南雲忠一中将を再評価するスレ(礼)

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226GF長官
>>223の続き

話をザイドリッツに戻しますと、

ザイドリッツの浸水図
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:SMS_Seydlitz_state_01_06_1916.svg
(赤色は浸水区画、青色は注水区画)

艦首を中心に浸水したことがよく分かります。
トリム調整のため、艦尾に注水していることに注意。
それでも、艦首甲板は水線ギリギリです。
227GF長官:2012/09/14(金) 22:46:25.02 ID:???
>>226の続き

ザイドリッツは帰投時、ホーンリーフ付近で触底。
ポンプ船を横付けして排水作業を行い、クレーン船で艦首砲塔の天蓋や砲身を
撤去して、ようやくヴィルヘルムスハーフェンの乾ドックにたどりついた。

まさに、満身創痍。

ここで注目してほしいのは、上図の艦首部。
一区画だけ浸水していない箇所(白色)がありますよね。
これが魚雷発射管室及び魚雷庫だった。
228GF長官:2012/09/14(金) 22:47:20.45 ID:???
>>227の続き

黛大佐は『海軍砲戦史談』の中で、該区画の水密が維持され、浮力が保たれたからこそ
ザイドリッツは沈まずに済んだと分析しています。

対するリュッツオーは、この後英主力部隊の集中砲火を受け、艦首全区画が浸水して
自沈のやむなきに至った。

両艦の生死を分けたのは、わずか一区画の水密性にあったのです。