政治家に覚悟はあるのか――与野党一体で震災復興に取り組むべきだ
田原総一朗
ttp://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110324/264730/ > そうした中、私たちから見て最もイラ立つのは、政府の取り組みであり、政治である。皆が一致団結し、必死に
>なっているときに、政治は何をしているのか。この国難にあたっては与党も野党もなく、一体となって取り組むべき
>ではないか。
> 民主党や自民党など各党には国会議員だけでなく、地方議員もいる。各党には県連などの地方組織もある。
>民主党、自民党、公明党に関係なく、各地域で一体となって復興に向けて歩むべきではないだろうか。
> 菅直人首相は3月19日朝、自民党の谷垣禎一総裁に「副総理兼震災復興担当相」として入閣するように電話で
>要請した。自民党は緊急役員会を開き、谷垣総裁の入閣拒否を決定し、谷垣さんは菅首相に入閣しないことを
>電話で伝えた。
> 私は23日の朝、自民党執行部のある有力議員にこの件について聞いてみた。「菅首相の入閣要請を谷垣総裁
>はなぜ、にべもなく断ったのか。こんなときにメンツにこだわるなどナンセンスではないか。入閣して一緒に取り
>組めばよいではないか」
> するとその議員はこう答えた。「実は自民党も震災復興に関しては全面的に協力したい。この国難を克服する
>ために、連立内閣で対応しなくてはならないと思っているんです」
> そしてこう続けた。「民主党のマニフェストにある子ども手当、農家の戸別所得補償、高校の授業料無償化、
>高速道路無料化を撤回し、災害対策にお金を使うべきではないかと伝えました。けれども、彼ら(民主党)は
>ノーと言うのです」
> 自民党が民主党に直接交渉したところ、党幹部は「法律やマニフェストがあり、それらを簡単に変えるわけには
>いかない」と答えたという。それに対して、自民党が「このような惨状を目の前にして、どうすべきかわかっている
>だろう」と詰め寄ると、「私は役職が違うのでまったくわかりません」と平気で答えたという。