タコ漁で人民軍の資金獲得
NHK 9月14日 6時13分
石川県輪島市の沖合で、子どもを含む男女9人が乗った小型の船が見つかった問題で、船に乗っていた責任者と名乗る男性が
海上保安庁の聞き取りに対して、
「北朝鮮の人民軍の資金獲得のために働く漁師だ」と説明していることが分かりました。
海上保安庁は、9人が、どのように監視の目をくぐって、北朝鮮の領海の外へ出たのか、経緯を詳しく調べることにしています。
この問題は、13日、石川県輪島市の沖合で、男性3人と女性3人、それに子ども3人の合わせて9人が乗った小型の木造の船が
見つかったものです。
船にはハングルが書かれ、乗っていた男女が、
「今月8日、韓国に向けて北朝鮮の港を出発した」と話したことから、海上保安庁は、脱北者と見て調べています。
これまでの調べで、責任者と名乗る男性は、「自分は北朝鮮の人民軍の部隊に所属している」などと話していることが分かって
いますが、更に「自分は軍の資金獲得の為に働いているタコ漁などをする漁師だ」という主旨の説明をしている事が分かりました。
海上保安庁は、男性が、北朝鮮から日本に来るだけの大量の燃料を確保して、船を操船できる漁師の立場を利用して脱北を試みた
可能性もあると見ています。
しかし、厳しい監視の目をくぐって北朝鮮の領海外に出ることは難しいと見られることから、日本に漂着するまでの経緯について
調べを進めることにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110914/k10015585821000.html