少しづつ、まともな論調ガガガ。
原子力発電の代替エネルギーは何か
「空想エネルギー論」を蔓延させないための本質的コスト論
ttp://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20110413/219422/ ・家庭での電力消費は全体の1割に過ぎない、「家庭○戸分の電力」という表現は実用性において詐称に近い。
・物作りが止まれば、人類の生存を脅かすリスクは激増する。
・エネルギーの「価値」には次の9要素があり、各エネルギー源には得手不得手がある。
(1)汎用性(どんな用途でも利用可能)、(2)量的柔軟性(微細出力でも巨大出力でも自在に)、(3)貯蔵性と運搬性、
(4)ユビキタス性(時期と場所を選ばない)、(5)エネルギー密度(面積・体積、ないし重要当たりエネルギー量)、
(6)出力密度(時間当たりエネルギー量)、(7)出力安定性、(8)環境負荷、(9)エネルギー供給安全保障(政治的リスク)
・出力密度と出力安定性に最大のメリットがある原子力を、その両者が一番不安定な太陽電池や風力に代替することなど不可能。空想はそろそろ止めないか?
・実用上は風力、太陽電池は補助的な役割にしか使えない。出力も喧伝されてるよりもさらに激減する。
・結局、原子力を代替するとしても、使えそうなのは天然ガス(シェールガス含む)しかない。あとは省エネ。
この記事では米国での実績をベースに風力、太陽光の効率を論じているが、天候条件が劣悪な日本の場合、両者の稼働率はさらに半減すると考えて良い。
また、原子力のコスト計算は少々古く、新型炉の効率は高いが、既存炉のや将来の廃棄コストが十分に算入されてない可能性が高い。