【大器】韓国次期戦車XK-2 Part27【晩成】

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504名無し三等兵
ttp://www.dndfocus.com/news/articleView.html?idxno=515
「愛国主義」を前面に出した虚構的な戦車開発論理[D&Dフォーカス](2011.03.25)

国産パワーパック、相次ぐ問題に10月まで開発期限を延長

国産戦車黒豹 (K-2) に関して「愛国主義論争」が真っ盛りだ。防衛事業庁が23日、
「黒豹」の核心部品であるパワーパックを輸入する代わりに、国産品を使うことに決
める過程で繰り広げられた論争だ。

事業庁はこの日、2005年から開発を進めてきたが、いまだに開発が遅れている国
産パワーパック(変速機とエンジン)について、今年10月までに国産パワーパックの
技術的問題を解決することに決めた。キム・グァンジン国防部長官が主宰し、国防
部で開かれた第48次防衛事業推進委員会(以下、委員会)でのことだ。ただし、委
員会では、今年10月までに国産パワーパックの技術的問題を解決できない場合は、
外国製品を輸入して使うことにした。

これについて、この決定が過度な愛国主義からなされたものではないかという批判
の声が上がっている。これまでの過程を見ると、今年10月までに国産パワーパック
の技術的問題を解決できる可能性が低いのに、「愛国主義」を叫ぶ声に押され、国
産パワーパックの開発を決めたのではないかというものだ。

「変速機 + エンジン」を意味するパワーパックは戦車の核心部品

しかし、これに対する批判は「わい曲された愛国主義(=過度な愛国主義)」ではな
く、国防力と防衛産業強化という視点からなされなければならない。その上、このよ
うな「わい曲された愛国主義」は、防衛産業の不誠実と不条理に目をつぶる側面が
あり、業界に「トヨタの災難」を招く可能性もある。
505名無し三等兵:2011/05/17(火) 00:41:32.67 ID:???
>>504

まず、愛国主義論争について見てみる。委員会決定を控え、国防業者と専門家の
間では、国産パワーパックを搭載するか否かを差し置いて、時機外れの「愛国主義
論争」が繰り広げられていた。2012年から生産される初度量産分100両に国産パワ
ーパックを使えば「愛国者」で、ドイツ製の輸入品を使えば「売国奴」というような単
純化された論理が、この論争についての一部の視点だ。結論から言うと、このような
形の二分法は望ましくなく、事実とも異なる突拍子もない主張だ。

このため、まず黒豹事業について概略的に見てみる。黒豹事業は、1990年代後半
に探索作業を手始めに出発し、2002年から開発作業が進められた。当初、黒豹事
業では、パワーパックはドイツ製品を使うように計画されたが、その後、国防科学研
究所 (ADD) が国内開発の可能性を報告すると、2005年に斗山インフラコアとS&T
重工業が開発業者に選定され、開発を進めてきた。

防衛事業庁と国防科学研究所、「開発失敗」の危険性を管理する専門性なく

この過程における最大の問題点は、国産パワーパック「開発の失敗」という危険を
管理できる専門性を、我が国の防衛事業庁と国防科学研究所 (ADD) は有してい
ないといういう点だ。世界的に、戦車用の1500馬力エンジンを開発した国は、現在
までドイツMTU社が唯一であることが知られている。米国も、自国の戦車に搭載す
るパワーパックは、ドイツ製を購入して使っている。特に、エンジンと変速機はその
性能も問題だが、戦車システムに結合されたときの運用性まで検証しなければな
らない非常に難しい開発課題だ。また、量産後の信頼性を立証するのに数年が必
要とされる。運用過程で予期しない問題が常に発生するためだ。このため、戦車を
生産する国々は、多くの費用をかけて開発するよりは、海外から導入して使うこと
を選択している。しかし、我が国はこれとは異なる選択をした。2005年に行われた
業者選定でも、技術導入を通じた開発を提案した企業(※STXエンジン)はすべて
脱落して、100%国産化計画を提案した2つの業者が選ばれた。
506名無し三等兵:2011/05/17(火) 00:42:48.34 ID:???
>>505

このように、重要な構成品を海外から導入せずに国産化するという試み自体は非
常に挑戦的で革新的な発想だ。しかし、現在、我が国に存在するのは「愛国主義」
に基礎を置く「挑戦精神」だけだ。

我が国がパワーパックを国産化するときにモデルとなるドイツMTU社の製品と、我
が国が有している技術の格差を把握して、これを克服できる体系的な管理と検証
が必要だった。しかし、これを検証できる国内の権威ある機関はどこにも見当たら
ない。国防科学研究所がそのような事前準備を十分にしたとは見えない。多くの
関係者が、国防科学研究所は国防部からパワーパックの国産化を検討せよと指
示されると、開発業者の話を根拠に「彼らができると言った」という責任逃れの考え
に基づき、今まで事業を管理してきたのではないかという疑問を抱いていると語った。
例え開発業者が「できる」と言ったとしても、これを検証しなければならず、開発の
失敗に備えて「偶発計画」を準備しなければならなかったのに、今になって見れば、
そのような危機管理はなされなかった。

その上、国防科学研究所は、戦車を開発しているにもかかわらず、国産パワーパッ
クの開発を戦車システムの開発と分離して、別途の事業として管理してきた。K-2戦
車の探索開発が終わり、システム開発に取り掛かったのは2002年からだ。しかし、
パワーパックの開発に着手した時期はこれより3年も遅れた2005年だ。戦車の最も
重要な構成品の開発が遅れて着手され、これにより当初の開発日程は切迫したも
のとなった。

3年遅れたパワーパック開発、システムと核心技術「別に開発」は珍しいモデル

当初、韓国型戦車の戦力化政策を立てるときに、初度生産分から国産品を搭載する
という政策があったとすれば、事前に国内の技術水準を調査したうえで、十分な開発
期間を確保した政策を立てなければならなかった。
507名無し三等兵:2011/05/17(火) 00:43:37.56 ID:???
>>506

しかし、そのような技術調査と開発に対する計画を先行させずにシステム開発が始ま
り、3年を過ぎてから別途にパワーパック開発事業が進められたことを見れば、「シス
テム開発別に、核心技術開発別に」成り立つ珍しい方式を選んだのだ。1つの事業を
いくつかに分けることは、国防科学研究所が現在行っている悪習中の悪習だ。

問題の本質は「愛国主義」ではない。外国製パワーパックを使うか国産パワーパック
を使うかが核心ではないということだ。核心的な問題は、国防部と事業庁が国産戦車
の開発過程で綿密な計画を立てずに「愛国主義」などを前面に出し、どんぶり勘定式
に進めてきたという点だ。これにより、重要な国防資源の適期開発に失敗したのだ。

さらに、約束した期限内の開発に失敗しておきながら、逆に大言を吐く姿には少しの
反省も見られない。それどころか、国産武器の開発過程に内在する不条理について
は一切口を閉ざしている。このような二重の態度から、われわれはこれから国産武
器に起こる大規模な欠陥の発生を予想することができる。まさに武器システムにお
ける「トヨタの災難」が現れるきざしだ。

88項目のうち「最大出力での冷却性能」など、18項目で基準未達

一方、昨年12月28日に防衛事業庁で開催された「K-2戦車開発試験評価結果中間
検討会議」によれば、全88の試験項目のうち、70項目は基準を満たしたが、18項目
で国産パワーパックが基準未達だと分析された。さらに詳細に見れば、基準未達と
なった4項目は、△変速機の冷却ファンの速度制御、動力装置の△最大出力での冷
却性能、△冷却ファンの速度制御、△最高速度試験といった駆動性能だ。また、最
初から実施されなかった14項目は、動力装置の冷却性能(4項目)と駆動性能(1項
目)、車両搭載時の機動性能(9項目)だ。このため事業庁は「運営試験評価不可」と
いう結論を下した。
508名無し三等兵:2011/05/17(火) 00:44:17.07 ID:???
>>507

国産パワーパックに与えられた10か月の間に、これらの問題点を解決できるかは疑
問だ。このような現実を放置して「愛国主義」論争を勃発させる裏には、特定業者と開
発者に対する無制限的な免責論理が内在しているのではないか。国家予算が浪費さ
れる構造、すなわち核心を回避した、こういった論争に興奮する世論を非常に憂慮する。