かつて、日本の植民地支配を受けた韓国では、自衛隊に対する根強い拒絶反応に変化の兆しも見える。
「制服組(軍人)を被災地に派遣できないか」
韓国国防省の関係者は、震災直後、韓国軍の派遣が議論されたことを明らかにした。結局、時期尚早として日本側への打診は見送られたが、
「実現すれば、将来の大災害で韓国軍と自衛隊が協力する先例になったはずだ」と振り返る。
その上で、この関係者は「韓日は安全保障だけでなく、災害対策でも利害を共有している、震災を機に協力態勢構築を急ぐべきだ。それが
良好な両国関係の支えになる」と強調した。
米国は「トモダチ作戦」で、自衛隊と共同して被災者支援を繰り広げた。協力はスムーズで、元米政府高官は「有事に日米が密接に連携出来
ることを示すことができた」と語った。
自衛隊と米軍との連携について中国青年報は「(震災救援で)日米共同の組織運用が実現した」と記し、同盟は確実に深化を遂げていると
結んでいる。