【月光改】日本航空機開発史改竄編17【陸軍彗星?】
昭和17年2月2日に、空技廠での打ち合わせで、14試局戦(雷電)に「単排気管」の採用を検討させるぐらいだから、
推力式単排気管の理論は、昭和16年中には空技廠も掴んでいたし、実用化間近だった、と判断できるね。
という意味においては、零戦32/22型に(実験用として)推力式単排気管を搭載させよう、と閃けば出来たんだな、と。
話し変わって、金星43搭載の97式2号艦攻、金星51に積み替えて、推力式単排気管を乗せたら、
最高速どれぐらい行けるかな?
205節/2200mだった2号艦攻、1080ps/2000mの金星4xで公称出力に近しいところで最高速をマークしてた。
金星51で1100ps/6000mに載せ替えたとして、高度2000/6000mの大気密度比の3乗根は、概ね1.15倍。
馬力比の3乗根は1.006倍、推力式単排気管の効果を馬力10%増と見て1.032倍。
「計算値」としては、245節(453km/h)相当、天山11(465km)と大差ない。実際にはもう数%速度が遅くなるにせよ、ね。
巡航速は、高度6000mで2速で巡航させたとしても、せいぜい300km/hレベルだろうから、
零戦がエスコートする、という前提では、まぁギリギリで合格点、かな。
巡航距離は2000kmレベルだろうから、天山の代替にするためには、もう1000km飛行するための
燃料タンクを増設する必要が出てくるし、そうして重くなる分、速度は低下するんだろうけど。
もしも金星62積んだら、天山並みは確実かな? そりゃエンジンを強化する分、胴体増厚して強度増す必要あるにせよ。
天山の代替としての最大のネックは、航続距離がせいぜい2000km前後になりそう、ってところだろうか?