>>590の続き
英海軍は早くから航空戦力の充実に力を入れており、開戦直後にエンガーディン以外にも
海峡連絡船エンプレス、リビエラを水上機母艦に改装して運用訓練を重ねていた。
さすがは空母先進国。
エンガーディンには、ショート184複座水上機2機とソッピース・ベイブ単座水上機2機を塔載。
当時はカタパルトが無いので、デリックで降ろしてから海面を滑走して離水する手順。
格納庫から出してデリックで吊り降ろす前に、主翼を展張させ、発動機の試運転も済ませて
おかねばならないので、かなり手間のかかる作業です。並の穏やかな港内の訓練においても、
最低20分を要したと言われています。
しかしそれ以外は空母戦での水偵運用と大差はなく、機体の性能や母艦の艤装の問題を解決
すれば、太平洋においても特別変わったことをしたわけではなかったと分かるのでは。