前スレの地震ネタだが、少し感想を。
http://mltr.ganriki.net/faq05s02.html#14895 【質問】
原子力資料情報室って信用できる機関なんだろうか・・・?
>(技術的な後継者を育成できなかった)ため,原子力資料情報室の信頼度劣化は顕著であり,現在では見る影もないと考えます.
>よって,彼らの言説は故高木仁三郎氏の生前,没後(2000年)で区別するべきと愚考します.
私も震災前はそういう風に見ていたことは否定しない。JSFなんかも「反原発団体だから」という接頭語をよくつけてツイートしている。
だが、震災後、思想はともかく指摘には正当な内容「も」あると思うようになった。
私が情報室の出版物で読んだのは『原発は地震に耐えられるか』(2008年3月31日)
というかウェブサイトを別にすれば情報室の本でまともに読んだのはこれだけ。
各地の反対運動家が地元原発について書いた記事を集めたもの。
この本も大抵の原発震災本と同じく、記述の大半を活断層評価への疑問で埋め、発電所に近辺が大地震の震源になり得ることを強調している。
ざっと見た感じ、津波への脅威について述べたのは福島県にある原発について書いた斉藤氏の記事だけ。
津波は情報室としては恐らくメインの売りではなかったのだろう。
しかし、この記事の指摘が現象面では最も近い。津波の過小評価への疑問と言うだけなら正鵠とすら言えそうだ。
「当てずっぽうで言ったら当たったに過ぎません」と切り捨てようとは思わないね。