南雲忠一中将を再評価するスレ(与)

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281GF長官
>>279の続き

ところがよくよく考えてみますと、>>238に挙げた項目は、いわば周知の事実であり、
何ら目新しいものはありません。

北海の天候が悪いのは、英独海軍の将兵なら誰でも知っていたでしょう。
むしろ晴天に恵まれ、視界が20浬も30浬も開けるなんてことは稀ではないかと。

我が国には、「雪でも降るんじゃないか」という言い回しがありますが、
たぶん英海軍には、こんな”ブリティッシュ・ジョーク”(?)があるはず。

「貴様がメシをおごってくれるなんて珍しいな。
北海が晴れるんじゃないか? HAHAHA!」

英国紳士はアメリカ人みたいに下品な笑い方はしないかな。
282GF長官:2011/12/13(火) 21:59:06.92 ID:???
>>281の続き

冗談はさておき、ジュリコー長官自身がそれを証言しています。

「敵艦遮断の機会は、監視艦数及び該艦上にある見張員の視界により消長するものにして、
夜間に於いては極めて短く、特に暗夜に於いては4分の1浬(460メートル)を出でず、
また白昼と雖も、北海の普通情況に在りては6乃至8浬(11〜15キロ)を越ゆることなし」
                 (『英国大艦隊』ジョン・ジュリコー/著、臨時海軍軍事調査会/訳)
(註)消長とは、衰えたり盛んになったりすること

同書は第一次大戦中の英海軍について調べる場合、第一級の資料であり、戦後日本でも
翻訳され、ポスト・ジュットランド型戦艦の設計や新しい戦術を検討する上でも参考にされた。

現在は国会図書館のデジタルアーカイブで読むことが出来ます。
http://porta.ndl.go.jp/Result/R000000008/I000150108
引用箇所は、(18/309)頁