【敵機直上】本日の南雲部隊司令部 1AF【急降下!】

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383名無し三等兵
戦後、三戸参謀長が、この敵空母の情報につき、防衛庁戦史室において尋ねられたとき、「まったく記憶にない」と言った
 ことが、ミッドウェー海戦記書『あゝ軍艦旗』(亀井宏氏著)の中に記述されている。これは、私が届けに行ったのが夜間の
 就寝中で、参謀長をわざわざ起こして説明したので、あるいは記憶に残らなかったのであろう。
  もし、潜水艦散開線と敵空母との関係位置のことにつき、先任参謀と話したことや(B)の話などをすれば、あるいは
 思い出されたかと想像する。
  ところで、右の電報は、中尉の暗号長(名前忘れた)に手渡し、重要電報であるので直ちに暗号にして送信室に回すよう
 に命じた。そして、その夜、その暗号電報は、連合艦隊旗艦、機動部隊旗艦および東京通信隊で受信したという了解符(
 潜水艦へは放送で了解符不要)を、六艦隊旗艦香取で確認した。
  そのあと、東京通信隊から一般通信系(この電波を待ち受け配員すれば、戦況全般がわかる。東京でキーを押せば、千葉県
 船橋送信所の送信機が作動する)と、超長波(一七・四四KC)放送(東京でキーを押せば、愛知県刈谷の送信所の送信機が
 電波を出す。太平洋に作戦行動中の潜水艦向け専用)との両電波で、各二十回以上、放送されている。
  それは、発信艦香取の受信文のなかに同文電報として発見されている。この重要電報が、ミッドウェー作戦の主役である
 機動部隊司令部に通達していなかったことが、前記『あゝ軍艦旗』の記事の中にあるのをはじめて知ったのであるが、まっ
 たく不可解といわざるを得ない。