道3300km、ヌーメアで2500km、フィジー・スパで3150km、サモアで4000km。
ヤルートからは、真珠湾が3900km、ブリスベンで4100km、ヌーメアやサモアで3100km強、フィジーで2800km。
狭い機体で(巡航250km/hに高速化されたとして)最長35-6時間近く拘束されるだろうから、
仮にリクライニングシートを用意できたとしても疲労はハンパないし、週に1-2度の出撃が精一杯だろうが、
ヤルートという日本の【有力根拠地】から、FS方面も豪州中部も真珠湾すら爆撃圏内に入る、という意味合いは非常に大きい。
西に目を向ければ、石油に不自由しないシンガポールから、コロンボが2700km強。中国の雲南で2700km弱。